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  • HandyGames
  • 発売日:2023/02/22
  • 価格:5170円(税込)
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印刷2023/02/22 10:00

プレイレポート

[プレイレポ] PS VR2版「Townsmen VR」が本日リリース。仮想空間に浮かぶ島で,ミニチュアのような人間をつまんで町を発展させよう

 THQ Nordic Japanから本日(2023年2月23日)リリースされた,PS VR2版「Townsmen VR」のプレイレポートをお届けする。
 PC版が2022年3月に発売された本作は,神のような視点から島に住む人々に命令を下し,町を開拓して発展させていくリアルタイムストラテジー(RTS)だ。VR空間に浮かぶ大きな島に,ミニチュアのような人間たちが動いて建物を建てる様が可愛らしく,独特の没入感を味わえるゲームになっている。

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「Townsmen VR」公式サイト



仮想空間の島でミニチュアのような人間をつまんで町を発展させよう


 THQ Nordicの傘下で,ドイツのデベロッパHandyGamesが開発する「Townsmen VR」は,同社が手掛ける「Townsmen」シリーズの最新作だ。
 前作「Townsmen - A Kingdom Rebuilt」PC / PS4 / Switch)などと同様に,中世を舞台にした町づくり系のRTSなのだが,シリーズ初のVR専用タイトルとなっている。プレイヤーは“領主”ではなく“神のような存在”として,町の発展を目指していく。

開発中バージョンを使用したため英語モードでのプレイとなったが,製品版は日本語に対応しているのでご安心を
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 ゲームを起動しヘッドセットを被ると,VR空間に島が浮かんでいるのが見える。木々や川のある島の上には,いくつかの建物があるほか,人間たちの姿も確認できる。

 PS VR2 Senseコントローラーを持つと,画面内には左右の手が出現する。RTSでは“手の形をしたカーソル”というのもお馴染みの表現だが,本作の“手”はそのまま手のような働きをするのだ。
 視点を動かすのであれば,手で島や海面を掴んでたぐり寄せる。人間を特定の場所に送りたいなら,歩いている人間をつまんでその場所へと放り投げる。建物を建てさせたいなら,リストの中から建物をつまみ,島の上へ置く……といった具合である。

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 一般的なRTSなら,カーソルを実行したいコマンドに合わせてクリックするだけでいいのだが,本作では“神の手”を使って,人間たちが適切な行動をするように仕向けて行く感じだ。
 視点の移動に制限は少なく,水中に潜って島を下から見たり,そのまま島の地形に突っ込んで山の中にある洞窟をのぞき込んだりなど,やりたい放題できる。

 島の裏側や洞窟の中など,神でなければ探索できないような場所に,貴重なアイテムの入った宝箱が置かれていることもあるので,探索のしがいがある。
 VR空間に浮かぶ島は,まるで精巧なミニチュアのよう。人間や動物をつまみ上げてマジマジと眺めることもできるし,雲が邪魔なら手で払うこともできる。日本の住宅事情だと大きな卓上ミニチュアを作ったり飾るのは難しいが,本作であればそれが実現できるのだ。

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島の洞窟を覗き込むと,そこには宝箱が。指でつまんで地上に置くこともできる

 人間たちは,放っておくとそこらをウロウロするばかり。時間の経過で空腹になるようで,島に置かれた木箱から食料を取り出して食べるくらいはするものの,生産的な活動はしてくれない。
 このままでは,いつまで経っても島は発展しないので,まずは資源の採集に必要な施設を用意し,人間たちが働ける場所を作ってやるのだ。

 コントローラのスティックを上下左右に動かすと,さまざまなメニューが表示される。中には,建築物のリストもあるので,建てたいものを選び島の空いている土地に配置する。
 置いた場所には建物の土台が用意されるので,あとは人間たちが必要な素材を集めて完成まで進めてくれる。完成すると,人間たちは建物に合った仕事に従事しはじめる。
 木こり小屋を作れば,木を切って丸太を集め,製材所を作れば,その丸太から木の板を作るといった感じだ。

