「Kitten Space Agency」は,パーツを自由に組み合わせてロケットを建造し,宇宙へ打ち上げるサンドボックス型の物理系宇宙開発シミュレーションだ。プレイヤーは宇宙機関のディレクターとなり,パーツの重量バランスや推進力,燃料配分などを試行錯誤しながら,未知の天体への到達と宇宙探査ミッションの成功を目指すことになる。ここまで読むと分かると思うが,本格派宇宙開発シムとして大きな話題になった「Kerbal Space Program」の精神的後継作という位置づけになっている。
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開発を手掛けるRocketWerkzは,パフォーマンスの最適化と操作性の向上に重点を置いている。「Kitten Space Agency」では最新のエンジン環境を採用することで,膨大なパーツ群を組み合わせた大型ロケットの建造時でもスムーズに動作する堅牢なベースを構築した。
また,直感的なクラフト画面と詳細なデータ表示が両立されており,初心者からコアな物理シム愛好家まで幅広く楽しめる設計だ。なお,サンドボックス型のゲームなので,月面着陸に挑むだけの宇宙船を作り出してもいいし,なぜか宇宙服を身にまとったまま地球の軌道上を漂うネコ飛行士を救助してもいい。
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興味深いのは,RocketWerkzが運用する専用サイトでクラウドファンディングが行われながらも,実質的には無料で配布されているということだ。デモを紹介してくれたビジネス担当者によると,「DayZ」や「Icarus」などの作品で手堅い収益があるために開発費は十分に捻出できているとのことだが,その将来については「プランを立てないのが我々のビジネスプラン」とジョーク交じりに話していた。とにかく少しでも多くのファンコミュニティを作り上げるのを最優先にしているようだ。
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そもそも,この「Kitten Space Agency」は,「Kerbal Space Program 2」の開発コンペで惜しくも第3位に終わったRocketWerkzが,2年ほど前に「このまま捨て去るのはもったいない」と感じて再開発を行っている作品だ。
そうした精神的後継作としての思いには,KSPのオリジナルクリエイターであるフェリペ・ファランゲ(Felipe Falanghe)氏も賛同し,自らのスタジオであるSquadで新作を開発しながらも,馴染みのロケットサイエンティストらと共に,コンサルタントとして関わっているという。そのため,会場でファランゲ氏が協力的にファンたちにデモの解説をしていたのが印象的だった。
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