タワーディフェンス系と呼ぶには激しすぎる内容？欧米で大好評を博したPS3「Comet Crash」日本語版が本日配信開始

　サンフランシスコのデベロッパPELFASTは，PlayStation 3用ダウンロード専用ゲーム「Comet Crash」を，本日（11月25日）よりPlayStation Networkで配信している。価格は1000円（税込）。
　本作は，いわゆるタワーディフェンスタイプの作品なのだが，津波のように押し寄せる敵の大群から自分の基地を防衛するだけでなく，逆に敵の基地へ大群を送り込み，攻め滅ぼすことができるという特徴を備えている。

　具体的なゲーム内容が気になるという人は，YouTubeにUpされている，PELFASTのオフィシャルムービーをチェックしてほしい。


　本作最大の特徴は，何と言っても“防衛だけでなく攻撃も可能なタワーディフェンス”であるということ。敵味方共に，固定砲台のようなユニットだけでなく，ルートに沿って侵攻するバラエティ豊かなユニットを生産できるので，たとえ同じマップをプレイしていても，ゲーム展開がまったく同じになることはほとんどない。また，特定の施設やユニットをマップに配置することで，ルートそのものを微調整することも可能だ。
　加えて本作では，プレイヤーの操作するカーソルそのものがユニットとして機能している点も面白い。プレイヤーは自機を操り，隕石を破壊した際に飛び散るトリウム（リソース）を回収して施設/ユニットを生産していくのだが，自機にも耐久力が設定されているため，うかうかしていると集中砲火を浴び，自機が破壊され，復活するまで一定時間操作不能になってしまうのだ。


　なおComet Crashには，ステージを次々と攻略していく通常のゲームモードに加え，チュートリアルを兼ねたトレーニングモードが用意されている。さらに，世界中のプレイヤーとスコアを競い合うランキング機能や，最大4人で対戦できるオフラインのマルチプレイモードも搭載されているので，カジュアルゲーマーだけでなくコアゲーマーにとっても，挑戦しがいのある作品といえるだろう。本作の特徴を一言で表現するならば，「良くできたタワーディフェンス」というよりも，「遊びやすいリアルタイムシミュレーション」と言ったほうが適切なのかもしれない。

　ちなみにComet Crashは，2009年「Best Original Download Game」（GameSpot.com）を授賞している作品で，2010年11月24日時点のMetascoreは83点。比較的安価なゲームなので，少しでも興味を持ったタワーディフェンス系ゲームファン（あるいはRTSファン）は，ぜひ購入を検討してみてほしい。

「Comet Crash」公式サイト