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  • 発売日:2026/09/04
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「鬼武者 Way of the Sword」最新ビルドを体験。何度でも挑みたくなる羅掌願戦や,実在の京都を再現したワイドリニアなフィールドが魅力
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印刷2026/08/07 00:00

プレイレポート

「鬼武者 Way of the Sword」最新ビルドを体験。何度でも挑みたくなる羅掌願戦や,実在の京都を再現したワイドリニアなフィールドが魅力

 カプコンの「鬼武者 Way of the Sword」PC / Switch2 / PS5 / XBOX Series X|S)は,江戸時代初期の京都を舞台に,剣を極めんとする武芸者・宮本武蔵が,強大な力を宿した「鬼の篭手」を身に付け,「幻魔」と戦うアクションゲームだ。ライバルの佐々木巌流(佐々木小次郎)も同じく鬼の篭手を手にしており,2人の運命は交錯していく。

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 シリーズとしては20年ぶりの完全新作となるが,過去作とのつながりはなく,独立したタイトルとして楽しめる。当初は9月25日の発売を予定していたものの,3週間前倒しとなる9月4日に発売日が変更されたことも記憶に新しい。


 今回試遊できたのは,PS5版による巌流戦直後から清水坂集落解放までの範囲だ。結論からいえば,ワイドリニアなフィールドには幻魔や助けを求める人々が点在し,探索にはほど良い緊張感がある。さらに,京都の名所では現地取材に裏打ちされたリアリティを味わえ,ボス戦では戦いを通じてプレイヤー自身が上達していく,アクションゲームならではの楽しさを存分に体験できた。

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 2026年9月4日に発売を控える「鬼武者 Way of the Sword」。舞台となる京都の名所をゲームへ落とし込むための工夫や,宮本武蔵と佐々木巌流のキャラクター作り,シリーズの新たな軸となる「受け流し」の誕生秘話などについて,プロデューサーの門脇章人氏とディレクターの二瓶 賢氏に話を聞いた。

[2026/08/07 00:00]
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 カプコンの新作アクション「鬼武者 Way of the Sword」が2026年9月4日に発売される。これに先駆けてカプコンによるメディアツアーが実施され,楽曲や効果音制作の現場,そしてゲームの舞台となる京都の名所を巡ってきた。

[2026/08/07 00:00]

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受け流し,一閃,魂強化。シリーズの魅力をさらに進化させたバトル


 敵の攻撃をタイミングよく防ぐ「受け流し」や,弾き返す「弾き」で敵の「力動」を削っていくのが,本作のバトルの基本だ。力動を削り切って「力動崩れ」状態にすれば,「崩し一閃」を決めて一気に大ダメージを与えられる。
 もちろん,シリーズの代名詞ともいえる「一閃」も健在だ。敵の攻撃を受ける寸前に入力すれば,その一撃をいなしながら強烈な反撃を叩き込める。

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 巌流を倒した武蔵は,清水寺から奇妙な空間「鬼の隠れ里」へと足を踏み入れる。鬼の隠れ里は,さまざまな景観が混在する異空間だ。日本の原風景を思わせる寺院や洞窟が広がる一方で,岩や建物の残骸が空中に浮かんだまま静止するなど,現実ではあり得ない光景も共存している。その独特な景観は,探索しているだけでも目を楽しませてくれた。

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 待ち受けるボスは「大唾拉(だいだら)」。巨体で食い意地の張った,強烈な個性を持つ幻魔だ(ちなみに,体験版で雑魚の幻魔が「太った幻魔が暴れると,自分たちも巻き添えを食らいかねない」と愚痴をこぼしていたが,どうやら大唾拉のことだったようだ)。本作では雑魚からボスまで幻魔は皆しゃべるが,大唾拉も「熟成した鬼の味」や「魂を吸うのがたまらない」と食欲全開のセリフを連発し,強い存在感を放っている。短い足をじたばたと踏み鳴らし,見え見えの動作で金棒を振り回すコミカルなモーションも相まって,見た目こそ恐ろしいものの,どこか憎めない。

