広告企画
「MSI×モンハン20周年記念」コラボのPCパーツでゲームPCを自作! ファン垂涎のPCでアイスボーンをプレイしてみた【PR】
「モンスターハンター」シリーズ20周年を記念して,MSIとカプコンのコラボレーションにより,シリーズを代表するモンスターである飛竜種の「リオレウス」をモチーフとした限定デザインをまとったPCパーツやゲーマー向けノートPCが登場した(関連記事1,関連記事2)。
本稿執筆時点の製品ラインナップは,以下のとおりとなる。
- ゲーマー向けノートPC:Crosshair 16 HX MONSTER HUNTER EDITION D14V
- PCケース:MPG GUNGNIR 300 MONSTER HUNTER EDITION
- マザーボード:MPG Z790 EDGE MONSTER HUNTER EDITION
- グラフィックスカード:GeForce RTX 4060 Ti 8G MONSTER HUNTER EDITION
- 簡易液冷式CPUクーラー:MAG CORELIQUID E360 MONSTER HUNTER EDITION
- ディスプレイ:MAG 274QRF QD E2 MONSTER HUNTER EDITION
- ゲームパッド:FORCE GC30 MONSTER HUNTER EDITION(※グラフィックスカードに付属している)
本稿では,これらコラボ製品のうち,ノートPCを除いた6製品を使って実際にPCを組み上げたうえで,「モンスターハンターワールド:アイスボーン」をプレイして,その性能を体験してみた。まずは各パーツがどういった製品なのかをひとつずつご紹介しよう。
Monster Hunter X MSI- CAPCOM Collaboration 特設Webサイト
リオレウスのシルエットが映える特装PCケース
まず紹介するのは,2023年9月に発売となった「MPG GUNGNIR 300R」をベースにしたミドルタワーPCケース「MPG GUNGNIR 300 MONSTER HUNTER EDITION」だ。
公称本体サイズは,505(W)×219(W)×510(H)mm。内部のフロント側とトップ側に,長辺の長さが360mmまでのラジエータを搭載できる(※リア側は140mmまで)。内部には,E-ATX※からATX,Micro-ATX,Mini-ITXと,幅広いフォームファクタのマザーボードを組み込み可能だ。
※フルサイズのE-ATXマザーボードには対応しておらず,搭載可能なマザーボードの最大サイズは305×280mmである
ちなみに,ベースとなったMPG GUNGNIR 300R AIRFLOWは,BLACKとWHITEの2色展開で,全面が1色で統一されたシックで落ち着いたデザインだった。一方,MPG GUNGNIR 300 MONSTER HUNTER EDITIONは,リオレウスをイメージした赤と黒を基調とした配色になっていて,モンスターハンターシリーズ特有の,荒々しさの中にあるカッコよさを追求した,まったく印象の違うPCケースとなっている。
黒と赤をベースとしつつ,ケースファンやグラフィックスホルダーは,口から吐く炎の色をイメージしているのか,コラボ製品限定というオレンジ色のLEDで彩られている。内部のLEDライティングの色が,夜の月のようにも見えて,渋みも感じさせる。
右側面のスチールパネルには,雄大なリオレウスのシルエットと,20周年記念ロゴが入っている。非常に特別感があり,モンスターハンターシリーズのファンなら手に入れたくなるデザインだ。
内部が見える左側面は,約3mm厚の強化ガラスパネルで,背面のネジをひとつ外してから上部を手前に引くと簡単に外れる仕様だ。グラフィックスカードを固定するPCI Expressブラケットは,水平設置用と垂直設置用の2つを用意しており,取り外して交換できるモジュール式になっている。
また,ドライバーを使わずに手回しで外して位置を調整できるグラフィックスカードホルダーも標準で備えるというこだわったケースだ。グラフィックスカードホルダーは,上下左右の位置調整ができるほか,重量のあるグラフィックスカードを上下から挟みしっかりと固定できる構造となっている。ちなみに,グラフィックスカードは,長さ360mmのカードまで搭載できる。
さらに,電源を覆うボトムカバーには,草原らしき模様にリオレウスの足跡が描かれており,サイドパネルを付けると,その足跡が白く浮き上がるといった細かい演出も施されているという凝り様だ。
マザーボードを配置する部分の右横には,ケーブルを裏から通すスリットがあり,その上を隠せるケーブルカバーも付属している。このように,PC自作にそれほど慣れていないユーザーでも,ケーブルがあまり目立たないPCに仕上げられる配慮が随所に施されているわけだ。
