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ナポレオン: トータル ウォー 日本語版

ナポレオン: トータル ウォー 日本語版
公式サイト http://totalwar.zoo.co.jp/ntw/introduction.php
発売元・開発元
発売日 2011/04/28
価格 コンプリートパック:8000円(税込)
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このゲームの読者の評価
90
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  • Pages: 1
  • Napoleonic Totalwar 90
    • 投稿者:ラグーザ(男性/30代)
    • 投稿日:2010/06/14
    良い点
    Totalwarのお家芸である大人数の兵士が戦場に登場するRealtimeの3D戦闘。
    戦場に漂う硝煙や様々な視覚効果により迫力の増した戦場。
    前作に引き続き海戦でも精密に再現された艦船によるRealtimeの3D戦闘を行える。
    改良されたAI。
    ナポレオン戦争時代に焦点を当て簡潔にまとまった内容。
    ナポレオンやウェリントン、ネルソン、カール大公、クトゥーゾフなどなど各国に史実の指揮官が多数登場。
    ナポレオンとフランスが経験した著名な戦いを再現した歴史的戦闘。
    ナポレオンのイタリア戦役、エジプト遠征、ヨーロッパの戦いを再現したCampaign。
    完成度が高いMapによってより公平で熱中できるCustom battle、Multiplayが可能になった。
    Multiplayer Campaignの導入、さらにSingleplayer CampaignでもAIの代わりに匿名の人間playerを戦闘相手に選べる(Drop-in battle)。
    悪い点
    史実の将軍を選択出来るようになったがCampaignでの将軍の採用可能数に制限がある。
    Empireと比較してEuropeに限定され詳細になったが狭くなったGrand Campaign Map。
    PCの要求性能が高く適正な映像でplayするには高速なPCが必要。
    Campaignはより史実に沿った形で展開される反面、自由度はやや落ちた。
    総評
    今作はEmpireの続編だが、公式的には「単体で動作する拡張版(Expandalone)」という位置づけになっているようだ。といっても実質単独の新作でありその動作に前作(Empire)は必要としない。Empireは海外ではbugの存在や内容の調整の不十分などある意味不幸な状態で発売された(数回に渡りpatchが当てられ現在では不具合の多くは修正された)が、NapoleonはEmpireで一度経験を積んだengineでの開発ということもあり発売直後から特に不具合も無く高い完成度で発売された。

    これまでのTotalwarでは数百年単位の長い期間を扱うことが多かったが、今回は18世紀末〜19世紀初頭のフランスが中心となりヨーロッパで戦われた一連の戦争を扱う。尺が短くなった分これまでの作品よりも人物や歴史に焦点が当てられている。

    Campaignではナポレオンのイタリア戦役、エジプト遠征、ヨーロッパの戦いを体験することが出来、それぞれのCampaignには多くの映像と解説による歴史の詳細な説明が含まれる。他には同盟国Campaignというものがあり、そこではフランスだけでなくイギリス、オーストリア、ロシア、プロイセンが選択可能。以前の作品では指揮官はRandomに生成されたが、今作では実在の将軍や提督の中から選択が可能になった。また新しい補給のsystemが導入され、それぞれの地域に建設された施設により軍隊の補給速度が変わり、砂漠や積雪地などでは戦闘をしなくても部隊人数が減っていく。占領した地域の扱いとしては平和裏に占拠、略奪、独立(これはナポレオンが実際に建国させたイタリア王国、ポーランドなど一部の地域に限られるようだ)を選択できる。また外交では同盟国に敵対国家との交易を中止させたりなどの新しい選択肢が導入された。TotalwarのCampaignの良さはじっくり長期的な戦略を考えられるTurn制の戦略と純粋に戦術に集中できるrealtimeの戦闘の組み合わせにあると思う。

    アウステルリッツ、ワーテルロー、トラファルガー海戦などナポレオン戦争期の著名な戦闘を再現した9つの歴史的戦闘を個別に体験することが出来る。これまで多数の書籍や映画によって語られてきたこれらの戦闘を、大人数の兵士が実際に動き回る迫力のある映像でRealtimeにplayできるのはこのGameならではの体験。戦闘AIは新しく作り直され、側面や背面からの攻撃を積極的に狙ってくる騎兵、部隊同士の連携、有利な地形の活用などと機敏な反応をする。また戦闘が開始される前に戦場の簡易Mapが表示され、その地形を確認できるようになった。これは戦術を考える際に重要だ。今回は部隊の士気Barが表示され、攻撃を受けたり、疲労、周囲の戦況などによる部隊の士気の低下を視覚的に確認できるようになった。また砲兵には一定時間装填速度を上げたり命中率を上昇させるabilityが追加され、砲撃戦でもより工夫ができるように。将軍Unitにも一定時間周囲の部隊の士気や戦闘能力を上げるabilityが追加された。これらはややcasualな仕様だがgameplayに興を沿えるのに一役買っている。

