インディーズゲームの小部屋：Room＃533「Super Sportmatchen」

　ナスカでまた新しい地上絵が見つかったと聞いて，真っ先に某シューティングゲームを思い出した筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第533回は，DANGEN Entertainmentがパブリッシングを行う「Super Sportmatchen」を紹介する。本作は，10種類のドタバタ競技を，最大4人の対戦プレイで競い合うスポーツゲームだ。ペルーと言えば，マチュピチュもいつか自分の目で見てみたいなあ。


　本作に登場する競技は，「100M競走」「ボール投げ」「バスケ」「カピバラ投げ」「180Mホップボール競走」「川下り競走」「キャンディー投げ」「クライミング」「まくらファイト」「250M跳び箱競走」の10種類。最大4人での同時対戦が可能で，プレイヤーは6人のアスリートから1人を選び，これらの競技に挑戦することになる。ちなみに，どのアスリートを選んでも能力の差はないようだ。


　本作の競技はどれも一風変わっており，名前を見てもルールがよく分からないものも多い。この中では一番身近な競技に思える100M競走でさえ，ひとひねり加えられている。100M競走は，2つのボタンを交互に素早く連打して選手を走らせ，一着でのゴールインを目指すというもの。焦ってボタンを押し間違えると，選手が転倒してしまう。


　ここまではよくある話だが，なんとフライングすると，再スタート時にフライングで進んだぶんだけ前の位置からスタートできる。ずるい！　ただし，2回フライングすると失格となるので，欲張りすぎに注意しよう。また，バスケも現実の競技とはルールが異なり，相手を突き飛ばしたり，ジャンプで踏みつけたりして妨害できる……というか，そうしないと勝てないハチャメチャぶりだ。


　筆者のお気に入りの競技は，名前のインパクトがすごいカピバラ投げ。これは現実のスポーツでいうところのハンマー投げのような競技で，ひもの先につないだカピバラをぶんぶん振り回し，方向を見定めて放り投げる。すると，カピバラは宇宙に届こうかというほど空高く舞い上がり，やがて地面に激突する……かと思いきや，ここでパラシュートを開くと爽快なBGMが流れ，飛距離を伸ばしてスムーズに地面に着地するのだ。この緊張からの解放感（？）がたまらない！


　友達とワイワイ遊べば盛り上がること間違いなしの本作だが，CPUとの対戦も可能で，同時プレイで競技の結果に一喜一憂できるところは，昔懐かしい「ハイパーオリンピック」を思い出させる。競技の種類も，ボタン連打だったり，反射神経を求められたり，相手との駆け引きが重要だったりとバラエティに富んでおり，誰と遊んでも白熱した勝負になりやすいのも大きな魅力だ。


　どの競技も一度遊べばすぐにルールが理解でき，単純なようでいて，いかに素早く，あるいはタイミングよくボタンを押す（離す）かでテクニックの磨きがいもある本作。PC版はSteamにて1520円，Nintendo Switch版はニンテンドーeショップで1680円（税込）で発売中なので，一味違ったスポーツゲームやみんなで遊べるパーティーゲームを探している人に，ぜひオススメしたい。これは楽しい！

■「Super Sportmatchen」公式サイト

http://dangenentertainment.co.jp/games/super-sportmatchen