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「Farming Simulator 17」のプレイレポート。忠実に再現された農業や酪農,そして林業を心ゆくまで体験。もちろん,カッコイイ農業機械も乗り回せるのだ
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印刷2016/11/10 12:00

プレイレポート

「Farming Simulator 17」のプレイレポート。忠実に再現された農業や酪農,そして林業を心ゆくまで体験。もちろん,カッコイイ農業機械も乗り回せるのだ

 リアルに再現されたオープンワールドで,さまざまな農業機械を操作し,土地を耕して作物を育てて収穫して出荷したり,乳牛や豚,鶏を育てて牛乳や卵を出荷したり,チェーンソー片手に木を切り倒して木材を加工して出荷したりできるという,これ1本で漁業以外の第一次産業をほぼ楽しめる,スイスのデベロッパGIANTS Softwareが手がけるシミュレーションゲーム「Farming Simulator」シリーズの最新作「Farming Simulator 17」PC/Mac/PlayStation 4/Xbox One)がリリースされたので,さっそくインプレッションをお届けしたい。……一気に書いてしまったが,筆者が何を言いいたいのか,分かっていただけただろうか?

日本ではお目にかかれないような大型農業機械を含め,さまざまな農業機械を自由に乗り回せるのが嬉しい。いろいろな農作業を通じて,土の生活を存分に味わおう
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「Farming Simulator 17」公式サイト


 これまで,「ファーミング シミュレーター 2009 〜大地へ挑もう! ぼくらの農業生活〜 日本語版」「ファーミング シミュレーター 2011 〜ミルクや作物を生産しよう! ぼくらの農場生活〜 日本語版」,そして日本ではコンシューマ版が発売された「ファーミングシミュレーター 15」などを取り上げてきた4Gamerは農業が好きな,まるでTOKIOみたいなメディアだが,ご存じのように海外,とくにヨーロッパでこのシリーズの人気は非常に高い。世界累計のセールスは,実に600万本というから,ファンの多さに驚いてもいいと思う。

 そんなシリーズの最新作「Farming Simulator 17」は,海外ではPC,Mac,PlayStation 4,そしてXbox One版が発売されており,今回プレイしたのはSteamで配信されているPC版だ。従来作と同様,日本語もしっかりサポートされているので,日本語しか分からない,いや,日本語さえ怪しい,という筆者のようなピュアジャパニーズも安心してプレイできる。

すべての農業機械が細かな動きまで忠実に再現され,きちんと作動している。そして,その様子をさまざまな視点から眺められる。至福とはこのことだ
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オープンワールドの中を走り回って,レッツ,NO-GYO!


 舞台となるマップには,「GOLDCREST VALLEY」「SOSNOVKA」の2つがあり,どちらかを選択してプレイを開始しよう。いずれも広大なオープンワールドに道路が張り巡らされ,徒歩や自動車,そして農業機械でそこを自由に移動できる。「Grand Theft Auto」シリーズのように,道路には一般車が走り,歩道を人々が歩いているが,ほかの車と接触してもペナルティはないし,人々には当たり判定さえないので,雰囲気作りのためオブジェクトだ。そのへんの人を殴ってお金を奪ったりはできないので,注意してほしい。

マップは,一般車や人々が行き来するオープンワールドだ。一般車は移動の邪魔になることもあるが,人々に当たり判定はない
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(左)男女どちらのアバターでプレイするかは選択可能。シャツの色も8種類から1つを選べる。アバターは外部視点やマルチプレイなどで表示される。(右)マップ内の100か所に金塊が落ちているので,気が向いたら探してみよう。家畜が落としたものかと思って一瞬ひるんだので,もうちょっと,金塊らしくしてほしかった
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 マップの中には,30か所以上の農地のほか,自分の活動拠点となるサイロなどの施設やガレージ畜産施設などがある。さらに,農機具や農業機械を購入するショップや燃料補給ができるガソリンスタンド,収穫した作物を出荷できる製粉所,さらにパン屋野菜倉庫などの施設が点在しており,働く環境はバッチリだ。
 自動車や農業機械などに乗った場合は,それぞれの施設へは実際に走って向かわなければならないが,徒歩の場合はワープが可能という仕様になっている。もっとも,時間に追われるようなゲームではないので,マップのあちこちを走り回るのは楽しい。

