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[TGS 2007#45]サイカンの金会長にヒョードル選手のことを聞いてみた
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印刷2007/09/22 02:30

インタビュー

[TGS 2007#45]サイカンの金会長にヒョードル選手のことを聞いてみた

2006年8月,韓国での会見の様子
画像集#001のサムネイル/[TGS 2007#45]サイカンの金会長にヒョードル選手のことを聞いてみた
 さて,先ほどPC&オンラインゲーム情報サイトである4Gamerっぽい,Cykan Holdingsの金 正律(Kim,Jung-Ryool)会長へのインタビューを掲載したばかりだが,本稿ではあんまり4Gamerっぽくない金会長へのインタビューをお届けしよう。
 その内容は,PRIDEヘビー級チャンピオンであるロシア人格闘家,エメリヤーエンコ・ヒョードル選手の去就についてだ。

 知っている人は知っているだろうが,ヒョードル選手はCykanのイメージキャラクターを務めており,ヒョードル選手がリングに向かうときに身にまとうサンボ着には,Cykanロゴが入っている。
 しかも韓国Cykan Entertainmentの公式サイト(日本語版)では,「60億分の1の男 もうサイカンの友達です」と書かれているほどの昵懇ぶりだ。

 しかしながら,ヒョードル選手が日本で最後に試合をしたのは2006年大晦日のこと。2007年4月にロシアでの試合に出場しているものの,主戦場としていたPRIDEが,オーナーの変更にともなう活動停止状態に陥ってからというもの,音沙汰のない状態が続いている。
 そこで今回,金会長なら何か知っているのでは? ということで,ヒョードル選手についてのみ聞いてみた次第である。


オンライン格闘アクション「R.F.C」は全面的な作り直しに


画像集#002のサムネイル/[TGS 2007#45]サイカンの金会長にヒョードル選手のことを聞いてみた
4Gamer:
 ゲームの話とはあまり関係ないのですが,金会長にどうしてもうかがいたいことがあるんです。よろしいでしょうか?

金会長:
 はい,なんでしょう?

4Gamer:
 Cykanといえば,エメリヤーエンコ・ヒョードル選手がイメージモデルを務めていますよね。そもそも,なぜヒョードル選手に白羽の矢を立てたのか,以前から凄く気になっていたんです。

金会長:
 実はヒョードル選手個人に,最初から興味を持っていたわけではないんです。格闘技を題材にしたゲームを開発する過程で,これをグローバルに展開するためのマーケティングプランを練っていました。その過程で,世界中で有名な格闘家を起用しようということになり,いくつかの候補の中から,当時PRIDEヘビー級チャンピオンだったヒョードル選手にコンタクトをとったんです。

4Gamer:
 最初は凄くビジネスライクなお付き合いだったんですね。

金会長:
 ところが,実際にヒョードル選手と会っていろいろと話し合っていくうちに,格闘家としてという以前に,人間として魅力を感じたんですよ。そこからだんだん仲良くなった……というわけなんです。

4Gamer:
 格闘技を題材にしたゲームとは,「東京ゲームショウ2006」に出展していた,「R.F.C」ですよね。そういえば,今年は出展されていないようですが……。

金会長:
 実は現在,キャラクター同士が戦うフィールドを,普通の野外からリング上に変更すべく,開発をやり直しているんです。

4Gamer:
 ということは,当初とは相当違うゲームになりますよね。実際にリリースされるのは,いつ頃になるのでしょうか。

金会長:
 企画自体を根底から変えてしまいましたからねぇ……。例えば格闘技と一口にいっても,さまざまな競技があります。K-1のような立ち技競技と違って,総合格闘技の場合は組み付いた状態で,観客には見えない位置から打撃を加えるような場面がありますよね。これをゲームで再現するのは非常に難しく,かなりの時間が必要になると思います。公開できるのは……,相当先のことになってしまいそうです。


ヒョードル選手,10月にも来日してイベント出演か


画像集#003のサムネイル/[TGS 2007#45]サイカンの金会長にヒョードル選手のことを聞いてみた
4Gamer:
 そこまで時間がかかるにもかかわらず,開発を根底からやり直すことになったというのは,やはりヒョードル選手との交流の中で,金会長の格闘技へのこだわりが強くなったということでしょうか。

