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オフィス家具のイトーキが本気で作ったeスポーツ向けチェア「Act Gaming」が発売。約15万円の椅子の座り心地は?
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印刷2023/03/03 22:15

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オフィス家具のイトーキが本気で作ったeスポーツ向けチェア「Act Gaming」が発売。約15万円の椅子の座り心地は?

 2023年3月3日,オフィス向け家具などで知られるイトーキは,「エクストリームゲーマー」向けを謳う新レーベル「Daidara」(ダイダラ)の設立と,第1弾製品製品となるゲーマー向けチェア「Act Gaming」の発売を発表した。
 Act Gamingは,「ライトグレイ」と「レッド」の2色展開で,税込価格は14万9900円である。

Act Gaming。左がライトグレイ,右がレッドだ
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 レーベルの名称であるダイダラは,妖怪ネタに詳しい人ならピンと来たであろう「ダイダラボッチ」から取ったものだ。イトーキの工場が滋賀県近江八幡市にあり,地元に伝わるダイダラボッチ伝承から採用したという。
 ただ,イトーキがゲーマー向け製品を手がけるのは,これが初めてではない。すでに「XFOCUS」(クロスフォーカス)や「エンダスト」といったゲーマー向けチェアを展開中だ。一方,Daidaraレーベルは,カジュアルなゲーマーではなく,長時間ゲームに取り組むeスポーツプレイヤーのようなディープなゲーマーを対象とした製品群になるそうだ。

Daidaraのロゴとシンボルマーク(左)。ダイダラの由来について説明したイトーキ代表取締役社長の湊 宏司氏(右)。今は椅子に座ってプレイするゲームよりも,「ドラゴンクエストウォーク」にはまっているそうだ
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 新製品であるAct Gamingは,イトーキのオフィス向けチェア「Actチェア」をベースにしたもので,試作品が東京ゲームショウ2022年に参考出展されたこともある。
 Actチェアは,背もたれにメッシュ状の布系素材を用いたものと,エラストマー素材を用いた2種類をラインナップしているが,Act Gamingは,エラストマー素材のものだけとなっている。
 ただし,Act Gamingは,Actチェアにゲーマー向けのラベルを貼っただけではない。たとえば,座面の高さ。オフィスで使うActチェアは,靴底の厚い靴を履いたまま座ることが多いのに対して,Act Gamingを家庭で使うときは,当然ながら底の厚い靴は履かないだろうから,その分だけ,具体的には15mmほど座面が低くなるようにしているそうだ。靴底の厚さ分だけ高さを変えるというのは,実に細やかな配慮と言えよう。

独特の外観をしたAct Gamingの背面
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 Act Gamingにおける見どころの1つめは,椅子に座って背もたれ(バックレスと)に体を預けた状態で上体を左右にひねると,背もたれも左右へと柔軟に動くところだ。ゲームをプレイしながら体が動いてしまったり,体を少し傾けてリラックスできる姿勢をとったりしても,背もたれがそれに追従して,体を支えてくれる。

背もたれがまっすぐな状態(左)と,左に体を傾けた状態(右)。背もたれ自体が左に傾いているのが見てとれよう
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リクライニングも柔軟にできる。背もたれの角度に連動して座面の角度も変える「アンクルムーブシンクロロッキング」という機能も備えるとのこと
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 もう1つの見どころは,柔軟に動く肘掛け「4D リンクアーム」だ。高級なオフィスチェアの場合,肘掛けの高さ調整や前後の位置,左右の角度くらいは調整できるものが多い。しかし,Act Gamingの4D リンクアームは,肘掛けを支えるアーム自体が上下左右に角度を変えられるので,高さだけでなく左右の位置や角度も柔軟に変えられるのだ。
 肘掛けの高さもかなり高めにできるので,「肘掛けを高い位置に持っていきたい」と思っている筆者などは,4D リンクアームだけでもかなり魅力的に思えた。

4D リンクアームは,かなり高い位置まで肘掛けを上げることも可能だ
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 布素材で覆われた座面は柔らかく,座り心地は上々だ。座面を支える「ベンディングシート」は,かなり複雑な形状をしており,体圧を適切に分散させることで座り心地をよくしているという。

座面の下にあるベンディングシートの実物。複雑な形状をした孔が多数開けられていて,これでうまく体圧を分散している
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座面はフラットではなく,背もたれ側がへこんでいて,深く腰掛けやすくなっている。座面の前後位置は調整可能だ
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腰を支えるランバーサポートも,もちろん装備している
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 Act Gamingの発表イベントには,同製品を先行して試用しているプロゲーマーのらきょるん氏とよっシィ氏がゲストとして登壇した。

 らきょるん氏は,肘掛けがとくに気に入っているという。やや前傾姿勢でゲームパッドを握ってプレイすることが多いそうだが,肘掛けを体に近づけた状態に動かせるので,「肘を置きながらスプラをプレイできるのは革命」と,高く評価していた。それに加えて,座面がすごく柔らかい点も気に入っているそうだ。
 一方のよっシィ氏は,背もたれが柔らかく体を支えてくれることが気に入っているそうだ。

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VARREL スプラトゥーン部所属のらきょるん氏
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TEQWING e-Sports スマブラ部門所属のよっシィ氏

 約15万円と,ゲーマー向けチェアの中でもかなり高価なAct Gamingであるが,実際に発表会場で座った印象で言えば,筆者が自宅で使っているオカムラのオフィスチェア「コンテッサ」よりも座り心地は良好で,肘掛けの可動範囲が広いことも使いやすく感じた。
 とはいえ,椅子の合う,合わないは,個人の嗜好に左右される面が多い。幸いなことに,イトーキでは,Act Gamingの販売パートナーであるヤマダデンキと協力して,日本各地のヤマダデンキ各店で,Act Gamingを実際に体験できる展示を行うとのこと。Act Gamingに興味を持った人は,ぜひ店舗に足を運んで,座り心地や体に馴染むかどうかを試してほしい。

Act Gamingの展示を行う予定のヤマダデンキ各店。展示開始日は店舗によって異なる
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 高価な製品ではあるものの,乱暴に扱わなければ良い椅子は10年単位で使い続けられる。eスポーツプレイヤーに限らず,ヘビーゲーマーなら1日に8〜10時間くらいは座りっぱなしでゲームに打ち込むことも珍しくないだろう。そんなとき,長時間座っても疲れないように設計されたAct Gamingのような椅子を使えば,体に無理な負担をかけることがないので,体を労って快適なゲームライフを送れるのであれば,長い目で見て高い買い物にはならないはずだ。

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イトーキのDaidaraレーベル製品情報ページ

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