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NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権,「VALORANT」「ロケットリーグ」部門決勝戦レポート&選手インタビュー。高校生たちの熱き戦い
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印刷2024/02/14 19:30

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NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権,「VALORANT」「ロケットリーグ」部門決勝戦レポート&選手インタビュー。高校生たちの熱き戦い

 NASEF JAPANは2024年2月11日〜2月12日に東京都渋谷区のLAFORET MUSEUM HARAJUKUにおいて「NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権」の決勝大会を開催した。全国からエントリーした高校生eスポーツ選手たちがさまざまなゲームで腕を競い合った本大会のなかから,2月12日行われた「VALORANT「ロケットリーグ」PC / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch)部門の決勝リーグについてお伝えしていこう。

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予選を勝ち抜いた高校生たちが,オフラインで技を競い合う


 NASEF JAPANは,アメリカの「NASEF(北米教育eスポーツ連盟)」日本本部であり,“教育”eスポーツ連盟であるのがポイントで,eスポーツ選手育成ではなく,教育や人材育成の手段としてeスポーツの活用を考える団体だ。
 日本の教育機関に向けて支援プログラムなどを提供しており,「Minecraft Education Edition」を用いた農業学習やSTREAM(科学,技術,ロボット工学,工学,芸術・リベラルアーツ,数学)教育に役立つ「NASEF Farmcraft」「Clubcraft」の開発,eスポーツ部の活動マニュアル作成などの取り組みを行っている。
 また,「学び×競技が一体化したeスポーツ大会2.0」と銘打った「NASEF JAPAN MAJOR」では,大会に加え,Social Emotional Learning(社会的感情学習)を通してスポーツマンシップや自己規律などを学ぶ「Beyond the Game Program」を実施したことでも話題となった。
 そんなNASEF JAPANが高校生を対象に開催したのが「NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権」となる。全国の高校から「VALORANT」「ロケットリーグ」「リーグ・オブ・レジェンド」の3部門に選手たちがエントリーし,腕前を競い合った。

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会場には,応援リーダーのVTuber胡桃のあさんも登場
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来場者には,応援用のサイリウムも配られた
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応援用のボードを描くスペースも用意された
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「VALORANT」部門ではルネサンス高等学校の同校対決に


 「VALORANT」部門は,ルネサンス高等学校 横浜キャンパス「芳醇きのこの焦がしバター」VS.ルネサンス大阪高等学校 梅田eスポーツキャンパス「イナザワジャパン」という,キャンパス違いの同校対決となった。
 ルネサンス高等学校は「リーグ・オブ・レジェンド」部門と「フォートナイト」部門でも優勝しており,どちらが勝っても三冠は確定という状況だ。個人の技と判断力に優れる「芳醇きのこの焦がしバター」と,事前に練った緻密な作戦を遂行する「イナザワジャパン」とチームの性格も対照的で,見応えのある決勝戦となった。

ルネサンス高等学校 横浜キャンパス「芳醇きのこの焦がしバター」
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ルネサンス大阪高等学校 梅田eスポーツキャンパス「イナザワジャパン」
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試合前には両チームが握手を交わした
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 第1マップは「バインド」で,「イナザワジャパン」がアタッカー,「芳醇きのこの焦がしバター」がディフェンダーでのスタートだ。「イナザワジャパン」のキャプテンであるキャプテンイナザワ選手が活躍し,バインドでは珍しいハーバーを採用,「ハイタイド」を巧みに使って敵の射線を遮るなどチームを引っ張る。
 連携も巧みで,どこから攻めてくるか分からないように芳醇きのこの焦がしバターを眩惑し,9-3というスコアで折り返し。攻守を替えた後半戦も1ラウンドを落としたのみの13-4で第1マップをものにする。

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 第2マップは「アセント」で,「イナザワジャパン」がディフェンダー,「芳醇きのこの焦がしバター」がアタッカーで試合開始。「イナザワジャパン」はパーフェクトでラウンドを取るなど勢いは止まらず10-2で攻守交代となるが,ここで「芳醇きのこの焦がしバター」も奮起,連勝して食い下がる。
 しかし「イナザワジャパン」も負けてはいない。16ラウンド目ではcat cute選手が1人残されて1対4となってしまうが,絶望的な状況から連続で3キルを決めて1対1に持ち込み,敗れはするもチームを鼓舞する。結果,13-7で「イナザワジャパン」が同校対決を制した。

