本公演は,セガとColorful Paletteがサービス中のリズムゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(iOS / Android。以下,プロセカ)の収録楽曲を,東京フィルハーモニー交響楽団とセカイシンフォニースペシャルバンドが演奏するオーケストラライブコンサートだ。
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2021年から毎年開催され,すっかりおなじみとなったこのコンサートも,今年で6回目。指揮は栗田博文氏,スペシャルゲストとして,天馬咲希役の礒部花凜さん,桐谷 遥役の吉岡茉祐さん,白石杏役の鷲見友美ジェナさん,草薙寧々役のMachicoさん,暁山瑞希役の佐藤日向さんが出演した。
本稿では昼・夜2公演のうち,昼公演の模様をレポートする。
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温かくリラックスした雰囲気のなかで,のびのびとオーケストラ&バンドの音が響き渡った
開演前に,スペシャルゲストが演じる5人のキャラクターによる賑やかな諸注意が流れた。会場のひとりひとりと対話するような優しさが感じられ,客席からは朗らかな笑い声が上がり,ますますコンサートへの期待が高まる。
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チェロの穏やかな音色から始まった1曲目は,「ペンタトニック」(作詞・作曲/syudou・バルーン)。キャラクターたちが紡いだドラマの数々が湧き出てくるような,疾走感たっぷりの美しいナンバーだ。
モニタに登場した初音ミクが語った「あの子たちの想いが集まる,特別な場所」は,まさにこの会場のこと。「Leo/need」(レオニ)の「Sympathy」(作詞・作曲/Eve)の演奏は,会場にキラキラした青春の光を生み出していく。
その余韻に浸ったのもつかの間,ステージに礒部花凜さんが登場し,「その音が鳴るなら」(作詞・作曲/石風呂)を歌唱した。礒部さんの気持ちよく伸びるハイトーンとオーケストラの音が互いを引き立てあい,調和する。
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次は,「ワンダーランズ×ショウタイム」(ワンダショ)のパートだ。自らの実力不足を実感する神代 類の語りが切ない「アイリッド」(作詞・作曲/ぬゆり)は,ふくよかなベースラインが印象付ける大人びたサウンドが,ビターな心のうちを映し出すように感じられた。
しずしずとステージに現れたMachicoさんの,胸に刺さるようなボーカルから始まった,「征け」(作詞・作曲/せきこみごはん)は,圧倒的な世界の表現で客席の色を変え,ひとつの舞台を見ているように客席を導いていく。
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続いて「25時、ナイトコードで。」(ニーゴ)の奏と,まふゆの母親がモニタに映し出された。ふたりが対峙する緊迫のシーンだ。演奏されたのは,「ザムザ」(作詞・作曲/てにをは)。「まふゆのそばから離れない」という奏の決意を表現するような音色に,会場中が息をのむ。
「君の夜をくれ」(作詞・作曲/古川本舗)は,佐藤日向さんの優しく,切なく語り掛けるような歌声からスタートし,そこにオーケストラがそっと寄り添って複雑な心地よさを感じさせた。
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次の曲は,「MORE MORE JUMP!」(モモジャン)・雫の独白から始まる「私は、私達は」(作詞・作曲/Guiano)だ。決して表に出ることはない,アイドルの努力や苦しみ。それを表現するピアノをはじめとした優しい音の数々は,この曲の最後のリフレインのように,私たちの心に残り続けるだろう。
ステージに吉岡茉祐さんが現れた瞬間,会場の空気が変わった。「Polar Star」(作詞・作曲/烏屋茶房)の伸びやかな歌声は,深くて澄んだ空に浮かぶ星を思わせる。間奏では「ハイ! ハイ!」と,客席とも声を合わせた。
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ユニット別パートのトリは「Vivid BAD SQUAD」(ビビバス)だ。「透過する温度」(作詞・作曲/ササノマリイ)は,フルートとボーカルの混ざり合う音の美しさが際立つ。客席からも,声にならないため息が聞こえるようだ。
