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[TGS2022]“BASTARD!!”萩原一至氏が原案とキャラデザを担当するRPGは尖りに尖っていた。「QUESTER」プレイレポート&インタビュー
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印刷2022/09/16 10:30

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[TGS2022]“BASTARD!!”萩原一至氏が原案とキャラデザを担当するRPGは尖りに尖っていた。「QUESTER」プレイレポート&インタビュー

 崩壊した世界を舞台に,絡み合うリソースを管理するコマンド選択式バトルがスリルを呼び,8ビットPCをリスペクトした画面やBGMが想像力を刺激する。東京ゲームショウ2022のインディーゲームコーナーに出展されていた「QUESTER」のプレイレポートと,プロデューサー桑原敏道氏へのインタビューをお伝えしたい。

サウザンドゲームズブース
画像集 No.001のサムネイル画像 / [TGS2022]“BASTARD!!”萩原一至氏が原案とキャラデザを担当するRPGは尖りに尖っていた。「QUESTER」プレイレポート&インタビュー 画像集 No.002のサムネイル画像 / [TGS2022]“BASTARD!!”萩原一至氏が原案とキャラデザを担当するRPGは尖りに尖っていた。「QUESTER」プレイレポート&インタビュー

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 サウザンドゲームズは本日,「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」などの作者・萩原一至氏が原案・キャラクターデザインを担当する“ハクスラRPG”こと「QUESTER」を発表した。合わせて,本作のクローズドβテスト参加者を募るクラウドファンディングを開始。TGS 2022への試遊出展も発表している。

[2022/09/14 18:49]

「サウザンドゲームズ」公式サイト



想像力を刺激するグラフィックス,スピーディかつリソース管理の面白いバトル


 「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」で知られる萩原一至氏が,原案とキャラクターデザインを担当する“ハクスラRPG”。それが「QUESTER」だ。ゲームの舞台は,文明が崩壊し,クリーチャーが跳梁跋扈する未来の“廃世界”。水や大気が穢れ,生きることにさえ「適性」が必要になった世界で,「クエスター」と呼ばれる者は文明の跡であるダンジョンに潜り,クリーチャーと戦い続けていた。

画像集 No.004のサムネイル画像 / [TGS2022]“BASTARD!!”萩原一至氏が原案とキャラデザを担当するRPGは尖りに尖っていた。「QUESTER」プレイレポート&インタビュー
画像集 No.005のサムネイル画像 / [TGS2022]“BASTARD!!”萩原一至氏が原案とキャラデザを担当するRPGは尖りに尖っていた。「QUESTER」プレイレポート&インタビュー


 会場に出展されていたのは,あらかじめ編成された5人パーティを操作し,「お試しダンジョン」の探索と戦闘を楽しめるバージョンだ。プレイヤーはダンジョンに潜り,30日間で250の「食料」を集めていく。
 見下ろし画面のダンジョンは緑が目立つドット絵で描かれており,8ビットPC時代のRPGを思わせる。あちこちからクリーチャーのシンボルがパーティに近寄ってくるが,グラフィックスがシンプルだからこそ想像力が刺激される。

画像集 No.006のサムネイル画像 / [TGS2022]“BASTARD!!”萩原一至氏が原案とキャラデザを担当するRPGは尖りに尖っていた。「QUESTER」プレイレポート&インタビュー

 パーティがシンボルに触れると戦闘開始だ。コマンド選択式+ターン制を採用しており,1ターンに複数の行動を組み合わせるシステムと,各リソースの管理が面白い。
 パーティは攻撃力に優れた「乱暴者(デトネイター)」,仲間を治療できる「和尚(ブッディスト)」,改造掃除機を操る「博士(プロフェッサー)」,クリーチャーにデバフをかける「泥棒(スティーラー)」,仲間を守る「機動隊(モビルポリス)」という編成だ。

 戦闘時に使うコマンドには,クラスの特徴的な能力を用いる「クラススキル」や,「武器攻撃」「素手攻撃」といったカテゴリが存在し,それぞれ1〜3のコストが設定されている。メンバー各自が持つ5のキャパシティを越えない範囲であれば,1ターンに複数のコマンドを実行できる仕組みだ。
 例えば乱暴者の場合,1コマンドあたりの攻撃回数を増やすクラススキル「雄叫び」はコスト1,武器攻撃は2,素手攻撃は2となっている。1ターンの間に,雄叫びを上げて攻撃回数を増やし,武器で殴り,さらに素手でも殴れるわけだ。つまり,パーティ全員が普通のコマンド選択式バトルならば数ターン必要な行動を,1ターンで済ませられる。そのため,戦闘の展開は早くて派手になる。

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 しかし,強かったり便利だったりするコマンドは「薬」や「弾丸」「爆薬」「バッテリー」といった,特殊な「バトルリソース」を求められる。例えば,和尚が仲間のHPを回復する「癒やしの祈願」は薬1つ,博士が改造掃除機で敵1列に攻撃する「火炎放射」は爆薬1つ,バッテリー1つが必要だ。
 戦闘が終わるとバトルリソースは最大値数まで回復するため,あまり惜しむ必要はない。戦闘中に足りなくなったときは,「即席爆薬」「薬物調合」といったバトルリソースを作り出すコマンドを使うといい。

