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「ソニック ランナーズ」プロデューサーの飯塚 隆氏にインタビュー。シリーズ初のスマホ専用タイトルはソニックチームが手がけた“本物”で,いずれはシリーズキャラ総出演も?
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印刷2015/02/19 15:00

インタビュー

「ソニック ランナーズ」プロデューサーの飯塚 隆氏にインタビュー。シリーズ初のスマホ専用タイトルはソニックチームが手がけた“本物”で,いずれはシリーズキャラ総出演も?

 セガネットワークスから2015年春に配信予定のスマホアプリ「ソニック ランナーズ」iOS / Android)は,ソニックシリーズで初めて,基本プレイ無料+アイテム課金のF2Pスタイルで提供されるスマホ“専用”のアクションゲームだ。

画像集 No.001のサムネイル画像 / 「ソニック ランナーズ」プロデューサーの飯塚 隆氏にインタビュー。シリーズ初のスマホ専用タイトルはソニックチームが手がけた“本物”で,いずれはシリーズキャラ総出演も?

 本作は,2014年12月のイベント「ソニック ファン感謝祭 2014」でその存在が明らかにされたが,そのときはどんな作品になるのかまでは明かされなかった。そのため,ソニックの最新作が家庭用ゲーム機向けではなくスマホ向けにリリースされるということを期待半分,不安半分で受け止めていた読者も多いのではないだろうか。
 今回4Gamerでは,ソニックシリーズのプロデューサーとして,ほぼすべてのソニックシリーズタイトルの制作を統括しているセガの飯塚 隆氏にインタビューを実施。「ソニック ランナーズ」というタイトルで,ソニックチームがどのような展開を目指しているのか,その狙いについて話を聞いてきた。


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「ソニック ランナーズ」公式サイト



4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。「ソニック ランナーズ」は2014年12月のイベント「ソニック ファン感謝祭 2014」で発表されましたが,そのあとファンからどんな反応がありましたか?

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飯塚氏:
 「ソニック ランナーズ」というタイトルと,Free to Playで提供するということしか発表しなかったことも影響しているとは思うんですけど,やはりプラットフォームがスマートフォンということに驚かれた方が多かったようです。
 また,最新作がスマートフォンのタイトルだったことで,「家庭用ゲーム機向けのソニックが出なくなってしまうのではないか」と心配する声も少なからずありました。

※F2P,プレイ料金が基本無料のビジネスモデル

4Gamer:
 実際のところ,今後のソニックシリーズがスマホ向けにシフトしていく可能性はあるんですか?

飯塚氏:
 もちろん現時点ではありません。今作はあくまで,ユーザーさんに親しみやすいプラットフォームとしてスマートフォンを選んで,そこに適していたのがF2Pだったというだけです。私の中では,家庭用ゲーム機向けのソニックを止める考えはありませんので安心してください。

4Gamer:
 ソニックシリーズは海外でも人気がありますから,発表後,海外からの反響も大きかったのではないでしょうか。

飯塚氏:
 そうですね。海外からも注目していただいているという印象です。「ソニック ランナーズ」は日本で先行配信するということで,ファン感謝祭という場で発表させていただいたんですが,アンテナを高くしている海外のソニックファンの方々からも,発表直後から私のFacebookに多くの問い合わせコメントをいただきました。

4Gamer:
 先行ということは,「ソニック ランナーズ」を海外でも配信する計画はあるんですよね。

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飯塚氏:
 もちろん,「日本先行」という言葉を使っているからには,いずれは海外を視野に入れた計画で進めています。ただ今回は,何よりも日本での配信を第一の目標としています。海外については,まだ具体的なお話をできる段階にないので,もう少しお待ちいただければと思います。

4Gamer:
 ソニックシリーズでは,スマートフォン向けアプリも以前から配信されていますが,そのほとんどは有料の売り切り型でした。今回,F2Pのスタイルにした理由を聞かせてください。

飯塚氏:
 やはり,多くの人に遊んでもらいたいと考えたからです。
 ソニックシリーズを昔からずっと支援していただいているファンの方はたくさんいますが,その一方で,キャラクターとしてのソニックは知っているけどゲームは知らない,という方も多いんです。
 基本プレイ無料という仕様にすることで,そういった方々にも気軽に手に取っていただけるようにして,なおかつソニックの面白さのコアな部分を主軸にすることで,ソニックが一体どんなゲームなのかを知ってもらいたい,という意図があります。

4Gamer:
 あらためてお聞きしますが,ソニックの面白さのコアな部分とは何ですか?

