第74回「FFXIV」PLLをレポート。パッチ6.3で絶シリーズ第5弾やディープダンジョン第3弾が登場。ハウジングエリアに新区画の追加も

　スクウェア・エニックスは2022年11月11日，MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」（PC / PC / PS5 / PS4 / Mac）の情報番組「第74回FFXIVプロデューサーレターLIVE」（以下，PLL）を配信した。
　今回は「パッチ6.3コンテンツ特集Part1」と題して，2023年1月上旬に公開予定のパッチ6.3「天の祝祭、地の鳴動」で実装予定のさまざまな内容が発表された。

出演は，「FFXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏（左）と，グローバルコミュニティプロデューサーの室内俊夫氏。11月11日は，10年前に「新生FFXIV」に向けて旧FFXIVがシャットダウンされた日でもあり，冒頭では当時の様子や第4回PLLについて懐かしく語る姿が印象的だった

　すでに速報でお伝えしているとおり，最初にパッチ6.3のタイトルと実装予定時期が公開となった。タイトルは「天の祝祭、地の鳴動」で，2023年1月上旬の公開予定となっている。なお，公開日は少なくとも1月3日ではないことが明言された（本作のパッチ配信は火曜日に行われることが多く，1月最初の火曜日である3日の配信を気にする人に向けたもの）。

メインクエストなど主要アップデートに関して

　パッチ6.3では，新たなメインクエストやサブストーリークエストはもちろんのこと，パッチ6.35にて武器強化コンテンツ「マンダヴィルウェポン」の続編，同じくパッチ6.35にてクラフター向けの新たな友好部族クエスト（レポリット族）などが実装予定だ。

メインクエストのスクリーンショット2点が公開された

「タタルの大繁盛商店」のスクリーンショット

プレイヤーにも好評な「新たなる冒険　番外編」も続編が公開に。今回も期待のできる内容になっている模様

「帰ってきたヒルディブランド 続編」はパッチ6.35での公開予定

「マンダヴィルウェポン 続編」もパッチ6.35で公開予定。公開されたスクリーンショットを見ても状況が良く分からない

新たな友好部族クエストはクラフター向けのレポリット族

バトル系コンテンツに関するアップデート

　メインクエストに関連するインスタンスダンジョンが実装予定。今回は「雪山冥洞 ラピス・マナリス」というタイトルが付けられている。

スクリーンショットも2点ほど公開された

　また，新たな討伐・討滅戦の名称に関しては公開を迷ったとのこと。結局はいつもどおり，プレイヤーに驚いてほしいとのことで公開時まで秘密とされた。一方，幻討滅戦に関しては「幻女神ソフィア討滅戦」が発表された。


　アライアンスレイドダンジョン「ミソロジー・オブ・エオルゼア」の第2弾として「喜びの神域 エウプロシュネ」が公開されたほか，“絶”シリーズ第5弾も実装されることなども明らかに。“絶”シリーズ第5弾はパッチ6.3から2週間後の公開になる予定だ。

「喜びの神域 エウプロシュネ」。吉田氏も思わずスタッフを褒めてしまう美しい背景にも注目したい

詳しい内容はまだ秘密だが，次回PLLで紹介できるかもしれないとのこと

　続いてのコンテンツもバトル系だ。パッチ6.35にて「ディープダンジョン」の第3弾が実装される。ダンジョン名は「オルト・エウレカ」。前提条件は「暁月のフィナーレ」のコンプリートと，ディープダンジョンの第1弾「死者の宮殿」の50階を踏破していることになる。ディープダンジョンを遊んだことがない人向けに改めて簡単な解説も行われた。


　そして，継続的に行われているコンテンツサポーターの対応も進み，蒼天編のメインクエストで訪れるダンジョンのほとんどが対応完了となる。これで，フリートライアルで行ける範囲のダンジョンは，ほぼコンテンツサポーターに対応したことになる。また，「蒼天聖戦 魔科学研究所」などはかなり手が加えられているとのことで，気になる人はアップデート後，時間のあるときにでも覗いてみるといいだろう。