 しかし,戦闘になると一転して油断ならない相手だ。敵にダメージを与えると魂が飛び散り,武蔵だけでなく敵も吸収できる。武蔵が吸収すれば体力回復や特殊技のリソースになる一方,敵に吸収されると「魂強化状態」が発動する。大唾拉は目を赤く光らせ,腹や金棒が一回り大きくなるなど禍々しい姿へと変貌し,武蔵をつかんで壁へ叩き付けるなど猛攻を仕掛けてくる。普段のコミカルな姿とのギャップがあるからこそ,魂強化状態で見せる迫力と恐ろしさがいっそう際立っていた。

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 武蔵は六道珍皇寺を拠点に,京都の各所で起こる事件へ立ち向かっていく。本作の京都は,ある程度の広さを持つワイドリニアなフィールドとして構成されており,自由に歩き回ることが可能だ。要所にはファストトラベル機能を備えたチェックポイント「破魔鏡」が配置されているほか,光の軌跡が目的地まで導いてくれるため,迷うことなく探索を進められる。本筋とは別に,幻魔に襲われる人々がランダムで出現するイベントも用意されており,助けることで報酬を獲得できる点も面白い。

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 京都市街では,周囲の環境を利用したバトルも楽しめる。武蔵の「受け流し」で押し込まれた幻魔は,周囲のオブジェクトにぶつかることでさまざまなリアクションを見せるのが特徴だ。幻魔同士をぶつければ双方の「力動」ゲージを削れるほか,干された洗濯物に突っ込めば頭からかぶってしまい,しばらくもがき続けるなど,戦況を有利に運べる。坂や段差といった高低差のある地形も相まって,同じ場所でも毎回異なる立ち回りを楽しめる印象だった。

 中でも印象に残ったのが,「獄窓」が出現するポイントでの対多数戦だ。次々と押し寄せる幻魔を相手に,受け流しや弾きを決め,周囲の環境まで利用しながら戦う感覚は,まるで時代劇の主人公になったかのよう。爽快なチャンバラアクションを存分に味わえた。

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実在する安井金比羅宮で描かれる,伝承と恐怖が融合した羅掌願戦


 安井金比羅宮は,縁切り縁結びの神社として知られる場所で,本作ではボス幻魔「羅掌願」に乗っ取られている。現実と同じように縁切りを願う人々がお参りに訪れるが,羅掌願はその願いを曲解した形でかなえてしまうのが恐ろしい。

 例えば,「足の痛みと縁を切りたい」と願う老人には,「足がなければ痛まないだろう」と足を切り落とす。「三味線の稽古がつらい」と訴える女性には,「指がなければ弾かずに済む」と指を奪うなど,日本の怪談を思わせる湿り気のある恐怖が漂っている。

 しかも,願いをかなえられた人々は皆,満足そうな表情を浮かべているため,「これで本当に解決したのか」と一瞬錯覚してしまうほどだ。さらに,安井金比羅宮の境内は光に包まれ,花が咲き誇る幻想的な空間として描かれており,その美しさと残酷さの落差も印象深い。「人間の理では到底かなわない存在」を相手にしているという感覚が,強く伝わってくる演出だった。

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 羅掌願に対抗するため,武蔵は安井金比羅宮に祀られている「八大力尊(はちだいりきそん)」の力を借りる。八大力尊は実在する信仰対象であり,ゲーム内でも現実と同じ場所に,同じ姿で安置されている。

 八大力尊は8柱の神々というだけでも印象的だが,もともとは長年地中に埋められ,寺社の柱を支えてきた力石であり,現在では基礎体力や気力の向上を願う人々から信仰を集めているという。

 実際に安井金比羅宮を訪れたツアーのレポート記事をご覧いただければ,その再現度の高さに驚くはずだ。実在する名所や信仰を題材としているからこそ,「ゲームで見たものが現実にもある」という発見や面白さを味わえるのは,本作ならではの魅力といえるだろう。