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飯塚氏:
 ソニックの原点でもある「超スピードの中で,自分の反射神経を極めてテクニックを競う」という部分ですね。「ソニック ランナーズ」では,それを手軽に遊んでもらえる形にすることに注力してきました。
 今回は,プレイヤーがどこまで進めるかを競う“インフィニティラン”というスタイルなので,初心者の方でもプレイできるよう最初はスピードを遅くしてあります。スピードはだんだん上がっていくので,上級者の方にはどこまで進めるかを極めてもらう,という形になっています。

4Gamer:
 では,画面タップでジャンプするだけという操作にしたのはなぜでしょう。たとえば,スマホ版「ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードI/II」のように,バーチャルパッド操作にするという選択肢もあったとは思うのですが。

飯塚氏:
 スマートフォンのアクションゲームをバーチャルパッドで遊ぶことに対しては,「ソニック4」を作っていた頃から,しっくりこないところがあると感じていました。ただ当時は,家庭用ゲーム機版と同時進行で制作していたという事情から,スマートフォン版でもバーチャルパッドを採用せざるを得なかったんです 。
 今回の「ソニック ランナーズ」はスマートフォン専用タイトルですから,スマートフォンに適した,遊びやすい操作方法にしたかったんです。

4Gamer:
 それにしても,ソニックの移動すら自動にして操作を省略するとは思い切りましたね。

画像集 No.031のサムネイル画像 / 「ソニック ランナーズ」プロデューサーの飯塚 隆氏にインタビュー。シリーズ初のスマホ専用タイトルはソニックチームが手がけた“本物”で,いずれはシリーズキャラ総出演も?
飯塚氏:
 先ほどお話した「スピードを極める」という要素を,これまで家庭用ゲーム機で培ってきたソニックシリーズのいろいろな遊び方から抽出する中で,ジャンプだけでもソニックらしいプレイ感覚が成立するという考えに至ったんですよ。
 ソニックシリーズでは,ステージを何度もプレイしてタイムを極めるという遊び方ができます。たとえば,メガドライブ版「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の最初のゾーンである「Green Hill Zone」などで最速タイムを狙うなら,方向キーは常に右に入れっぱなしで,あとはジャンプボタンをいかにタイミングよく押せるか,という話になりますから。
 そこで,思い切って画面タップのみの1ボタン操作にしてみたら,意外なまでに「これぞソニック」と思えるものになったんです。

4Gamer:
 開発中のバージョンをインタビュー前にプレイさせてもらいましたが,いわゆるランニングアクションのスタイルはソニックと相性が良く,“2Dソニック”に近いゲーム性がうまく再現されていると感じました。

飯塚氏:
 ありがとうございます。とはいえ,納得できる形にするまでの道のりは,我々が当初想像した以上に長かったです(笑)。
 最初はもっと気軽に作れるだろうと考えていたんですが,「ソニック ランナーズ」は,普段家庭用ゲーム機向けのソニックを手掛けているスタッフが作っているので,F2Pのスマートフォン向けゲームとして成立させるまで,かなりの試行錯誤がありました。

4Gamer:
 なんと,ソニックチーム内部での開発だったんですね。

飯塚氏:
 ええ,2014年末に発売した「ソニックトゥーン」が海外開発だったこともあって,本作にソニックチームのメンバーを投入することができたんです。

4Gamer:
 家庭用ゲーム機とスマートフォンでは,どのようなところで勝手が違っていたのですか?

