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印刷2008/04/09 19:27

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ゲーマーのための読書案内
ネコまっしぐらにもほどがある 第40回:『そらとぶねこ』→ネコモチーフ

 

image

『そらとぶねこ』
著者:junku
版元:インプレスジャパン
発行:2007年11月
価格:1260円(税込)
ISBN:978-4844324805

 

 Webメディアの書籍紹介コーナーでブログ本を紹介するというのは,なんだかいろいろ間違っているような気もするのだが,たまには肩の凝らない本をということで,今回はインプレスジャパンの『そらとぶねこ』についてお届けする。村上春樹の小説ではなく,junku氏の手に成るネコのジャンプ写真集である。

 ネコについて蘊蓄を語るなら,僭越ながら筆者Guevaristaも人後に落ちないつもりだ。イエネコの原種はリビアヤマネコと推定されており,船倉の食糧を荒らすネズミへの対策として船に乗せられて世界に広まったらしいとか,三毛猫は基本的にすべてメスで,オスの外形をしている個体のほぼすべてはXXY型の染色体異常のため生殖能力を持たないとか,その三毛猫のオスは古来日本で船神様として崇められていたとか,平安貴族の間でイヌは野放しで,ネコがつながれて飼われていたとか,そんな話を始めたら,1時間でも2時間でも語り続けられる。

 だが『そらとぶねこ』のアプローチはコロンブスの卵というか,どうしていままで出てこなかったのだろうという意味で,非常に感心した。ペットショップで売られているねこじゃらしや,丸めたティッシュに向かってダッシュで飛びつくネコの滞空写真というのは,ノラネコの生態写真や飼いネコの癒し系写真と違って,企画の勝利だと思う。
 まずはjunku氏のブログサイト「そらとぶねこ airbone cats」(リンクフリー)で,ネコ達の勇姿を確認してみてほしい。ネコと飼い主の関係として,これは純粋に楽しそうである。

 人間に身近な動物のイメージには総じて,人間とその社会を反映したバイアスがかかる。日本でイヌといえば「忠犬ハチ公」的なイメージが有力なのに対し,例えばハンガリーの作家ハシェクが書いた『兵士シュヴェイクの冒険』なら,イヌとはエサにつられてすぐに誘拐されてしまう愚か者の代表になっている。もちろん背景にはコンラート・ローレンツの意見につながる洋犬と和犬の違いがあるし,さりとてハチ公についても,渋谷駅の近くでエサを与える人がいたという説もある。
 こうした例をネコで探すと,例えば「魚が好き」というのは日本人による偏見だ。世界中で,ネコが魚好きだと思っている民族はほとんどいない。ネコといえば肉食というのが一般的であって,魚好きとは取りも直さず日本人の生活場面の反映なのである。実際日本でも,一方でネズミを獲るものとされているのだし。

 そうした偏見(というのも大げさだが)を大いに含みつつ,ネコはPCゲームでもそれなりに活躍している。ネコの気まぐれさを遺憾なく再現した「ザ・シムズ2 ペットライフ! データセット」「ザ・シムズ ペットストーリー」はもちろん,「マビノギ」にはペットとしていろいろなネコがいるだけでなく,ダークナイトの連れとしての黒猫は,もちろん魔女や魔界につながるイメージを継承している。また,面白いのが「君主」「にゃんこ絨毯」で,癒しのアイテムとしては「わんこ座布団」より先に登場している。ネコ耳人間に言及するのは……やめておこう。
 そのサイズと性質ゆえ,プレイヤーキャラクターのお供の栄に浴する機会は少ないし,日ごろよく休まないと心不全で死んでしまうというネコの事情はさておき,人は昔から眠り猫に癒されてきたのである。

 そんなネコの一側面として,いかにも狩猟動物だが可愛いらしいという場面を探し当てた『そらとぶねこ』の着想は,なかなかのものだと思う。「ネコが最もよく飛ぶのは3歳くらいまでで,その後はもっと労力の少ない狩りを覚えてしまう」というあたりを,だいたい9年くらいといわれるネコの寿命と比べたりすると,思わず「オレも三十だし,そろそろ飛んでる場合じゃねえよな」的擬人化をしたくなってしまう。
 また「そらとぶねこのつくりかた」と題する撮影講座も,写真に心得のある読者には参考になるだろう。「ねこ鍋」の流行や版元の取り分はさておき,こうしたネコとの付き合い方を世に広めたことに敬意を表しつつ,買ってみるのも悪くないと思う。

 

世界的にはキャット・スキャンも有名でしたよね

女の子がネコをコピー機に挟んじゃいけません!

 

紹介された書籍をAmazon.co.jpで購入する

 

■■Guevarista(4Gamer編集部)■■
無駄な読書の量ではおそらく編集部でも最高レベルの4Gamerスタッフ。どう見てもゲームと絡みそうにない理屈っぽい本を読む一方で,文学作品には疎いため,この記事で手がけるジャンルは,ルポルタージュやドキュメントなど,もっぱら現実社会のあり方に根ざした書籍となりそうである。
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