フロントパネルは1mmサイズのパンチングメッシュにより,全面が通気孔になっていた。ホコリを通さない仕様で,MSIはダストフィルター不要と謳っている。
フロントパネルの内側には,120mm径のARGBファンが3基,搭載されていた。ファンに組み込まれたLEDは,MSIのライティング同期技術「MSI Mystic Light」にも対応し,発光色をユーザーがカスタマイズできる。
PCケースの天面手前側には使用頻度が高めのインタフェースやボタンが,抜き差ししやすい位置に並ぶ。前面インタフェースの内訳は,USB 3.2 Gen 2x2 Type-C×1,USB 3.2 Gen 1 Type-A×2,3極3.5mmミニピンマイク入力,3極3.5mmミニピンヘッドフォン出力だ。
リオレウスの翼と尻尾をモチーフにしたコラボディスプレイ
次の「MAG 274QRF QD E2 MONSTER HUNTER EDITION」は,27インチサイズで解像度が2560×1440ドットのゲーマー向け液晶ディスプレイだ。3辺フレームレスの薄型ベゼルのおかげで,パネルサイズのわりにはコンパクト。前面にはMSIのロゴがあるだけのシンプルな作りだ。
ベースとなっているMAG 274QRF QD E2は,背面やスタンドが黒一色だったが,コラボモデルは赤を基調としている。
本機はディスプレイパネルとして,一般的なIPS液晶パネルよりも駆動速度を4倍に高めた「RAPID IPS」液晶パネルを採用する。高画質や広視野角といったIPS液晶パネルの特徴に加えて,垂直最大リフレッシュレート180Hz,中間調(Gray to Gray)応答速度が1msと高速なのが特徴だ。
それに加えて,液晶パネルに量子ドット技術も採用しているので,色純度の高い発色を実現。最大表示色数は約10億7300万色で,一般的なPC向けの色空間規格「sRGB」はカバー率99%,Adobe Systemsの色空間規格「Adobe RGB」のカバー率は94%,デジタルシネマ向け色空間規格「DCI-P3」のカバー率は98%という,優れた色彩表現力を有するのも見どころだ。
最大輝度は400cd/m2で,VESAのHDR関連規格「DisplayHDR 400」にも対応する。また,VESAのディスプレイ同期技術「Adaptive-Sync」に対応しており,有効にすることで映像が上下にズレるように見える「テアリング」や,画面がカクつく「スタッター」を抑えることで,スムーズな映像でゲームが楽しめる。
映像入力インタフェースとしては,DisplayPort 1.4a×1とHDMI 2.0b×2,DisplayPort Alternate Mode対応のUSB Type-C×1という4系統を装備。USB Type-Cポートは最大65WのUSB Power Delivery対応給電機能も備える。
さらに,MAG 274QRF QD E2 MONSTER HUNTER EDITIONは,USB Type-A×2のUSBハブ機能も備えており,本機のUSB Type-Bポートに接続したPCと,USB Type-Cポートに接続したPCで,USB周辺機器を切り替えて共用できるPC切換器(KVM)機能も利用可能だ。
このKVM機能があれば,MSIの「Claw A1M」のような携帯型ゲームPCをUSB Type-Cでディスプレイに接続して,ディスプレイに接続したマウスやキーボードを使えるようになる。別途ドッキングステーションを買わなくても,携帯型ゲームPCをデスクトップPC風に使えるので便利だ。
リオレウスのシルエットが映えるマザーボード
コラボモデルのマザーボード「MPG Z790 EDGE MONSTER HUNTER EDITION」は,Intel Z790チップセットを搭載した「MPG Z790 EDGE TI MAX WIFI」がベースとなっている。製品ボックスも,引き裂かれた木箱をイメージしたような特徴的なデザインだ。
ベースとなったMPG Z790 EDGE TI MAX WIFIは,白ベースのPC自作に向くシルバーホワイトのカラーが魅力のひとつだった。一方,コラボモデルは,黒ベースに赤と白をワンポイントとして,大型のチップセットヒートシンクにリオレウスのシルエットが描かれている。
そのシルエットと配色により,無骨で荒々しさを感じる見た目で,20周年記念ロゴで特別感も演出しているわけだ。