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 井戸鉄鉱山は,水が湧いている場所や鉄が採れる山に置かなければならないので,自然に建てる場所が決まってくるのだが,木こり小屋や石切場などは,ある程度場所の自由が利く。
 しかし,あまり考えずに建ててしまうと,木の生えている場所から木こり小屋,さらに製材所の距離が遠すぎて作業が非効率になることも。人間たちが行き交う要所に大きな建物を建ててしまうと,通行の妨げになることも多いので注意したい。

 建築物は破壊して建て直すこともできるが,時間も資材も無駄になってしまう。できるだけ先を見据えた位置に用意するのがオススメだ。

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 VRタイトルとはいえ,各建物の役割とシナジーは町づくり系RTSの文法に忠実なので,普段このジャンルを遊んでいる人ならすぐに理解できるだろう。
 農場を建てると周囲に麦畑を作れるようになり,麦畑に人間を従事させると小麦が獲れ,小麦を風車小屋に持っていけば小麦粉に。さらに,釜を作れば小麦粉をパンに焼き上げてくれる……というように,複数の建物が有機的に絡み合うと,産出された原料は材料や製品へと姿を変えていき,町が発展していく。

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 自分の町が発展し,大きくなっていく姿をを見るのは楽しいのだが,本作では,顔を島にぐっと近づけて,色々な方向から村を眺めることもでき,VR空間における没入感によって,より満足度を高めてくれる。
 狩人の小屋を建てると,人間が狩人の姿になって弓矢片手に狩りに行き,仕留めた動物を肉にして貯蔵する。近くに酒場を建てれば,コック姿の人間が貯蔵された肉を焼いて食べられるようにしてくれ,お腹が空いた人間たちがてんでにやってきては飲み食いする。

 そうこうしていると日が暮れ,時間が過ぎるとまた太陽が昇る。麦畑ではカカシが見守る中で麦が実り,その近くでは風車がのどかに回り続ける。VR空間の島で続く素朴な日々の営みを見ていると,自分が本当の神様になったような気持ちになってくる。
 ちょこちょこ動き回る人間たちも可愛らしく思えてくるし,島が賑やかになると「ああ,人間たちが頑張って発展したんだな」と感慨深い気持ちになるのだ。

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人間を建物に割り当てると仕事をして村を発展させてくれる

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やっと作った船着き場に船が来た

 ほかのRTSと比べると,本作の人間たちは良い意味で間が抜けており,仕事をしていたかと思えばぼーっと立ち尽くしたりもする。
 なぜ“良い意味で”なのかというと,そこにプレイヤーが介入する余地が生まれるからだ。例えば,建物を建てている途中に材料の輸送が滞ってしまい,作業を進められない人間が途方に暮れているとしよう。
 そこらにいる人間を材料置き場へ放り込めば輸送が再開されるし,なんなら材料を自分の指でつまんで現場へ運んでもいい。

 また,風車小屋の風車を指でつついて回すようなことも可能だ。まるで人形遊びだが,放り投げられた人間がこちらに抗議したり,自分が運んだ材料で建築が進んだりといったインタラクティブ性はゲームならでは。人間や建物がミニチュアサイズであることや,VR空間が演出する高い没入感とあわせ,独特のプレイ体験ができる。

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島には熊のような危険な動物が出現することも。人間が近づくと襲われてしまい,貴重な労働力が失われる

 VRゲームも色々あるが,ある程度長期間に渡って遊ぶRTSは,まだ珍しいはず。PS VR2は解像度やフレームレートが向上しているためか,疲労やVR酔いも少なく,続けてプレイしていても苦になることはなかった(ただ,これはVRゲームに慣れた筆者の個人的な感想である)。
 ついにPS VR2が発売され,色々と活用したくてウズウズしている人も多いと思うが,腰を据えて遊べる本作の様なゲームが1本あってもいいのではないだろうか。

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