飯塚氏:
 家庭用ゲーム機だと,ゲームの中にたくさんの面白さが詰まっていることを,チュートリアルなどで段階を踏んで見せていくのが定番ですが,スマートフォンのとくにF2Pのゲームは,1回遊ぶだけで面白いと思ってもらえないと,そのまま遊んでもらえなくなってしまいます。
 ソニックが走ってカラーパワーを使う,といったあたりまで作るのは手慣れたものでしたが,短時間で再び遊びたくなると思わせる演出方法の手応えがつかめず,そこから先はかなり難航しましたね。

4Gamer:
 正直な話,プレイするまでは普通のランニングアクションかと思ってしまったのですが,実際にプレイしてみると,いろんなところにソニックらしさが盛り込まれていると感じられました。

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飯塚氏:
 1プレイはだいたい数分で終わるバランスなのですが,その数分間で気持ちいい体験をしてもらうために,「レーザー」や「アステロイド」といったカラーパワーであったり,リングやクリスタルをマグネットというアイテムで一気に取れたりといった要素を入れています。
 また,スマートフォンアプリでは繰り返し遊んでもらうことも重要ですから,飽きがこないように,ゲームの前にショートエピソードをたくさん用意して,ソニックのアクションを遊んでもらえるようにしたんです。

4Gamer:
 エピソードはかなりの数がありますよね。何回遊んでも次々と新しいものが出てくるので驚きました。

飯塚氏:
 プレイするごとにお話が進行して,その積み重ねで一つのエピソードが完結するようになっています。エピソードは本作を配信する最初の時点で50くらいは用意しようと思っています。中にはシリーズ作品と紐付いたエピソードもありますので,しばらくの間は楽しんでいただけるんじゃないでしょうか。

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いずれは「ソニック ランナーズ」でシリーズ新旧キャラクターの競演が実現するかも?


4Gamer:
 ここからは,もう少し具体的にゲーム内容に踏み込んだ話を聞かせてください。
 「ソニック ランナーズ」では,プレイヤーキャラクターを「ソニック」「テイルス「ナックルズ」の3人から選べるようになっていますが,それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

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飯塚氏:
 先ほどお話したように,今回はインフィニティランというスタイルなので,これまでのシリーズ作品のように,ステージごとにギミックや難度を変えるのは難しいところがあります。
 そこで「ソニック ランナーズ」では,ソニック,テイルス,ナックルズにそれぞれ「スピード」「フライ」「パワー」というタイプ付けをしました。さらに,キャラクターごとに有利に進められる地形を用意することで,インフィニティランのゲームシステムを維持しつつ,ステージに変化を付けることにしたんです。

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4Gamer:
 ソニックの「スピード」,テイルスの「フライ」は分かりやすいんですが,ナックルズの「パワー」はどういう特徴なんでしょう?

画像集 No.008のサムネイル画像 / 「ソニック ランナーズ」プロデューサーの飯塚 隆氏にインタビュー。シリーズ初のスマホ専用タイトルはソニックチームが手がけた“本物”で,いずれはシリーズキャラ総出演も? 画像集 No.007のサムネイル画像 / 「ソニック ランナーズ」プロデューサーの飯塚 隆氏にインタビュー。シリーズ初のスマホ専用タイトルはソニックチームが手がけた“本物”で,いずれはシリーズキャラ総出演も?

画像集 No.006のサムネイル画像 / 「ソニック ランナーズ」プロデューサーの飯塚 隆氏にインタビュー。シリーズ初のスマホ専用タイトルはソニックチームが手がけた“本物”で,いずれはシリーズキャラ総出演も?
飯塚氏:
 ほかのキャラクターのジャンプアタックで倒せなくて,ナックルズだけが倒せる固い敵がいるんですよ。その敵が出てくるステージでは,ナックルズが有利にプレイできるというわけです。

4Gamer:
 そういった攻略は,基本的にプレイして覚えることになるのでしょうか。

飯塚氏:
 いえ,各ステージでどのタイプのキャラクターが有利なのかは,ゲームをスタートする前に表示されますのでご安心ください。

4Gamer:
 本作では,プレイヤーキャラクターのほかに「おとも」が登場しますが,あれはどういう役割のキャラクターなんですか?

