「ウマ娘 4th EVENT」東京公演 DAY1をレポート。サプライズすぎた“1日限りの伝説木魚ライブ”に新衣装の披露など，ファンも歓喜！

　Cygamesは，ライブイベント「ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!!」東京公演 DAY1を，武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナで2022年3月5日に開催した。

　このライブは，ゲームやTVアニメで人気の「ウマ娘 プリティーダービー」（iOS / Android）の出走者たち（キャスト）が，楽曲やトークで観客を大いに楽しませてくれた，2日がかりのイベントだ。


　本公演は現地観覧のほか，ABEMA PPV ONLINE LIVEでオンライン配信され，自宅で誰でも気軽に楽しむことができた。
　なお，ライブの模様は見逃し配信も行われており，DAY1は3月12日まで，DAY2は3月13日までアーカイブでくり返し視聴することが可能だ。

　そして本稿では，3月5日開催のDAY1の様子をレポートしていく。

声が出せなくても盛り上がりが伝わる
バ場よしの熱量高きイベント

　本公演では新型コロナウイルス感染症の防止対策が徹底され，ライブ会場の観客は声出しをすることができなかったものの，そのぶん大きな拍手とサイリウムによる応援に全力を注いでいた。

　公演ナビゲーターである乙名史悦子役の陶山恵実里さん，実況役の明坂聡美さんが場を整えると，いよいよライブがスタート。
　まずは音楽とダンサーが壇上を盛り上げつつ，明坂さんの熱の入った実況に合わせて，DAY1の出走者たちが一斉に現れた。

　ステージに出走者たちがそろうと，ゲーム「ウマ娘」の1周年記念楽曲「We are DREAMERS!!」をさっそく全員で披露してくれる。
　開幕から新曲をフルで歌いきった彼女らの姿に，サイリウムを振る会場の熱気はもちろん，配信上も驚きのコメント量であふれていた。


　1曲めが終わると，出走者たちの自己紹介や，その後のトーク中に新衣装「ニュースターズ・ロゼ」について言及された。
　すると，ステージ上でそれぞれがくるりと回り，新衣装を背部まで見せてくれるお決まりのライブサービスも行ってくれる。

　トークを終えると，ここから6曲連続のライブパートに突入。
　最初は和氣あず未さん（スペシャルウィーク役），高野麻里佳さん（サイレンススズカ役），Machicoさん（トウカイテイオー役）による「Fanfare for Future!」。後々のトークパートでも語られていたが，同楽曲はこの3人で歌う唯一のナンバーとなっている。

　続いて，「WINnin' 5 -ウイニング☆ファイヴ-」を橋本ちなみさん（ファインモーション役），近藤 唯さん（ビワハヤヒデ役），優木かなさん（スーパークリーク役），新田ひよりさん（マチカネフクキタル役），久保田ひかりさん（メジロドーベル役）の5名が歌い上げた。


　お次は上田 瞳さん（ゴールドシップ役），大橋彩香さん（ウオッカ役），木村千咲さん（ダイワスカーレット役）による「ぼくらのブルーバードデイズ」。トロッコに乗った3人は会場を移動しながらの歌唱中，観客席に向かって手を振ってくれる。

　このライブならではの演出には，観客側もこの日のためにタメてきたのであろう両腕で，力いっぱいにサイリウムを振り返していた。


　続いて，新田さんのソロ曲「Lucky Comes True!」からはじまり，藤野彩水さん（エイシンフラッシュ役），優木さん，日原あゆみさん（ヤエノムテキ役）の歌う「NEXT FRONTIER」が送られる。

　さらにMachicoさん，近藤さん，渡部優衣さん（ウイニングチケット役），香坂さきさん（ゴールドシチー役），会沢紗弥さん（メジロアルダン役）による「GIRLS' LEGEND U」と，アップテンポな楽曲が連続。