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●合同インタビュー:「芳醇きのこの焦がしバター」

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――まずは試合を終えての感想をお願いします。

赤マントRadiant選手:
 2年生の赤マントRadiantです。オフライン大会ということで,いい経験ができて楽しかったです。悔しい気持ちもありますが,このメンバーで大舞台に立てたのがうれしく,全力で楽しめました。

RSB Xen選手:
 1年生のRSB Xenです。練習量は少なかったけれど楽しく試合できました。ただ,もっとやれたかなっていう感じもあります。

ソウマ0130選手:
 3年生のソウマ0130です。楽しかったし,清々しいです。後輩には頑張ってほしいですね。

abc123選手:
 2年生のabc123選手です。僕はリザーバーだったので,もう少し自分にできることがあったんじゃないかなとも思います。

金で愛は買えないが俺を買収できる選手:
 1年生の金で愛は買えないが俺を買収できるです。悔しいです。自分にできることは精一杯やりましたが,優勝はまだ無理だということが分かったので,来年また頑張ります。

poo3選手:
 3年生のpoo3です。高校生として出られる最後の大会で負けたこと自体は悔しいですが,その分楽しめたのも確かです。いろいろな気持ちはあるけれど,後悔はないです。

――大会を通して楽しかった経験や思い出はありますか?

赤マントRadiant選手:
 このチームを結成したのが「STAGE:0」に出場する時のことでした。優勝を狙っていたけれど果たせず,モチベーションが落ちていたんです。チーム編成を変更するなどいろいろな事情も重なり,当初はこの大会もどうしようかと思っていたんですが,3年生は最後の機会だし,もともとのチーム編成で出場しようということになりました。最後に負けてしまい悔しい思いはあります。それでもここまで残れるとは思っていなかったので夢は見れました。

――金で愛は買えないが俺を買収できる選手は大変ユニークな名前ですが,由来について教えてください。

金で愛は買えないが俺を買収できる選手:
 この名前にした時は本当にお金がなくて,とにかくお金が欲しかったんです。ただ,ゲーム内で付けた名前がそのまま大会の選手名になることを知らなかったのもあります。

――卒業後の進路を選ぶうえで,eスポーツ経験でステップアップできたようなことはありますか?

poo3選手:
 今後しばらくeスポーツ関連で教えたいなと思っているので,いい実績にもなりました。

――eスポーツで学んだことが実生活に影響を及ぼしたことはありますか?

poo3選手:
 普通の友達はみんなゲームをやっているとは限らないんですが,eスポーツを始めてからはゲームの話をできるようになったし,友達も増えたのでいい経験になりました。

赤マントRadiant選手:
 忍耐力が付きましたね。個人的には,どんなゲームでもトップランクに行くには“ノルマ1000時間”だと思っています。そうしないと基礎から身体がしっかりと覚えないんですね。それだけの時間をかけてプレイする忍耐力,その間にいろいろと考える思考力などが鍛えられたと思います。対人戦でかかる疲労やストレスもありますし。

――ありがとうございました。


●合同インタビュー:「イナザワジャパン」

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――まずは試合を終えての感想をお願いします。

キャプテンイナザワ選手:
 1年生のキャプテンイナザワです。今はうれしい気持ちが大きいです。しかし,負けたチームは悔しさからもっと練習するだろうということが実体験で分かっています。だから,負けて悔しくなって練習するチームに勝ち続けられる,そんなチームになるため,これからもさぼらずに練習していこうと思っています。

One選手:
 1年生のoneです。嬉しいという一言に尽きます。

ibu選手:
 2年生のibuです。どうなるかなと思ってドキドキしていましたが味方のことを信じて頑張れたので,良かったかなと思っています。

cat cute選手:
 1年生のcat cuteです。優勝できて嬉しいです。

misiranu選手:
 1年生のmisiranuです。勝てて良かったです。

LOUD kawanzin選手:
 1年生のLOUD kawanzinです。勝てて嬉しかったです。

――大会を通して楽しかった経験や思い出はありますか?

