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「コール オブ デューティ(以下,CoD)」は,Activisionが展開するミリタリー系FPSの一大シリーズだ。第二次世界大戦を描く「コール オブ デューティ」から始まり,「コール オブ デューティ ブラックオプス2」では近未来戦がテーマとなり,「コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア」では宇宙で戦うなど,その舞台とテーマは常に変化している。新作が発表されるたびに「今度の戦いは過去なのか,未来なのか」「どんなゲームモードが導入されるのか」とドキドキするのが,FPS界隈の恒例行事となっている。
今回の「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア」は,現代戦をテーマとした名作「コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア」の世界を描き直すというもの。実在する銃やハイテク兵器が続々と登場するので,現代戦が好きな人にはとくにオススメできる内容だ。
映画を見るような体験ができる「キャンペーンモード」
本作のキャンペーンモードでは,2019年を舞台に終わりなきテロとの戦いが描かれる。現代の戦場は,市民とゲリラ,テロリストが入り乱れるという混沌としたものになっているが,本作にもこうした情勢が反映されている。
ある時はロンドン警視庁テロ対策チームのギャリックとして,市民が逃げ惑う市街地でテロリストを追う。またある時は,アメリカの特別行動部(SAD)のアレックスとなり,民兵たちとともに圧政に立ち向かう――といった具合で,第二次世界大戦ものとはひと味違った体験ができる。
戦争ものの映画を見ているような「CoD」らしさはそのままに,現代の街が戦場となることも多いため,より深く感情移入できるという印象。とくに自分の身体に爆弾を巻き付けて自爆するテロリストを見た時などはゾッとしてしまった。
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さまざまな遊びが用意されたマルチプレイ
マルチプレイモードには,FPSの魅力を再確認できる,さまざまなモードが用意されている。以下に,印象的だったものを挙げていこう。
●「FREE-FOR-ALL」
周囲のプレイヤーはすべて敵というモード。FPSでは定番のルールだが,やはり楽しいものがある。本作では,「CoD」シリーズでおなじみだった“赤点”(誰かが発砲するとミニマップ上に赤い点が表示される)がなくなった。敵が発砲しても大まかな方角しか分からなくなったため,目視や後述する「キルストリーク」による索敵が重要になる。一方,ほかプレイヤーの足音やキャラクターボイスが大きく響くようになっているため,音に意識を向けることも大切で,高い臨場感が生まれている。
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●「Gunfight」
2対2という少人数で戦ううえ,一度やられたらおしまいというシビアなモードだ。一方で,毎回ランダムに武器が支給されるため,戦いはハプニングの連続となる。ある時はハンドガンでエイムの基本を要求されたかと思えば,またある時はロケットランチャーで派手に戦えるなど,展開はさまざま。
1人に課せられる責任は大きいのだが,武器がランダムなため,例え負けても「次のラウンドには得意な武器が出るかも」と再挑戦の意欲が上がる。決着の条件は「敵の全滅」もしくは「時間が過ぎると登場するフラッグを確保する」こと。ラウンド後半ではフラッグを巡って待ち伏せたり,その裏をかいたりといった駆け引きが展開される。競技性とハプニングという,相反する要素をうまく組み合わせたルール設定の妙味が光る。
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●「Cyber Attack」
フィールドに置かれた爆弾を入手して,敵陣のサーバーに設置し,これを爆破する。FPSプレイヤーには“爆破系”としておなじみのルールだが,「Cyber Attack」では倒された仲間を蘇生できる。つまり,例え劣勢であっても蘇生を活用することにより逆転できるのだ。
それだけに,相手も蘇生を警戒して行動する。倒された仲間へ不用意に近づこうものなら,待ち伏せていた敵に狙撃されることも珍しくない。とはいえ,敵サイドとしても,倒した相手全員を見張るわけにはいかないし,蘇生を妨害している間に爆弾を仕掛けられては元も子もない。おなじみの“爆破”が蘇生というひとひねりで新たに生まれ変わった感がある。
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●「Kill Confirmed」
久々に復活した「Kill Confirmed」は,倒された者がドロップする「ドッグタグ」の回収が焦点となる。敵のドッグタグを拾えば得点となるが,仲間のドッグタグを回収することにより,敵の得点を防ぐ立ち回りも有効。もちろん,ドッグタグを囮に敵をおびき寄せて倒すといった戦略も有用だ。シンプルだが奥深いルールといえるだろう。
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●「Ground War」
広大な戦場を舞台に,最大64人で対戦できるのが「Ground War」。マップ上にあるポイントの制圧を目指していく。プレイヤー達は分隊単位に分割されて行動し,分隊の仲間が1人でも生きていれば,そこからリスポーンできる。