(左)所有する農業機械の作動日数や維持費などを確認しよう。コンバイン系は後述の維持費がかかる,という印象。(右)作物はサイロに保管し,相場を見ながら高く売却できるところに運ぶのがベスト
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(左)プレイ画面の左下にミニマップが表示される。拡大縮小や,非表示も選べる。(右)目的地は設定できるが,ルート表示などはない。遠くにある緑色の円柱が,行くべき目標だ
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 シングルプレイの「キャリアモード」では,難度をイージー,ノーマル,ハードの3種類から選択でき,セーブデータは3つまで持てる。つまり,それぞれの難度で並行プレイも可能だ。
 なお,イージーでは,作物は枯れず,比較的良い価格で販売できるので気軽にチャレンジできるが,ノーマルとハードでは,銀行に多額の借金があり,販売価格も低くなるので,本気のプレイが求められる。
 お手軽プレイが好きな筆者はイージーをメインでプレイしているが,どの難度でもゲームオーバーはないし,最終的な目標なども用意されていない。要するに,難度の違いはどこまでこだわるかの違いに過ぎず,遊び方は完全にプレイヤーの裁量に任される。本作は純粋な農業(と酪農と林業)シミュレータなのだ。


一段とシミュレーション性が高まった耕作,畜産,林業
を体験しよう


ポーズメニューからヘルプを見ると,さまざまな農作業の流れを確認できて便利だ
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 ゲーム開始時点でプレイヤーに与えられるのは,最小限の農業機械と数か所の農地のみだ。チュートリアルのほか,プレイ開始時に農作業の流れを教えてくれるガイド付きツアーが用意されているが,どちらも最小限の情報しか教えてもらえず,雰囲気としては,ポンとマップに放り込まれたような気分になるだろう。昔からプレイしているユーザーが多いので,そうなっているのだと思うが,ビギナーはここから試行錯誤しつつ経験を積むしかない。

画面左上に操作ヘルプを表示させられるので,慣れないうちは重宝する。キーボードとゲームパッドの両方を使うと操作しやすいので,オススメ
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 収穫できる作物としては,小麦,大麦,キャノーラ,トウモロコシ,ジャガイモ,テンサイ,ヒマワリ,大豆,ポプラ,そしてハツカダイコンがある。ハツカダイコンは後述のように,緑肥用だ。

 さあ,トラクターにさまざまな農業機械を取り付けて作業開始だ。耕作の流れはシンプルで,カルチベーター(耕耘機)で農地を耕し,播種機(種まき機)を使って種をまき,作物が育ったらコンバインで収穫し,収穫した作物をコンバインからトレーラーに移し,トレーラーで運搬してサイロに入れて保管したり,販売施設に運んだりする。しかるのち,収穫が済んだ農地を再び耕して……というサイクルの繰り返しだ。

 本作では現実同様,きちんと肥料散布を行うことによって,より多くの収穫が得られるようになった。収穫後,再び耕して種まきをしてもいいのだが,プラウで土壌を反転させてからカルチベーターで耕せば,土壌の養分が増える。そして,ここで肥料散布を行えば,最大限の収穫を確保できる。ちなみに本作の場合,収穫までの肥料散布は3回となっている。

肥料や堆肥を散布することで収穫量に違いが出るが,作業回数も増える
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マップには線路も用意されており,列車を操作して作物や木材を専用の施設に運搬できる
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 藁を集めて堆肥を作ったり,家畜から発生するスラリー(泥漿)を使ったりすれば,肥料代が倹約できる。さらに,ハツカダイコンを育てて収穫せず,ハツカダイコンごと土地を耕せば,栄養分の高い土壌になるし,草刈り機で除草することで,作物に多くの養分を与えられる。

