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[CES 2018]Razer Phoneを填め込んで使うノートPC風コンセプトモデル「Project Linda」が登場。2.1chスピーカーと「HyperFlux」も
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印刷2018/01/11 13:04

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[CES 2018]Razer Phoneを填め込んで使うノートPC風コンセプトモデル「Project Linda」が登場。2.1chスピーカーと「HyperFlux」も

CES 2018のメイン会場であるLas Vegas Convention CenterのSouth Hall入り口近くという一等地にあるRazerブース
画像集 No.002のサムネイル画像 / [CES 2018]Razer Phoneを填め込んで使うノートPC風コンセプトモデル「Project Linda」が登場。2.1chスピーカーと「HyperFlux」も
 北米時間2018目1月9日,Razerは,CES 2018の展示会開幕に合わせて,1つのコンセプトモデルと2つの新製品を発表した。

 「Project Linda」(プロジェクトリンダ)と呼ばれるコンセプトモデルは,Razer製スマートフォン「Razer Phone」を填め込むと,ノートPC的に利用できるというものだ。

Project Linda
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 新製品の1つめは,2.1chスピーカーセット「Razer Nommo」(レイザー ノンモ)シリーズが3製品と,Razer独自のワイヤレス給電技術「HyperFlux」(ハイパーフラックス)に対応するマウス「Razer Mamba HyperFlux」とマウスパッド「Razer Firefly HyperFlux」(以下順に,Mamba HyperFlux,Firefly HyperFlux)のセット品である。

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Razer Nommo Pro
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Mamba HyperFluxとFirefly HyperFlux

 Mamba HyperFluxとFirefly HyperFluxについては先行してレポートをお伝え済みだが,本稿ではRazerブースレポート的に,これらをまとめてお伝えしたい。


Project Linda


 Project Lindaは,13.3インチサイズの薄型ノートPC「Razer Blade Stealth」とよく似た筐体の“タッチパッド部”にRazer製スマートフォンであるRazer Phoneを填め込むと,ノートPC型のAndroid端末として利用できるというコンセプトだ。
 ノートPC的な部分のディスプレイパネルは,4K解像度,垂直リフレッシュ120Hzに対応するもので,タッチパネル機能も持つとされている。

透明アクリルのケース内に置かれていたProject Linda。見た目は薄型ノートPCだが,タッチパッド部分にRazer Phoneがはめ込んである。キーボードはLEDイルミネーション付きで,もちろん「Razer Chroma」対応だ
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 面白いのは,Project Lindaに填め込んだ状態のRazer Phoneを,サブディスプレイとして利用できというところだ。Project Linda対応ゲームアプリを実行する場合,13.3インチの4Kパネルをメインディスプレイとして利用しつつ,Razer Phone側の液晶パネルにキャラクターのステータスなどといった補助的な情報を表示させることができるという。

対応ゲームアプリでは,Razer Phone側をサブディスプレイとして利用できる
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 もちろん,そうでないときにも純然たるタッチパッドとしては利用可能。というか,填め込んだ状態でもAndroidスマートフォンとしても機能するそうだ。

Razer Phone部分は,填め込んだ状態でもAndroidスマートフォンとして機能するらしい
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 なお,Project Lindaの筐体側にはバッテリーパックや容量200GBのストレージを内蔵しており,填め込んだRazer Phoneを充電したり,アプリやデータを退避させておくことも可能だそうだ。何と言うか,かつてASUSTeK Computerが実際に製品化して話題を集めた「Padfone」の新世代版といった趣がある。Padfoneは「タブレットにもなるスマートフォン」だったが,キーボードがある分,Project Lindaのほうが「変わり度合い」は大きいと言えるかもしれない。

 CESに出てくるRazerのコンセプトモデルは,なかなか製品化につながらないのだが,面白いアイデアなのは確かだ。Android側がChromebook的な要素を取り込んでいけば,将来的に実用的なものとなる可能性もあるのではなかろうか。


 なおRazerは,Razer Phone自体に関するアップデートも発表している。有料ストリーミングビデオサービスのNetflixがRazerと提携し,Android向けNetflixアプリをRazer Phoneに最適化したとのことだ。これにより,Razer Phone上でNetflixアプリを使用すると,HDRや可変フレームレート表示に対応するようになるという。

Razer Phone。5.7インチサイズで垂直リフレッシュレート120Hzに対応するIGZO液晶パネルと,ハイエンドSoC(System-on-a-Chip)「Snapdragon 835 Mobile Platform」を搭載するハイスペックなゲーマー向けスマートフォンだ。現在のところ,国内発売は未定
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6.3インチサイズの有機ELパネルを搭載する「Galaxy Note8」と並べたところ。ディスプレイサイズは0.5インチも違うのに,本体サイズはほとんど変わらないので,Razer Phoneがかなり大きいスマートフォンだと分かる
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こちらはNetflixのウィジェット。RazerとNetflixの提携により,NetflixのAndroidアプリがRazer Phoneへの最適化を果たし,HDRと可変フレームレートをサポートした