    戦闘時の映像・演出は素晴らしい。戦場には銃や砲の発砲煙、兵士や騎兵が巻き上げる土埃が漂い、砲弾が着弾した地面はえぐられ弾痕が残る。騎手を撃たれた馬があてどなく戦場を走り回ったりなど、より戦場らしい光景を見ることができるようになった。
    砂漠地域では遠景が陽炎で揺れたり視覚効果も高い水準で、ピラミッドの戦いでは遠くに陽炎で揺れるピラミッドの姿を見ることができる。前作ではModによって導入された軍楽隊による演奏が今回は標準で搭載された。兵士の外見や制服は時代が短いこともあり比較的史料に忠実に再現されている。前作では兵士が皆同じような顔をしていたり、
    Graphicの写実性と相まってやや不気味な印象を与えたが今作ではそれぞれの兵士の顔は変化に富むようになりClone-army的な印象が減った。イタリア戦役での革命軍兵士は裸足だったり、ナポレオンは従者として熱気球家を伴っていて、エジプト以降の戦闘ではナポレオン指揮の戦いで戦場に気球が上がったりなど細かいネタもある。ただgraphicが向上した分今作は前作以上に重くなり、大人数の戦闘では設定を下げなければならないこともあった。

    Single/Multiで単独の戦闘を行う際の戦闘Mapはなだらかな平地のmapから市街地・河川・山などが含まれる複雑なmapまで多彩な種類が用意されていて、その多くが上手くbalanceが取られていて一方の側が特に不利ということもなく、対人でもより公平な立地で戦闘ができるようになった。様々な趣向が凝らされたいくつかのmapではこれまでに無く非常に興味深い対人戦を経験することができた。

    個人的な事情から長くはplay出来なかったが今作ではこのseriesの持つ潜在能力を改めて知ることが出来たと思う。それにしてもRomeから今作に至る一連の作品でTotalwarは古代・中世・近世に至るヨーロッパの主要な時代を扱ってきた。残念ながら全ての作品を充分にplayする時間は無かったが、そのそれぞれに独自の良さが有ったと思う。
    次回作では原点(Shogun Totalwar)に立ち返り日本の戦国自体を扱うようで、日本人としては期待。
    プレイ時間
    40〜60時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 5 4 4 3
  • 完成度は高い 90
    良い点
    リアルな戦闘
    グラフィックが綺麗(ただし兵士は人形ぽい)
    悪い点
    マルチ人口が少ない
    キャンペーンをひととおりやると飽きやすい
    総評
    ETWでグレードダウンした効果音・演出が改善され迫力が増した。前作に存在した数々のバグがなくなり操作性が良くなったほか、事実上機能していなかった外交がまともに動作するようになった。プレイヤーの国が周囲の国から宣戦しまくられるという理不尽な仕様がある程度抑えられ、その結果ゲームに慣れてない人でも十分楽しめる難易度になった。
    しかしユニットの移動に関してバグが残っており、操作に煩わしさを感じることがある。また19世紀の未発達な銃器をといった時代背景を知らないとこのゲームの意味がわからないため、歴史マニア以外は敷居が高いかもしれない。
    このシリーズは基本的なプレイスタイルはターン進行の戦略と戦闘の繰り返しなため長く遊んできた者にはマンネリ化を感じているのではないだろうか。一度クリアしてしまうと選択できる国が少ないこととAIの難易度はパラメーターの水増しでしかないことで飽きやすい。
    マルチ人口が少なく、ラグがひどくて海外プレイヤーとの対戦が難しい状況がM2TW以来変わっていない。日本人が対戦相手を探すのはとても苦労するだろう。
    結論として、シングルならゲームバランスがいいから結構楽しめるだろう。私自身はゲームがマンネリ気味なのとマルチ環境がさっぱりなことから、Total warからしばらく離れようと思っている。
    プレイ時間
    20〜40時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 4 1 5 4
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