［gamescom］「Trine」の開発元による新作「Nine Parchments」が発表。4人の魔導士見習い達が，魔法のコンビネーションで戦うCo-opアクション

　フィンランドを拠点に活動し，「Trine」シリーズの開発で知られるデベロッパFrozenbyteが，最大4人用のCo-opアクションゲーム「Nine Parchments」（PC / PS4 / Xbox One）をgamescom 2016で発表。そのプレイアブルデモを，独立系デベロッパの集まるIndie Megaブースで公開した。


　「Nine Parchments」は，9年もの長い時間をかけて修行しなければならないという魔法アカデミーで，2年目にして早くも過酷な試練に耐え切れなくなった4人の魔導士見習い達が，掟を破って卒業に必要な“9つの羊皮紙の探求”の旅に挑むという，コミカルな設定のタイトルである。


　ゲーム自体はいわゆるローグライクなシステムを採用しており，プレイヤーたる魔導士見習い達は，何も持っていない状態からのスタートとなる。しかし，冒険の中で魔法を手に入れれば，火 / 氷 / 生 / 死 / 電撃という5つの属性の魔法を操ることができるようになり，これらを駆使して冒険を進めていく。
　さらにはそれぞれの魔法を混合することで，さまざまなコンビネーションを作り出すことも可能なのだが……なにせ見習いであるためか，ときにはド派手な効果で敵を一網打尽にしたかと思えば，ときには仲間に被害を及ぼすような効果を生み出してしまうのである。


　魔法を題材した協力型アクションとして欧米で根強い人気を誇る「Magicka」シリーズの影響を見て取れるものの，世界観は「Trine」シリーズを踏襲しているとのことで，グラフィックスのクオリティはなかなかのもの。コンシューマ用ゲーム機向けの発売も予定されているだけあって，２本のアナログスティックで操作できるのもポイントが高い。
　フレンドリーファイア（いわゆる同士撃ち）をフィーチャーしたゲームの代名詞となった「Magicka」と，どこまで差別化できるのかがカギになりそうだが，開発は順調に進んでいるそうで，2017年中にはローンチされる見込みだという。

　今のところ，日本での発売は未定だが，「トライン 〜 失われし古代の秘宝 〜」で日本でも鮮烈な印象を残したFrozenbyteだけに，続報を楽しみにしたい。

「Nine Parchments」公式サイト