電源回路は,90A SPSによる16+1+1フェーズ構成で,基板は2オンスの銅を使った層とサーバーグレード素材を使用した高品質な6層PCBを採用する。CPUソケットはLGA1700で,Intel 第14/13/12世代Coreプロセッサや,Pentium Gold,Celeronプロセッサを利用可能だ。
メモリモジュールは,最大DDR5-7800+(OC)まで対応する。
拡張スロットはPCI Express(以下,PCIe) 5.0 x16対応の「Lightning Gen 5 PCI-Eスロット」と,PCIe 4.0 x4 x16スロット,PCIe 3.0 x1スロットをそれぞれひとつずつ用意。ストレージ用のM.2スロットは,PCIe 5.0 x4をひとつと,PCIe 4.0 x4を4つの計5つも備えるという充実ぶりだ。
オンボードサウンド回路は,基板上のほかの回路から分離することで,デジタルノイズの混入を防ぐ設計の「Audio Boost 5」を採用する。ちなみに採用するサウンドチップは,32bit/384kHzアナログ出力対応の「Realtek ALC4080」だ。
また,MSIのライティング同期技術であるMSI Mystic Light対応のLEDイルミネーションを備えており,マザーボードのイルミネーションもカスタマイズできる。
有線LANは高速な2.5Gに対応し,無線LANは最新のWi-Fi 7が利用できる。マグネット式のアンテナも付属する。
グラフィックスカードとゲームパッドがセットになって登場
グラフィックスカードのベースとなったGeForce RTX 4060 Ti 8G GAMING SLIMは,黒をベースとし,一部グレーでバックプレートにもドラゴンのロゴだけ,といったシックなデザインだった。一方,GeForce RTX 4060 Ti 8G GAMING SLIM MONSTER HUNTER EDITIONは,黒ベースに一部赤い半透明のカバーが取り付けられ,リオレウスをモチーフとしたデザインになっている。
グラフィックスカードのブーストクロックは2550MHzで,グラフィックスメモリは,容量8GBのGDDR6メモリだ。GeForce RTX 4060 Tiは,解像度1920×1080ドット(フルHD)でPCゲームを快適にプレイできるという性能を有しており,リアルタイムレイトレーシングや超解像技術「DLSS 3」にも対応。NVIDIAの低遅延技術「NVIDIA Reflex」も利用できるので,マウスやキーボードの入力にも素早く反応できる。
さらに,第8世代NVIDIAエンコーダ(NVENC)にも対応。動画のエンコードや配信でも活躍できるはずだ。
ちなみに,ビデオ出力インタフェースは,DisplayPort 1.4a×3とHDMI 2.1aの4系統を備える一般的な構成だ。
セットに付属するゲームパッドの「FORCE GC30 MONSTER HUNTER EDITION」は,2022年に発売となった「FORCE GC30 V2」がベースになっている。
前面にリオレウスのシルエットが入っているほか,D-Padが金色に,LRショルダーボタンやトリガー,アナログスティックのレバー部分が赤になっているのが外見上の特徴だ。表面はシボ加工によるマットな仕上がりで手触りも良く,ツルっとした仕上げの製品よりも指紋が付きにくそうな印象だ。
FORCE GC30 MONSTER HUNTER EDITIONは,最大200万回のクリックに耐えるボタンとスイッチを搭載している。さらに,デュアル振動モーターを内蔵し,触感フィードバックによるゲーム体験が可能だ。バッテリー駆動時間は公称最大8時間とのこと。
D-Padは,標準の十字キー型と交換用の丸型の2種類があり,好みの形に交換できる。独自方式ワイヤレス接続に加えて,USBケーブルでワイヤード接続も可能だ。ワイヤレスとワイヤードはシームレスに切り替わるため,充電が切れそうな場合もゲームを中断することなく遊べる。
リオレウスのアイコンが描かれたブロックヘッドがイカス液冷式CPUクーラー
「MAG CORELIQUID E360 MONSTER HUNTER EDITION」は,ヘッドの向きを270度回転できるブロックヘッドを搭載した簡易液冷CPUクーラーだ。対応ソケットは,Intel CPUがLGA1150/1151/1155/1156/1200/1700,AMD CPUはAM5/AM4/TR4/sTRx4と,現行世代のCPUすべてに対応する。
ラジエータのサイズは394×119.2×27mm。銅ベースプレートにより,CPUからの熱を効率良く伝導したうえで,最適化された内部マイクロチャンネルにより,迅速に冷却水へと熱を伝えて,高い冷却力を実現するそうだ。
