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PCオンラインゲームがAndroidタブレットでプレイ可能になる!? ドコモ「Xi」対応タブレット発表会レポート
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印刷2011/09/08 18:41

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PCオンラインゲームがAndroidタブレットでプレイ可能になる!? ドコモ「Xi」対応タブレット発表会レポート

画像集#007のサムネイル/PCオンラインゲームがAndroidタブレットでプレイ可能になる!? ドコモ「Xi」対応タブレット発表会レポート
代表取締役社長の山田隆持氏
画像集#009のサムネイル/PCオンラインゲームがAndroidタブレットでプレイ可能になる!? ドコモ「Xi」対応タブレット発表会レポート
今回の発表を機に,同社の製品ラインナップに「ドコモ タブレット」というカテゴリを新設したとのこと
 2011年9月8日,NTTドコモ(以下,ドコモ)は,東京都内で「Xiタブレット」の発表会を開催。Android 3.2採用タブレット「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」(以下,GALAXY Tab 10.1 LTE)と「ARROWS Tab LTE F-01D」(以下,ARROWS Tab)を発表した。いずれのモデルも,同社が展開しているLTE(Long Term Evolution)通信サービス「Xi」(クロッシィ)に対応するのが特徴である。Xiは,受信時最大75Mbps,送信時最大25Mbpsとデータ転送速度が高速で,しかも周波数の利用効率が高く,伝送遅延も少ないとされるデータ通信サービスだ。

 今回行われた発表会では,ドコモ代表取締役社長の山田隆持氏が登壇し,Xiタブレット端末のほか,クラウド型ゲームサービス「ジークラウド」といった新サービスやXiの新料金プランなども発表されている。そんな発表会の模様をレポートする。


デュアルコアCPU搭載タブレットが2モデル

防水仕様の製品も登場


●GALAXY Tab 10.1 LTE


画像集#022のサムネイル/PCオンラインゲームがAndroidタブレットでプレイ可能になる!? ドコモ「Xi」対応タブレット発表会レポート
 さっそくタブレット端末から見ていくことにしたい。
 最初に紹介するのは,2011年10月上旬に発売が予定されているSamsung Electronics 製のGALAXY Tab 10.1 LTEだ。
 GALAXY Tab 10.1 LTEは,厚さ8.6mmで重量は565gの筐体に,1280×800ドット解像度で10.1インチサイズの液晶パネルを搭載したモデル。プロセッサには,Qualcomm製「Snapdragon」で動作クロック1.5GHzのデュアルコアCPUを採用した「MSM9200」を搭載し,OSはAndroid 3.2となる。搭載されているバッテリーが7000mAhと大容量なのも特徴といえるだろう。

GALAXY Tab 10.1 LTE
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側面部。厚さは8.6mmとなかなか薄い
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イヤホンジャックや電源ボタンなどは上部に備える
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背面部。320万画素のCMOSカメラを搭載している


●ARROWS Tab


 続いて紹介するのが,2011年10月中旬に発売予定の富士通製ARROWS Tab。こちらもGALAXY Tab 10.1 LTEドット解像度で10.1インチサイズの液晶パネルを採用している点はSC-01Dと同じだが,厚さが11.3mm,重量597gとなる。こちらは,IPX5/IPX7等級の防水性を備えているのが特徴。プロセッサには,Texas Instruments製の「OMAP4」から,デュアルCPUコア仕様の動作クロック1GHzモデルが採用されている。OSはAndroid 3.2だ。

ARROWS Tab
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ARROWS Tabは,ワンセグ機能を搭載している点も特徴といえるだろう
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SIMカードスロットやUSBスロットなどは,ゴムパッキンが付いたカバーで塞ぐ仕組みだ
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背面部には510万画素のCMOSカメラを装備する


Xiの新料金プランが登場

2012年4月30日までのキャンペーンも


Xiの料金プランに「Xiデータプランフラット」と「Xiデータプラン2」が追加された
画像集#018のサムネイル/PCオンラインゲームがAndroidタブレットでプレイ可能になる!? ドコモ「Xi」対応タブレット発表会レポート
 Xi対応タブレットの発表に合わせて,Xiの新料金プランも発表されている。
 新たに追加されたのは,「Xiデータプランフラット」と「Xiデータプラン2」。Xiデータプランフラットが月額基本料金7455円のプランで,Xiデータプラン2は月額基本料金3970円からスタートし,7980円まで従量課金されていくプランとなる。
 どちらのプランも2年契約した場合のプランが用意されており,それぞれ月額基本料金が5985円の「Xiデータプランフラット にねん」と,月額基本料金が2500円からスタートして6510円まで従量課金される「Xiデータプラン2 にねん」になる。
 以上の4プランはいずれも,ひと月あたり7GBまでのデータ転送量ならば上記した金額が上限金額になる。データ転送量が7GBを超過した場合は,「転送速度が128kBに制限されるが追加料金なし」か「2GBごとに2625円の追加料金を必要とするが速度制限なし」の2つからユーザーが選ぶことになる。
 ちなみに,2012年4月30日までの期間限定になるが,「Xiスタートキャンペーン」が開催されるとのことで,月額基本料金から1575円が割引になるとのこと。

