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印刷2016/06/04 00:00

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[COMPUTEX]「599ドルのGTX 1080」「379ドルのGTX 1070」は本当に発売されるのか? Pascal世代のGeForce,価格設定の謎に迫る

 「GeForce GTX 1080」(以下,GTX 1080)の販売解禁直後ということで,グラフィックスカードメーカー各社は,独自デザイン採用版となる搭載グラフィックスカードをCOMPUTEX TAIPEI 2016会場のそこかしこで披露している。もちろん,2016年6月10日の発売が予告済みの「GeForce GTX 1070」(以下,GTX 1070)についても同様だ。

報道関係者向けイベントでGTX 1080 Founders Editionを掲げる,NVIDIAのJen-Hsun Huang(ジェンスン・フアン)社長兼CEO
GeForce GTX 10
 だが,国内販売の始まったGTX 1080の「Founders Edition」は,NVIDIAによる北米市場におけるGTX 1080搭載カードの想定売価である599ドルより100ドル高い699ドル(いずれも税別)で,しかも国内価格はなんだかんだでざっくり10万円くらいからのスタートとなった。
 依然としてカードメーカー各社のオリジナルカードが出ていないこともあり,Founders EditionではないGTX 1080搭載カードの「599ドル」という数字が頭に入っていた人ほど,Founders Editionの国内における値段は“ご祝儀価格”にしても高すぎると感じたのではなかろうか。

 GTX 1070にしても,北米市場における搭載カードのメーカー想定売価は379ドルながら,Founders Editionは同449ドル(いずれも税別)であり,このままでは相応に高い金額での流通開始となる可能性が高い。

 実のところNVIDIAは今回,「搭載カードの北米市場における想定売価」と「Fonders Editionの北米市場における想定売価」の両方を製品発表時に公表しつつも,Fonders Editionではないカードの投入時期や仕様の違いについては明らかにしていない。また,GTX 1080における100ドル,GTX 1070における70ドルという想定売価のギャップがなぜ生じているのかに関する公式情報は,都内で開かれた記者説明会で,テクニカルマーケティング担当シニアディレクターのNick Stam(ニック・スタム)氏が説明した情報を除くと,何もなかったりする。

 そもそも,税別599ドルのGTX 1080カード,税別379ドルのカードというものは,本当に存在し,本当に販売されるのだろうか? 今回4Gamerでは,COMPUTEX TAIPEI 2016に出展しているグラフィックスカードメーカーのうち,日本市場へ参入している企業の大多数に取材を行い,「おそらくこういうことだ」という知見を得られたので,それを読者と共有したいと思う。


税別599ドルのGTX 1080,税別379ドルのGTX 1070は確かに存在するが,日本にやってくるのはわずか


MSIが展示していた「メーカー想定売価599ドル(税別)のGTX 1080搭載カード」
GeForce GTX 10
 というわけでまず,最も大事な話からだが,税別599ドルのGTX 1080カード,そして税別379ドルのGTX 1070カードというものは,公式に存在する。筆者が確認した限り,前者はMSIとGALAXが,後者はGALAXが展示していたが,展示していないメーカーの中にも「とくに語ることがないから展示していないだけで,システムビルダーに向けた選択肢としては用意している」と話すところはあった。

 次に,ではそれらはどんなカードなのかだが,「Founders Editionと同じリファレンス基板を採用しつつ,部材と外排気型クーラーのコストを下げたもの」という理解でいいようだ。GALAXが展示していたメーカー想定売価599ドルのGTX 1080カードと同379ドルのGTX 1070カードは,NVIDIAのロゴ入り基板に,Cooler Master製の外排気クーラーを搭載するものとなっていた。

メーカー想定売価599ドル(税別)のMSI製GTX 1080搭載カード背面(左)。背面の基板レイアウトは,確かにGTX 1080 Founders Editionのそれ(右)
GeForce GTX 10 GeForce GTX 10

GALAXが展示していた,メーカー想定売価599ドル(税別)のGTX 1080カード(左)と同379ドルのGTX 1070カード(右)。いずれも基板はNVIDIAロゴ入り
GeForce GTX 10 GeForce GTX 10

 なお,今回紹介した3枚のカードのうち,日本市場での投入が確定しているのはGALAXのGTX 1070だけ。GALAXはGTX 1080カードの市場投入も検討しているとのことだが,MSIは今回,「GAMING Z」「GAMING X」に注力する関係で(関連記事)日本市場への投入予定はないと断言していた。