その空気に乗って登場したのは,鷲見友美ジェナさん。「街」(作詞・作曲/jon-YAKITORY)を歌唱した。「みんなの声を聞かせて!」と客席に呼びかける鷲見さんの歌声がオーケストラに調和し,ビビバスの過ごしてきたさまざまな日々を,聴く人々に思い起こさせた。
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20分の休憩を挟んで,コンサート後半。ここからは,ゲストがペアになってオーケストラと共演するコーナーだ。
赤いライトに照らされた鷲見さんと佐藤さんが「オルターエゴ」(作詞・作曲/Misumi)でパワフルかつシャープな歌声を響かせ,Machicoさんと佐藤さんが「エンヴィーベイビー」(作詞・作曲/Kanaria)でクールな美しさを表現する。
そして,「モザイクロール (Reloaded)」(作詞・作曲/DECO*27)では,歌うようなサックス,礒部さんと鷲見さんのソウルフルな歌声が響き渡り,この3曲のメドレーをキリッと締めくくった。
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演奏のあとは,ゲスト5人による自己紹介とトークのコーナーだ。ユニットを超えたペア歌唱は,セカイシンフォニー初の試みだということなど,和やかな語らいの時間が繰り広げられる。
続いて,披露されたユニットコラボ曲の第2弾では,礒部さんと吉岡さんが弾むような歌声で存在感を見せつけた「如月アテンション」(作詞・作曲/じん),吉岡さんとMachicoさんが「狂い咲け」のポーズもバッチリと決めた「グッバイ宣言」(作詞・作曲/Chinozo)が演奏された。
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2回目のトークコーナーでは,ペア歌唱の感想をはじめ,演奏者の紹介も。素晴らしい演奏に,客席からは惜しみない拍手が届けられる。
メインビジュアルのデザインをもとにしたゲスト衣装の紹介もあり,客席から「回ってー!」との声がかかると,5人のゲストが軽やかに一回転するアットホームな場面も見られ,ステージと客席の穏やかな一体感が心地よい。
本編最後の曲は「群青讃歌」(作詞・作曲/Eve)だ。オーケストラとバンド,ゲストの5人,バーチャル・シンガー 初音ミクの歌声による,セカイへの応援歌。会場に優しさと勇気を残し,本編の演奏を締めくくった。
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すぐに沸き起こったアンコールに応えて「ハローセカイ」(作詞・作曲/DECO*27)が演奏された。ストリングスの音から広がる美しい音の空間に,客席からは自然に手拍子が巻き起こる。
キャストも登場し,アンコールの2曲目。正真正銘ラストの曲となった「Worlders」(作詞・作曲/じん)は,観客も席から立ち,歌唱に加わる。皆で音楽を奏でる幸福感に包まれ,コンサートは終了した。
退場の際に,ゲストの5人は下手側に設置されたカメラに向けてファンサを行ったのだが,指揮者の栗田氏も退場の際にカメラへ可愛らしくアピール。また,コントラバスの演奏者が「プロセカ」の大きなタオルを掲げるなど,オーケストラの皆さんの愛情やサービス精神も感じられた。
美しいオーケストラの音色が,しっかりひとつの“セカイ”を確立していると感じられた公演だった。
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セカイシンフォニー2026
2026年6月13日 昼公演 セットリスト
M1 ペンタトニック(作詞・作曲/syudou・バルーン)
M2 Sympathy(作詞・作曲/Eve)
M3 その音が鳴るなら(作詞・作曲/石風呂)
M4 アイリッド(作詞・作曲/ぬゆり)
M5 征け(作詞・作曲/せきこみごはん)
M6 ザムザ(作詞・作曲/てにをは)
M7 君の夜をくれ(作詞・作曲/古川本舗)
M8 私は、私達は(作詞・作曲/Guiano)
M9 Polar Star(作詞・作曲/烏屋茶房)
M10 透過する温度(作詞・作曲/ササノマリイ)
M11 街(作詞・作曲/jon-YAKITORY)
M12_a オルターエゴ(作詞・作曲/Misumi)
M12_b エンヴィーベイビー(作詞・作曲/Kanaria)
M12_c モザイクロール (Reloaded) (作詞・作曲/DECO*27)
M13_a 如月アテンション(作詞・作曲/じん)
M13_b グッバイ宣言(作詞・作曲/Chinozo)
M14 群青讃歌(作詞・作曲/Eve)
EC1 ハローセカイ(作詞・作曲/DECO*27)
EC2 Worlders (作詞・作曲/じん)



































