GDC 2019
業界的には新世代ゲーム機への切り替えを目前として水面下での動きが高まっている時期であり,プラットフォーマーの動きはあまり大きくない。それでも,いくつか大きなトピックがあるので順に紹介しよう。
昨年のGDCで発表されたNVIDIAのリアルタイムレイトレーシング技術RTXは,専用ハードウェアの発売もあって意気軒昂だ。後半の3日間すべての時間帯でレイトレーシングをテーマにした講演が行われる。
一方で,Crytekが突然発表したソフトウェアによるリアルタイムレイトレーシング技術にも注目が集まる。専用ハードウェアを必要としない方式,かつマルチプラットフォームのCRYENGINEに搭載されるということで,次世代家庭用ゲーム機での応用にも期待される。なお,デモで使われたというRadeon RX Vega 56は旧世代とはいえ,10.5TFLOPSの演算能力を誇っており(GeForce GTX 1080で9TFLOPS),現行世代のゲーム機だと,PlayStation 4 Proの2.5倍,Xbox One Xの6TFLOPSと比べてもかなり差がある。次世代機のゲームエンジン競争も面白くなりそうだ。
Fortniteの大当たりで得た資金で次々と新展開を見せているEpic Games,株式公開の噂もありこちらも最近積極的な企業買収などを見せているUnity Technologies。両社とも基調講演はストリーミング配信されるので,最新展開が気になる人はぜひ見ておこう。
そのほか,発売を目前にしているOculus Questなどをはじめとする業界最新の話題が盛りだくさんで展開されるGDC 2019に注目しよう。
GDC 2019公式サイト
- このページのURL:
キーワード
「あなたの耳」専用の3D音響でお届けするAIベースのサウンド処理技術「Embody」
GDC 2019のExpo会場で展示されていたEmbodyによる立体サウンドシステム「Immerse」は,スマホで耳の写真を撮ってユーザーに合わせたプロファイルを生成するという最近流行のものだったが,その過程に機械学習を用いているのが特徴だという。はたして,その効果は? 西川善司による体験レポートをお贈りする。
ゲーム開発者に朗報? SIEがマスターモニターの画質を市販のブラビアで実現してしまう方法を提供
GDC 2019のExpo会場にあったソニー・インタラクティブエンタテインメントブースでは,業界的な取り組みとして昨年発表されたHDRテレビへの表示をゲーム側で改善しようという試みである「HGIG」関連の展示が行われていた。市販テレビをマスターモニター風に調整する試みについても紹介したい。
Genvidが手がける次世代ゲーム実況システムは,実況中のゲーム内に視聴者が干渉できる?
元スクエニの和田洋一氏らが設立したGenvid Technologiesという企業が,GDC 2019の展示会場に大きなブースを展開していた。同社は,既存のゲーム実況配信に新しい仕組みを加えるシステムを開発,展開中で,視聴者が配信中のゲーム内に声援を送ったり,プレイを助ける,あるいは邪魔するアイテムを送ったりできるのだという。
Access Accepted第607回:GDC 2019で見えてきた,次の時代に向かって動き出す欧米ゲーム業界
2019年3月18日〜22日,サンフランシスコのモスコーニ・コンベンション・センターで恒例のゲーム開発者会議「Game Developers Conference 2019」が開催された。4Gamerでも,さまざまなトピックについて記事を掲載しているが,今週は,GDC 2019で見えてきた欧米ゲーム業界のトレンドをまとめてみたい。
発売が5月30日に決定した「Conan Unconquered」をGDC 2019会場でプレイ。敵の猛攻をひたすら耐え凌ぐマゾ系RTS
ロバート・E・ハワードによる古典ヒロイックファンタジー「英雄コナン」をテーマにした,Petroglyphの新作RTS「Conan Unconquered」のプレイアブルデモが,GDC 2019期間中に一部メディアに公開されたので,その様子をチェックしてきた。かなり歯ごたえのあるタイトルのようで,今から発売が楽しみだ。
[GDC 2019]Switchでのリリースが決まった「Neo Cab」は,会話でゲームを進めていく“ナラティブ・サバイバル”ゲーム
新作ADV「Neo Cab」(PC / Mac)がNintendo Switchに向けて2019年内に海外で発売される。自動車の完全オートメーション化が進んだ未来の都市で,最後の人間ドライバーである主人公は,客を乗せてお金を稼ぎながら,失踪した友人の行方を探ることになる。乗客との会話から真相を暴くというユニークなゲームプレイが特徴だ。
[GDC 2019]1970年代のカルト教団をテーマにした新作タイトル,「The Church in the Darkness」が2019年内にリリース
Paranoid Productionsの新作「The Church in the Darkness」の最新ビルトをGDC 2019でチェックしたので,紹介しよう。南米に集団移住したカルト教団に甥が混じっていると知った主人公が,数少ないヒントを頼りに,警備員に守られた一帯に潜入するという作品だ。
[GDC 2019]PowerVRが搭載されたプレステミニ,Unreal Engine×レイトレで映画制作など,プロセッサメーカーのブースを一挙レポート
GDC 2019のExpoフロアでは,各社の最新技術が展示されていた。ここでは,Expo全体の概要とNVIDIA,Imagination Technologies,Qualcomm,ARMといったプロセッサメーカー各社の展示内容を写真中心で紹介していきたい。
[GDC 2019]風力で動く木造メカを使って生き延びるサバイバルMMO「Last Oasis」のプレイアブルデモが公開
