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[プレイレポ]手札もデッキもすべてがリソース。26年ぶりに復活した「メダロット カードロボトル RB」は,遊びごたえ満点のDCGに進化していた
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印刷2026/04/20 15:30

プレイレポート

[プレイレポ]手札もデッキもすべてがリソース。26年ぶりに復活した「メダロット カードロボトル RB」は,遊びごたえ満点のDCGに進化していた

 イマジニアは,Nintendo Switch用ソフト「メダロット カードロボトル RB カブト / クワガタ Ver.」を2026年6月25日に発売予定だ。

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 「メダロット」シリーズの最新作となる本作は,2000年発売のゲームボーイ用ソフト「メダロット カードロボトル」から26年の時を経て復活したメダロットのカードゲームだ。
 新生した“カードロボトル”は,どんな進化を遂げたのか。今回発売に先駆けて開発中のバージョンに触れる機会を得られたので,プレイレポートをお届けしていく。



手札を捨てて超連続アタック!
カード同士の連携が鍵になる


 まず,基本的なルールから紹介しよう。
 カードゲームになっても,ロボトルの基本は,ほかのメダロットシリーズと変わらない。双方のプレイヤーが設定した「リーダーメダロット」(1枚)が最初から場に出ているので,それを撃破すれば勝ちだ。

先攻後攻はランダムに決定される。戦場によって特性があり,採用しているリーダーメダロットの脚部に応じたボーナスが得られる
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 ただし,リーダーメダロットは6枚のバリアカードと,2枚のパーツ(右腕,左腕)に守られている。
 手札から2枚まで場に出せる「サポートメダロット」や,使い切りの「戦術カード」「メダロッターカード」などを駆使してバリアとパーツを破壊し,そのうえでリーダーメダロットの撃破を達成しなければならない。

自身のパワーを超えるダメージを受けたリーダーメダロットは,バリアで受けるか,パーツ(右腕,左腕)で受けるかを選択できる。もちろん,パーツで受けた場合は破壊され効果を失ってしまう
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戦術カードは,画面左下の「戦術ストック」を消費して発動できる。戦術ストックは場に出したメダロットによって供給されるので,それが実質的な構築制限になっている
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 サポートメダロットは無料で場に出せるが,攻撃時にはコスト(エネルギー)が必要になる。毎ターン上限まで回復するエネルギーを,どのメダロットに割り振り,誰に対して攻撃させるかが重要な考えどころだ。

 なかなか面白いのは,エネルギーと手札が許せば何度でも攻撃ができるということ。
 攻撃したメダロット(または場に出た直後のメダロット)は,次のターン開始まで「放熱状態」となって行動不能になる。しかし,手札を捨てると「急速冷却」が発生し,再度攻撃可能になるのだ。

 手札はターン開始時に6枚まで補充されるほか,基本的に相手のターンには,カードを使えない。手札切れでヒマになることは基本的にないため,連続攻撃が有効な場面ではガンガン手札を捨てて戦おう。

攻撃に必要なエネルギー量,急速冷却に必要な手札枚数はメダロットによって異なる。強力なメダロットほど高い傾向にあるので注意が必要だ
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 戦闘のルールは非常にシンプルで,攻撃対象になった相手メダロットが持つパワー以上(同値含む)のダメージを与えれば撃破できる。ダメージは蓄積しない仕様になっているので,強力なメダロットを倒すためには一度に大ダメージを出す必要がある。

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 では,高パワーのメダロットが立っている場合は手が出ないかといえば,そうでもない。複数のメダロットで力を合わせて攻撃する特殊アクション「クロスアタック」があるからだ。
 クロスアタックは,エネルギーをまとめて支払う必要はあるが,参加したメダロットのパワーを合算したダメージを叩き込めるというもので,小粒なメダロットでも高パワーのメダロットに対抗できる。

 さらに,クロスアタックで相手リーダーメダロットのパワーを超えたなら,攻撃に参加したメダロットの数だけバリアを破壊できる。低パワー,低コストのメダロットでも同じ結果を得られるので,小粒なメダロットを並べて一気に大逆転を決めることも可能だ。

