BlizzCon 2023が4年ぶりにオフラインで開催。Microsoft傘下として初のイベントにはXbox部門の責任者フィル・スペンサー氏も登壇

　北米時間2023年11月3日〜4日，カリフォルニア州アナハイムのAnaheim Convention Centerで，Blizzard Entertainmentの自社イベント「BlizzCon 2023」が開催されている。オフラインでの実施は実に4年ぶりのことになるが，4Gamerもイベントに参加したので，まずはオープニングセレモニーや会場の様子を紹介しよう。

　Blizzard Entertainmentが本拠を置くアナハイムで2006年に始まったBlizzConは，「ゲーム企業が自社タイトルのファンを集めるコミュニティ型イベント」としては先駆的だ。同社のフランチャイズについての新発表などが行われるだけでなく，ギルドメンバーが数年に一度，顔を合わせることができる催しとしての役割も大きく，最近はeスポーツ大会の決勝戦が開催されるなど，年を追うごとに参加者が増えてきた。


　BlizzCon 2023で行われたアナウンスは別の記事で詳しく紹介する予定だが，オープニングセレモニーでは，MMORPG「World of Warcraft」の新たな拡張パックが同時に3つも発表され，また，モバイル専用ストラテジー「ウォークラフト ランブル」が開催に合わせて正式リリースされた。
　さらに，「ディアブロ IV」の初の拡張パックとなる「Vessel of Hatred」を2024年末にリリースすることや，「ハースストーン」の新たなDLCとなる「Showdown in the Badlands」に加えて，2人でプレイするCo-opモード「Battleground Duo」の実装，また「オーバーウォッチ 2」では，39人めとなるヒーロー「マウガ」が発表されるなど，話題は豊富だ。


　2020年以降，新型コロナウイルスの感染拡大で開催が見送られていたので，労使問題をめぐって新たなCEOに就任したマイク・イバラ（Mike Ybarra）氏にとっては，今回のBlizzCon 2023が初の舞台となった。イバラ氏は「BlizzConは，Blizzard Entertainmentタイトルのアップデートを行うだけのものではなく，会場の，そしてオンラインで視聴するファンの皆さん全員を対象としたイベントです。プレイヤーは私たちのあらゆる活動の最前線だと考えており，私たちは，すばらしいコミュニティをサポートすることに専念しているのです」と述べた。

Blizzard Entertainmentの第3代CEOとなったマイク・イバラ氏（左）と，Head of Xboxのフィル・スペンサー氏（右）

　また，Activision Blizzardが正式にMicrosoft傘下に入ったことを受けて，Xbox部門を統括するフィル・スペンサー（Phil Spencer）氏もスペシャルゲストとして登壇。「Blizzardが長年にわたって育ててきたこのすばらしいコミュニティが，さらに発展していくようにサポートしたい」と語り，これからもBlizzConが続いていくことを明らかにした。
　各タイトルの最新情報や開発者インタビューなどは，追ってお伝えする予定なので，楽しみにしてほしい。

「BlizzCon 2023」公式サイト

4Gamer「BlizzCon 2023」掲載記事一覧