「Second Life」の顔，Linden LabのCory Ondrejka氏が退社

Cory Ondrejka氏

　Linden LabのCTO（最高技術責任者），Cory Ondrejka（コリー・オンドレイカ）氏が2007年12月31日付けで退社することが明らかになった。
　オンドレイカ氏は，2000年11月にLinden Labsの4番目のメンバーとして雇用され，以後7年に渡って「Second Life」のプログラミングと運営に携わってきた。Second Lifeの技術面を監督しており，Second Life内でプレイヤーがオブジェクトなどを自由に作れる，Linden Script Language（LSL）の基礎を作り上げたことで知られている。

　同氏は，Game Developers Conferenceなどで講演したり，パネラーやスピーカーとして各種イベントに招待されることが多く，Web2.0系ビジネスの急先鋒としてスポットライトを浴びる人物であった。技術者でありながら広報活動をも兼ねたオールラウンダーで，Linden Labの顔役として7年間で56万キロにも及ぶ距離のビジネス旅行を経験したという。

　オンドレイカ氏の退職理由は明らかにされていない。しかし，インターネット上にはオンドレイカ氏がLinden Labの社員にあてた説明のEメールが出回っており，それによると，社長のPhillip Linden（フィリップ・リンデン）氏との間で，同社の将来について意見の食い違いがあったようだ。

　彼を慕っている部下が多かったといわれているだけに，Linden Labがこの事態にどう対処するかで，Second Lifeにもなんらかの影響が及ぶ可能性があるだろう。まずは，Linden Lab側の対応を注意深く見守りたい。