金会長:
 実は私自身,ヒョードル選手のロシアの練習場へ行って,ヒョードル選手が所属するレッドデビルのワジム会長や,スパーリングパートナーとスパーリングをしたこともあるんです。それに私は若い頃,ボクシングをやっていましたしね。ですから,格闘技を題材にしたゲームを見ると,ついつい夢中になってしまうんです。そういう意味では,やっぱりこだわりはあります(笑)。

4Gamer:
 金会長の思いが反映されたゲームが出来上がったら,ゲーム好きな格闘技ファンはきっと喜ぶと思います。ところでヒョードル選手といえば,2006年12月31日に開催された「PRIDE男祭り 2006 -FUMETSU-」でのマーク・ハント選手との試合以来,日本での試合からは遠ざかっています。その間に,主戦場だったPRIDEの権利がドリームステージエンターテインメントから,UFCのオーナーであるロレンゾ・フェティータ氏の元に移るなどのゴタゴタが続いており,PRIDE再開の音沙汰すらない状態です。アメリカのUFCや,4月にロシアで興行を行ってヒョードル選手を出場させたカナダのBodogをはじめ,世界中の総合格闘技プロモーションがヒョードル選手の獲得を狙っていると噂されていますが,実際のところ,ヒョードル選手はどこのリングに上がることになるのでしょうか?

金会長:
 その件について,実はヒョードル選手と日本やアメリカ,ロシア,そして韓国などあちこちで直接会って話を聞いているんですが……。ヒョードル選手自身,PRIDE,HERO'S,UFC,Bodogなどのうち,どこがいいのか,さまざまな可能性を考えながら悩み,検討しているようですよ。

4Gamer:
 やっぱり,日本のファンとしては日本で試合をしてもらいたいんですけどねぇ……。ヒョードル選手を呼べそうな日本の総合格闘技の興行となると,HERO'Sぐらいしか思い浮かばないので,ぜひ参戦してほしいところなんですが。

金会長:
 そうですねぇ。例えばHERO'Sのリングに上がるにしても,PRIDEとの契約の問題があるので,まだすぐには動けないと思うんです。

4Gamer:
 PRIDEといえば,金会長は以前,PRIDE韓国興行の実現に向けてサポートしたいとおっしゃっていましたよね。

金会長:
 ええ。確かに韓国興行を実現するべく,動くつもりだったのですが……。結局それも,PRIDEのオーナーが変わり,表だった動きがなくなったことで不可能になってしまいました。

4Gamer:
 返す返すも残念なところです。金会長にこんなお願いをするのは申し訳ないのですが,せめてヒョードル選手に「日本のファンが待っているよ!」とお伝えいただけないでしょうか。

金会長:
 分かりました。伝えましょう! それに実は……早ければ来月,遅くとも再来月にはヒョードル選手を日本に呼んで,サイン会や写真撮影会,Cykanのゲームを使ったゲーム大会を開催しようと計画しているんです。試合をお見せすることはできませんが,実現したらぜひ遊びに来てください。

4Gamer:
 えっ,本当ですか? 実現することを楽しみにしています! ありがとうございました!


 金会長にヒョードル選手のことを聞くメディアなどほかにはないだろうから,おそらく10月か11月に来日する可能性があるという情報は,4Gamerのスクープ(?)かもしれない。ただ,なぜこのタイミングで? と思う人もいるだろう。実際,筆者もそう思った一人だ。
 ここでふと考えてみると,セカンドファクトリー(コムシードの子会社)が秋葉原にオープン予定のイベントスペース(兼インターネットカフェ)「ADスクエア」の営業開始日が,10月10日(水)であることに思い当たった。あくまでも予想に過ぎないが,このADスクエアのオープニングイベントなりに,ヒョードル選手を招聘しようという動きがあるのかもしれない。
 実現したら,ヒョードル選手に「日本のリングに上がって!」と熱い思いを伝える,またとないチャンスだ。ここは一つ,金会長の手腕に期待しよう。


  • 関連タイトル:

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