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[EVO2019]Cygames Beast・ふ〜ど選手インタビュー。EVO2019直前に大会への意気込みやプロとしての取り組み方を聞いた
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印刷2019/08/03 02:26

インタビュー

[EVO2019]Cygames Beast・ふ〜ど選手インタビュー。EVO2019直前に大会への意気込みやプロとしての取り組み方を聞いた

 アメリカ・ラスベガスで現地時間2019年8月2日に開幕する「Evolution Championship Series 2019」(以下,EVO2019)。その前日となる8月1日にCygames Beast所属のプロゲーマー,ふ〜ど選手へのインタビューを行った。EVO2019に対する意気込みや同チームに所属する選手への印象,プロとしてのゲームへの取り組み方などを聞いてきたので,その模様をお届けしていく。

Cygames Beast・ふ〜ど選手
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4Gamer:
 明日ついにEVO2019が開幕となります。ふ〜どさんがEVOの「スーパーストリートファイターIV アーケードエディション」で優勝したのは2011年の時でした。

ふ〜ど選手:
 当時はまだプロゲーマーではなかったんですが,初出場でいきなり優勝してしまいました。

4Gamer:
 当時の心境はどうだったのでしょう。

ふ〜ど選手:
 優勝する自信はあったんですが,勝ち負けを考えず,お祭りとして楽しむために参加したんです。そんな空気感で本当に優勝できて,うれしかったですね。

4Gamer:
 今でも語り草になっていますが,ふ〜どさんの試合中に配信で実況していた板橋ザンギエフ選手が号泣していたというエピソードがあります。

ふ〜ど選手:
 ザンギさんかわいそうですよね,あれから8年も経ってるのに,いまだにネタにされていて(笑)。

4Gamer:
 当時はそれを知ってどう思いましたか。

ふ〜ど選手:
 いや,うれしかったですよ。親からも「ああいう友達は大事にしなさいよ」って言われたりとか(笑)。ああいったエピソードがあるとPR的に良い人そうなイメージが着くので,本人も今では泣いて良かったと思っていたりするんじゃないんですかね(笑)。

4Gamer:
 8年前に優勝を成し遂げて,今ではプロゲーマーとして活躍しています。当時からEVOに参加するときの心境は変化しましたか。

ふ〜ど選手:
 EVOに限らず,大きな大会で優勝すると注目を浴びるので,いろいろなことを考えるようになりましたね。大会で活躍することで,スポンサードの話がきたり,人から見られる印象が変わったり,メディアに取り上げられたり……。そういったことを通して,当時はまったく考えていなかったいろいろなことを考えるようになりました。

4Gamer:
 ゲームへの取り組み方も変化したのでしょうか。
 
ふ〜ど選手:
 自身が大きく変化したということはありません。「一番盛り上がっている場所に通って遊ぶ」ことが自分のやり方なんです。昔は人の多いゲームセンターに通っていたんですが,今では都内で行われている対戦会に通うようになりました。プレイヤーの平均レベルが上がりましたし,やる気のある人も多いので,質の高い対戦の機会はすごく増えたと思います。

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4Gamer:
 2011年の優勝からEVOには毎年参加されていますが,再度の優勝にはあと一歩のところで届いていません。実績も実力も申し分なく,優勝する力は十分にあると思うのですが,何か足りないものがあると自身では感じていますか。

ふ〜ど選手:
 何なんでしょうね。自分で試合を見返しても,そんなに悪い動きはしてないんですよ。

4Gamer:
 以前に配信か何かで,「自分には情熱みたいなものが足りないんじゃないか」と言っているのを聞いたことがありますが。

ふ〜ど選手:
 情熱は……全然足りてないですね(笑)。「ストイック」とか「情熱」とかって,歯をくいしばって頑張るっていうイメージじゃないですか。個人的な意見ですが,ゲームはあくまでも楽しんでプレイするものだと思っているので,そういうやり方は自分には合わないと思っています。

4Gamer:
 今年はEVOの前に滝行に挑戦していましたが,あれは「ストイック」には該当しませんか。

ふ〜ど選手:
 優勝できないのは,何かに憑りつかれてるからなんじゃないかと思ったんですよ(笑)。オカルトを基本的には信じていないんですが,あえてオカルトを取り入れることで,合理的なゲームプレイとオカルト,どちらかが上手くいって優勝できるんじゃないかなと。

4Gamer:
 やるだけのことは全部やってみようということですね。

ふ〜ど選手:
 そうです。滝行って8時間もあればできるんですよ。この前も朝6時に起きて,車で奥多摩に行って,帰ってきたのは14時とかですから。予定もなく家にいてもゴロゴロしてるだけで,大してやることなんてないですよね。それであれば滝行の1つでもやってみようと思いまして。

4Gamer:
 実際にやってみてどうでしたか。

ふ〜ど選手:
 すごくよかったですよ。奥多摩の景色が綺麗で癒されました。ただ,滝に打たれるのは本当にきつかったです(笑)。
 滝行って3回に分けて行うんです。最初の1回は滝には慣れるために10秒くらいで終わるんですが,2回目が邪念を消すために2分打たれるんです。これがかなりきつくて2分間が尋常じゃないほど長く感じました(笑)。最後の3回目,邪念を消したあとに,気持ちを入れるために2分間打たれるんですが,その時はずっと「EVO優勝EVO優勝EVO優勝……」と祈っていました。
 ちなみに滝行料金として5000円ほどかかりました。自分以外にも結構な人数が滝行されていたので,かなり稼いでいるなって思いましたよ。山を買うなら滝があるところがオススメですね(笑)。