キャプテンイナザワ選手:
 準決勝で使われる「ヘイヴン」マップを一生懸命に練習したことでしょうか。勝てばオフライン決勝に進出できるという試合で,みんな緊張もしたんですが,一生懸命練習したおかげでいい内容で勝てました。「自分たちは上手くいく」という成功体験ができたからこそ,「いつも通りやったら勝てる」「みんな強いから信頼しよう」と互いに声をかけながらしっかり練習できたのが大きいと思います。

――キャプテンイナザワ選手は大きな声で仲間に呼びかけていましたが,練習でもそうなのでしょうか?

キャプテンイナザワ選手:
 先生にはいつも「うるさいから声を小さくしてくれんか?」っていわれて「ごめんなさい」って謝っているんです。今日は大会だから,怒られないで済んで良かった(笑)。

――皆さん「VALORANT」はどれくらいから始められたのでしょう?

キャプテンイナザワ選手:
 学校に入る前からプレイしていて,始めて1年半くらいになります。「VALORANT」でプロを目指そう,上に行きたいと思ったのでこの学校を選びました。

One選手:
 僕も1年半前ほどですね。この学校に入って「みんな強いから,僕も負けないように頑張ろう」と思いました。

ibu選手:
 僕は高校1年生の時に始めました。周りのメンバーが強すぎるので「やばい,自分も練習しなきゃ」といつも思っています。

cat cute選手:
 この高校に入る前からプレイしています。

misiranu選手:
 2年ほど前から始めました。

LOUD kawanzin選手:
 僕は中学生の頃からプレイしています。

――皆さんは1日何時間くらい練習されるのでしょう?

キャプテンイナザワ選手:
 8時〜10時の2時間くらいですね。練習時間はみんなのモチベーションによっても変わってきて,大会が近づくにつれて4時間〜5時間くらいになることもあります。また,早めに集合して話し合いをしたり,学校で練習した後にもう少しやろうということになって6時間くらいになったりすることもありますね。

――来年以降にどうされるのか,予定があれば教えてください。

キャプテンイナザワ選手:
 プロになって戦いたいので,期間が被ってしまうと高校生大会に出るのが難しくなってしまうかも知れません。新入生も入るので,ずっとメンバーを固定するより,実力のある人を抜擢する体制のほうが,ちゃんと練習すると思います。学校の中で強い人たちを,1年生から3年生まで混ぜたチームを作って高校生大会に出ようと思います。

――ありがとうございました。


「ロケットリーグ」部門


 大会の締めくくりとなる「ロケットリーグ」部門決勝戦は,N高等学校「N小町」VS.飛龍高等学校「HEST:Majide」という対戦となった。
 「N小町」は試合開始から強気に攻め込むが,「HEST:Majide」もしっかりと守って得点を許さない。そんななか,「N小町」が先制点を決めてから試合が急激に動き,8-0というスコアでGAME1を決める。続くGAME2でも「N小町」の勢いは止まらず,6-0で圧勝する。
 運命のGAME3では「HEST:Majide」が「N小町」に食い下がり,激しい競り合いとなるも,3-1で「N小町」の優勝が決まった。

 印象的だったのが「N小町」の勝利への執念だ。2-1で勝利が確定した状態で時間切れとなったが,それでもLunatic選手は自分が触れていたボールをゴールへと押し込み,だめ押しの1点を入れている。本作では,残り時間が0になっても,ボールが空中にある限り試合は終わらない。油断して2-2になる可能性もゼロではないわけで,強いうえに最後の最後まで油断もしないのが「N小町」というわけだ。

N高等学校「N小町」
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飛龍高等学校「HEST:Majide」
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優勝チームにはNASEF JAPAN理事長の松原昭博氏からメダルが授与された
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●合同インタビュー:「HEST:Majide」編

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――まずは試合を終えての感想をお願いします。

itochanTT_175cm選手:
3年生のitochanTT_175cmです。準優勝という結果にはなりましたが,3年間の練習や努力の成果を本番の舞台で発揮できて良かったです。

