インドネシアのインディーゲームパブリッシャYellow Heartsは,京都市勧業館みやこめっせで2026年5月22日から24日まで開催中のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」にPCゲーム「
TypeCaster」を出展している。
本作は,インドネシアのTBA Studioが開発中のアクションRPGだ。泥棒だった男が,ゆっくりと死に近づく呪いを背負い,試練の塔の頂を目指していく。ブースでは,日本語対応のデモ版がプレイできた。
最大の特徴は,魔法をタイピングで唱えることだ。[Enter]キーで詠唱モードに入ってアルファベットを自由入力し,それが装備中のスキル名と完全一致していれば効果が発動する。最初は,火の魔法「pyros」と水の魔法「hydros」を使用できた。
詠唱中もゲーム内時間は進むため,プレイヤーの入力速度は主人公の強さに直結する。まずは安全な場所に移動し,素早く魔法を唱え,再び安全な場所に移動する。これを繰り返していくゲームだ。
最初のボス「ヒヒのブーバ」を倒すと,草の魔法の巻物「sylvenis」が手に入った。さらに進むと,最初に覚えた「pyros」よりも強い火の魔法「ignitia」を習得したので,おそらくゲームが進むにつれて入力の難しい魔法を覚えていくのだろう。
筆者は普段英語を入力しないので,プレイ中に慣れない指の動かし方をしていると感じる部分はあった。[BackSpace]キーは使えず,1文字でも間違えたら失敗となるので,ペナルティの電撃を頻繁に受けることになった。
また,魔法には属性があるのだが,スキル名から属性を簡単に連想できる英語話者と比べると,非英語話者にとっては難度が高くなっているように思えた。しかし,異世界に迷い込んで一つずつ魔法を覚えていくような楽しさもあり,あまりネガティブな印象は受けなかった。
そのほかの点では,モノクロで描かれるコミカルな世界,魔法ごとに異なるフレーバーテキスト,違和感なく読める日本語翻訳の品質なども印象に残った。ただのタイピングゲームではなく,アクションRPGとしての完成度も高い作品だったので,リリースを楽しみに待とう。