ブロックヘッドから伸びるチューブは,多層構造の強化メッシュ素材で,冷却水の蒸発を防いでいる。さらに,軸の回転で生じた流体の動圧によって,軸が浮上して滑らかに回転するFDB(流体動圧軸受)ベアリングファンにより,振動を抑えて高い静音性を実現しているのも特徴だ。
MSIの統合設定ソフト「MSI CENTER」を使うと,PC上からラジエータファンやポンプなどの各種設定を制御できる。もちろん,MSI Mystic Lightにも対応するので,ブロックヘッドとファンのLEDをカスタマイズすることも可能だ。
PCケースはスクリューレス機能もあり,組み込みはラクチン
各製品紹介が長くなったが,これらのPCパーツを使ってゲームPCを自作していこう。
コラボ製品だけでは足らないパーツのうち,まずCPUには,Intelの第14世代Coreプロセッサから20コア28スレッド仕様の「Core i7-14700K」(最大クロック5.6GHz)を用意した。
メモリモジュールには,TEAMGROUP製の「T-Force Vulcan DDR5」を4枚組み込んだ。なお,Intel Z790チップセットは,DDR5メモリしか対応せず,DDR4は使えない。これから初めてPC自作にチャレンジしようとする人は注意してほしい。
ストレージには,Seagate TechnologyのPCIe Gen 4 SSDの「FireCuda 530」を使用した。マザーボードのMPG Z790 EDGE MONSTER HUNTER EDITIONは,メインストレージを取り付けるヒートシンクとして,ネジいらずの「Screwless M.2 Shield Frozr」を備えている。側面のボタンを押すだけで,ヒートシンクを取り外せるので扱いやすい。
また,M.2スロットにSSDを固定する部分も,精密ドライバーでないと止められない小さいネジが必要なマザーボードもあるところ,本製品は「EZ M.2 CLIP」という機構により,ネジを使わずに止められるのだ。
CPUクーラーは,マザーボードの裏にソケットに合ったバックプレートを取り付けたうえで,ブロックヘッドに対応するマウントを組み込み,ネジで固定する。紙のマニュアルはないので,QRコードを読み取ってオンラインマニュアルを確認しながら作業するといい。ラジエータは,PCケースの上部に固定した。
MPG Z790 EDGE MONSTER HUNTER EDITIONは,背面インタフェース部分がIOシールドと一体化しているため,PCケースにIOシールドを取り付ける手間なくマザーボードを固定できる。マザーボードをPCケースに固定するときは,ブロックヘッドやラジエータから伸びているファンケーブルや,LEDライティング用のケーブルを挟まないように注意しよう。
マザーボードが固定できたら,PCケースの右側面パネルを外して,電源ユニットを取り付けていく。電源ユニットは,大別してケーブルが直付けされているタイプと,着脱可能なモジュラー式がある。モジュラー式の場合,PCケースに入れてからケーブルを取り付けるのは,場合によっては大変だ。事前に必要なケーブルを先に取り付けてから,PCケースに固定しよう。
マザーボードをPCケースにネジ止めしたら,電源ユニットからのケーブルを,裏のスリットから引きまわして,CPUに電源を供給するATX 12Vコネクタや,24ピンのATXメイン電源コネクタに挿し込む。各コネクタから一番近いスリットからケーブルを取り回すと,ケーブルが目立ちにくくなる。
GeForce RTX 4060 Ti 8G GAMING SLIM MONSTER HUNTER EDITIONは,PCIe 5.0の「Lightning Gen 5 PCI-Eスロット」のラッチを開いてから,カチッと音が鳴って,ラッチが自動でロックするまで挿し込む。あとはカード側の補助電源コネクタに電源ケーブルを挿し込むだけだ。
先述したEZ M.2 CLIPのように,最近の自作向けPCパーツには,細かな使いやすさに配慮した機能が搭載され,非常に作りやすくかつラクになっている。ただ,今回のように各パーツにLEDライティング機能があると,アドレサブル RGB LEDコネクタの数も多く,接続が難解になりがちだ。
その点,MPG GUNGNIR 300 MONSTER HUNTER EDITIONは,マザーボード取り付け部の裏側にRGB LEDコントローラが取り付けられているので,マニュアルを見ながら接続すれば,LEDの数が多いPCを初めて組む人でも,問題なく組み立てられそうだ。
裏面のケーブルは,ある程度が面ファスナーでまとまっている。それでも気になる人は,付属のケーブルタイなどで取りまとめて端に寄せたり,ボトムカバーの下に押し込んでしまうといい。
オレンジ色のLEDがカッコよさを倍増!
