「LEFT 4 DEAD -生存者たち- ファン感謝祭 in秋葉原」が開催。会場で行われた「全国大学ゲームリーグ」の決勝戦も併せてレポート

　タイトーは2015年3月21日，「LEFT 4 DEAD -生存者たち- ファン感謝祭 in秋葉原」を，アミューズメントスポット秋葉原Heyがある広瀬本社ビル5Fのイベントホールにて開催した。


　アーケードのマルチプレイシューティング「LEFT 4 DEAD -生存者たち-」（以下，L4D）のファンに向けて行われた本イベントは，全国大会「全国大学ゲームリーグ」の決勝戦をメインに，本作の無料体験会の開催や，無料飲食スペース「はるカフェ」のオープンといった内容で進行された。本稿ではそのレポートをお届けする。

司会と実況をつとめたのは，L4D宣伝部のみなさん。左から寿るいさん，中村卓也さん，荒木奈々さん，山内芹那さん。女性陣は広瀬 遥のコスプレで会場に華を添えた

会場には「はるカフェ」がオープン。ドリンクやスイーツが来場者にふるまわれた

　今回のメインイベントとなった全国大学ゲームリーグは，大学生を中心とした学生チームによる全国大会で，今年2月に開催されたジャパン アミューズメント エキスポ2015での東京予選を勝ち抜いた東京代表チームをはじめ，大阪，名古屋，福岡の計4都市の予選勝利チームが進出し，その頂点を決める決勝トーナメントへと挑んだ。
　決勝は「フリー4サム」（男女制限なし）と「ミックス4サム」（男女混合，女子1名以上2名まで）という，チーム編成条件の違うカテゴリー別に行われたが，両カテゴリーとも各都市代表で同じチームが決勝に進出し，それぞれの実力の高さを証明している。各都市代表チームは以下のとおりだ（全チームとも，両カテゴリーに出場）。

東京代表：HEAD 4 HEAD学生部	大阪代表：しょっけん
名古屋代表：THE四枚岩	福岡代表：闇鍋にゾンビをドーン！

決勝トーナメントは「サバイバル」モードで行われる。決勝は30分の制限時間いっぱいが使われ，スコアが高いチームが勝利となる

フリー4サム決勝の組み合わせはこちら

会場には4台ずつ2組の筐体が設置され，ライブモニターも用意されていた。これを使って2チームが同時にゲームをスタートする

L4D宣伝部による「生き延びろ！　1・2・3・フォー！」のかけ声で試合がスタート

　最初に行われたフリー4サムでは，東京代表のHEAD 4 HEAD学生部と，名古屋代表のTHE四枚岩がともに5分間を戦い抜く余裕の進行で1回戦を勝利し，決勝へと駒を進めた。決勝戦では序盤は両チームとも安定した戦いを展開していたが，7分を過ぎた頃にTHE四枚岩のたるか選手とぜん選手がダウンしてしまったところからペースが変わり，2人は復活できたものの，12分20秒/スコア11620でゲームが終了。一方HEAD 4 HEAD学生部は，ヘッドセットを使わず，肉声でのコミュニケーションを取りながら，18分24秒を生き抜き，17480のスコアで優勝を飾った。

各チーム，アトリウム3階の踊り場に陣取る定番の戦略でゾンビを迎え撃った

　休憩時間を挟んで行われたミックス4サムでも，前の試合で力を見せたHEAD 4 HEAD学生部とTHE四枚岩が危なげないプレイで決勝へと進出。当日2度目となる制限時間30分の長期戦に挑む両チームだったが，疲れている様子はあまりなく，それどころか前よりも洗練した戦いを見せていた。
　この決勝で注目が集まったのは，THE四枚岩のたるか選手。スナイパーライフルやM-16ライフルでの正確な射撃でほかの選手を圧倒するスコアを叩き出し，最終的には制限時間を前に9999のカウンターストップを記録する奮闘ぶりを見せていた。チームは制限時間5分前にメンバーが立て続けにダウンし，26分5秒/スコア23620で終了。その次点でゲームを続けていたHEAD 4 HEAD学生部の結果を待つこととなった。
　フリー4サムからメンバー1人を入れ替えて挑んだHEAD 4 HEAD学生部は，15分過ぎにぴよりか選手といろは選手がほぼ同時にダウンしてしまうピンチに陥ることもあったが，その後は持ち直し，なんとチームとしても初めてという30分フルタイムを生き残るという結果を残した。気になるスコアは26270。THE四枚岩に約2600の差をつけて，フリー4サムに続き2冠を手中に収めた。

個人のスコアとしては圧倒的な点数を見せたたるか選手

HEAD 4 HEAD学生部のいろは選手は，ミックス4サムで予選のときに被っていた豚マスクを装着。マスク姿でチーム最高得点を記録した

　表彰式でHEAD 4 HEAD学生部のひよりか選手は「練習場所を提供していただいたタイトーステーション高田馬場店にお礼を申し上げたい」と感謝の言葉を述べ，ミックス4サムで初めて30分フルに戦い抜いたことについて「このゲームを仲間と一緒にプレイしてきたことで，お互いに成長することができた」と，チームの仲間とL4Dを讃えていた。

左から，ひよりか選手，松井珠理奈選手（フリー4サム出場），ハヤト選手，いろは選手，くろゆり@のあP選手（ミックス4サム出場）。両カテゴリに出場した選手には2本のチャンピオンベルトが贈られた

　イベントの最後に，タイトーのSSD宣伝部長がマイクを取り，今後の本作の展開について語った。
　実は当日会場に来ていなかった本作のプロデューサー山路哲由氏が体調不良による休養のため，4月からは新たなプロデューサーを迎えた新体制で運営されることが明らかにされた。「山路はキャラクターの濃いプロデューサーでしたが，次のプロデューサーはもっと濃い。見た目はブーマーに似ています（笑）」と，新プロデューサーについて紹介し，本当は彼とともにこの場で新体制について発表するつもりだったとのことだ。
　諸事情によりそれは断念されたが，SSD宣伝部長がL4Dのために温めてきた企画やネタを，現在新プロデューサーとともに実現できるよう進めていて，ゴールデンウィーク前のニコニコ生放送にて発表する予定だという。そのときには新プロデューサー本人も登場するそうなので，もう少しだけ待っていてほしいと会場のファンに向けて挨拶し，イベントを締めくくった。

SSD宣伝部長（中央）は，「新体制になることで，ゲームがこれまで以上に改善されていく」ともコメント

会場の下のフロアの秋葉原Heyでは，無料体験会としてNESiCAを持っていればL4Dを無料プレイすることができた

「LEFT 4 DEAD -生存者たち-」公式サイト