Ruby_185cm選手:
 3年生のRuby_185cmです。相手がN高さんという強豪でしたが,最後のGAME3だけでも接戦した試合にできて本当に良かったと思います。

skyblue_No.6選手:
 3年生のskyblue_No.6です。自分は試合には出なかったんですが,裏方から仲間3人の集大成と楽しんでいるところを間近で見られて感激してます。このステージに連れてきてくれた3人に感謝しています。

haru122012_155cm選手:
 3年生のharu122012_155cmです。決勝の舞台でみんなから応援されたことがとても嬉しいです。最初は思った通りに動けないし,ボールも前に行かないしですごく大変でしたが,GAME3で「やっぱり私たちは,自分らしくいつも通りに前へ前へと行こう」という気持ちでプレイしたら点が入ったので,本当に良かったと思います。今日も親や先生,友達といったたくさんの人が見に来てくれたので,本当に感謝したいです。

――大会を通して楽しかった経験や思い出はありますか?

itochanTT_175cm選手:
 これまでできなかった練習合宿ができたことですね。コーチと一緒に学校に泊まって練習したんですが,どういう相手と練習試合をするか自分たちで計画を立てたり,お互いに切磋琢磨しながら練習できたりして,とても楽しかったです。食事も一緒にしましたから,絆というかチームワークを育むことにもつながったのではないかと思います。

haru122012_155cm選手:
 私は最初1つ下の段階にあるBチームにいて,そこからAチームに入りました。Aチーム入りして初めて出場した大会では,下手な自分が迷惑をかけてしまうんじゃないかと怯えながらプレイしていて,負けたあとに一人で泣いたこともありました。でも,今は自分からみんなに意見を言えるくらいに成長でき,今日の大会でもフェアプレー賞もいただけたので,成長できたと感じています。

――決勝戦では大差を付けられての戦いが続きましたが,最後のGAME3では接戦となりました。気持ちの切り替えや心境の変化はどういったものだったのでしょうか?

Ruby_185cm選手:
 GAME2まではインターバルでも「どうやったら勝てるのか」と話し合っていましたが,GAME3では「いつも通り楽しむことを忘れずに,自分たちの特徴や攻め方を生かしていこう」と切り替えたことで接戦に持って行けたのではないか思います。

――皆さんは3年生ですが,今回の大会に出場したことが,今後の進路に役立ったようなことはありますか?

haru122012_155cm選手:
 将来はeスポーツ大会を企画したいと考えています。今回のように高校生たちが熱く競い合えるような大会を作りたいので,ここでの経験を生かして頑張っていきたいです。

skyblue_No.6選手:
 自分は自動車整備の関係に就職することになっているんです。そこでは,お客様との信頼関係作りやお声がけが大事になってくると思います。こうした点は3年間eスポーツで学んだことでもありますから,お客様の信頼を得ていきたいです。

Ruby_185cm選手:
 私はeスポーツとはまったく違った職業に就きますが,eスポーツ部での経験をもとに,挨拶を始めとした当たり前のことを当たり前にできるようにしていきたいです。

itochanTT_175cm選手:
 僕は大学に進学する予定です。中学3年の頃にeスポーツをやりたいと考えてこの学校を選び,いい結果を残せました。好きなことに没頭することが力になるということをいろいろな人に広めていきたいです。

――今後,後輩たちの指導はどうしていきますか?

haru122012_155cm選手:
 1年生が「ロケットリーグ」をプレイしていますので,しっかりと支えることで私たちよりも強く育て上げ,今後の大会にも出られるような選手にしていきたいです。

――「ロケットリーグ」を選んだ理由について教えてください。

haru122012_155cm選手:
 1年生の頃「Apex Legends」をプレイしていたんですが,学校のeスポーツ部には「ロケットリーグ」と「リーグ・オブ・レジェンド」しかなかったので,じゃあこの2つを始めてみよう,と考えたのがきっかけです。

skyblue_No.6選手:
 「フォートナイト」をプレイしていた際,「ロケットリーグ」とのコラボで存在を知ったのがきっかけです。

Ruby_185cm選手:
 中学3年生の頃に「ロケットリーグ」が無料化した時にプレイを始めました。その後,高校で見た体験入部のポスターに「ロケットリーグ」があり,このゲームならやったことがあるからeスポーツ部に入ってみようと考えたんです。

itochanTT_175cm選手:
 中学生の頃にプレイしていた「フォートナイト」をやりたいと思ってeスポーツへ入部しました。しかし,当時は「フォートナイト」の大会がなかったので,「ロケットリーグ」をやってみようということで1日3時間ほど練習を続け,手応えを感じたんです。おかげで,こういう仲間とも出会えたので良かったと思います。

