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主人公は戦わない。「Ratopia」のCassel Gamesが次に作る「Ratocalypse」は,ゾンビだらけのネズミ王国で兵士の行動条件を設計するRPG[BIC2026]
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印刷2026/08/15 15:55

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主人公は戦わない。「Ratopia」のCassel Gamesが次に作る「Ratocalypse」は,ゾンビだらけのネズミ王国で兵士の行動条件を設計するRPG[BIC2026]

 韓国・釜山のBEXCOで開幕したインディーゲームの祭典「Busan Indie Connect Festival 2026」「BIC2026」)に,Cassel Gamesの新作「Ratocalypse」が出展されていた。ブースに開発中のビルドが展示されていたので,同社のパク・ジョンチャン(JongChang Park)氏に説明してもらった。

 本作では,スキルを使う条件を,プレイヤーがあらかじめ決めておく。
 たとえば,使い手のHPが35%以上あり,効果を与えられる対象が3体以上いる。この2つの条件を満たしたときにだけ,敵全体を「挑発」して攻撃を自分に集めるスキルが発動する,といった仕込みをプレイヤーがあらかじめ行っておく。
 戦闘が始まってから,攻撃の1つ1つを指示することはない。

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 開発するのは韓国のCassel Games。カードを使って敵から街を守る「Ratropolis」を2020年12月に,経済シミュレーションとサンドボックスを組み合わせた都市建設ゲーム「Ratopia」を早期アクセスを経て2025年4月にリリースしたという経歴を持つ,ネズミを主役にしたゲームばかり作るスタジオだ。
 3本目にあたる「Ratocalypse」の舞台は,ゾンビ化する疫病で滅んだネズミの王国となる。

 ゲームの形式は,オートバトルのターン制RPGだ。ほかのターン制RPGと異なるのは,プレイヤーがキャラクターごとに戦術を決めておけば,あとはキャラクターが自動で戦闘を進めていくところだろう。プレイヤーはキャラクターごとに戦術を組みながら,用意されたマップを1つずつ攻略していく。

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 実際の流れはこうだ。まず配置ターンがあり,ユニットを適切な位置に置く。1ラウンド目が始まると画面にユニットの行動順が並び,仕込んでおいた命令が上から順に実行されていく。1ラウンドにつきオートバトルが1回走る,という区切りだ。

 ただし,完全に放置するわけではない。2ラウンド目からは,割り込みの選択肢が出てくる。ここでは,攻撃させたくないと思えば止められるし,攻撃させたければ攻撃させられる。特定のスキルを使わせない指定も,移動経路の指定もできる。

 冒頭に挙げた挑発のスキルは,本作の設計思想がよく見える例だ。スキル1つ1つに条件を紐づける画面があり,条件としては,使い手の状態,対象の状態,そして戦況の3つの系統から選べる。

 戦況の側には,優先度の高いスキルがクールダウン中かどうか,偶数ラウンドか奇数ラウンドか,味方の数,敵の数,効果を与えられる対象の数といった項目が並ぶ。
 それぞれに以上・以下と具体的な数値を組み合わせて,発動を線引きしていく。

スキルの発動条件を組む画面。左は挑発のスキル「Provoking Shout」の詳細で,使い手のHPが35%以上,かつ効果を与えられる対象が3体以上,という2つの条件が設定されている
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 キャラクター側の目標は,このスキルの並びを自分の考えたとおりに回るよう組み上げ,そのキャラクターを育てていくことにある。
 スキルは入れ替えが可能で,パーティメンバーにもそれぞれスキル列があり,装備もさまざまに用意されているので,ステージを進めながらキャラクターを強くしていく。
 キャラクター自体を増やせるので,プレイヤーは各キャラクターが自分の思ったとおりに戦ってくれるかどうかを見守ることになる。

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 パーティに組み込めるキャラクターは,現時点で6種類ほど作られており,今後も追加される予定だという。同時に戦えるのは現在3人で,最終的には4人まで編成できるようになりそうだという。

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 ここで1つ気になったのが,主人公の扱いだ。ダンジョンに挑むのはパーティメンバーで,主人公は戦わない。会場で動いていたビルドではチュートリアルの場面に一瞬だけ姿を見せていたが,製品版ではプレイヤーが操作する形で登場することはないという。
 パーティメンバーは複数を雇えるのに対し,主人公は拠点にいて,そこから指揮を出す立場だ。

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 そんな主人公は疫病で滅んだネズミ王国の王子で,「真実」を探しているという。パーティメンバーは,そんな彼を慕う人々で,王子はゾンビに覆われた首都に彼らを送り込んで調査し,真実を見つけようとしている。

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 開発チームは現在7人。全員が正社員としてフルタイムで開発にあたっており,残業はとくになく定時で帰っているという。
 7人のうち4人は大学時代から一緒にやってきた創業メンバーで,残りの3人は後から雇用した。開発資金は,1本目と2本目の売上に加え,政府の支援も受けてまかなっているとのことだ。

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 「Ratocalypse」は2027年上半期の早期アクセス開始を目標にしている。正式リリースの時期はまだ決まっていないが,早期アクセスの開始から1年程度を想定しているとのことだった。
 開発の進捗状況としては,システムはほぼできあがっていて,コンテンツを増やしていく段階にあるという。

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 Steamのストアページには対応言語として日本語も並んでいるが,こちらは現時点で機械翻訳が入っている状態だ。品質を上げるのはこれからだそうだ。

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