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2年契約時における,月額基本料金の推移を示したスライドだ
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2011年度末までに,東京―博多間の駅でXiを利用可能にするという


PCゲームやオンラインゲーム(など)が

Xiタブレットでプレイ可能に


ジークラウドを用いたドラゴンネストのデモ
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 さて,冒頭でも触れた新サービス,ジークラウド(G CLOUD)だが,これはNHN Japanが展開する,クラウドベースのゲームサービスだ。Xiタブレットの発売時点では,NHN Japanのオンラインゲーム「ドラゴンネスト」と,セガのアクションゲーム「ソニックアドベンチャー ディレクターズカット」が用意されている。実際,どんな感じで動いているかは,下に示したムービーをチェックしてもらえればと思うが,遅延がないとは言わないまでも,けっこう普通にプレイできているのは分かってもらえるのではなかろうか。
 実際のところ,ネットワーク遅延の少ないLTE回線の利用によって,入力遅延は数十msにまで縮まっているそうで,野球ゲームなど,よほどシビアなアクションが求められたりするようなものでもない限りは,十分にプレイ可能とのことだった。



4Gamer読者だと,「OnLive」や「Gaikai」に近いイメージを持つかもしれないが,まさにそのとおり。そのUbitus版という理解で基本的に大丈夫だ
画像集#002のサムネイル/PCオンラインゲームがAndroidタブレットでプレイ可能になる!? ドコモ「Xi」対応タブレット発表会レポート
 ジークラウドのベースとなる技術は台湾Ubitusのもので,簡単にいうと,クラウドサーバー上でゲームを実行し,それをH.264などのムービーへトランスコードして配信しようというもの。タブレットやスマートフォン側で“プレーヤーソフト”をダウンロードしておくと,LTE回線を使って,当該ゲームタイトルが「ムービーとして」配信されてくるという流れだ。

 タブレットやスマートフォン側で起動した“プレーヤーソフト”で操作すると,その内容がクラウドサーバーへ送られ,そこでゲーム内容とマージされて,ムービーにトランスコードされる。そのため,ゲーム用PCと比べるとはるかに非力なタブレットやスマートフォンでも,ムービーとUIの入力を伝送できるだけのネットワーク帯域幅と,ムービー再生の負荷だけで,PCゲームをプレイできてしまうのである。
 ドコモの新しい料金体系だと,7GBというのが一つの基準になるが,7GBという容量をフルに使う場合,13時間くらいはプレイできるという。

“プレイヤーソフト”側にはソフトウェアキーボードが用意されているため,もちろんチャットも可能。Xiタブレットには“プレイヤーソフト”のダウンローダがバンドルされるという
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 “プレーヤーソフト”側のUIは,サーバー側でリマップされるような仕掛けになっているため,サービスプロバイダ側でカスタマイズが可能。現在のところはゲーム画面に被さる形のソフトウェアUIになっているが,技術的にはゲームパッドやBluetoothキーボードなども利用可能であり,正式サービス開始に向け,このあたりの調整も進んでいるという。
 NHN Japanの関田英雄氏によれば,2011年中に10タイトルくらいを投入したいと考えているとのこと。同社では,従来だとPCでしかプレイできないようなソーシャルゲームとの相性が意外によいと考えているようだったが,ドラゴンネストのデモを見る限り,外出先でのちょっとしたソロクエスト,生産,仲間との定時連絡といったことには,十分使えそうな雰囲気。ラインナップが揃ってくると,面白いことになるかもしれない。

Xiタブレットの購入者先着5000名に,3000円分のクーポンが提供される
画像集#004のサムネイル/PCオンラインゲームがAndroidタブレットでプレイ可能になる!? ドコモ「Xi」対応タブレット発表会レポート
 なお,気になる利用料金だが,ドラゴンネストはPCと同じで,すなわち基本無料のアイテム課金制。ソニックアドベンチャーのようなパッケージタイトルの料金は検討中だが,「プレイできる期間」を購入するような形になるとのことだった。

 ところでUbitusによれば,ジークラウドの根幹となるものはビデオのトランスコード技術なので,Windowsベースで動作するものであれば,PCゲームに限らず対応できるいう。同社の担当者も極論と断ったうえで話していたが,PC上で動作するコンシューマゲーム機のエミュレータにも,技術的には対応可能。さらにいえば,ゲームに限らず,リモートデスクトップ的なビジネス用途にも利用できるとのことだった。
 また,LTEでなければ利用できないというものでもないそうで,ゲームや解像度によっては3G回線でもプレイできるとのこと。ただ,レイテンシの問題や,オンラインゲームではある程度のディスプレイ解像度と見栄えのする画面(=ムービーの解像度とビットレート)が必要になるため,ジークラウドではXiタブレット用のサービスになっているそうだ。

NTTドコモ公式Webサイト


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