急速冷却と攻撃のコストが低いメダロットは,パワーが低い傾向にある。攻撃を受ければ簡単に撃破されてしまうが,場に出して次のターンまで生き延びれば強烈な連撃を叩き込める
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 無論,攻撃を受けた側もただやられるだけではない。バリアカードはゲーム開始時に自分のデッキからランダムに配置される仕様で,攻撃によって破壊されたバリアは「バリア手札」として利用可能になる。

 バリア手札は“もう1つの手札”のようなものだ。通常の手札には枚数上限があり,ターン終了時に5枚以下になるように捨てる必要があるが,バリア手札はその限りではない。もちろん,急速冷却のコストとしてバリア手札を捨てることも可能だ。

デッキが切れた状態でドローする場面が訪れると,強制的に敗北となる。急速冷却を絡めた総攻撃には大量の手札が必要になるので,たとえバリア状況で劣勢でも諦めずに攻撃をしのげば勝利できる
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 それに加えて,バリアカードが1枚減ると同時にエネルギー上限が+1される。総攻撃で大ダメージを出しつつも倒しきれなかった場合,返しのターンで手痛い反撃を受けてしまうわけだ。

 また,一部の強力なカードには「バリアリミット」が設定されており,自身のバリアが一定以下にならなければ使用できない。
 下手にダメージを与えると,相手がこの条件を達成してしまうので,強力なカードのバリアリミットは把握しておいたほうがいいだろう。

メダルに紐づく必殺技「メダフォース」には,必ずバリアリミットが設定されている。バリアリミットの制限が高いメダフォースは,効果も強烈なので注意しよう
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デッキは“擬似的なライフ”だ
独自ルールが生む動的なカードロボトル


 ここからはプレイフィールとバトル以外の要素を確認していくが,あらためて前項で紹介した基本的なルールを表にまとめてみた。以降,読み進める際の参考にしてほしい。

基本情報
勝利条件 ・バリアカードが0枚,かつパーツも装備されていない状態で,相手リーダーメダロットを機能停止させる
・相手がデッキ0枚の状態でドローする
セットアップ ・デッキ:35枚
・初期手札:6枚
・リーダーメダロット:1枚
・バリアカード:デッキの上から6枚裏向きに置く
・メダフォース:最大2枚
・エネルギー:初期値10
・マリガン:手札から任意の枚数を選び,デッキに戻して同じ枚数を補充(1回のみ)
ゲームの流れ
・以下のフェイズを上から順に実行する
・先攻1ターン目は,ドローとスタンバイのみ実行
ドロー ・不要な手札を捨てる(捨てなくても可)
・デッキから手札が6枚になるまで引く
スタンバイ エネルギー上限を+1する(最大16,先攻1ターン目は増えない),エネルギーが上限まで回復する。その後,以下のアクションを任意の数,任意の順番で実行する
・手札からサポートメダロットを置く(最大2体)
・手札からメダロッターカードを使う(1ターン1枚まで)
・右腕,左腕のパーツを入れ替える
アクション 以下のアクションを任意の数,任意の順番で実行する
・エネルギーを支払って場のメダロットで攻撃
・エネルギーを支払って場のメダロットの能力を起動
・戦術ストックを支払って手札から戦術カードを使う
・手札からメダロッターカードを使う(1ターン1枚まで)
・手札を捨てて放熱状態のメダロット1体をスタンバイ状態にする
エンド 以下のアクションを任意の数,任意の順番で実行する。その後,手札を5枚になるまで捨てる
・手札を捨てて放熱状態のメダロット1体をスタンバイ状態にする
・手札からサポートメダロットを置く(最大2体)

 本作のプレイフィールの特徴は,独特な緩急の激しさだ。後攻1ターン目にいきなりバリアを4枚くらい吹き飛ばされることもあれば,数ターンにわたって睨み合いが続くこともある。

 言葉で表現すると極端なゲーム性にも感じられるが,実際に遊んでみるとこれが非常に面白い。
 なぜなら,デッキ枚数を含めた各種の数値設定が非常によい具合に調整されていて,それぞれの意思決定にジレンマが生まれるからだ。

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 まず,ダメージを与えると相手にリソースを与えるからといって,攻撃しないわけにはいかない。
 ほかにも,高パワーのメダロットで強固な盤面を構築すれば攻撃をしのぎやすくなるが,攻撃時に大量のエネルギーを要する関係で動きが鈍重になり,対応力が低下してしまう。