　これらの最中には，遠野ひかるさん（マチカネタンホイザ役）や前田佳織里さん（ナイスネイチャ役）が実況席からエールを送る場面も。


　ステージ上では火柱が高く上げられたりとド派手な演出が用いられていたが，配信画面では光の軌跡や楽曲に合わせた映像がARで映し出されていた。現地のみならず，配信上でのこだわりも感じさせてくれる。


　計6曲を歌い終えると，出走者たち全員が再びステージ上に登場して，そこからトークパートへと突入する。

　ゲームが1周年を迎え，1300万ダウンロードを突破したことや，これまで実装されてきたウマ娘たちへの思い出などを熱く語ってくれる。
　その一方で，発表されてから5年越しの実装となったファインモーションをはじめ，次々と新ウマ娘たちが実装されてきたことを喜びつつも，今も未実装のウマ娘を切望する声も上がっていた。

　そして再びライブパートに入ると，まずは橋本さん，藤野さん，香坂さきさん（ゴールドシチー役），優木さん，鈴木絵理さん（トーセンジョーダン役），久保田さん，遠野さん，会沢さん，日原さん，吉咲みゆさん（ハッピーミーク役）ら10人が「GIRLS’ LEGEND U」を披露する。

　本楽曲の間奏中，マチカネタンホイザの「えい，えい，むん！」のセリフが飛び出すと，配信のコメント欄は大盛り上がり。これだけでも見る価値があった，などと満足気なコメントもあった。

　さらに，佐伯伊織さん（キングヘイロー役）のソロ曲「Exercise the Right」から，高柳知葉さん（オグリキャップ役），会沢さん，日原さんによる「UNLIMITED IMPACT」も届けられる。
　大人数での歌唱からソロナンバー，疾走感のある曲が次々と送られ，トーク時のゆるい雰囲気が一変。この熱量，さすがライブ。


　その後はゲームの追加楽曲より，和氣さん，高野さん，木村さん，Lynnさん（マルゼンスキー役），藤野さんによる「BLOW my GALE」，Machicoさん，上田さん，近藤さん，渡部さん，鈴木さん，遠野さんによる「Never Looking Back」が歌い上げられた。


　歌唱後のトークパートでは，トレーナーへのアピール力を競うチーム対抗戦企画が実施された。こちらはゴールドシップチーム，マルゼンスキーチームに分かれ，カメラの前で各ウマ娘のセリフやポーズ，投げキッスなどを武器に，出走者たちが観客にアピールする。
　会場モニターにもその様子は大きく映し出され，終始，拍手喝采。配信上も「かわいい」しか見えないほどとろけた感想で埋め尽くされた。

　ちなみに判定基準は会場の盛り上がり具合で判別したのか，統一感のある動きを見せたマルゼンスキーチームが勝利した。事前の打ち合わせはなかったとのことだが，絶妙な統一感が勝敗につながったようだ。

“1日限りの伝説木魚ライブ”に誰もが困惑！

　企画後はあらためて「グロウアップ･シャイン！」「Enjoy and Join」と明るい曲からライブパートが再始動。
　会場トロッコも再登場し，場内を回りながらの歌唱となった。

　……と，ここで突然スポットライトが実況席に移動。そして突然ゴールドシップ＆トーセンジョーダンによるクイズコーナーがはじまる。

　クイズの内容は，お題のSE（効果音）を聞き，それがなんの音なのかを答えるというもの。とはいえ「うなぎを触ったときの音」「ワカメの鳴き声」など，困惑するような選択肢しかないクイズが2問続く。

　そうして迎えた事件の3問め。鳴らされたお題は「木魚の音」。会場モニターに3つの選択肢が提示されるなか，突然ゴールドシップが暴走。
　壇上でいきなり「真の木魚の音色」なるパフォーマンスを奏ではじめると，遅れちゃいらんないとばかりにマチカネフクキタルとウイニングチケットも乱入。突如，“1日限りの伝説木魚ライブ”が幕を開けた。