 だんだん,ゲームの記事を書いているのかなんなのか分からなくなってきたが,本作はこうしたところもしっかり再現されており,手間をかけて作物を育てることで,より大きな収穫のヨロコビを味わえるのだ。

じゃがいもの収穫。トラクターの前方に装着したリーフチョッパーで茎や葉を取り除き,後方に装着した専用収穫機で土から掘り起こす。知ってました?
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 畜産では,前作までの牛,羊,鶏のほか,新たにが追加された。牛,羊,豚については,給水や清潔度などが追加されており,肥育にはこれまで以上に手間がかかるようになった。豚は雑食なのでトウモロコシ,キャノーラ,大豆,小麦,大麦,ジャガイモなど何でも食べるが,バランス良く与えることが重要だ。

 また,本作では繁殖要素が追加されており,栄養価の高い餌や水をしっかり与え,藁を入れ替えたり飼育スペースの清潔度を高めておくことで頭数が増える。栄養価の高い混同肥料はショップで購入できるが,高価なので,ミキサーに必要な材料を入れて自分で作成することも可能だ。繁殖して数が増えたら出荷できるので,畜産にも力を入れたい。

(左)鶏は購入,売却などができないが,飼育の手間もほとんどない。産み落とされた卵を回収すれば,収入が得られる。(右)家畜はショップで購入できるが,運搬費が上乗せされるので注意が必要だ。ただし,家畜運搬用トレーラーがあればその費用はかからない
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 林業では,そのへんにある木をチェーンソーで切り倒し,貯木場に放り込んでおこう。小さめにカットした木材なら手持ちで運べるようになったため,クレーンや運搬機械を使う必要がなくなった。木材を切り出したらすぐに貯木場やウッドチッパーに入れることができるのは,大変ありがたい。


とことんリアルに再現された農業機械を操作しよう


 本作の大きな魅力の1つが,実在する農業機械がメーカーのライセンスを取得したうえでゲームに出てくることだ。農業機械のトップメーカーAGCO Corporationの人気ブランド,Challenger,Fendt,Valtra,そしてMassey Fergusonなどは,知っている人も多いはず。75社以上の有名農業機械メーカーのトラクター,コンバイン,カルチベーター,カッター,肥料&堆肥散布機,トレーラー,トラック,ホイールローダーがゲームに収録されており,その数は250種類以上にのぼる。
 さらに,GIANTS Softwareが制作したものを含めて,多数のMODがすでに公開されており,これらをダウンロードすることで,新たな農業機械が追加されたりする。

日々,さまざまな農業機械やオブジェクトがMODとして公開されており,自由に利用できる。これも楽しみの1つだ
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 とにかくリアルに再現されたデフォルトの農業機械は,そこまでするかと思えるぐらい細かく忠実に再現されており,筆者はあれこれと視点を変え,くまなく眺め回してはニンマリしている。うらやましいですか?

農業機械はスイッチ1つでは使えず,例えばアームを広げてから下げて作動するといったアンバイで,それなりに手間がかかる。この手間がたまらん
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(左)エンジン音なども実機を忠実に再現。運転席視点は,操作が難しいものの臨場感は抜群なので,ゲーム慣れたら試してみよう。(右)コンバインはノンビリしているので,居眠り運転になることも多い。刈り取られていく農地の姿を見ていると,充実感があふれてくる
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 また,本作では一部の農業機械において,フロントローダー取付具の有無やエンジン,タイヤ,そしてカラーリングなどをカスタマイズできるようになった。うーん,タイヤはやっぱりナロータイヤで……いや,ダブルタイヤもいいな。それとも思い切ってトリプルタイヤか,みたいなことを考えるのは,ああ楽しい。

