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MRデバイス「Magic Leap One」向けタイトルとして,Weta Workshopの「Dr. Grordbort’s Invaders」やRovioの「Angry Birds FPS: First Person Slingshot」などがアナウンス
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印刷2018/10/11 17:05

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MRデバイス「Magic Leap One」向けタイトルとして,Weta Workshopの「Dr. Grordbort’s Invaders」やRovioの「Angry Birds FPS: First Person Slingshot」などがアナウンス

 Magic Leapは北米時間の2018年10月10日にカリフォルニア州ロサンゼルスで自社イベント,「L.E.A.P. Conference」(以下,LeapCon)を開催し,イベント中,同社のMRデバイス「Magic Leap One」向けのゲームタイトルを紹介した。

「Magic Leap」公式サイト


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 過去7年にわたり,22億ドル(約2500億円)にもおよぶ開発資金を調達して製作が進められてきた「Magic Leap One」は,AR(拡張現実)とVR(仮想現実)を組み合わせたMR(複合現実)対応の新型デバイスで,8月には開発者向けキット「Magic Leap One: Creator Edition」を2295ドルで売り出している。現在は北米50都市の開発者が対象だが,年内にはさらに50都市を追加し,いずれ海外での販売も行っていく予定であることが,今回のイベントで発表された。

 3時間にもおよぶキーノートスピーチに登壇した開発メンバー達が口々に述べていたのが,「空間コンピューティング(Spatial Computing)時代の幕開け」だ。
 現在,我々が日常的に利用するモバイル端末は,10cmにも満たないスクリーンですべてが行われるが,「Magic Leap One」は現実世界の壁や机の上,さらに部屋や屋外の空間に映像や文字を投影し,直感的かつインタラクティブに操作できる。そして,付属のポインタデバイスだけでなく,ユーザーの手の動きを認識することでもインタラクションが可能になるという。

「Magic Leap One」に使われる「Lumin OS」のロードマップも公開された。2019年第1四半期中には瞳孔認識でログイン可能になり,「Magic Leap One」を装着するだけで,自動的にユーザーを認識してくれるようになるという
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 実験中だというデモも紹介されており,物販サイトのバーチャル家具を自宅に置いて具合を確かめたり,飲み物の分量や栄養価を自動的に計算したり,指でサインするだけでレストランのチェックを済ましたりといった,我々の生活を豊かに拡張できるデバイスであることがアピールされていた。また,テレコム企業のAT&Tとの提携もアナウンスされ,マルチスクリーンでスポーツ中継を観戦したり,テレビ電話として利用することも可能になるだろう。

ゲームとは直接関係ないが,「Magic Leap One」向けパーソナルアシスタントとして開発中のマイカ(Mica)。どれほどのテクスチャが実現できるのかは分からないが,豊かな表情を持っていることがこの画像からも分かる。SiriやAlexaとは比べものにならないリアルなAIが利用できるようになるようだ
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2018年内には「Magic Leap One」専用のキャリングケースが販売される予定だ。お気に入りのギターストラップを利用すれば,肩にかけることもできる
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 すでに「Unreal Engine」「Unity」が「Magic Leap One」のサポートを行っており,数か月にわたってソフト開発が進められている。Unityの発表では,現時点でUnityを使った「Magic Leap One」向けソフトのうちゲームは13%に過ぎず,ソーシャルネットワークやEコマース,エンタープライズ向けビジュアライゼーションなど,エンターテイメント以外のさまざまな用途のソフトが開発,試作されているとのこと。キーノートにはワコムの井出信孝氏も登壇しており,両社の提携により,さまざまなコンテンツの制作が加速しそうだ。

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 キーノート後半には,複数のゲームタイトルもアナウンスされた。ニュージーランドに本拠を置くWeta Workshopは,「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのビジュアルエフェクトが高く評価され,映画産業ではトップクラスの地位を確保したCGスタジオ。Magic Leapとの提携は以前から知られており,ここでは新作「Dr. Grordbort’s Invaders」を発表した。
 このイベントに合わせて無料公開された同作は,現実世界を背景にロボット軍団を倒していくという内容で,ロボットがユーザーの位置を認識して家具の背後に隠れたり,壁に穴を開けて入ってきたりする。ポインタデバイスの上に銃器の映像が重ねられるなど,これからのMRゲームの,1つのスタンダードになりそうだ。

ILMxLABが12月にリリースする予定の「Project Porg」は,スター・ウォーズシリーズのIPをフルに活かしたゲームになりそうだ
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 ハリウッドのCGスタジオとして老舗のILMxLABは,「Project Porg」の制作を発表し,12月にリリースするという。具体的なゲームの内容は分からないものの,「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」と「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」に登場した,かわいい海鳥風クリーチャー“ポーグ”とインタラクトする育成ゲームのようなものになると思われる。

Insomniac Gamesの「Seeding」(上)と,Funomeraの「Luna: Moondust Garden」(下)は,どちらも育成や箱庭制作を楽しむタイプの作品
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 実際,育成ゲームはMR向けタイトルの人気ジャンルになりそうで,「Marvel’s Spider-Man」をリリースしたばかりのInsomniac Gamesは,地球外の植物を育成する盆栽風ゲーム「Seeding」を発表し,さらに高橋慶太氏が在籍するFunomenaは,種をまいたりミニチュアオブジェクトを配置したりして,自分の箱庭を作っていくと思われる「Luna: Moondust Garden」を発表している。

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Rovioの「Angry Birds FPS: First Person Slingshot」は,シリーズ初の一人称視点を採用
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 Rovioはモバイルプラットフォームで大ヒットを記録した「Angry Birds」シリーズのMR版「Angry Birds FPS: First Person Slingshot」を開発中だという。怒れる小さな鳥達を,ブタ達の立て籠もる積み木の建物にパチンコで撃ち込むというおなじみのゲームを一人称視点でプレイできるわけで,気軽に楽しめる作品になりそうだ。

「Air New Zealand: Fact or Fantasy?」は,最大4人のユーザーが同時に遊べるクイズゲーム。空港でプレイできるようになったりすれば面白い
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 さらに,映画「アベンジャーズ」などで知られるイギリスのCGスタジオFramestoneは,ニュージーランド航空とタイアップしたクイズ番組形式のゲーム,「Air New Zealand: Fact or Fantasy?」を試作している。ニュージーランドの観光スポットや名産品などにちなんだクイズを,4人のプレイヤーが一緒に楽しむというもので,今回紹介されたゲームの中では唯一,Co-opもしくは対戦ゲームの可能性を感じさせるゲームシステムでもあった。

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