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「レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ」インプレッション。レゴゲームの遊びの面白さにあふれ出る原作愛がミックス
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印刷2022/03/21 22:00

プレイレポート

「レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ」インプレッション。レゴゲームの遊びの面白さにあふれ出る原作愛がミックス

 WB Gamesより2022年4月5日に発売される「レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ」PC / PS5 / Xbox Series X / Switch / PS4 / Xbox One)は,レゴで再現された名作映画などの世界観を楽しめるLEGOゲームシリーズの最新作だ。タイトル名からも分かるように,今回の題材となるのはSF映画の金字塔「スター・ウォーズ」シリーズ。シリーズ9作品の世界をレゴで追体験できるという。
 今回4Gamerは,本作の開発中ビルドに触れる機会を得たので,プレイインプレッションをお届けする。なお,今回プレイできた範囲は映画の初作となるエピソード4「新たなる希望」の序盤部分となる。使用ハードはXbox Series X。

画像集#002のサムネイル/「レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ」インプレッション。レゴゲームの遊びの面白さにあふれ出る原作愛がミックス

「レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ」公式サイト



 エピソード1「ファントム・メナス」からエピソード9「スカイウォーカーの夜明け」までがレゴで再現される本作では,ルークやオビ=ワンといったおなじみのキャラクターを操作して,「スカイウォーカー・サーガ」を追体験できる。
 なお,本作に収録される「スター・ウォーズ」シリーズ9作品は,3つのトリロジー(3部作)で構成されており,人によって思い出深いエピソードも異なっているだろう。今回はテストプレイということでエピソード4「新たなる希望」の序盤部分のみの試遊となったが,遊べるトリロジーに順番は決まっておらず,自由に選択してプレイできるとのこと。順番に縛られず好きなトリロジーを体験できるのはファンにとってはうれしいポイントの1つと言えそうだ。

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 今回遊んだエピソード4「新たなる希望」では,シリーズを象徴する“あのテロップ”が流れた後,レイア姫を乗せて逃げる宇宙船と,これを追う宇宙戦艦スター・デストロイヤーの戦闘で幕を開ける。原作をなぞった展開だが,そのままでは済まないのがレゴゲーム流。ここでプレイヤーが操作するのはなんとレイア姫だ。帝国の尖兵であるストームトルーパーにブラスターをぶっ放すばかりか,アッパーで吹っ飛ばしてからの空中コンボでボコボコにしながらステージを進んでいく。

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パンチ連打から空中コンボを決めるレイア姫。浮かせた相手をジャンプして追い討ちだ
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 周囲のオブジェクト(レゴブロック)を利用して道を切り開いたり,パーティの仲間を切り替えつつ仕掛けを作動させたりといった,レゴゲームらしいセオリーはもちろん健在だ。ルークやハン・ソロで障害物を破壊し,出てきた端末をR2-D2でハッキングするなど「エピソード4」らしい役割分担が楽しめる。

 とくにレゴシリーズらしさを感じられるのがデバイス作り。この世界はすべてがレゴブロックで形作られているので,なんでもないオブジェクトを一度分解してから組み替えれば,その場に応じたデバイスが作りだせる。作成できるデバイスは放水機,タレット,トラップなど実に多彩だ。その何でもアリ感に突っ込みを入れつつ,デバイスを操作することがゲームにアクセントを加えてくれる。そして,カチャカチャ……という小気味よい音とともに,魔法のようにレゴブロックが組み上がる様は,やはり見ていて楽しい。

タレットを組み上げ,ストームトルーパーたちをなぎ倒すレイア姫。レゴゲームらしさが随所に散りばめられている
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 素手でストームトルーパーをブチのめす武闘派レイア姫だが,原作通りにダース・ベイダーに捕らえられてしまう。姫のお付きのロボットであるC-3POとR2-D2は,密命を帯びて砂の惑星タトゥイーンへ。そこで2体は現地の青年ルーク・スカイウォーカーや元ジェダイの騎士オビ=ワン・ケノービ,アウトローのハン・ソロ,その相棒のチューバッカらと出会い,物語は本格的に動き始める。

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C-3POとR2-D2の凸凹コンビは本作でも健在
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 なお,ここまで紹介してきたキャラクターたちは全員プレイアブルだ。それぞれ個性的な能力でゲームを彩ってくれる。例えばオビ=ワンであればフォースが使え,周囲の物体を浮かせて運ぶのはもちろん,敵の心に働きかけ一時的に味方にしたり,その場に棒立ちさせたり,意志を乗っ取って自分で操作したりすることができる。もちろん,ジェダイと言えばの武器であるライトセーバーも使え,斬りつけるだけでなく,敵のブラスターを跳ね返すといったおなじみのアクションも再現できる。