キャパシティの範囲内であれば,「癒やしの祈願」でHPを回復,消費した「薬」を「薬物調合」で補充,さらに「鉄パイプ」で殴るといった行動も1ターンで実行できる。画面下部に並ぶアイコンが各リソース。右端の「浄化燃料」は拠点に戻らないと回復しない。そのほかは戦闘が終わると最大値まで回復するバトルリソースだ
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 だからといって,バトルリソースを作っては消費し,作っては消費し……と景気よく浪費すると,あとで真っ青になる。バトルリソースを作るには「浄化燃料」と呼ばれる別のリソースが必要だからだ。浄化燃料はパーティの生命線であり,1歩ごとに消費し,探索を終えて拠点に戻るまで回復しない。しかし,強敵相手にバトルリソースをケチっていると命が危ない。
 なお,目的となる食料はクリーチャーを倒したり,マップ上の植物から採取したりして入手する。戦うにしろ探索するにしろ,やはり浄化燃料は大切だ。戦闘後に回復するバトルリソースと,回復しない浄化燃料。2種類のリソースが存在することにより,独特の緊張感が生まれているのだ。

浄化燃料は戦闘中にバトルリソースを回復させることもできるが,探索にも必要。減ってきたら,拠点への帰還も視野に入れなければならない
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食料はマップでの採取やモンスターを撃破することによって手に入る
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 本作のプロデューサーを務める桑原敏道氏に話を聞いてきたので,以下に掲載しよう。

4Gamer:
 よろしくお願いします。
 萩原一至氏が原案とキャラクターデザインを担当しているうえ,マップ画面は緑が目立つドット絵,音楽はPC-8801mkIISR(以下,PC-8801)を思わせるFM音源のような音色です。あらゆる面で尖ったゲームであることに驚きました。制作の経緯を教えてもらえますか。

桑原敏道氏(以下,桑原氏):
 萩原先生に関しては「ウチの会社は小さくてお金もないんですけど,一緒にやっていただけますか」とお願いしたら,「面白そうだから,やろうよ!」と言ってもらえた。まさに男気プロジェクトですね。
 ウチからゲームのビジョンを提示してキャラクターデザインをお願いするのではなく,ゲーム好きの萩原先生が考えたものを,僕たちがゲーム化しているというやり方です。当初,マップは3Dダンジョンだったんですが,ゲーム性に特化したプリミティブな作品であることを伝えるため,あえて単色のドット絵にしました。
 音楽はMSXのFM音源,PC-8801のFM音源のどちらをリスペクトするかで悩みましたが,PC-8801を選んでいます。ただ,効果音発生時の同時発音数などに違いがあり,正確にシミュレートしているわけではないです。

4Gamer:
 ゲームの基本的な流れはどういったものになりますか。

桑原氏:
 限りある浄化燃料や食料を使い,拠点から出発してじわじわと行動範囲を広げていく。その中で新たな拠点を築き,これを足がかりにして,さらに探索する……といったものですね。

4Gamer:
 1ターンで複数のコマンドを実行できる戦闘や,バトルリソースと浄化燃料という性質が異なるリソースをやりくりする探索が印象的でした。

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桑原氏:
 ゲームデザインをされている加藤ヒロノリさんは,「DARK SOULS TRPG」「モンスター・コレクションTCG」といったアナログゲームで活躍されています。普段,デジタルゲームをあまり作られない方にお願いしようということで,加藤さんにお声がけしたのですが「こんなゲームはなかなかない!」というものになりました。パーティ全員で1ターンに15個のコマンドを実行するわけですからね(笑)。
 リソースに関してもバトルリソースは戦闘終了後。浄化燃料は拠点への帰還で回復します。1回の探索やバトルにしっかりしたリソース管理が求められます。

4Gamer:
 試遊版のパーティは5人編成でしたね。

桑原氏:
 完成版は最大25人のパーティ,そのうちの5人が直接戦闘する形を考えています。

4Gamer:
 キャラクターはクリエイトできるのでしょうか。

桑原氏:
 現時点では未定です。キャラクターに関するストーリーは,制作を予定している「コンセプトガイドブック」の中でも触れていくつもりです。これは1980年代にパソコンゲームの雑誌や攻略本,チラシを手にした時のワクワクを再現したい,というコンセプトになっています。
 キャラクターの小話に絡めてモンスターの設定や細かいデータを紹介したり,プレイ日記が載っていたり,さらに萩原先生や加藤さんのインタビューを収録します。クラウドファンディングのコースには,モンスターの「第一発見者」としてゲーム内やコンセプトガイドブックに名前を載せられるといったものも用意しています。

4Gamer:
 非常に楽しみです。最後に4Gamer読者にメッセージをお願いします。

桑原氏:
 現在,クラウドファンディングを行っています(※リンクは下記)。「QUESTER」のコンセプトに賛同いただける方,コンセプトガイドブックをはじめとした楽しさを分かち合える方は,制作サポーター(クローズドβテスト参加者)としてご協力いただけますと嬉しいです。

4Gamer:
 ありがとうございました。

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 サウザンドゲームズブースは,インディーゲームコーナーの1ホールS23にある。「QUESTER」が気になった人は,ぜひブースに足を運んでみよう。

「QUESTER」を試遊すると,キービジュアルのポストカードがもらえる
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