勇猛果敢に突撃するばかりではなく,前線の近くでしぶとく生き残って,分隊の仲間を送り込む役目に徹するのも面白い。また,戦場にはAPCや戦車,ヘリにバギーといった乗り物が点在しており,これに乗れば素早く移動することが可能だ。はっきり言ってしまうと「Battlefield」シリーズの影響を強く受けているのが分かるが,沢山の敵味方が入り乱れるカオスな戦いが面白い。
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これらのマルチプレイには,「ガンスミス」システムでカスタマイズした武器を持っていける。ガンスミスは,バレル,サイト,ストックといった部位にアタッチメントを付けることで性能を強化するというもので,アタッチメントはルートボックス(いわゆるガチャ)ではなく,銃を使い続けてレベルを上げることで入手できる。
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もちろん,3つのパッシブ能力を組み合わせて装備するシリーズおなじみのキャラクター強化「パーク」も存在するので,いろいろな組み合わせを試してみよう。また,「モダン・ウォーフェア」の系譜を汲むという意味合いか,死なずに敵をキルした数に応じてさまざまな装備が解禁される「キルストリーク」が復活した。
敵の位置を探る「UAV」や,設置機銃「シールドタレット」,攻撃ヘリ「ガンシップ」など,様々なタイプが存在する。ぜひ15キルのご褒美である,ミニガンを装備したアーマー「ジャガーノート」を目指してみよう。
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これらの要素に,時間経過やスコアで溜まるゲージを使う「フィールドアップグレード」を組み合わせることで,多彩なセッティングができる。フィールドアップグレードはサポート的なものが多く,弾薬箱を置く「ミューニションボックス」や,ドローンを操作して敵を見つけ出す「リーコンドローン」で仲間を助けたり,足音が小さくなる「デッドサイレンス」に,追加ダメージを与える特殊弾を使う「ストッピングパワー弾」で立ち回りの幅を広げたりと工夫のしがいがある。
なお,今回はキャラクター(オペレーター)の外見は能力に影響を与えず,パークやキルストリーク,フィールドアップグレードを自由に組み合わせられるのが嬉しいところだ。
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仲間と助け合い,困難な任務を遂行する「Co-op」モード
「CoD」シリーズの協力プレイといえば,ゾンビを倒しつつ謎に満ちたマップを進む「ゾンビモード」がおなじみだが,今回はお休み。その替わりに仲間と助け合う「Co-op」モードが実装されており,PvEならではの派手な展開を楽しめる。●「サバイバル」
ウェーブで襲い来る敵を倒し,お金を入手。マップ内に存在する通信機を使って武器や弾薬を手に入れる。ほかのモードだと,よほど上手な人(生き残れる人)でない限り弾薬が不足する事態にはならないが,このモードでは敵が多いうえ,弾薬も有料なので無駄撃ちは禁物。積極的に戦って稼ぎつつ,生き残る技量が求められるというわけで,リスクとリターンを天秤に掛けるのが面白い。
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●「スペシャルオプスクラシック」
ヘリの墜落によって砂漠の街に取り残されてしまい,救助のヘリがくるまで生き残らなければならない。敵は四方八方からやってくるうえ,砲撃を仕掛けてきたり,ジープで乗り込んできたりと本気で攻めてくるため,お互いの協力が何よりも重要となる。
仲間に蘇生してもらった時や,脱出に成功した時など,絆を感じるシーンが多く,協力プレイが好きな人にはたまらないモードだろう。このモードに出てくる敵は人間ほど賢い動きをしないため,ストレス解消にももってこいだ。
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●「Co-opミッション」
仲間どうしで助け合いながら進めて行くミッションが,現時点で4種類用意されている。物語の展開に伴い,目的がどんどん移り変わっていくのが特徴だ。例えば「パラディン作戦」では人質を救出した後,APCを護衛しつつ敵の本拠地へと進軍し,荷物を守って戦う――といった具合で,協力プレイにキャンペーンのドラマチックさが組み合わさっている。
近距離での遭遇戦や遠距離での狙撃,そして敵に見つからないようステルスで進んだり,特定の場所から離れないよう戦ったりなど,いろいろな局面に対応しなければならない。難度は高めで,プレイヤー同士の連携はもちろんのこと,どんなイベントが起こるかを覚えておき,最適の行動を心がける必要がある。いわゆる“野良”(ランダムマッチング)でクリアするのは難しいという印象だ。
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Co-opモードでは,ほかのFPSの兵科に相当する「役割」が存在する。味方を素早く蘇生できる「メディック」や,強力なテルミット弾を発射できる「デモリション」,仲間にアーマーをプレゼントできる「ヘビー」など,プレイスタイルに合わせて選んでいこう。
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現時点では一部のモードにバグがあったり,特定武器の強さが突出しているなど,ゲームバランスはまだまだ発展途上という印象だが,今後のバランス調整にも注目したい。おなじみのモードも。ルールにひとひねり加わることで新味が生まれている。自分を倒した敵の銃やパークを模倣する「ロードアウトのコピー」で,レベルが足りなくてもさまざまなセッティングを試せるなど,工夫も凝らされている。FPSファンであれば要チェックの作品といえるだろう。






















































