岩谷麻優選手が公開前の収録選手名を思わずポロリ？ 「ファイヤープロレスリング ワールド」の「スターダム」コラボ記者会見をレポート

　既報のとおり，スパイク・チュンソフトより販売中のプロレスゲーム「ファイヤープロレスリング ワールド」（PC / PS4。以下，ファイプロW）にて，女子プロレス団体「スターダム」とのコラボレーションが行われる。
　2019年8月22日に発売される同コラボのダウンロードコンテンツ「ワールドワンダーリングスターダムコラボレーション」には，スターダムの中心選手の1人である岩谷麻優選手など10人の選手が実名で収録される予定だ。


　コラボ発表の場として本日（8月7日）「スターダム」の道場で行われた記者会見では，スターダム代表のロッシー小川氏，岩谷選手，そして「ファイプロW」総監督ことスパイク・チュンソフトの松本朋幸氏が登壇。コラボ実現の経緯や意気込み，手応えなどについて語られた。

左からスターダム代表のロッシー小川氏，岩谷麻優選手，スパイク・チュンソフトのファイプロW総監督である松本朋幸氏

ファイプロシリーズ30周年で，ファンが喜ぶ仕掛けとしての「スターダム」コラボ

　「もう一度多くの人達にファイプロを遊んでもらいたいのと同時に，プロレス界がさらに盛り上がっていくための材料になれればという思いがあった」と，あらためて「ファイプロW」立ち上げの目的を語った松本氏からは，コラボ実施の経緯が説明された。
　1989年6月にPCエンジン向けに発売された初代ファイプロ（ファイヤープロレスリング コンビネーションタッグ）の登場から30周年となる今年，ファイプロファンに喜んでもらえる仕掛けとしてコラボ企画を行うことに決定。実際の団体とコラボすると考えたとき，「男子が新日本プロレスリングで始まったのなら，女子はスターダムだろう」とロッシー小川氏に相談したところ，快諾を得られたという。

　また，コラボ内容について，「もともとファイプロって，昔から女子（のレスラー・パーツ）が少なくて，一応入っているものの『かわいくない』『センスが悪い』と言われ続けていました。今回のコラボでは，それを払拭することに力を注ぎました。ファイプロファンはもちろんスターダムのファンにも喜んでもらえると思います」とコメント。半年以上ぶりの会見とあって緊張の色を見せながらも，ファイプロ愛を熱く語った。

　スターダム側から，女子プロレス界の生き字引にして同団体代表を務めるロッシー小川氏は「縁がありまして今回のコラボが実現でき，非常にうれしく思っています」と感想を語った。
　また，新日本プロレスに続く実名選手収録については，「それだけ期待されているのだなと。スターダムは今年で9年目に入り，女子の中では大会数が一番多い団体です。ゲームをきっかけに，スターダムを知らない人にも名前を覚えていただければと思います」とコメントした。


　スターダムのアイコン（象徴）と呼ばれ，細身の体ながらも豪快な受けっぷりと抜群のプロレスセンスで中心選手として活躍する岩谷選手は，「女子プロレスといえばスターダムと思っていただけていること，そしてスターダムの選手がゲームのキャラクターになることが嬉しいです」と喜びを語った。
　以前にファンがエディットで作った自分をプレイ動画をみて驚かされたことがあるという岩谷選手。実際に使用する技が再現される“完全版”が収録されることについては，「“ホンモノの岩谷麻優が出る”という感じです。一番嬉しかったのは（フィニッシュ技である）二段式ドラゴンスープレックスホールドが完璧に再現されていること。各選手のオリジナル技も出せるし，動きがすごく女子プロレスラーだなって」と，その再現度について話した。

収録選手をうっかりポロリ！？

和やかなムードで進行した質疑応答の様子をお届け

――音声収録，そしてゲームをプレイした感想をお聞かせください

岩谷選手：
　まず声の収録ですが，現場に言ったらA4用紙2枚くらいに書かれたセリフ一覧をパッと手渡されて「ヤァッ！」「いくぞー！」「コ・ノ・ヤ・ロ・ウ」みたいなセリフを言ってください，と（笑）。
　そのままの流れで収録に挑んだのですが，正直戸惑いました。まず試合中に自分がどういう声を出していたか分からないんです。コスチュームを着てリングに上がると自然と出てくるんですが，普通の服装で普通のテンションだと，試合と同じような声を出すのが大変で何回も録り直しました。ほかの選手もみんな苦戦していたんじゃないかな。

松本氏：
　いやいや，みなさんお上手でしたよ。とくに麻優さんの「ヤァー！」はいい感じなので，ぜひ皆さんには聴いてみてほしいです。

岩谷選手：
　自分はフィニッシュ技を決める前に「おわりーーっ！」って叫ぶんですけど，それも完全再現されています！　自分の声からの二段式ドラゴンやムーンサルトプレスを決められると爽快ですね。ただ操作がちょっと難しくて……。

松本氏：
　（試遊したときは）張り手を連打してましたよね（笑）。

岩谷選手：
　最初のうちはただただロープを往復していました（笑）。覚えるまでがすごく大変でしたが，教えてもらいながらゆっくりとプレイしたら，すごくいろいろなことができるので楽しかったです。自分と，星輝ありさちゃんとで……あっ！　10日に発表なのに，名前出しちゃいました……。

（一同笑）

松本氏：
　続けてもらっていいですよ（笑）。

岩谷選手：
　一緒にタッグを組んでいるありさちゃんとプレイしたんですけど，ありさちゃんのブラジリアンキックもホンモノの映像を見ているかのように再現されていたんです！　途中で軌道が曲がるところまでちゃんと作られていて。


松本氏：
　ファイプロの技って“技職人”と呼ばれるスタッフが作るんですけど，普段は2.5日に1つ完成させるのが，今回のコラボは3.5日かかっていました。それだけ職人も熱意を持って作っているので，再現度が高くなっていると思います。

岩谷選手：
　お手数をおかけします（笑）。自分とありさちゃんが白熱した試合をしているので，その様子は後日公開されると思います。まばたきを忘れて目が乾いちゃうくらいに集中して遊びました！

――「ファイプロW」は女子の身体のパーツのサイズが決まっていますが，今回のコラボではどうなっているのでしょうか

松本氏：
　5段階ある基本サイズは変えていません。今回のコラボの場合は，女性レスラー向けのFサイズです。コスチュームのは2Dでの表現の限界といえる再現度で描きました。

――ゲームの実況動画が流行っていますが，岩谷選手は自身の実名選手を使ってどんな動画をアップしてほしいですか

岩谷選手：
　小さい子どもから大人まで広い世代の人が遊べるゲームですが，こういったゲームは個人的に海外の方が多いイメージがあるので，ぜひ日本の方もそれに負けずアップしてほしいです！

松本氏：
　そういえば，ボイス収録をしたタイミングでロッシーさんが「有名プロレスゲームの収録をしました」とツイートしたら「ファイプロなの？」「ファイプロでしょ」と世界中のファンからの反応がありましたね。（笑）。なので，今回のコラボはワールドワイドで喜んでもらえるかと思います。

ロッシー小川氏：
　自分でゲームのプレイはできないですが，画面をみたら「これは楽しいな」と思いました。

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　今回の会見で先行公開された岩谷選手と星輝選手（？）を含む全10人の収録選手は，8月10日に後楽園ホールで行われるスターダムの大会「STARDOM × STARDOM 2019」のオープニングセレモニーにて発表されるとのこと。気になる人は会場へ足を運ぼう。

女子プロレス団体「スターダム」公式サイト

「ファイヤープロレスリング ワールド」公式サイト