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飯塚氏:
 おともはステージに2体まで連れていけるサブキャラクターで,敵を倒してくれたり,スコアアップにつながったりと,彼らがいることでゲームを有利に進めることができます。
 おともにも「スピード」「フライ」「パワー」の3タイプがあるので,同じタイプを組み合わせれば,より高い効果が見込めますよ。

4Gamer:
 おともはルーレットを回して手に入れる,いわゆるガチャに相当するコンテンツでしたが,ルーレットに使う「レッドスターリング」が課金要素と考えてよろしいですか?

飯塚氏:
 はい。ルーレットのほか,コンティニュープレイなどに使用できます。ただ,レッドスターリングは,エピソードをクリアしたときのクリアボーナスとしてもらえたり,ボス戦でエッグマンが落としたりしますから,課金しない方でも十分楽しんでいただけると思います。

4Gamer:
 プレイしてみて,けっこうな種類のおともがいると思ったのですが,どのような基準でチョイスしているんですか?

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飯塚氏:
 これまでのソニックシリーズでは,タイトルごとにストーリーや舞台設定などの世界観をガッチリ固めていたんですが,「ソニック ランナーズ」ではもっと気軽に楽しく,これまでのソニックシリーズのキャラクター達に親しんでもらいたいと思ってます。
 なのでキャラクターに制限を加えず「ソニックシリーズ大集合!」みたいなお祭りのように,人気キャラクターはもちろん,過去のタイトルの特定のシーンにしか出てこなかった脇役まで,できる限り出したいと考えています。

4Gamer:
 それは楽しみですね。ちなみに,今の話はおともだけでなく,プレイヤーキャラクターも同じ方向性で考えているんですか?

飯塚氏:
 はい。運営が長く続けられるようであれば,もちろん新しいキャラも出したいと考えています。……誰を出すかはまだ言えませんが(笑)。

4Gamer:
 ちなみに,飯塚さんが個人的に出したいキャラはいますか?

飯塚氏:
 私個人と言うより,ファンからの要望によるところが大きいのですが,意外なところでは「ソニックアドベンチャー」のティカルですかね。
 とくに海外で人気があって,彼女をプレイヤーキャラクターにしてほしいという意見をいただくことがよくあります。
 現段階でお約束まではできないのですが,家庭用ゲーム機向けの作品ではプレイヤーキャラクターにはならないであろうキャラクターも,「ソニック ランナーズ」なら実現する可能性は十分あると思います。

4Gamer:
 ちょっと気が早いですが,実現を期待して待ちたいと思います。
 先ほど,「ソニック ランナーズ」の制作をソニックチームのスタッフが手がけているという話が出ましたが,楽曲についてもソニックチームのコンポーザーの方が担当されているんでしょうか。

飯塚氏:
 はい。ゲームの開発はすべてソニックチームで進めていますので,サウンドは大谷がサウンドディレクターとして,全曲オリジナルで作曲しています。ぜひヘッドホンで聴いていただきたいですね。

※大谷智哉氏

4Gamer:
 大谷さんでしたら,ソニックの楽曲はお手のものですね。

飯塚氏:
 大谷も新曲を作りたがっていましたからね(笑)。
 エピソードのカットシーンで流れる曲や,ステージBGMもタイプごとに用意していますし,ソニックらしい楽曲が用意できたと思います。今後もボリュームを増やしていくのはもちろん,季節イベントの開催時に流れる曲なども用意しようと考えています。

4Gamer:
 サービス開始後は,どのようなイベントが開催される予定なんですか?

画像集 No.010のサムネイル画像 / 「ソニック ランナーズ」プロデューサーの飯塚 隆氏にインタビュー。シリーズ初のスマホ専用タイトルはソニックチームが手がけた“本物”で,いずれはシリーズキャラ総出演も?
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画像集 No.012のサムネイル画像 / 「ソニック ランナーズ」プロデューサーの飯塚 隆氏にインタビュー。シリーズ初のスマホ専用タイトルはソニックチームが手がけた“本物”で,いずれはシリーズキャラ総出演も?
画像集 No.013のサムネイル画像 / 「ソニック ランナーズ」プロデューサーの飯塚 隆氏にインタビュー。シリーズ初のスマホ専用タイトルはソニックチームが手がけた“本物”で,いずれはシリーズキャラ総出演も?
飯塚氏:
 まだ具体的なお話はできませんが,遊んでいただいている方に楽しんでもらえるような施策を毎月必ず用意する予定です。
 また,運営に関して言えば,同じレベル帯のプレイヤーとマッチングをして,リアルタイムでランキングを競う「ライバルリーグ」といったオンライン要素も準備していますので,人と競う遊びも楽しんでいただければと思います。