RazerのProject Linda 情報ページ(英語)



Razer Nommo


 Razer Nommoは,Razerの新しいゲーマー向け2.1chおよび2chスピーカーセットシリーズである。ラインナップは税別499ドルの「Razer Nommo Pro」と,税別199ドルの「Razer Nommo Chroma」,税別99ドルの「Razer Nommo」で,スペックの違いはのとおりだ。

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 これを見ると分かると思うが,最上位モデルとなるRazer Nommo Pro(以下,Nommo Pro)のみ完全に別モノで,Razerが力を入れてアピールしていたのもこのNommo Proだった。高域専用スピーカーであるトゥイーターを搭載することで,バーチャルサラウンド機能「Dolby Virtual Speaker」を組み合わせたとき,飛行物体が頭上を通り過ぎたりするような状況の把握がより行いやすくなっているとのことだ。

Nommo Pro。トゥイーター搭載とサブウーファ採用が目を惹くが,メインのフルレンジユニットが採用するスピーカードライバーも下位モデルとは異なるので,完全に別モノである
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 また,3製品で唯一,Razer傘下のオーディオ技術企業であるTHX(関連記事)の認証を受けているのと,手元で操作できるリモコンが付いているのもポイントとのことである。

Nommo Proが採用するフルレンジドライバーは,直径3インチで,化学製品メーカーのDupont(デュポン)が開発したアラミド繊維「Kevlar」でコーティングしたものだそうだ。すべての周波数帯を大きくクリアな音で再生できるという。スタンド部のLEDはRazer Chroma対応だ
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Nommo Proの内部構造を示した図と,主な特徴のまとまったポスターが,デモルームの壁に貼ってあった
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縦長のサブウーファユニットは,コーンが下を向き,低音を遠くまで広げるとされるダウンワードファイアリング(ダウンファイアリングともいう)仕様になっている
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サブウーファはアンプユニットを兼ねているため,インタフェースユニットが背面に並んでいる。写真上側から左サテライトスピーカー,右サテライトスピーカー,Control Pod,光角型デジタル入力,USB,(電源ボタンを挟んで)電源となっている
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 Nommo Proのみに付属するControl Podは,音量調整やサウンド入力の切り替え,電源のオン/オフを行える。写真では今ひとつ分かりにくいかもしれないが,Razer Chroma対応のLEDイルミネーション機能も埋め込んである。

Control Pod
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Control Podは,左側面に3.5mmミニピンのヘッドフォン出力(左),右側面に3.5mmミニピンアナログ入力を備えている(右)。ヘッドフォンで音楽を聞いたり,スマートフォンを有線接続したりといった用途にも使えるわけだ
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 Razerブース内のデモルームでは,映画や音楽,ゲームを使い,実際のサウンドを体験することができた。といっても,CES会場はかなり騒々しいところなので,音質の善し悪しやサラウンド感について語れるほどではなかったが。

デモルームの視聴環境。ディスプレイの左右に,無印NommoとNommo Proのスピーカーユニットが置かれていた
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左写真の左側が無印Nommoのスピーカーユニットで,低音域の調整用ダイヤルと,音量調整ダイヤルが台座部分にあるのが分かる。Nommo Pro用のサブウーファは机の下に置いてあった(右)
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 国内展開については未定だが,出てくるのであれば,久しぶりのRazer製スピーカーということで注目を集めるのではなかろうか。続報に期待したい。

RazerのNommo Pro 製品情報ページ(英語)

RazerのNommo Chroma 製品情報ページ(英語)



Mamba HyperFlux&Firefly HyperFlux


 最後はMamba HyperFluxとFirefly HyperFluxのセットである。
 両製品については1月10掲載の記事で概要をお伝え済みなので,その技術的な特徴や細かなスペックはそちらを参照してもらうとして,ここでは展示されていた実機をチェックしていきたい。

Firefly HyperFluxの上に載るMamba HyperFlux
画像集 No.028のサムネイル画像 / [CES 2018]Razer Phoneを填め込んで使うノートPC風コンセプトモデル「Project Linda」が登場。2.1chスピーカーと「HyperFlux」も

こちらはMamba 2016。Mamba HyperFluxの形状やボタン配置は,これを踏襲している
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 まずは,Mamba HyperFluxから見ていこう。
 Mambaの名を冠するマウスは,2012年に登場した初代「Razer Mamba」を皮切りに,2015年にはデザインを変更したワイヤードマウス「Razer Mamba Tournament Edition」(以下,Mamba TE)が,2016年には,Mamba TEのデザインを踏襲しつつ,ワイヤレス&ワイヤードのどちらでも使える「Razer Mamba」(以下,Mamba 2016)が登場したという経緯がある。
 今回のMamba HyperFluxは,ボディの主な形状やボタン配置はMamba 2016を踏襲しつつも,,左サイドボタンの形や側面の滑り止め加工を変更するといった新要素を追加のうえ,HyperFlux機能を搭載したというのがポイントとなっている。