――ありがとうございました。


●合同インタビュー:「N小町」編

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――まずは試合を終えての感想をお願いします。

Rarara選手:
 3年生のRararaです。このチームはLunaticとfurlashhの2人がすごく和やかな雰囲気を作ってくれて,試合に集中することができて良かったです。去年に行われた別の高校生大会では,Lunaticとfurlashhが相手チームにいて,自分のチームは準優勝に終わったんですが,今年はその2人がチームメイトになり,無事に優勝できました。

Lunatic選手:
 2年生のLunaticです。2連覇という結果を残せて嬉しいですね。来年の開催も発表されたので,できれば3連覇を果たしたいです。Rararaとfurlashhが今年で卒業するので,来年は僕一人になってしまうんです。なので,N高の人はeスポーツ部に入って下さい。

furlashh選手:
 3年生のfurlashhです。勝つことができて本当に嬉しいです。卒業はちょっと悲しいですが,2年間eスポーツを経験できて楽しかったですね。応援してくださった皆さん,ありがとうございました。

――大会を通して楽しかった経験や思い出はありますか?

Lunatic選手:
 2日前に3人でちょっといい焼肉屋に行ったんですが,そこのお肉が美味しすぎて,一生忘れられない記憶になるかも知れないです。

――先ほどLunatic選手からeスポーツ部で「ロケットリーグ」の選手が1人だけになるというお話がありました。新たな部員を募集するあたって作品の魅力を聞かせてください。

Lunatic選手:
 どのタイトルよりも運が絡むところが少なく,実力やチームの連携といったところが出やすいゲームです。自分の成長も感じやすいし,悪いところも出やすいのが魅力ですね。見ている側も面白いし,プレイしている側も面白いのが「ロケットリーグ」です。

――これまでの練習時間はどれくらいですか?

Lunatic選手:
 僕は6000〜7000時間ですね。

furlashh選手:
 6000時間くらいです。

Rarara選手:
 僕も6000時間くらいですね。

――3年生のお二人に聞きたいのですが,今回の大会に出場したことが,今後の進路に役立ったようなことはありますか?

Rarara選手:
 僕はイラストやデザイン系の会社に入ります。N高は自分自身でスケジュールを決めてやりたいことに専念できるので,「ロケットリーグ」を練習する時間や,イラストやデザインを勉強する時間もしっかり取ることができ,これが進路にもつながっていると思います。
 これまでは,大勢の前で話したりプレイを披露したりするような経験がありませんでした。でも,心の中に閉じ込めていたようなことも,言葉にして伝えられるような機会が設けられているという意味で,この高校生大会はいい場だと思いましたね。

furlashh選手:
 卒業後はプロとしてRLCS(Rocket League Championship Series)に集中し,それから大学に行きます。日本語は上手くないので,インターナショナルな学校を選ぼうと思っていますね。オフライン大会に出ても緊張せずにプレイできるようになりましたし,ゲームを通じて集中力が上がった気がします。

――では最後に,ひと言ずつ優勝の喜びをお願いします。

Rarara選手:
 今まで生きてきたなかで一番心に残る体験です。今後一生忘れられない,30歳,40歳になっても思い出になるような青春を,このチームメンバーと過ごせました。今こうしてインタビューを受けている時間も含めて,今後思い出すことで元気をもらえると思います。この高校生大会に出られて良かったです。

Lunatic選手:
 優勝できて嬉しいです。胡桃のあさんが応援リーダーになってくれたことが嬉しくて,やる気満々で臨んだ大会でいい結果を残せました。来年も頑張って部員を集め,1年生,2年生,3年生の3連覇を目指して頑張っていきたいと思いますので,応援よろしくお願いします。

furlashh選手:
 高校時代最後になるeスポーツのキャリアを,この2人と一緒に優勝できて嬉しいです。皆さんが応援してくれたおかげで良い思い出になりましたし,本当にありがとうございました。

――ありがとうございました。


 大会の最後では,次回大会が開催されることがアナウンスされた。2024年12月に決勝が行われる予定となっており,春には続報が出るとのことなので,楽しみに待とう。


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「NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権」公式サイト


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