組みあがったPCは以下のとおり。ラジエータからのケーブルと,グラフィックスカードの補助電源に接続するケーブル以外は,接続する端子に最も近いスリットから引き出して接続できるため,あまりケーブルが目立たない。ケーブルカバーがある点も大きい。
グラフィックスカードも,しっかりとした付属のホルダーがあるため,重量に負けて傾く心配もない。グラフィックスカードでマザーボードに描かれたリオレウスのシルエットが隠れてしまうのはやや残念だが,「MONSTER HUNTER」の文字が,コラボレーションモデルということを強調している。
CPUクーラーのブロックヘッドにあるリオレウスのアイコンや,マザーボードの20周年記念ロゴも良く見えるのもうれしいところだ。
電源を入れると,雰囲気が変わる。デフォルト設定では,グラフィックスカード以外のLEDがオレンジ色に統一されており,闇夜に炎をほとばしらせて空を翔けるリオレウスのイメージを思い起こさせるようだ。やや部屋を暗くすると,沈んだ黒にLEDの光りが照らされ,大人びたビターな雰囲気となり,カッコよさがより際立つ。
モンスターハンターワールド:アイスボーンが2560×1440ドットでも120fps前後で快適動作
さて,それではコラボモデルのPCパーツで作った自作PCで,実際にモンスターハンターシリーズがどの程度快適に動作するのか,モンスターハンターワールド:アイスボーンをプレイして,その性能を確かめてみよう。
モンスターハンターワールド:アイスボーンの推奨環境は,CPUがIntelの場合は「Core i7-3770,Core i3-8350,Core i3-9350F」以上で,GPUがNVIDIAでは「GeForce GTX 1060」または「GeForce GTX 1650」,メインメモリ容量8GB以上となっている。解像度1920×1080ドットのフルHD環境なら,8年前くらいのミドルクラス市場向けグラフィックスカードを備えたPCなら動作可能といったところか。
今回組み上げたPCは,スペック面ではフルHDどころか,解像度3840×2160ドットの4K環境にも対応できるだけの性能を有する。ディスプレイのMAG 274QRF QD E2 MONSTER HUNTER EDITIONの表示解像度である2560×1440ドットでも,DLSS 3を有効化すれば,120fps前後で快適に動作していた。シーンによっては144fps近くまで上がり,重いシーンでも115fpsは下まわらないといった具合だ。
モンスターハンターワールド:アイスボーンは,60fpsでもプレイは快適である。だが,今回のコラボパーツで作った自作PCなら,2560×1440ドットの高解像度かつ,平均120fps前後の滑らかなフレームレートでプレイできるので,モンスターの次の動作をいち早く察知して,迫力ある美麗な映像を楽しめる。それは,高いPC性能と広色域&高解像度,高リフレッシュレートのディスプレイとの組み合わせがあってこそだ。
また,3辺フレームレスのディスプレイでは,ゲーム画面のみに集中でき高い没入感も得られた。ナイトビジョン機能を使えば,夜のマップでもモンスターの所作がはっきりと分かり,より戦いやすくなるはずだ。
グラフィックスカードは,大型モンスターとの戦闘中でも急にファンが高速回転してうるさくなるようなこともなく,とても静かだった。動作音が静かなのは,CPUクーラーが簡易液冷式ということもあるだろうが,PCケースが静音性の高いファンを備えていることも大きいのだろう。
今回のプレイでは,グラフィックスカードとセットになっているゲームパッドFORCE GC30 MONSTER HUNTER EDITIONを使用したが,ワイヤレス接続でもとくに大きな遅延も感じることなく,ゲームプレイに集中できた。
ゲームパッドの重量は212g。ワイヤレス接続する場合は約230gになるXbox純正ゲームパッドよりも軽い。グリップ部分にはゴム製のダイヤモンドパターンの滑り止めがあり,しっかりと手の平でホールドでき,快適に操作できた。
リオレウスのシルエットが彫り込まれた天板が特徴的なゲーマー向けノートPC
製品名:Crosshair 16 HX MONSTER HUNTER EDITION D14V
メーカー:MSI
メーカー想定売価:29万6800円(税込)
今回は試用していないが,モンスターハンターシリーズ20周年記念のコラボノートPCである「Cros