　ジョブ関連の調整も実施される。今回は，全体で見るとあまり大きな変更点はないそうだが，ナイトに関してはスキルローテーションが大幅に変わるような変更が予定されているとのこと。詳細は次回のPLLでも追って解説が行われるそうだ。


　PvP関連ではシリーズ3が開始されたり，クリスタルコンフリクトのシーズン5が開始されたりするほか，そのクリスタルコンフリクトに新ステージが追加されるとのこと。

新ステージはスタッフ内では「からくり屋敷」と呼ばれているそうで，外観からしてなかなかユニークなマップになっている

クラフター＆ギャザラー関連のアップデート

　休憩を挟んでのPLL後半は，クラフター＆ギャザラー関連のアップデートの紹介から始まった。パッチ6.35では「道具強化コンテンツ」，新たなお得意様取引も予定されている。

道具強化コンテンツのスクリーンショット。どうやら第一世界が関わってくるようだ

新たな「お得意様」も公開されたのだが……草人!?

高地ラノシアで刺突漁が可能になる場所も公開された。新生エリアで初の潜水可能な場所となる

無人島開拓関連のアップデート

　無人島開拓関連では，パッチ6.3で意見のフィードバックによる改修・改良などが行われる。パッチ6.4に向けて，ハウジング系のアイテムを置けるようにしたいとの発言も。

新たに追加される動物3種と建築物が公開に。動物（？）に関しては危険そうなものばかりでコメントでの反応がすさまじかったが，吉田氏も「みなさんのコメントのような反応は仕様書を見たときに僕も一通りやりました」と苦笑い

その他のコンテンツに関するアップデート

　トレジャーハント，ゴールドソーサー関連にも新規の追加要素が入る。また，ハウジングエリアに新規区画が追加される予定ということで，こちらにも注目したい。新区画の土地は抽選での販売が予定されているとのこと。詳細に関しては，今後のお知らせにて発表されるそうだ。




　さらに，利便性の向上に関連するアップデートについて紹介された。
　UIの改良としては，バトルログなどにダメージ種別（物理／魔法／特殊）が表示されるようになる。大元のデータを一気に変更するため，（デバッグは全力で行ってはいるものの）公開時に一部表示が間違っているものも出るかもしれないとのこと。とはいえ，完璧を求めてしまうと実装がかなり遅れてしまうため，スピードを優先しての公開が予定されているそうだ。


　そして，パーティリストのバフ・デバフステータスに残り時間を表示する機能も追加される。利便性向上はもちろんだが，こちらはいわゆる不正ツールへの対抗措置という意味もあるようだ。

マッチングコンテンツでポートレート表示が行われるように。これまでの流れを阻害しないよう，すっと表示されてすっと消えていくそうだ。なお，画像上の赤枠はわかりやすいように強調しているだけで，実際の画面では存在しない

　そのほか，ファッションアクセサリー使用中に可能な動作を拡張するアップデートが予定されている。以前発言のあった「雨が降ってきたときに自動的に傘を差す」という機能拡張に関しても，間に合えば実装したいとのこと（間に合わなければパッチ6.4になるらしい）。
　また，リテイナー関連でもいろいろと利便性が向上するアップデートが予定されている。リテイナーに関しては，どうやらもう1つ大きめのアップデートがあるらしいが，文章だけでは説明がしづらいそうで，次回のPLLで実際に動かしながら解説される予定だ。

最後に恒例のお知らせなど

　最後はイベント関連やグッズなどの告知事項が行われ，第74回PLLは終了となった。次回，第75回PLLは12月に予定されている。

余談だが，PLL内で吉田氏が着ていたリバーシブルのスタジャンは中国運営が作成したもので，日本では入手できないそうだ

「ファイナルファンタジーXIV」公式サイト