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「シヴィライゼーション VI」は“リーダーパス”の配信完了で選べる指導者が激増。お気に入りの文明で連休を溶かそう
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印刷2023/05/02 10:00

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「シヴィライゼーション VI」は“リーダーパス”の配信完了で選べる指導者が激増。お気に入りの文明で連休を溶かそう

 ターン制ストラテジー「シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI」PC/iOS 以下,Civ6)で,2023年3月29日にDLC「リーダーパス」の最後の追加となる「イングランドの統治者」が配信された。

画像集 No.001のサムネイル画像 / 「シヴィライゼーション VI」は“リーダーパス”の配信完了で選べる指導者が激増。お気に入りの文明で連休を溶かそう

 これによって,6回に分けて半年近く展開されてきたリーダーパスも出揃い,Civ6のプレイ環境としては完成形を迎えたと言ってもよいはずだ。いや,すでにシリーズ最新作の開発をアナウンスしている以上,さすがにそろそろ次の作品が見たいので,ずっとCiv6を続けられてもな,という願望込みなのだが。
 もっとも,2021年にやりたい放題な要素が詰め込まれた「ニューフロンティア・パス」の配信が終わった時点で,「これでCiv6もひと段落かぁ」と思い“全部乗せ”な紹介記事を執筆した筆者の戯言なので,もしかしたらまだ本作の展開が続く可能性はあるが,とりあえず発表されているアップデートは終わった段階である。

 さて,以前の“全部乗せ”環境は,日本人からするとゴールデンウィークにたっぷり遊べるタイミングで整ったわけだが,今回のリーダーパスも似たような時期に配信が完了してくれている。そこで今回は,リーダーパスで起きた変化と,これまでの長いアップデートで現環境でのプレイがどのようになったかの所感をお伝えし,せっかくの連休に皆さんを「あと1ターンだけ……」の寝不足地獄へとたたき込みたい。
 リーダーパス展開前に追加されたむちゃくちゃな内容のコンテンツは,“全部乗せ”記事で一通り紹介しているので,DLCを導入したCiv6をまだ遊んでいないという人は,そちらも参照してほしい。

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 ターン制ストラテジー「シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI」にて,シーズンパス「ニューフロンティア・パス」最後のアップデートが2021年4月23日に行われた。本作はこれまでのDLCやシーズンパスを全部入れると,まったく異なるバランスの圧倒的に面白いゲームになる。特徴的な要素を紹介していこう。

[2021/05/01 00:00]


指導者,増えすぎ!


 リーダーパスがどのようなDLCかと言うと,Civ6の指導者“だけ”を大量に追加するというものだ。シヴィライゼーションは,さまざまな文明から1つを選んで,その文明ならではの能力を活用しながら勝利条件の達成を目指していくストラテジーゲームだが,Civ6では,文明と指導者は別枠の能力を持っている。そして,「同じ文明でも異なる指導者」の勢力を用意することで,違うプレイングが楽しめる仕組みだ。
 バニラ(DLCを入れていない状態)から実装されている例で言えば,ギリシャの指導者には,都市国家から文化力を稼ぐのが得意なペリクレスと,戦闘で文化力を稼ぐのが得意なゴルゴーの2人がいて,どちらを選ぶかで戦略が変わってくる。

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 リーダーパスでは,この指導者が一気に18名も追加される。そのうち,新たな指導者は12名だ。
 例えば日本なら,これまでは北条時宗だけだったが,リーダーパスによって徳川家康が選べるようになった。北条時宗は沿岸周りの戦闘ユニットが強くなる「神風」を持つ指導者だったが,徳川家康の場合はこの神風を失い,代わりに国内交易路を強化する「幕藩体制」を持つ。同時に,異なる文明への交易路は弱体化してしまうので,要するにやってることは鎖国である。
 もともと,日本は固有能力の「明治維新」で区域を隣接させるとボーナスがもらえ,さらに固有建造物の「エレクトロニクス工場」で周囲の都市に生産力ボーナスも与えられるので,できるだけ狭い範囲にぎゅっと都市を集中させることで強くなる文明だ。それがさらに鎖国までするようになって,より尖った内政が楽しめるようになったと言える。

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 残りの6名は,既存の指導者の能力や性格,外見を変化させたバージョンだ。ノルウェーの苛烈王ハーラル3世や,エジプトのクレオパトラ,中国の始皇帝などがいる。
 変化の例を挙げると,バニラのハーラル3世は,固有ユニットの「ロングシップ」を使って沿岸を略奪するバイキングらしい能力だった。さらに,ほかの文明に対して,「お前のとこ海軍ないから嫌い」と,海がほとんどないマップでもキレてくる困ったちゃんなAIの指導者でもある。
 そんな彼がリーダーパスで「ヴァリャーギの苛烈王ハーラル3世」になると,史実に合わせて都市国家を保護する性格になり,固有能力も都市国家からのユニットの徴用に特化したものへと変わる。そして,さんざん理不尽にキレてきたくせに,ロングシップが能力から消える。海はどうした海は!?