4Gamer:
 SNSでもかなり話題になっていました。

ふ〜ど選手:
 日本語が分からない海外の人でも見てもらえれば伝わりますからね。共感してもらえたり,面白いことやってるな,と楽しんでもらえて,そういった意味でもやってよかったかなと思っています。

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4Gamer:
 ふ〜ど選手は2019年になってから,メインキャラクターを2人に増やしてトーナメントを戦っています。以前まではメインキャラは1人だけでしたし,キャラ変えもしたことがありませんでしたが,それには何か理由があったのでしょうか。

ふ〜ど選手:
 自分のキャラ選びとして,トーナメントを勝ち抜けるキャラを使うということがまず根底にあって,「ストリートファイターV」では長い間,ミカのみで戦ってきました。ただ少し前にプロゲーマーとしてこれではダメだろうと思い,自分をさらに高めるためにバーディーを使うようにしたんです。

4Gamer:
 使い始めてからすぐに最強バーディー候補になっていました。新しくキャラを使ううえで意識していることは何かありますか。

ふ〜ど選手:
 新しくキャラを使うときに,自分の長所やこれまで使っていたキャラの戦い方を応用する人がよくいますよね。自分はそうではなくて,新しいキャラの一番強い部分を最大限に引き出すことを考えてプレイしています。
 キャラを自分に合わせるのでなく,自分をキャラに合わせているんです。その部分が,ほかの人よりも得意としているところじゃないかなと思います。

4Gamer:
 2キャラ体制にしてみて,よかったところや悪かったところは何かありましたか。

ふ〜ど選手:
 悪かったところは1つもないですね。ミカを使って,自分としてはめちゃくちゃうまくプレイできたのに負けてしまい,「俺悪くなかったのになぁ」って思ったことが何度かあるんですよ。こういう自分に対する言い訳は,精神衛生的にもよくないと気になっていました。
 反対にバーディーも使っている今は,言い訳は通用せず,負ける原因が完全に自分になったので,練習や工夫をして改善しようと思うようになりましたね。

4Gamer:
 たとえば大会で負けてしまったとして,もう1つのキャラで戦えばよかったとか思うことはないのでしょうか。

ふ〜ど選手:
 バーディーを使うときは,対策ができていない組み合わせには使わないというルールを作っています。要素を考えるとバーディーで戦うほうが有利だと思っても,対戦経験があまりない場合はミカを選択しています。そうやって前もってルールを決めておけば後悔もありませんよね。

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4Gamer:
 EVO2019の「ストリートファイターV アーケードエディション」部門で注目している選手はいますか。

ふ〜ど選手:
 特定の選手はいませんが,最近大会で活躍している選手はほとんど本命ですよね。ゲームセンターが流行していた時代は隠れた強豪の出現もよくありましたが,今の時代でそういう選手が現れるのは難しいですよね。

4Gamer:
 Cygames Beastチームに所属するほかの選手の印象はどうでしょうか。まずはウメハラ選手から。

ふ〜ど選手:
 ウメさんは面白いことの開拓者ですよね。自分で面白いものを探したり,場を作ったりできる人なんですよ。ウメさんって格闘ゲームのレジェンドじゃないですか。もう無理に変化しなくてもいい立場であるのに面白い企画を考えたり,ヒットボックスの練習を始めたりしていて,新しいことにすごく興味がある人なんだろうなって思っています。

4Gamer:
 次にGamerBee選手はどうでしょうか。
 
ふ〜ど選手:
 よく遠征先のホテルで一緒に泊まるんですが,面倒見がとにかくいい人ですね。台湾に行くとすごいおもてなししてくれるし,いろいろなことに気をかけてくれる人です。
 また,ゲームのプレイは,一言でいうと「大人」ですね。勝ちにいく選択肢を取るのでなく,負けない選択肢を選べる人だなと。時間も99秒使って戦いますし,試合巧者なイメージです。

4Gamer:
 PR Balrog選手はどうでしょうか。

ふ〜ど選手:
 「ストリートファイターIV」シリーズの印象が強いんですよね。当時,PR Balrogのバイソンを見た時に,実際に対戦して対策を立てないと勝てないなと思いました。アメリカの「最強プレイヤー」だったと思うんですよ。最近活躍が見られず,話が過去形になってしまいますが,個人的にすごくいいプレイヤーだと思っているのでまたがんばってほしいです。

4Gamer:
 最近加入したばかりInfexious選手についても聞かせてください。

ふ〜ど選手:
 Infexiousは,自分は対戦したことがないのでなんとも言えないですが,ウメさんの評価がすごい高いんですよね。「Infexiousやばいよ。まじでやばい」って言っていました(笑)。欧州でもすごく評判が高いですよね。フリーの選手で,そこまで評価が高い選手ってもうなかなかいないので,Cygamesさんはいい買い物したかもしれませんね。今後の活躍にも期待したいです。

4Gamer:
 最後に明日から始まるEVO2019への意気込みを聞かせてください。

ふ〜ど選手:
 準優勝とか3位はもう何度も取ったので,正直いりません! 目標は優勝あるのみです。ふ〜どは優勝できないとか,EVOでは2年に1回成績が落ちるとか,そういうオカルトは滝行で払拭しました。心身ともに完璧な状態なので,絶対に優勝します。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

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