これは,ゲーム業界関係者のマイク・フッター(Mike Futter)氏が,自身のBlueSkyアカウント(リンク)で報告したことで明らかになった。
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一見すると事務的な変更だが,その背景には約1年にわたって繰り広げられた,ゲーム業界でも類を見ないほど泥沼化した法廷闘争の決着がある。事態が大きく動いたのは2026年3月中旬で,デラウェア州衡平法裁判所(Delaware Court of Chancery)の判決により,Unknown Worlds Entertainment(以下,Unknown Worlds)側が事実上の主導権を取り戻した形となった(リンク)。
「Subnautica 2」を開発中のUnknown Worldsでチャーリー・クリーブランド氏ら創業メンバー3名が突然の解雇。SNSで気持ちを独白
日本時間2025年7月2日,潜水サバイバルACT「Subnautica 2」を開発中のUnknown Worldsの人事について,親会社であるKRAFTONからのアナウンスがあった。CEOのチャーリー・クリーブランド氏を含む創業メンバーの3名が解雇となり,新たなCEOとしてスティーブ・パポウシス氏が就任した。
深淵のドラマは続く。解雇された「Subnautica 2」のオリジナルメンバーは職務放棄だった?。KRAFTONが内情を説明するニュースレターを公開
潜水シム「Subnautica 2」を開発するUnknown Worldsの創業メンバー3人が突然解雇されるという人事と,その開発者のSNSを使った独白を受け,パブリッシャのKRAFTONが内情を説明するニュースレターを公開した。解雇理由について,パブリッシャから赤裸々に語られることは非常に珍しい。
事の発端は2025年,KRAFTONがUnknown Worldsの創設者を含む経営陣を突如解任したことだ。KRAFTON側は,経営陣の職務怠慢や機密の社外持ち出しを理由に挙げていた。裁判では,最大2億5000万ドル(約397億円)のアーンアウト(業績連動報酬)の支払いを回避するため,AIチャットボットを用いた法務戦略が検討されていたなどの内情も明らかにされた。
裁判所はこれを契約上の義務に対する重大な違反と認定し,解任されたテッド・ギル(Ted Gill)氏のCEO復職を命じる異例の判決を下した。この判決によりUnknown Worldsはスタジオの運営権と,自社タイトルのコントロールを取り戻すことが決まった。
なお,今回のパブリッシャ変更は,裁判所がKRAFTONに対して発した,Steamを含むパブリッシング権限の返還命令に基づくものとされる。
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今後については,今回の騒動による開発の大きな遅延はないと見られている。むしろ,KRAFTON体制下で不透明だったスケジュールが整理され,2026年5月にPC/Xbox Series X|Sで早期アクセスが開始される可能性が高いとされている。
パブリッシャ変更は,本作がオリジナルクリエイターでもあるギル氏ら開発者のビジョンを優先する体制に戻ったことの象徴といえるだろう。
「Subnautica 2」は,シリーズ初の最大4人でのマルチプレイに対応し,Unreal Engine 5によるビジュアルで,より深い恐怖と神秘に満ちた異星の海を描く。KRAFTONとUnknown Worldsの関係は今後も注視する必要があるが,少なくとも開発元自らが舵を取る形でのローンチが確定した。5月の早期アクセス開始に向けて,続報に期待したい。
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