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ゲーム開発者会議「Game Developers Conference 2025」が参加登録を受付中。コロナ禍以前の賑わいを取り戻したGDCの今を紹介
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印刷2024/11/27 16:30

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ゲーム開発者会議「Game Developers Conference 2025」が参加登録を受付中。コロナ禍以前の賑わいを取り戻したGDCの今を紹介

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 GDCの略称でもおなじみ「Game Developers Conference」は,世界最大規模かつ最も長い歴史を持つゲーム開発者向けイベントだ。ゲーム開発の考え方や最新技術,サービス,広告,働き方など,さまざまなテーマの講演やワークショップが行われる。

 39年目の開催となる「GDC 2025」は,アメリカ・サンフランシスコのモスコーニ・コンベンション・センターにて,2025年3月17日から21日(日本時間で3月18日〜22日)までの実施が予定されており,公式サイトでは参加登録を受け付け中だ。
 本稿ではGDCに興味がある人,GDC 2025への参加を検討している人に向けて,「そもそもGDCってなに? 」というところに触れつつイベントの内容や見どころなどを紹介しよう。

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Game Developers Conference(GDC)公式サイト



39年目の開催となるGDCのこれまでの歩みとイベント内容


 まず「そもそもGDCってなに?」というところから。冒頭でお伝えしたとおりGDCとは,世界最大規模かつ最も長い歴史を持つゲーム開発者向けのイベントだ。
 1987年に参加者20人程度のごく私的な集まりとしてスタート(初期の名称はComputer Game Developers Conference)し,年を経るごとにその規模を拡大。安定して2万人を超える来場者を記録するビッグイベントとなった。2019年〜2022年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による変則的な開催となったが,本来の規模に戻った2023年,2024年と連続して来場者を伸ばし,コロナ禍以前の賑わいを取り戻している。

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 では,GDCでは何が行われているかというと,メインとなるのがゲーム開発に関わる講演だろう。著名なメーカーによるAAAタイトルや近年ヒットした有名作品はもちろん,ゲームの歴史に名を刻むクラシックタイトル,独立系スタジオや個人開発者によって生み出されたインディーゲーム,カジュアルゲームにボードゲームなど,テーマとなるゲームは多岐にわたる。

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 それらさまざまなゲームのゲームデザインやプログラミング,アート,シナリオ,サウンド,最新技術,さらにサービスや広告の打ち方などについて,開発者や関係者,研究者といったさまざまな立場にあるスピーカーが,講義や対談形式などいろいろな形でその知見や研究結果を披露する。来場者数と同じくコロナ禍以前の数に戻ってきており,GDC 2024年では総勢1000人のスピーカーによる730種のセッションが行われた。
 「セッションってどんなことを話すの?」というのが気になる人は[こちら]のリンク(GDC 2024の取材記事一覧)を参考にしてほしい。

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左写真が「Baldur's Gate 3」,右写真が「Venba」。3月という会期もあり,開催前年にリリースされた話題作や高評価を得た作品のセッションが目玉となる
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もちろん日本のゲーム開発者のセッションもある。こちらの写真はGDC 2024での注目のセッションだった任天堂の「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」と「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」のもの

4Gamer「GDC 2024」掲載記事一覧


2019年のGDC Expoに出展していたPlayStation(SIE)ブース
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 GDCでは講演以外にもさまざまなイベントや企画が行われる。そのひとつが,さまざまな企業や団体によるブース展示が行われる展示会「GDC Expo」だ。
 こちらのGDC 2024の出展社数は約330で,コロナ禍前の開催となったGDC 2019の約550(どちらも公式発表の数字)から減少。Microsoft,任天堂,ソニーといったプラットフォーマーや,Intel,NVIDIA,AMDなどの大手プロセッサメーカーが出展していた2019年以前に比べると寂しい状況ではある。
 一方でGDC内で単独の発表イベント「State of Unreal 2024」を行うEpic Games,Web 3やブロックチェーンに関する企業,日本貿易振興機構(ジェトロ/JETRO)の主催によるジャパン・パビリオンといった見どころもあり,GDC 2025でも(出展社数の戻りも含み)注目しておきたいイベントであることは変わらないだろう。

こちらは2024年のEpic Gamesのブース。大規模なブースが少なくなったなか,例年と変わらない豪華さが印象的だった
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左写真はジャパン・パビリオン。会期に合わせて「GDC 2024 Made in Japan: Games Market」というプロモーションイベントも行っていた。右写真はパキスタンブースで出展していたFRAG Gamesのオマール・ファルーク(Omar Farooq)氏。いろいろな国や地域のゲームに触れ,開発者とコミュニケーションが取れるのも国家パビリオンの面白いところ
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 もうひとつの大きなイベントが「Game Developers Choice Awards」。開発者やメディアなどゲーム関係者の投票によって行われるアワードで,「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」「ELDEN RING」「Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!」「HADES」といったように,大手やインディーを問わずノミネート作/受賞作が選ばれる。
 例年GDCの3日目に,インディーゲームの祭典である「Independent Games Festival Awards」とともに会場のステージにて開催されるので,現地でその熱狂を体験することも可能だ。