化粧箱は鍵の付いた宝箱風で,ひとつのオブジェクトのような趣きがある shair 16 HX MONS TER HUN TER EDI TION D14V」についても,簡単に紹介しておこう。
本製品は,パームレストの左側には20周年記念ロゴが,右側には回復薬や落とし穴,砥石といったアイテムのアイコンが並んでいる。タッチパッドはリオレウスのアイコンがプリントされた特別仕様だ。
パームレストやタッチパッドには,20周年記念コラボを示すロゴや,リオレウスのアイコンがプリントされたコラボ感満載な仕様だ
なんと言っても最大の特徴は,天板に彫り込まれたリオレウスのシルエットだ。単なる印刷ではなく,彫り込むことで高級感を演出している。遠目には分かりづらいが,近くで見ると特別さを感じる仕上がりだ。
リオレウスのシルエットは彫り込まれたことでチープ感がなく,天板との一体感がある。もちろん,こちらにも20周年の記念ロゴが描かれている
スペックも確認しておこう。まずCPUには,20コア28スレッド仕様の「Core i7-14700HX」(最大5.5GHz)を,GPUにはNVIDIAの「GeForce RTX 4060 Laptop GPU」を搭載する。
CPUとGPUを連結して冷却するシェアヒートパイプと,専用パイプを組み合わせたハイブリッド型の新設計の強力なクーラー「Cooler Boost 5」を冷却機構に採用しており,5本のヒートパイプと2基のファンで高い冷却性を実現するのがポイントだ。
メインメモリには,容量32GB(16GB×2)のDDR5メモリを,内蔵ストレージには,容量1TBのPCIe接続型SSDを搭載している。プリインストールOSはWindows 11 Proだ。
ディスプレイは16インチサイズで,解像度2560×1600ドット,アスペクト比16:10の液晶パネルを採用しており,最大240Hzの高リフレッシュレート表示に対応する。
公称本体サイズは,359(W)×266.4(D)×27.9(H)mmで,公称本体重量は2.5kg。バッテリー容量は90Whrで,公称駆動時間が動画再生時で最大5時間,アイドル時で最大8時間(JEITA測定法 3.0)だ。
インタフェースとしては,USB Power Deliveryと映像出力が可能なUSB 3.2 Gen 2 Type-Cを備えるほか,USB 3.2 Gen 1 Type-A×3,HDMI出力,4極3.5mmミニピンヘッドセット端子,有線LANポートなども備える。無線LAN機能はWi-Fi 6E対応で,Bluetooth 5.3通信機能もある。
キーボードは,長時間のゲームプレイに耐えられる高い耐久性を持つほか,24ゾーンに分けてLEDバックライトをカスタマイズできる。また,PCゲームの移動などで使用頻度が高い[W/A/S/D]キーは,透明なスケルトンキートップになっている。
いずれもリオレウスのカッコよさが映えるファン垂涎のアイテム
MSIとカプコンによる,モンスターハンターシリーズ20周年記念のコラボレーション製品は,いずれも黒にMSIのコーポレーションカラーである赤を配色して,リオレウスをモチーフとしたカッコよさを追及した製品になっている。
良くある1枚絵だけが貼り付けられたコラボ製品ではなく,いろんな部分にモンスターハンターの要素を取り込んでおり,細かなコダワリを感じる。カラーLEDイルミネーションで光るところも多く,イルミネーションの色はカスタマイズもできるが,デフォルトのオレンジ色は,パーツのデザインにもマッチしており,唯一無二のカッコよさにつながっているのも好印象だ。
性能面でも,モンスターハンターワールド:アイスボーンが,解像度2560×1440ドットでもDLSS 3を使って120fps前後の高フレームレートで動作するので,滑らかな動きで快適にプレイできる。Steamでの配信も予定されている最新作「モンスターハンターワイルズ」のプレイも期待できそうだ。
モンスターハンターシリーズファンにはたまらないアイテムになっているが,台数限定の製品もあるので,気になる人は早めに購入を検討してみることをお勧めする。
Monster Hunter X MSI- CAPCOM Collaboration 特設Webサイト
- 関連タイトル:
G Series
- この記事のURL:
キーワード
Copyright(C)2009-2017 MSI Computer Japan Co., Ltd. All rights reserved.