オビ=ワンはライトセーバーでブラスターの弾を跳ね返せる
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 ハン=ソロのブラスターは連射が効き,銃撃戦にもってこい。チューバッカは,敵の攻撃にカウンターすると腕を引っこ抜くが,こちらは原作の台詞をリスペクトしたもので,原作愛ファンなら思わずニヤリとしてしまうだろう。

連射の効くブラスターを所持するハン=ソロは銃撃戦を得意とする
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 そのほか,R2-D2は飛び道具が無かったり,ジャンプが非常に低かったりとクセがある性能だが,頭突きやあのアームで敵をペチペチ殴る姿が可愛らしい。C-3POは原作で定期的にバラバラになっているが,それを再現してか胴と足を切り離せるアクションが用意されている。そして,ルークはエピソード4の序盤なので戦闘力はまだまだひよっこ。今後の成長に期待する段階といったところだ。

 バトルの難度は低めで,やられてもすぐに復活できるため,ふだんゲームを遊ばない人でも気軽に楽しめるという印象だ。ただし,アクションは非常に多彩なので,ゲーマーの期待にも応えてくれるだろう。とくに近接戦闘における空中コンボや相手の攻撃を利用するカウンターは爽快で,アクションもキャラクターごとに異なり見ていて気持ちがいい。大量のストームトルーパーを相手取って立ち回る姿はまさに原作そのもので,一騎当千のジェダイの気分を味わえるはずだ。

ステージを進めていくと,さまざまなパワーアップがアンロックされていく
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 また,原作愛に溢れた演出も見所のひとつ。タトゥイーンにある街には,原作通りに各種スピーダー(シリーズに登場する乗り物)や不思議な動物たちがいて,これに乗り込んで走り回ることもできる。カンティーナ(酒場)に行けば陽気で小粋な“例の曲”が流れているなど,どちらも細かい点ではあるが,ファンにとってはうれしい原作再現と言える。
 一方,オビ=ワンの家の壁には,原作にはなかった“アナキンとともに戦ったクローン戦争時代の写真”が貼られていた。後付けされた過去の設定がゲームにうまく取り込まれており,こういったイースターエッグ的要素を探してみるのも面白いだろう。

ストームトルーパーにダメージを与えるとヘルメットが脱げて顔が見えることも。原作で中の人が見られるのはもっとあとの話なので,これもゲームならではの演出と言える
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 ユーモアに溢れた原作アレンジも面白い。本作のストームトルーパーたちは怖い敵役ではなく,みんなでお風呂に入っていたり,ルークたちの計略にあっさり引っかかったり,エレベーターのドアにお尻を挟まれてもがいていたりと,とにかく可愛らしい。彼らの“奮闘”ぶりも密かな見所となりそうだ。ダース・ベイダーも,宇宙船のハッチをライトセーバーで切り裂いて堂々登場……するはずが,ライトセーバーが引っかかって身動きが取れなくなるドジっぷりを晒してしまう。それでいて恐ろしい呼吸音はそのままなので,ギャップがなんともユーモラスだ。

皆でお風呂に入るストームトルーパー。いかにも海外っぽい描写だ
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ライトセーバーが挟まって身動き取れないダース・ベイダー
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レイア姫のメッセージを食べ物片手に観賞するオビ=ワン
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 過去のレゴゲーム作品と比べ映像表現が向上しているのも見逃せない。レゴブロックの質感はそのままに,戦闘の汚れや歩いた時の砂埃が表現されるようになっている。よりリアルな表現でゲームへの没入感が向上しているように感じられた。今回プレイできたのはエピソード4のほんの序盤に過ぎなかったが,2022年4月5日の発売日が楽しみに感じられる試遊体験となった。

ジェダイの騎士になることを決意したルーク。長々と決めポーズでドヤっていると,オビ=ワンから「もういいよ!」とばかりに連れて行かれる。首元や腕の砂汚れにも注目
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レイア姫を助ければ賞金がっぽり! というイメージシーン。積み上がる金貨や宝石はもちろんレゴ製なのでプラスチックっぽい質感
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R2-D2が砂漠の砂で汚れている
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「レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ」公式サイト

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