写真は2024 Game Developers Choice Awards
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2024年のGDC Awardsでは「Baldur's Gate 3」複数のアワードを受賞した(左写真)。また2022年には,インディーゲームの「Inscryption」(右写真)がGDC AwardsとIGF Awardsの両方で大賞を獲得している
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[2024/03/21 16:40]


ゲーム業界の今を学ぶ。GDC 2025チケットのアーリーバード価格での販売は1月23日まで


公式サイトのTOPページ
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 冒頭でお伝えしたとおり,GDC公式サイトでは参加登録を受け付け中だ。
 北米時間2025年1月23日までアーリーバード価格(Eary Bird Rate),つまり早期割引価格で販売されており,すべてのセッションとExpoなどのイベントへの参加が可能なALL-ACCESSのチケットは1899ドルで購入できる(ちなみに通常価格が2299ドル,現地購入価格が2499ドル)。チケット購入ページのコード欄に[GDC25-4gamer-10]と入力するとさらに10%オフになるので,ぜひ活用してもらいたい。

コードの入力欄はチケット購入ページの「Review」まで進んだところにある。All Accessの場合は189.90ドルの割引で,日本円だと現在(2024年11月27日)のレートで2万9000円ほど安く購入できる
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「GDC 2025」の参加登録/ログインページ


 なお,セッションのカテゴリ別やExpoのみの参加といったように,チケットはいくつかの種類に分かれている。グループ参加による特典や割引もあるので,詳しくは公式サイトのチケットの種類と価格表のページ(リンク)を見てチケットを選択してほしい。また「GDC Vault」のサブスクリプションを購入すれば,同名のWebサイトにて1年間,講演の動画やスライド資料のアーカイブを閲覧できる。All Accessはインクルードで,そのほかのチケットは追加で購入する形となる(単体での販売もあり)。

※購入希望の券種が4Gamerの割引コードの対象かは各チケットの購入ページでご確認ください

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 GDCでは例年,Webサイト「GDC Vault」にて講演動画やスライド資料のアーカイブ公開を行っている。そのなかから,無料で視聴できるGDC 2024のセッションをいくつかピックアップして紹介しよう。ゼルダTotK,マリオワンダー,FFXVIにバルダーズゲート3,50歳以上のゲーマーの研究? など,興味を惹かれるテーマばかりだ。

[2024/06/01 10:00]

 日本の企業や日本人にとっては,もともとある言語の問題に加え,近年の円安でますます顕著となった渡航費と滞在費の問題もあって,GDCへの参加はなかなかハードルが高い。また,参加者はコロナ禍以前の賑わいを取り戻している一方で,Expoの出展社の減少や,ゲーム業界の雇用状況による影響を感じさせられる部分もある。なお,このあたりについては奥谷海人氏や西川善司氏によるGDC 2024のレポート記事で詳しく伝えている(関連記事1 / 2)。

雇用問題と結び付けられがちな機械学習。これをテーマとしたMachine Learning Summitでは,「雇用削減を目的に機械学習を進めているわけではない」といった主張をする登壇者もいた(左写真)。「Baldur's Gate 3」や「サイバーパンク2077」,「スパイダーマン2」とビッグタイトルは押さえられており,そのどれもが面白くて勉強になる(右写真)……が,GDC 2024は意外性のあるインディーゲームや小規模タイトルなどのセッションが少なかった印象を受けた。滞在費の問題は日本だけでなく(サンフランシスコはもともとアメリカ国内でも物価が高い),そのあたりの影響もあるようだが,2025はまた多様なゲームのセッションが増えてほしい
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 Game Developers Conferenceは,一時沈滞を強いられたが,今年は旧態復興を果たした一方で,リストラの嵐が吹きまくる業界の陰りも見え隠れした。しかし,情熱を燃やすクリエイターの姿に,業界の活力も垣間見えた。コロナ禍を乗り越え,新たなステージへと踏み出したGDC 2024の模様をレポートする。

[2024/04/01 08:30]
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 GDC 2024は,開発者向けの講演が中心のイベントだが,各社がソリューションを披露する展示会場もある。そこで本稿では,GDC 2024の会場や各社の展示ブースなどの様子と,取材はしたものの,単発の記事にするほどではない小ネタをまとめてみたい。

[2024/04/04 19:00]

 といっても,世界最大級かつ3万人もの来場者を記録するイベントであり,最も長く続くゲーム開発者/業界関係者向けカンファレンスであるGDCに参加する価値は揺るがないだろう。さまざまなセッションやExpo会場のブースでは,今ゲーム業界で起きていること,向き合うべきこと,学ぶべきことにたくさん触れられ,GDC Awardsでは世界中のゲーム開発者が選んだゲームが発表されるその瞬間に立ち会えるという,ゲームに関わる人間にとって貴重な場所なのだ。

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 会社や団体,そして個人でも,ゲーム業界のリアルな今を感じたい,知りたいと思ったのならば,GDC 2025への参加を検討してはいかがだろうか。なにより金銭的なコストがネックとなるかと思うが,そのときは(しつこいようだけど)ぜひチケット代が10%オフとなる[GDC25-4gamer-10]を活用してほしい。

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Game Developers Conference(GDC)公式サイト

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