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ハロー!Steam広場 第85回:狂気に満ちた精神世界をお化け屋敷感覚で進むホラーアドベンチャー「Layers of Fear」
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印刷2015/10/13 12:00

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ハロー!Steam広場 第85回:狂気に満ちた精神世界をお化け屋敷感覚で進むホラーアドベンチャー「Layers of Fear」

画像集 No.001のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第85回:狂気に満ちた精神世界をお化け屋敷感覚で進むホラーアドベンチャー「Layers of Fear」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,ウォレットを上限までチャージしないと落ち着かない上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第85回は,難しいことは一切なしのお化け屋敷風ホラーゲーム「Layers of Fear」をメインに紹介しよう。プレイヤーは,狂気に満ちた画家の精神世界を探索し,さまざまな怪奇現象に襲われながらキーアイテムを集めていくことになる。このほか,ダンボールを転がして大冒険を繰り広げる「Unbox」もあるので,お見逃しなく。



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なすがままに進むだけ。脅かし方のセンスが光るホラーアドベンチャー「Layers of Fear」


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 アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,ポーランドのゲームデベロッパ,Bloober Teamが手掛ける「Layers of Fear」を紹介しよう。

 本作は,最高傑作の絵描を完成させようと腐心する画家を主人公にしたホラーアドベンチャーだ。スランプに悩まされ,創作活動は進まず,精神的に追い詰められていく主人公だが,ある晩,帰宅すると家の様子がおかしいことに気付く。その異変が何なのかを調べるために,家の探索を始めた主人公だったが――というのが,大雑把なプロローグの流れだ。

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 種明かしをしてしまうと,本作は主人公の精神世界を舞台にした作品になっており,ゲームを進めていくと,あるタイミングで自身の精神世界に迷い込んでしまうことになる。精神世界といっても場所は自宅のままなのだが,扉を開けるたびに見知らぬ部屋や通路が現れるといった感じで,あからさまに普通ではない様子だ。そして,奥へ奥へと進むたびにプレイヤーはさまざまな怪奇現象に襲われることになる。

何が待ち受けているのかが分からないので,扉を前にすると心臓バクバクに
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あっ……
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 ゲームの目的は,画家,つまり主人公自身の正気を取り戻すために必要なキーアイテムを探し出し,アトリエにある未完成の絵を描き上げることにある。
 精神世界は基本的に一本道になっており,謎解き要素もないのでゲーム的に詰むことはなさそうだ。ただ,先に進みたくないと思ってしまうほど屋内の空気が異様で,筆者のように足がすくんで気持ち的に詰む可能性は十分にありえる。

こんな廊下進みたくないのだが,進まなければ原稿も進まない
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 日本のホラー映画のように,見ている人の心を紙やすりで削っていくような,じわじわとくる恐怖感があるかと思えば,ゾンビ映画に代表される派手なビックリ演出もたくさん用意されており,ゲームのノリとしてはお化け屋敷そのもの

さすがに,ここを進む勇気は筆者にはなかった。なかったけど原稿のために進んだ。そしてちびった。筆者がどういう目にあったのかは実際にプレイして確かめてほしい
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 また,プレイヤーを脅かすタイミングも実に巧妙だ。お約束ともいえる部分では何も起こらず,ちょっと気を抜いた瞬間を狙ってきたり,かと思えばお約束通り脅かして来たりと,ホラーゲームに慣れていても,身構えるタイミングはまったく予想がつかない。

引き返そうと思って後ろを振り向いたら,いつの間にか目の前に置かれていた車椅子。こういうさりげない脅かし方がうまい
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 ゲームの制作に,最新のUnityを使用しているというのもポイントだ。グラフィックスの品質はもちろんだが,遠景に対して強めに掛かる被写界深度のエフェクトのおかげで,ボヤケている部分にあるオブジェクトが人影に見えるといったホラー的な演出が自然にできている。本当に人だったら困るわけだが。

奥に見えるあれは人影!?
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古時計でした
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どうせあれも……
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 ゲーム中はBGMらしいBGMが流れず,聞こえてくるのは歩くたびに軋む床の音や,風が窓ガラスを叩く音などの環境音ばかり。女性のすすり泣く声や,何かがうなる音も時々耳に入るが,きっと気のせい。

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グラフィックスの品質は申し分ないのだが,アンチエイリアスがちゃんと機能していないのか,全体的にジャギーが目立つのが気になる
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 前述のように,本作には謎解き要素がなく,(恐怖に抗いながら)ただ進んでいくだけでいいので,お化け屋敷感覚で楽しめる作品だ。難しいことは一切なしで純粋に怖がりたいという人にピッタリなので,興味のある人はぜひ狂気に満ちた精神世界に足を踏み入れてみてほしい。


「Layers of Fear」Steamページ(1280円)




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ダンボールを転がして大冒険を繰り広げる異色のアクションアドベンチャー「Unbox」


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 「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は,英国・マンチェスターのインディーズ系デベロッパであるProspect Gamesの「Unbox」を紹介しよう。

 本作は,ダンボールを箱を操作して,広大なステージを冒険するアクションアドベンチャーだ。Unreal Engine 4を使用した質感のあるグラフィックスや,物理演算シミュレートによる破壊表現に力が入っており,四角いダンボールを転がして進めるというコミカルなアクションも楽しげだ。


 シングルプレイでは,さまざまな環境が揃った島を舞台に,ギミックを攻略したり,イースターエッグを探したり,ボスと戦ったりといった大冒険が楽しめる。果たして,ダンボールがどうやって戦うのかが気になるところだが,ムービーを見る限り,ダンボールからロケットが発射できるようだ。

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 一方のマルチプレイには,最大4人で画面を分割して戦うゲームモードがいくつか用意されている。レースをしたり,ロケットを撃ちあったり,お金を奪いあったりなど,コントローラを持ち寄って遊べば盛り上がりそうなモードばかりだ。ちなみに,オンラインプレイに対応する予定はないとのこと。

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 ダンボールのカスタマイズも可能で,ペイントしたりアクセサリーを付けたりして,オシャレを楽しむこともできる。GREENLIGHTのページを覗いてみると,どこかで見たようなデザインのダンボールも確認でき,カスタマイズの自由度は高そうだ。

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 本作は,すでにGREENLIGHTを通過しており,2016年5月中のリリースが予定されている。ダンボールで大冒険するという,ほかには見られないコンセプトに魅力を感じた人は,GREENLIGHTの紹介ページにあるフォローボタンを押しておき,最新情報を受け取れるようにしておこう。

「Unbox」GREENLIGHTページ

  • 関連タイトル:

    Steam

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    Layers of Fear

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