Mamba HyperFluxを手に持ったところ。コンパクトな右手専用マウスである
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 なお,Mamba HyperFluxはRazer Chroma対応のLEDイルミネーション機能を内蔵してはいるものの,光るのはスクロールホイール側面やRazerのシンボルマーク,本体の手前側程度だ。Mamba 2016が採用していた,ボディ側面を彩るライン状のLEDは備えていない。

左側面には2つのサイドボタンを装備(左)。右側面は,外側に膨らんだ形状をしている。ボディの下側,左右メインボタンの間には,USB Micro-Bポートがあり,ワイヤード接続でも使用できる(右)
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Mamba HyperFluxの底面側。搭載するセンサーは,Mamba 2016と同じ第5世代の「16000 DPI 5G Laser Sensor」とのこと
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 ワイヤレスマウスと言えば,動作のために乾電池や充電池を内蔵するのが常であり,どうしてもマウス本体の重量が重くなってしまいがちだった。HyperFluxは,この問題を解決するもので,マウスパッドから常にマウスへとワイヤレス給電することにより,ワイヤレスマウスであるにも関わらず,バッテリーを内蔵しなくても動作するのだ。
 そのおかげで,Mamba HyperFluxの公称本体重量は約96gと,かなり軽くなっている。実際に持ったときは,ワイヤレスマウス=重いという先入観があったため,驚かされたほどだった。

 さて,一方のFirefly HyperFluxだが,LEDイルミネーションを搭載して,約1677万色で光るマウスパッドとして話題となった初代「Razer Firefly」と見た目はよく似ている。設置時に奥側となるコントロールユニット兼ワイヤレスレシーバー部の形状が,従来モデルと見分けるための大きなヒントになる,といったところか。

Firefly HyperFluxは,Razer Chromaに対応しており,奥側を除いた3辺にLEDイルミネーションが埋め込んである
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 Firefly HyperFluxは,盤面部分が取り外し可能となっており,表面は布系,その裏面はプラスチック系と,異なる素材のサーフェスを好みや用途に応じて使い分けられることが特徴の1つとなっている。ただ,筆者がFirefly HyperFluxに触れた時点では,「盤面を取り外せる」という情報に接していなかったため,残念ながらプラスチック系のサーフェスしか触れていない。
 プラスチック製の盤面は非常に滑らかで,Mamba HyperFluxを軽快に動かすことができた。ワイヤレス給電機能があるからといって,とくにマウスの動きに変わった要素は感じられない。

 マウス本体とマウスパッドのセットで249.99ドルという価格は,さすがに割高感は否めない。ただ,ワイヤレスマウスなのに軽量,ワイヤレスマウスなのに充電いらずという特徴を備えた製品だけに,魅力を感じる人も少なくないのではなかろうか。

RazerのMambaおよびFirefly HyperFlux 製品情報ページ(英語)



「Razer Chromaで家庭の照明も色を変えられる」,TGS 2017のコンセプトが現実に近づく


 最後は,東京ゲームショウ2017においてそのコンセプトが明らかになっていた,「Razer Chromaで家庭の照明も制御する」というアイデアについてお伝えしたい。

 東京ゲームショウ2017でRazerは,Royal Philips Electronics傘下のPhilips Lighting(以下,Philips)が展開するIoT照明「Hue」の連係をデモしたのだが,CES 2018でRazerは,Razer製の統合アプリケーション「Razer Synapse 3」(以下,Synapse 3)における同機能の実装を発表した。「Hue go」や「Hue bulb」といったHueシリーズのIoT照明をRazer Chromaシステムに組み込むと,Razer製のゲーマー向けデバイスやノートPCと同じように,Synapse 3から色や発光パターンを管理できるようになる。「Overwatch」や「Quake Champions」などといった対応タイトルでは,ゲームの進行に合わせて室内照明の色すら変えられるようになるわけだ。

写真左側にあるラックの一番上と一番下にあるのが,Synapse 3経由でPCとつながったHueのランプである
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お椀のような形のランプ「Hue go」(左)。右写真には,背の高いスタンドにランプを付けたタイプと,床に置かれたHue goが写っている。どちらもSynapse 3を使って,赤く光らせている状態だ
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 下に示したのがSynapse 3側の設定メニューだが,デモルーム内にあるRazer Chroma対応デバイスを一覧で表示できている。これらの明かりは同じ色およびパターンで光らせたり,個別に設定したりできる。

「Chroma Studio」と名付けられている,LEDイルミネーション設定機能。Hueが認識されている
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Hueの光らせ方を個別に設定している画面
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 PCや周辺機器だけでなく,部屋の照明も連動させて光らせてみたいという人がどの程度いるのかは見当もつかないが,すでに利用できるようになっているそうなので,Hueシリーズの,色を変えられるモデルを持っているなら,試してみてはどうだろうか。

Razer ChromaとHueの連携機能紹介ページ(英語)

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