 35枚というデッキ枚数も絶妙で,手札を4回使い切ればもうデッキ切れが見えてくる。
 総攻撃を念頭に置いた戦いは派手だが,急速冷却のコストを気軽に支払い続けていると息切れは必至だ。相手のサポートメダロットを処理しつつ,有利なタイミングを見極める必要がある。

防御寄りのデッキでは,高パワーの防衛能力(可能ならばこのカードを攻撃しなければならない)持ちを配置し,相手のデッキ切れを狙うことになる
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条件を満たすと発動可能になる変身能力「メダチェンジ」は,成功すると一気にメダロットが強くなる
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特定条件で発動するトラップを駆使して戦うデッキも存在する。発動トリガーは相手にも公開されるが,そのぶん効果は超強力
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 一方“エンドフェイズで手札を5枚になるまで捨てなければならず,ドローフェイズでは6枚までカードを引く”というルールを採用しているため,いつまでも睨み合いは続けられない。必ずどこかで動き出す必要があり,ダメージのやり取りが起こると,どちらかにリソースが渡る。

 つまり,デッキを“攻撃するほど減り続ける擬似的なライフ”として位置づけることで,ゲーム全体に動きを持たせているわけだ。
 一般的なTCGでも近い手法を採用しているゲームは見られるが,本作はその仕様をスマートな形で実現している。

 基本的にはデジタルオンリーの作品ということで,一般的なTCGと比較すると管理するリソースが多く,ランダム要素などのデジタルらしい仕組みもあるが,基礎構造は強固に作られている印象を受けた。

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 そんな本作のゲームモードだが,基本的には「ロボトルチャレンジ」「ロボトルタワー」でひたすらバトルし,コイン(お金)を集めてパックを買うことになる。オリジナルのキャラクターたちが登場するが,ストーリー的な要素はそこまでフィーチャーされていない。

「ロボトルチャレンジ」では,オリジナルキャラクターとのバトルを楽しめる。だんだんと相手が強くなっていくので,ルールを覚えるにはちょうどいい場だ
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「ロボトルタワー」では,難度に応じた相手と連戦できる。連勝数に応じてコインが得られるので,シングルプレイでのメインコンテンツはこちらになりそうだ
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 カードの収集はそこまで難しくなく,パックを剥いているだけである程度は集まってくる。同一カードはデッキに組み込める上限(3枚)を超えると「ダスト」に変換され,ダストを消費することで任意のカードを作成できるので,組みたいデッキが決まっていれば比較的簡単に集められるだろう。

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 個人的に嬉しかったのは,低レアカードにも何かしらの役割があるように設計されていることだ。こういった作品では,カード資産が少ない時期に“しかたなく使うカード”が含まれていることもあるが,本作にはそうしたカードが非常に少ない。

 ゆえに,パックから出現するカードに無駄がなく,カードを集めるのが楽しい。持っていない低レアカードは,ダストを使ってでも生成する価値があり,デッキ構築画面で唸る時間も長くなるのだ。

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 全体的に見て,本作は非常によくできたデジタルカードゲームだ。TCGとして見るとカードプールが狭めなので,対人戦を突き詰めたらバランス面がどうなるかは現状では分からないが,ワンパッケージのカードゲームとして見れば,相当にクオリティの高い作品だと感じた。

 ただ,シングルプレイコンテンツの薄さは少し気になった。カード収集は楽しいが,それをぶつけられるオリジナル要素が少ないのだ。
 そういった事情もあり,オンライン対戦を遊ぶプレイヤーと,そうでないプレイヤーでは評価が大きく変わるだろう。

 いずれにせよ,土台となっているゲームのクオリティは申し分ない。DLCなどでカードが追加されれば,対戦ツールとしてもより楽しいゲームになりそうだ。
 何らかの追加要素があるなら,ゲーム性を生かしたストーリー要素を求めたいところだ。

 なお,予約受付中の限定版「Deluxe Edition」には,ゲームの中に登場するリアルカード「メダロット・カードゲームRB」が同梱するという。サウンドコレクションCD,ゲーム内の全カードを網羅したコンプリートカードブックなども同梱されている。アイテムは単品での発売予定はないとのことなので,気になる人は予約を検討してみよう。

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[2026/02/17 17:00]

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