4Gamer:
 ただプレイを極めるだけでなく,オンラインで他プレイヤーと競うランキングのためにスコアがあったわけですね。

飯塚氏:
 進んだ距離や敵を倒した数,リングやクリスタルを取った数などを総合したスコアは「ソニックレコード」として,オンラインのランキングに登録されます。
 また,リーグ戦の仕組みを採用していて,プレイヤーの皆さんには1週間このスコアを50人単位のリーグで競っていただきます。ソニックレコードに応じて,数名が上位・下位のリーグに昇格・降格するという入れ替え戦になっていますから,毎週気が抜けませんよ。

4Gamer:
 けっこうアツい闘いになりそうですね。

飯塚氏:
 週単位のランキングなので,高いスコアを出したからといって気を抜いていると,遊んでいない間に下位リーグに落ちてしまう可能性もありますからね。

4Gamer:
 それでは最後に,読者に向けてメッセージをお願いします。

画像集 No.033のサムネイル画像 / 「ソニック ランナーズ」プロデューサーの飯塚 隆氏にインタビュー。シリーズ初のスマホ専用タイトルはソニックチームが手がけた“本物”で,いずれはシリーズキャラ総出演も?
飯塚氏:
 これまでのソニックシリーズでは,海外マーケットのことも考える必要があって,商戦期の早い海外で先行リリースされることが多かったんです。
 今回の「ソニック ランナーズ」に関しては,スマートフォン専用のネットワーク配信タイトルということで,そういったしがらみもなく,日本で先行して配信できることになりました。
 日本のプレイヤーの皆さんには,今までのシリーズ作品ではなかなか実現できなかった,「先行で遊べる」というアドバンテージを活用していただいて,ソニックレコードを競い合っていただけたら嬉しいです。
 そして,いずれは海外のプレイヤーが黒船のように訪れると思います(笑)。そのときは,ぜひ日本の皆さんには全世界を舞台に健闘してもらいたいです。

4Gamer:
 ありがとうございました。ソニックシリーズの新しい展開が成功することを期待しています。


 筆者は,イベント「ソニック ファン感謝祭 2014」を取材していて,「ソニック ランナーズ」の発表をリアルタイムで聞いたのだが,そのときは一体どんな作品になるのか,期待半分心配半分だった。
 しかし今回,飯塚氏の話を聞き,また開発中の本作をプレイしたことで,気持ちは期待側にグッと傾いた。操作が画面タップだけのランニングアクションになっても,メガドライブの時代から脈々と続くサイドビュー型2Dアクションのスタイルは息づいていたという印象だ。
 もちろん,手軽に遊べるようにゲーム内容は分かりやすく簡略化されているところがあるが,腰を据えて遊び出すと,いつまでも続けてしまう中毒性も備わっているのである。
 インタビュー中に飯塚氏も述べていたが,「ソニック ランナーズ」は基本プレイ無料で,スマホさえあれば気軽に遊べる作品だ。ゲームの配信は少し先になるが,現在本作の公式サイトでは,レアおとも「金のブタ」がもらえる事前登録キャンペーンを実施中なので,気になった人は公式サイトにアクセスしてみてほしい。またここだけの話だが,近々新しいキャンペーンも実施されるとのことなので,事前登録を済ませた人も,公式サイトをときどきチェックしたほうが良さそうだ。

画像集 No.024のサムネイル画像 / 「ソニック ランナーズ」プロデューサーの飯塚 隆氏にインタビュー。シリーズ初のスマホ専用タイトルはソニックチームが手がけた“本物”で,いずれはシリーズキャラ総出演も?

「ソニック ランナーズ」公式サイト


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