舞台「戦国BASARA3 宴」は，松永久秀，風魔小太郎，今川義元らが加わり，武将18人による“饗宴”に――東京公演ゲネプロのレポートを掲載

　カプコンの「戦国BASARA」シリーズを舞台化した公演，舞台「戦国BASARA3 宴」の東京公演が，2013年5月10日から5月19日まで，東京都内の日本青年館 大ホールで開催されている。
　舞台シリーズの第6弾となる本公演では，東京/名古屋/大阪/福岡の4大都市で合計29ステージが開催される。福岡公演は4月26日〜28日，名古屋公演は5月2日〜4日に開催済みのため，すでに鑑賞したという人も多いだろう。
　本稿では，東京公演に先駆けて実施されたゲネプロ（※本番衣装を着て行われる通しのリハーサル）の模様をレポートしよう。

　舞台「戦国BASARA3 宴」のメインキャストは以下のとおりで，歴代最多の18人となっている。

■舞台「戦国BASARA3 宴」メインキャスト一覧

松田賢二さん（松永久秀 役）
久保田悠来さん（伊達政宗 役）
細貝 圭さん（真田幸村 役）
広瀬友祐さん（徳川家康 役）
中村誠治郎さん（石田三成 役）
吉田友一さん（片倉小十郎 役）
村田洋二郎さん（猿飛佐助 役）
川村ゆきえさん（鶴姫 役）
八代みなせさん（雑賀孫市 役）
中村憲刀さん（武田信玄 役）
AKIRAさん（上杉謙信 役）
今井靖彦さん（最上義光 役）
高橋 光さん（風魔小太郎 役）
塚本拓弥さん（今川義元役）
桜田航成さん（浅井長政 役）
谷口賢志さん（天海/明智光秀 役）
窪寺 昭さん（織田信長 役）
玉置成美さん（お市 役）

　今回は，松永久秀，浅井長政，お市，風魔小太郎，最上義光，今川義元といったキャラクター達が舞台に初登場となる。それ以外のキャラクター達は，基本的に以前の公演で演じたキャスト陣が続投という形だ。
　以前公式サイトで発表されたためご存じの人も多いと思うが，伊達政宗役の久保田悠来さん，真田幸村役の細貝 圭さんは，舞台「戦国BASARA」を卒業することが決定している。2人が伊達政宗/真田幸村に扮するのは，今回の公演，そして7月13日/14日に開催されるファン感謝イベント“舞台「戦国BASARA」武将祭2013”が最後となる。

　なお，本公演のチケットはほぼ完売となっているが，公式サイトによれば，東京公演に限っては，いくつかのステージで残席がある模様だ。また，大阪公演最終日となる5月26日の大千秋楽は，全国の映画館でライブビューイングも予定されている。気になる人は舞台「戦国BASARA」の公式サイトにアクセスしてほしい。

「戦国BASARA」シリーズポータルサイト

舞台「戦国BASARA」シリーズ公式サイト

舞台「戦国BASARA」武将祭2013公式サイト

東京公演の会場は日本青年館 大ホール。初回公演前には長蛇の列ができていた

　ゲネプロの前には，キャスト陣と制作スタッフによる舞台挨拶が行われた。キャスト陣が舞台にかける意気込みを語ったあと，本公演の構成・演出・振付を担当した西田大輔氏，「戦国BASARA」シリーズプロデューサーであるカプコンの小林裕幸氏がそれぞれスピーチを行った。

西田大輔氏

カプコン「戦国BASARA」シリーズプロデューサー 小林裕幸氏

　西田氏は，舞台「戦国BASARA3 宴」が非常に挑戦的な作品になっていて，最多となる18人の武将とともに，新しい世界を作り上げたとコメント。また，久保田さんと細貝さんが卒業する最期の舞台で“宴”を手がけられたことは，非常に意義があり，同時にとても嬉しいことだ，と笑顔で話していた。
　小林氏は，第6弾となる今回の舞台でも新キャラクターが多数登場することに触れた後，中でも物語のキーマンとなる松永久秀役を，舞台初出演となる松田賢二さんが見事に再現していたと絶賛。また，シリアスなストーリー展開をはじめ，見どころ満載の素晴らしい作品になっていると，その魅力をアピールしていた。
　さらに小林氏は，5月15日にチケットの一般販売が開始されるイベント“舞台「戦国BASARA」武将祭2013”で「戦国BASARA4」の新情報を公開すると予告。そこで披露する最新映像を作成中であると明かして，舞台挨拶を締めくくった。

　ここからは，ゲネプロの内容について，ネタバレしない程度にお伝えしていこう。
　舞台「戦国BASARA」シリーズは，アクションや衣装にとどまらず，演者のセリフ，さらには声質までも原作を意識しており，その再現度の高さは，筆者を含め，原作となるゲームをプレイしている人でも，違和感を感じないレベルだ。
　中でも，新キャラクターで物語の中心人物となる松永久秀を演じる松田さんは，仕草や口調などを，“そのもの”といっていいほど高いレベルで再現していた。ストーリーも含め，決して期待を裏切らない松永久秀の姿が見られるはずだ。


　松永久秀以外にも，舞台初登場となる浅井長政，お市，風魔小太郎，今川義元，最上義光といったキャラクターには，それぞれしっかりとスポットが当てられている。浅井長政とお市は，舞台では久々の登場となる織田信長との絡みに注目だ。風魔小太郎が，無口でまったく喋らないのも原作どおり。“しゃべらない”演技でどのように表現しているのか，ぜひその目で確かめてほしい。
　なお今回の舞台での“お笑い担当”は，今川義元と最上義光の2人。登場時は，ゲーム同様のはっちゃけっぷりで会場を沸かせまくっていた。


　また，恒例となっている舞台版のオリジナル演出「宴会芸」も健在。今回は伊達軍と真田軍で，熾烈な芸合戦が繰り広げられる。幸村が暴走して，勢いあまってあられもない（？）姿まで披露してしまうのが見どころなので，女性ファンはぜひ期待してほしいところだ。
　ストーリーはお笑い要素を含みつつもシリアスな内容で，もちろんアクションシーン満載。とくに後半は，緊張感のある場面の連続で，最後まで目を離せないのは間違いなし。上演時間は3時間ほどだったのだが，終演まであっという間に時間が過ぎてしまった。

　前述したように，大阪公演のチケットは完売で，残席があるのは東京公演の数ステージのみとなっているが，当日券の販売もある模様なので，まだチケットを手に入れていない人はこれにかけてみるのも手だ。会場まで遠くて行けそうにないという人は，ライブ・ビューイング会場で，豪華絢爛なステージを楽しんでほしい。

「戦国BASARA」シリーズポータルサイト

舞台「戦国BASARA」シリーズ公式サイト

舞台「戦国BASARA」武将祭2013公式サイト

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舞台「戦国BASARA」シリーズ公式サイト

舞台「戦国BASARA」武将祭2013公式サイト