 GALAXが動くとなると,GALAX玄人志向も動きそうだが,いずれにせよ「やってくることは間違いないが,その選択肢はわずか」ということになりそうである。


Founders Editionはカードメーカーにとっての“蓋”か


Thunderbolt 3接続の外付けグラフィックスボックスに入った「ROG STRIX-GTX1080-O8G-GAMING」。価格はFounders Editionより安くなるという
GeForce GTX 10
 では,各社オリジナル設計を採用するカードというのは,果たしてどの価格帯に入るのか。
 この点について聞いてみると,非常に面白いことが分かった。というのも,面白いように,「トップエンドでFounders Editionと同程度か,それより安価になる」と口を揃えていたのである。厳正を期すとGALAXだけは,GTX 1080のトップエンドモデルについて,「同等を目指しているが,若干高くなるかもしれない」と語っていたが,いずれにせよ,各社の価格設定上限はFounders Editionの699ドルで横並びなのだった。
 他社より若干高い価格設定を付けることで知られるASUSTeK Computerも,STRIXグラフィックスカードは699ドルを下回ると断言していたほどだ。

 情報源を守るため「具体的に誰に聞いたか」を書くことはできないのだが,話を聞いたグラフィックスカード関係者のうち,数人からは,「Founders Editionの価格を超えないよう,NVIDIAが強くお願いをして回っている」という話を異口同音に聞くことができた。

ZOTAC InternationalオリジナルのGTX 1080カード「ZOTAC GeForce GTX 1080 AMP Edition」。同社いわく,北米市場における税別のメーカー想定売価は「MSRP(=599ドル)と比べると,かなり高価になる。699ドルに近くなるはずだが未定」とのことだった
GeForce GTX 10
 このあたりはおおっぴらにやってしまうと価格統制になってしまい,たとえば日本では関係法上の大問題となるため,うまくやっているのだと思われるが,NVIDIAは,GTX 1080の(米ドルベースにおける)コストパフォーマンス的な魅力を守るために,Founders Editionを“価格設定の上限”として扱っている可能性がある。

 ちなみにあるカードメーカー関係者などは,「GTX 1080搭載カードの価格は,現状,税別599ドルから税別699ドルの範囲で決めることになる」とまで語っていたりするので,ひょっとすると上限だけでなく,下限も(明文化されない形で)努力目標的に設定されているのかもしれない。

 NVIDIAが,高クロックを指向したFounders Editionを発表したことで,海外の一部メディアなどは「サードパーティ潰しか」と色めきたった。それに対し,カードメーカーからFounders Editionに対する愚痴を聞かされることは取材中一度もなかったのだが,これも「そもそもFounders Editionは最も高価なGTX 1080/1070カードなので,カードメーカー各社のオリジナルモデルと競合しない」と考えれば,納得がいく。

 今回の「599ドル&699ドル」「379ドル&449ドル」というのは,周到に計画された価格設定だったということなのではなかろうか。


「安価なモデルを作るのが難しいわけではない」


Justin Walker氏(GeForce Senior Product Manager,NVIDIA)
 NVIDIAでGTX 1080およびGTX 1070のプロダクトマネージャーを務めるJustin Walker(ジャスティン・ウォーカー)氏に,COMPUTEXで安価な選択肢があまり出ていない理由について聞いてみたところ,次のような回答が得られた。

 「COMPUTEXという舞台は,性能やオーバークロック耐性をアピールするのに適しているということなんだと思う。そもそも価格をウリにするモデルは,結局のところ他社の動向を探ってしまって値段を出せないので,見せる意味があまりないだろうし。
 ただ,安価なモデルはおいおい出てくると思うよ,別に安価なモデルを作るのが難しいというわけではないから」

 まとめると,これから出てくるであろう各社のオリジナルGTX 1080およびGTX 1070カードは,各Founders Editionと同等以下の価格設定になり,コストパフォーマンス重視の製品では税別599ドル/379ドルに近づいていくはず,ということになる。
 日本に住むゲーマーの立場からすると,それが国内価格に反映されるよう,強く願うところだ。

NVIDIAのCOMPUTEX TAIPEI 2016特設ページ(英語)

COMPUTEX TAIPEI 2016 取材記事一覧

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