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 リーダーパスは,発売から時間が経って展開されたDLCということもあり,けっこう“盛った”能力の指導者も多い(ちょっと残念な感じのもいるけど……)。例えば,中国の武側天は,すべての攻撃的なスパイ活動のレベルが1上がって,ミッション成功で標的の都市から文化力や科学力が得られ,さらにスパイが1人無償でもらえるという,「やりすぎじゃない!?」と思うような盛りっぷりだ。全力でスパイをぶん回せば,楽しいことになるのは間違いない。

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 とはいえ,リーダーパス自体は,ゲームプレイを劇的に変えるようなDLCではなく,あくまで選べるデータが増えるものだ。どちらかと言えば,「これまでのCiv6はたっぷり遊んだから,刺激が欲しいな」という人向けだろう。
 もっとも,Civ6においてデータが増えるということは,それだけ遊びの幅も広がるということでもある。とりあえず導入して,山盛りのデータ(全DLCを導入しているなら,選べる指導者は全部で77名!)の中からお気に入りを見つけるのも楽しいと思う。
 リーダーパスでオススメな遊び方が,ニューフロンティア・パスで導入された秘密結社や英雄といった派手な要素との組み合わせだ。「どの指導者を使えばシナジーが生み出せるか」を考え,それを実行できた時は,やりたい放題で最高に気持ちがいい。先の武側天の能力を見たうえで,「スパイを強化する秘密結社があるよ」と言われたら,そりゃあスパイで暴れたくなるというものだ。ぜひ新たな“全部乗せ”で遊んでみてほしい。

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AIがずいぶんまともになった……気がする


 Civ6は,2016年の発売から,アップデートやDLCで長期間展開されてきたタイトルである。どのDLCをどの程度適用して遊ぶかは好みによると思うが,それとは別に,AIの挙動などによって,プレイ環境が何度も変わっている。筆者は発売日からCiv6に付き合い,なんだかんだと数百時間吹っ飛ばしているプレイヤーなので,「リーダーパスも入れて久しぶりに遊ぼうかな」という人向けに,今の環境について所感を述べておこう。

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 正直,Civ6のAIは相当酷い挙動をしていた時期があった。
 例えば,ある文明と戦争をして,そいつの軍隊を片っ端から粉砕し,あとは都市を占領なり破壊なりするだけ。でも,都市には防壁があるからちょっとめんどくさいなぁ,という状態に持っていくとする。そこから,「停戦してやるから,有り金と資源と,あとこの都市もよこせ」みたいな交渉をすると,なぜか通ってしまう時期があった。しかも,停戦期間が終わった後に同じことを繰り返せるので,最終的に首都以外はすべて差し出すみたいな状態になってしまうのだ。

 また,AIの強さを一番上の「神」にした状態で,オンラインプレイをした場合なども,以前はだいぶバランスがおかしかった。オンラインプレイのゲームスピードは,スムーズに遊べるように通常の2倍の「オンライン」がデフォルトになっている。これを,全体的な出力が激増する神にプレイされると,防壁の強化が早すぎて都市をまったく突破できないうえに,「破城槌」や「攻城塔」といった対防壁用支援ユニットも,即陳腐化して効果がなくなるのだ。
 しかも,Civ6にはいくつかの勝利条件があるが,オンラインの神の場合,すべての条件を狙えるだけの膨大な補正がかかっているせいで,出し抜ける要素がまったくないみたいなこともあった。

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 そんな残念なAIをいろいろ見てきたものの,今のAIの挙動は,以前のCiv6に比べればだいぶマトモになったと思う。特に改善として大きいのが,AIが自身の文明の特性にあった動きをするようになったことだ。文化勝利を狙うようにデザインされている文明をAIが使っているのであれば,文化を優先で伸ばしてほかはイマイチといった形になりやすい。
 これの何が良いかというと,オンラインの神などの高難度AIを相手にしたときに,相手の出力が高すぎることによるいろいろな弊害が緩和された。技術の発展が遅めの文明なら,強固な防壁ができるのに時間がかかるので攻撃する余地がある。人数の限られた宗教創立に必要な偉人を,狙ってもいないAIがすぐに取りつくしてしまうみたいなこともなくなった。
 それでいて,神であれば技術力にブーストがかかっているおかげで,どんな方針でもけっこうな戦力は持っているので,あっさり倒してしまうなんてこともない。
 まぁ,宗教のやる気がなさ過ぎて,宗教偉人を確保しているのに使わないまま放置しているとか,おかしな挙動をすることもあるのだが,それでも付け入る隙のなさすぎるAIを相手にするよりは,だいぶ楽しく遊べるようになった印象だ。

神相手であっても,宗教に力を入れている文明が少ないときは宗教勝利を決めやすい
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 発売から時間が経ち,DLCで単純にデータやシステムが増えただけでなく,プレイ感もかなり改善されている。ゴールデンウィークは,ぜひCiv6をじっくり遊んで,連休最終日に「時間,溶けちゃった……」と後悔してもらえればと思う(おお,同志よ)。

 せっかくなので,筆者がよく友人と時間を溶かしている設定を紹介しておこう。マルチプレイで自分と友人の2人チームを組んで,歯ごたえのある戦いを楽しむという変則的な遊び方なのだが,現在の環境だと,筆者たちは神3人のチームを2つ相手にして遊んでいる。自分たちも含めて,合計8文明だ。
 要は,神の出力で勝利条件を高速達成されてしまう前に,6文明をどうにかする遊びになってくるのだが,先に紹介したAIの「得意なことを優先する」挙動が導入されたことにより,この文明数でもどうにか出し抜けるようになった。自分が戦争を担当して,友人には全力で宗教を広めてもらうなど,役割分担をして勝利できたときは達成感があって楽しいので,「今日は1日,友達とCiv6やるぞ!」といった時間が取れる人は,試してみてほしい。

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ボイスチャットをつないで,だらだら友人と遊ぶCiv6はとても楽しい。この画像は「お前の首都,食べ物しかないじゃん」と煽りまくったときのもの。こんなことある?
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