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[CJ2023]目指すテーマは“東方のスチームパンク”。オープンワールドアクションRPG「逆神者」の開発プロデューサーが語る4つのポイント
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印刷2023/07/31 13:30

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[CJ2023]目指すテーマは“東方のスチームパンク”。オープンワールドアクションRPG「逆神者」の開発プロデューサーが語る4つのポイント

 Sony Interactive Entertainment Shanghaiは,中国・上海で2023年7月28日から31日まで開催されているゲームイベント「ChinaJoy 2023」に合わせて,「China Hero Project」(SIEの中国におけるゲーム開発の支援施策)の第3期タイトルを発表した(関連記事)。
 その中の1つであるオープンワールドアクションRPG「逆神者(The God Slayer)」について,開発元であるPathea Gamesのプロデューサーを務める许景阳氏に,どのようなゲームなのかを紹介してもらった。

画像集 No.003のサムネイル画像 / [CJ2023]目指すテーマは“東方のスチームパンク”。オープンワールドアクションRPG「逆神者」の開発プロデューサーが語る4つのポイント

Pathea Games公式サイト


 Pathea Gamesは,自社でゲーム開発をしつつ,中国国内でインディーゲームのパブリッシングも手がける会社だ。設立されたのは10年前で,最初は20人ぐらいから始まったという,インディーから発展してきたスタジオとなる。
 現在は会社全体で230人ぐらいが所属しているが,そのうちパブリッシングチームは20人程度。ゲーム開発をメインとしているスタジオだ。
 現在はまだAAAスタジオとは言えないが,中国で最大規模のPC&コンソールゲーム開発会社の1つだと自負しているという。

 そんなPathea Gamesの新作となる逆神者は,億元以上(つまり,約20億円以上)の開発資金を投入する予定しており,AAAクオリティに最大限,近づかせようとしているそうだ。
 许景阳氏は,本作を4つのポイントで紹介してくれた。

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 1つめは世界観だ。本作は,数百年の歴史を持つ世界を舞台としている。テーマは,「東方のスチームパンク」。実在の歴史ではないが,中国の王朝である明の服装や習慣,社会関係などを参考しつつ,その時代に,もし工業革命が始まったらどんな世界になるのかを想像したという
 工業革命により,大きい勢力が現れ,富と権力を独占していく。大きな権威を壊し,不公平な世の中を変え,民へ正義をもたらしていく体験を,本作では描いていくと話していた。
 キャッチコピーは「神を斬る人は,神になる」だ。これが何を指しているかはまだ伝わらないと思う,と前置きしつつ,リリースは4年後ぐらいを予定しているので,徐々に情報を出していきたいと许景阳氏は述べていた。

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 2つめのポイントはアクションだ。アクションゲームなので,もちろん敵と戦うシーンが多くあるが,RPGの要素も含まれており,レベルを上げてスキルを覚え,難敵を撃破していく。
 本作では,「気」が重要な要素となり,自分の中に溜め込んでいる気を,火や水といった元素に変換して戦っていく。武器は使わず,「元素」とクンフーがメインアクションとなるようだ。

 元素は敵を攻撃するだけでなく,環境にも作用する。火であれば,敵を倒すために燃やすのはもちろん,木に火をつけて燃やし,敵の邪魔をするといったことも可能だそうだ。元素ごとに違う機能と特徴があり,それを用いることと,環境を利用した戦い方が攻略の糸口になる。

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 3つめは,神との戦いだ。キャッチコピーのとおり,本作には神が強大な力を持つ敵として登場する。神との戦いでは,事前の準備が攻略の鍵を握っているようで,どんな環境が戦いの場になるのか,神はどの元素を使ってくるのか。それらの要素を加味しつつ,自分が扱う元素やスキルを考えなければならない。
 と言っても,しっかりと準備をすれば,何度も倒されてしまうようなバランスではなく,いわゆる“死にゲー”ではないと補足していた。

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 4つめはストーリーが重視されたオープンワールドだ。本作では,明朝をベースにしたスチームパンク世界を舞台に,ストーリーが展開されていく。プレイヤーは物語中,大きな事件をどうやって解決するのか,どのような道を選ぶか,そして神にどうやって対抗するのかを選択していくことになる。
 また,メインストーリー以外の小さなタスクであっても,どのように達成するかの選択肢が豊富に用意されている。会話の分岐を選ぶだけでない,自由度の高いゲームプレイを提供し,さまざまなアプローチで攻略できるそうだ。

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 NPCのAIにも力を入れており,メインストーリーに関わらない一般NPCであっても,それぞれ好き嫌いや性格,目的が異なっている。そうしたNPCたちが生き生きと動く,リアルなオープンワールドを作りたいと話していた。目標は,メインストーリーをやらずに街をフラフラしているだけでも数十時間遊べる,「グランド・セフト・オート」のようなタイトルだと言う。

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 最後に许景阳氏は,これから4年間,開発を続けていくにあたって,「信じてください」と語った。野心的なゲームを作るにあたって,「中国の開発者が本当にこんなのを作れるのか」「4年で出すなんて嘘でしょ」「開発中止になるんじゃない?」と思うかもしれないが,しっかりと作り上げるという。China Hero Projectのサポートを受けながら,満足してもらえるゲームにすることを約束すると,意気込みを見せていた。

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[2023/07/28 12:07]

ChinaJoy 2023公式サイト

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