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 そして,羅掌願との戦いは,本試遊で最も印象に残った場面だった。決して簡単に勝てる相手だからではない。攻撃の種類が豊富なうえ,それぞれに明確な対処法が用意されており,一つひとつの攻撃を見切りながら,戦いの中で自分自身が上達していく手応えを味わえたからだ。

 防御より受け流し,通常の攻撃よりは一閃と,高度な立ち回りほどリターンも大きく,その気持ちよさを武蔵や羅掌願の豊かなモーションがさらに引き立ててくれる。プレイヤーの行動に対して,多彩なリアクションと明確なご褒美が返ってくるため,アクションゲームのボスとして非常によくできていると感じられた。

 前述のとおり,飛び散った魂を幻魔に吸収されると「魂強化状態」となり,大幅に強化されてしまう。もちろん,先に武蔵が魂を吸収すれば防げるのだが,筆者はあえて強化させたうえで戦っていた。それほどまでに,羅掌願との駆け引きは何度も挑戦したくなる面白さがあったのである。

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 羅掌願は人間を見下す幻魔で,終始こちらを小ばかにしたような言動を見せる。歩き方一つを取っても余裕たっぷりで,相手を完全に見下していることが伝わってくるが,追い詰められるにつれてその余裕は消えていく。体力ゲージだけでなく,立ち居振る舞いでもダメージや焦りが表現されており,高慢な強敵が徐々に追い詰められていく様子は,まるで少年漫画の悪役を相手にしているかのようだった。

 羅掌願の攻撃は,予兆が比較的分かりやすいものも多い。安全に立ち回るだけなら防御でも十分だが,武蔵の力動ゲージも削られるため,自然と受け流しや一閃を狙いたくなる。このチャレンジにしっかり応えてくれるのが,本作のゲームデザインだ。

 受け流しや一閃にはシステム上のメリットだけでなく,専用モーションによる気持ちよさも用意されている。例えば,敵に背を向けた状態で攻撃を受けた場合,多くのアクションゲームなら自動で敵の方を向き直って防御するところだが,本作の武蔵は背を向けたまま刀をかざし,難なく攻撃を受け止める。達人らしさを感じさせるこうした演出が,「もっと狙ってみよう」「もっとうまくなりたい」という気持ちを自然と引き出してくれた。

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 しかし,「このまま勝てそうだ」と油断した頃に,新たな攻撃パターンを繰り出してくるのだから油断ならない。剣による連続攻撃や,大振りながらタイミングをずらした斬撃,ステップで回り込みながらの斬りつけ,ディレイや弾数を変えてくる飛び道具,低速で追尾する弾,高速突進など,攻撃は実に多彩で,そのたびに新たな対応を求められる。

 さらに,一部の攻撃は弓矢「鬼ノ剛弓」で妨害しなければならず,フィールドギミックも活用する必要がある。羅掌願と石碑をつなぐ「縁」の糸を断ち切れば弱体化させられるため,互いの位置取りまで意識しなければならない。次々と判断を迫られる忙しい戦いだが,その忙しさこそが,本作らしい駆け引きの面白さにつながっていた。

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 中でも特に印象に残ったのが,手を伸ばして武蔵を掴む投げ技だ。武蔵を引き寄せてパンチを連打する強力な攻撃だが,ギリギリのタイミングで入力すれば脱出できる。戦闘中に不意に繰り出される防御不能技であることと,シビアな入力タイミングは,まるで格闘ゲームの投げ抜けのようだ。

 しかも,脱出に成功すると,羅掌願の側頭部へ蹴りを叩き込み,大ダメージを与えられる。アクションゲームでは,一度掴まれると演出を眺めるだけの攻撃は珍しくない。しかし,本作ではそこにもプレイヤーの介入とリターンが用意されており,「掴まれてもチャンスがある」と思える。この発想の巧みさは,アクションゲームを数多く手掛けてきたカプコンらしい作り込みだと感じた。