　そんな理解を置き去りにした伝説の最中，トーセンジョーダン役の鈴木さんは困惑しつつ，ただただ真顔でその光景を眺めていた。

　なお，こちらの模様の元ネタは，ゲーム中でのゴールドシップの育成ウマ娘イベントの一幕だ。しかし，今回のリアルでの出来事もまた「あの日，あそこで伝説があったよ」と語り継がれることになる……かも？


　といっても，突然の木魚ライブの真相は隠れみので，DAY1当日が誕生日であった遠野さんをサプライズで祝う前振りだった。

　舞台袖でなにも知らずに木魚ライブを楽しんでいた遠野さんは，いきなり名を呼ばれてステージに上げられる。
　すると遠野さんの目の前で，誕生日祝いの歌とともにサイリウムをろうそくに見立てた観客一同によるパフォーマンスが贈られた。ついでに，息を吹きかけると一斉にライトが消灯。なかなか粋である。

　実況席から伝説木魚ライブ終了のアナウンスが送られた直後，「波乱注意砲！」（ゴールドシップ 才能開花の固有スキル）がレベルアップするというオチの画面が表示されるなか，伝説は終わりを迎えた。


　そうは言っても，ウマ娘たちの伝説はまだまだ続く。

　ライブはそのまま続けられ，「Just a little bit」「transforming」「Ring Ring ダイアリー」「彩 Phantasia」の4曲が立て続けに披露されていく。それぞれの曲調に合わせた会場での演出も美しく，ステージ全体が使われる幻想的な空間作りには目を奪われた。


　それから，出走者たちの口でここまで歌ってきた曲の振り返りや，思い入れのある曲のエピソードなどが語られた。
　ゲーム内で見られるMVに対する感想や，自身が演じるウマ娘の魅力やかわいさまで。おのおの心のこもったコメントを聞くことができた。

　ライブの最後には「ユメヲカケル！」「Make debut!」「Find My Only Way」，そして「大好きのタカラバコ」の4曲が熱唱される。
　「大好きのタカラバコ」がライブで歌われるのは久しぶりのこととあり，沸き立つ人のなかには往年のファンも多そうだった。


　そうして一度幕を下ろしたステージだが，声を出せないアンコールに代わり，観客席から一斉に大きな拍手が鳴り響く。

　昨今ならではのアンコールへの返答の前には，ゲームやグッズの最新情報が公開。ゲーム内での新衣装「ニュースターズ・ロゼ」のプレゼントをはじめ，今後のコラボ情報などは別記事でまとめて掲載中だ。


　最新情報コーナーを終え，出走者たちが再度ステージに集合する。

　アンコールへの返答は「走れウマ娘」。1人ずつトレーナーたちへのあいさつをしながら歌いきった。ライブの感想も言い終わり，いい塩梅で終幕か……と思いきや，最後の締めがお待ちかね。
　そこはやっぱり「うまぴょい伝説」である。

　待ちに待った名曲のお披露目に，会場も配信上も最高潮の盛り上がりを見せる。声援を出せない観客席ではあったが，そこには言葉が必要でないほどの盛り上がりがしっかりとあった。


　アンコール2曲を含め，全24曲（「1日限りの伝説木魚ライブ」も入れると25曲）のセットリストで，東京公演 DAY1は終了した。
　現地にいないと味わえない高揚感というものがあるのはもちろんだが，ステージ演出もさることながら，配信上で見られたAR演出など，現地に行かなくても楽しめる施策が印象的なライブであった。

　ライブ配信ならではの楽しさも提供してくれた本公演。今後のスタンダードとして引き継がれる演出手法があれば，これからのウマ娘は我々をもっと楽しませてくれそうだ。

「ウマ娘 プリティーダービー」公式サイト

「ウマ娘 プリティーダービー」ダウンロードページ

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