農業機械は購入だけでなく,料金を払ってレンタルすることも可能。カスタマイズできる場合もある
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 資金がなくて新しい農業機械が買えず,楽しめない,というご意見はもっともだが,安心してほしい。本作からは,1日あたりのリース料を払うことで,農業機械などをレンタルできるようになった。短時間しか使わない農具や,性能を試してみたい農業機械の場合,レンタルという選択肢もあるわけだ。

 このように魅力的な農業機械だが,経営者として頭を痛めなくてはならない側面もある。農業機械には劣化要素があり,稼働時間が長くなると故障が増え,維持費が増加し,売却価格が下がるのだ。長い間使っていると,維持費だけでもバカにならなくなるので,早めの交換を検討する必要も出てくる。上記のレンタルを使ってみるという手もあるので,使い続けるか売却するか,購入かレンタルか,経営者としては悩ましいところだ。

全体マップでは,どの農地にどの作物が植えてあるのか,その成長度は? といったさまざまな情報が把握できる。さらに,表示を切り替えれば,作物の相場や農機具の状態なども分かる
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臨場感あるオープンワールドの中での農作業で
癒やされよう


 本作では,最初に用意された農地だけが自由に使用でき,それ以外の農地は,地主であるAIキャラクターが所有している。事業が拡大し,彼らの農地を使いたくなった場合,購入する必要がある。
 ちなみに,それぞれの農地の地主の農作業を手伝うというアルバイトのミッションが用意されており,制限時間内に作業を終わらせたりすることで報酬が得られるという,珍しくゲーム的な要素が用意されている。無事に作業を終わらせると,地主の好感度が上昇し,農地を購入する際に安くなったりするので,積極的にバイトに励みたい。

(左)ミッションは,時間がかかる作業ほど報酬が高額になる。短時間で終わらせるとボーナスも出る。(右)自分の農地は雇用者に作業させ,手間のかかる畜産や作物の売却,ほかの地主の農地でミッションに明け暮れる。そんな遊び方もよし
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 ミッションは,難度によって制限時間が厳しくなり,ハードともなると,時間的余裕がほとんどなくて泣きそうになる。とはいえ,基本報酬のほかにタイムボーナスもあり,繰り返しプレイすると非常に儲かるので,新しい農業機械が欲しいときなど,筆者はついついやってしまう。そのため,自分の農地は雇用者に任せ,自分は他人の土地でバイトしているという不思議な状況になるのだが,これはやはり,国の農業政策に問題アリと言うべきかもしれない。我ながら意味が分からないが,言ってみたかっただけ。

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 本作のマルチプレイ要素は,このアルバイト先がAIではなく,ネットでつながった世界中のほかのプレイヤーだというもの。もちろん,ほかのプレイヤーに自分の農場の仕事を手伝ってもらうのもアリで,最大8人のプレイヤーが共同作業を行える。
 チャットで日本語は使えないが,「あっちの畑を刈ってくれ」「トラクターを横付けしてくれ」というような感じでみんなで仕事すれば,土の暮らしもますます楽しくなるというものだ。

マルチプレイで世界の地主をお手伝い。チェーンソーで木を適当な大きさに切り出し,ウッドチッパーに放り込んでウッドチップにしているところ
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 実際の作業を忠実に再現するプレイしてもいいし,農地を買い占めて大農場を目指してもいい。苦労して手に入れた高価な農業機械を,見せびらかしてもいい。どう遊ぶかはプレイヤーの自由だ。グラフィックスも進歩して,没入感も高くなったため,筆者は農業機械の心地よい作動音を聞きつつ,大自然の中でゆったりと農作業に勤しんでいる。このシリーズをプレイした人なら分かってもらえると思うが,ゲームはそれなりに忙しいものの,やっていると本当に癒やされるのだ。
 本作をプレイすると,目まぐるしい現代社会の流れから,ほんの半歩ぐらい身を引いてみるのも時には悪くないような気がしてくる。内容が内容だけに,どうしてもプレイヤーを選んでしまうが,興味のある人はぜひどうぞ。

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「Farming Simulator 17」公式サイト

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