 仮に敗北してもペナルティはなく,その場ですぐに再挑戦できるため,試行錯誤がストレスにならない。記事を書くためにプレイ動画を見返しているうちに,「もう一度羅掌願と戦いたい」と思わされるほどだった。これほど完成度の高いボス戦を体験すると,この先に待つ強敵たちへの期待も自然と高まってくる。

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 また,これまで姿だけが公開されていたボス「百穢(びゃくえ)」との戦いも体験できた。全身に札を貼り付けた巨体で,ナタのような巨大な武器を振るう姿は迫力満点。重い一撃を受け流しながら力動を削っていく戦いは,「鬼武者」らしい剣戟アクションの醍醐味を存分に味わえる。

 武蔵は剣の達人であると同時に,「鬼の篭手」を宿した異形の存在でもある。本作のボス戦は,そんな武蔵だからこそ成立する豪快な攻防が魅力だ。百穢も羅掌願に負けず劣らず戦っていて楽しいボスであり,製品版ではどのような強敵たちが待ち受けているのか,期待がますます膨らんだ。

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Switch2版ではJoy-Con 2操作にも対応。「鍛錬の間」で味わう新たな鬼武者体験


 今回はSwitch2版で,「鍛錬の間」も体験できた。六道珍皇寺に用意されたトレーニングモードのような機能で,小野 篁から出される課題をクリアしていくことで,報酬を獲得できる。

 現世との行き来は,寺にある「迎鐘」の綱を引いて鐘を鳴らすことで行う。この迎鐘も現実と同じデザインや音で再現されており,実際に現地を訪れたことがある人なら思わず驚くはずだ。

写真はSwitch2版のもの
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写真はSwitch2版のもの
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 公式サイトでも案内されているように,Switch2版はPS5版と同じ解像度ではないものの,2026年のアクションゲームとして十分に美しいグラフィックスを実現している。また,鍛錬の間を試遊した範囲では,処理落ちも感じられなかった。

 鍛錬の間では,これまでに戦ったボスとの再戦も可能だ。もちろん巌流や羅掌願とも再び戦え,多彩な攻撃への対応や,掴み技を抜けるシビアな駆け引きを存分に楽しめる。

 特に印象的だったのが,通常操作に加えてJoy-Con 2のモーションコントロールにも対応している点だ。「片手攻撃」はJoy-Con 2を横に振り,「両手攻撃」は縦に振ることで繰り出せる。鬼ノ剛弓は[ZR]を押しながらジャイロで照準する仕組みだ。

 前述したように,本作のボス戦はややシビアで,ゴリ押しではなく攻撃を見極めながら対応することが重要になる。そこへJoy-Con 2を振る身体性が加わることで,PS5版とはまた異なるプレイフィールを味わえた。ハードなアクションとの相性も良く,発売後はSwitch2版でもじっくり遊んでみたいと思わせる内容だった。

写真はSwitch2版のもの
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戦いの中で上達する喜びを味わえる。20年ぶりの「鬼武者」完全新作に期待が高まる


 今回の試遊では,「鬼武者 Way of the Sword」が目指す新たな剣戟アクションの方向性を存分に味わうことができた。中でも羅掌願との戦いは,敵の攻撃を見極め,対応を重ねることで自分自身の成長を実感できる,本作の魅力を象徴するようなボス戦だった。

 一方で,実在する京都の名所をベースにしたフィールドや,伝承を取り入れた幻魔たちの描写など,世界観作りへのこだわりも強く感じられる。リアルな京都と幻想的な異空間が共存する舞台は,探索する楽しさと物語への没入感を高めていた。

 さらに,Switch2版ではJoy-Con 2によるモーションコントロールという新たな遊び方も用意されている。シリーズの魅力である剣戟の手触りを軸にしながら,ハードごとの特色も取り入れた「鬼武者 Way of the Sword」。20年ぶりの完全新作がどのような体験を届けてくれるのか,発売日がますます楽しみになる試遊となった。

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