THQ，2009年度の業績報告で「Company of Heroes Online」や「Warhammer 40K」のMMORPGに言及

　ゲームパブリッシャのTHQは北米時間5月6日に，2009年度第4四半期の業績報告を行い，そのなかで，これからのゲーム開発の戦略などを述べた。

　報告では2009年度の第4四半期，2009年度通年ともに前年同期を下回ってしまったことが説明されており，世界を覆う経済不況のなか，THQにとっても厳しい1年だったことがうかがえる。とはいえ，クライムアクション「Saints Row 2」が280万本以上のセールスを記録したほか，SF RTSである「Warhammer 40,000: Dawn of War II」が北米，イギリス，フランス，ドイツなど欧米各国で売り上げ記録を達成するなど明るい材料も報告されている。

　業績報告はともかく，ゲーマーにとってなんといっても興味深いのが，今後のTHQのタイトル開発が述べられている部分だ。
　THQでは今後の販売戦略として，Saints Row 2や「Red Faction: Guerrilla」など，ヒット作のIPを活かしたタイトルの開発，WWEやUltimate Fighting Championshipといった格闘ゲームカテゴリの強化，キッズ向けビジネスの活性化，ファミリーや一般向けゲームの確立，「Company of Heroes Online」やWarhammer 40,000をベースにしたMMORPGなどの，人気シリーズのオンラインゲーム化などが挙げられている。

これがオンラインで……。（写真は「Company of Heroes」です）

　とくに気になるのがCompany of Heroes Onlineと，Warhammer 40,000をベースにしたMMORPG（関連記事）で，ともに2007年の段階で発表されてはいるものの，その後は目立った動きがなかった。
　多くの人が忘れていたであろう（筆者もすっかり忘れていた），この2タイトルが再び話題に上ってきたのは嬉しい話。発表以来ずっと制作が続けられてきたのであれば，2年以上の開発期間を経ているわけで，ちょっと期待できる。
　Warhammerの世界観を使ったMMORPGとしては，Electronic Artsの「Warhammer Online: Age of Reckoning」があるが，Warhammer 40,000がベースなら，ファンタジー要素の濃いSF MMORPGというわけで，ファンでなくとも気になるところだろう。もしかすると，6月にロサンゼルスで開催される予定のE3で何らかの発表があるのかもしれない。