GDC 2019のEpic Gamesブースにて,Donkey Crewが開発中のサバイバルMMO「Last Oasis」が出展されていた。地球の自転が止まってしまった世界で,風力で動くメカに乗って,希少な資源を巡って別のプレイヤー集団と戦っていくことになる。
[GDC 2019]「Shadow Warrior」シリーズのFlying Wild Hogに動きあり? GDC会場で首脳陣に話を聞いてみた
GDC 2019の会期中,「Hard Reset」や「Shadow Warrior」シリーズでコアなゲーマーにはお馴染みであろうポーランドのデベロッパ,Flying Wild Hogの開発メンバーに話を聞く機会があったので紹介しよう。年内には何らかの新作を発表できるかもとのことで,今後の動向に注目したい。
[GDC 2019]瀕死の会社による最後の挑戦「Dead Cells」が,世界のアクションゲーマーを魅了するまでと,その秘訣
2018年にリリースされた「Dead Cells」は,ローグライクでメトロイドヴァニアという異色の組み合わせを果たし,世界中のファンから「最高」という賛辞が惜しみなく送られた作品だ。ただ,開発元にとっては「最後の挑戦」であり,彼らの知見とこだわりを徹底的に詰め込んだタイトルでもある。GDC 2019で行われた開発者による講演の模様をお届けしよう。
[GDC 2019]Epic GamesブースにUnreal Engine採用の新作タイトルが多数出展
アメリカ・サンフランシスコで開催されたゲーム開発者向けイベントGDC 2019の会場内に,Epic GamesがUnreal Engineブースを出展していた。今回はブース内でプレイアブルになっていた,Unreal Engine採用の新作ゲームをいくつかピックアップして紹介しよう。
[GDC 2019]2018年度ゲーム・オブ・ザ・イヤーの誕生秘話 〜「ゴッド・オブ・ウォー」の新作開発ではこうして上層部を納得させた
多くのゲーム賞を受賞したPS4版「ゴッド・オブ・ウォー」の開発を指揮したCory Barlog氏がGDC 2019に登壇した。2013年に企画を提出した当初から,“ギリシャ神話の神殺しが北欧神話に関わっていく”という,突拍子もないストーリーはどのように誕生したのか? 2016年のE3 2016で公式発表されるまでの様子が,面白おかしく語られるセッションとなった。
[GDC 2019]己の身体を破壊し,再生させながら進むパズルプラットフォーマー「The Missing」が目指したものをSWERY氏が語る
「The MISSING - J.J.マクフィールドと追憶島 -」は,一見するとよくあるパズルプラットフォーマーに見える。しかしながら,クリアしたプレイヤーには大きな感動が生まれ,強固なファンを生んでいった。デザイナーのSWERY氏がその秘密を明かしたセッションをレポートしよう。
[GDC 2019]解像度192×160ドットのレトロ調ホラーゲーム「FAITH」はなぜ恐いのか。開発者が語るセッションをレポート
GDC 2019で,PC向けタイトル「FAITH」の内幕を,開発者自らが語るセッション「The
[GDC 2019]アメリカでのプレゼンス強化を図る,ベルギー・フランデレン投資貿易委員会のブースを取材
GDC 2019のエキスポフロアでブース出展していたFlanders Investment & Trade(フランデレン投資貿易委員会)を取材した。サッカーやチョコレート,“フランダースの犬”というイメージが浮かぶベルギーだが,「Divinity: Original Sin 2」のLarian Studiosなど,ゲーム開発の優れた人材も豊富であるようだ。
[GDC 2019]魔法の筆が美しい絵を描き,メロディも奏でる。「Concrete Genie」のコンポーザーが語った音楽制作
GDC 2019の最終日に,SIEが2019年春に発売を予定しているPS4用ソフト「Concrete Genie」(国内版タイトルは「アッシュと魔法の筆」)の音楽に関するセッションが行われた。魔法の筆で壁に絵を描く動作に応じたメロディが流れる独特の音楽は,どのように生まれたのだろうか。
[GDC 2019]ハロー,SAM。ゲーマーに特化したAIアシスタントを紹介する「Building "SAM" the First AI Chatbot for Players」をレポート
GDC 2019の最終日に,Ubisoftがβ版を配信中のゲーマー向けAIアシスタント「SAM」の取り組みを語るセッション「Building "SAM" the First AI Chatbot for Players」が行われた。“ゲーマーの親友となるAI”とはなんなのか紹介しよう。
[GDC 2019]機械学習がゲーム開発の未来を変える? Ubisoft La Forgeが近年の研究成果を報告
Ubisoft Montreal内の研究部門,Ubisoft La Forgeのエクゼクティブ・ディレクターであるイヴ・ジャッキアール氏が,機械学習の成果とゲーム開発における人工知能の具体的な利用例をGDC 2019で発表した。今後,機械学習はゲーム業界でも急速に発展していきそうだ。
[GDC 2019]「The Elder Scrolls Online」におけるキーアート制作講座:ゲームの魅力を伝える「キーアート」には何が必要か?
ゲームの魅力を伝える「キーアート」(イメージイラスト)は,ゲームファンの想像力をかき立てて,「このゲームをプレイしたい」と思わせるものでなくてはならない。GDC 2019では,「The Elder Scrolls Online」のキーアートを手がけてきたLucas Slominski氏が,その制作プロセスと考え方をていねいに説明していた。
[GDC 2019]Googleブースレポート〜Stadiaを横目に二つの新作パックマンをプレイ 〜ARパックマンとGoogle MAPパックマンがサンフランシスコで大暴れ!
GDC 2019の展示会場では,クラウドゲームプラットフォーム「Stadia」を発表したGoogleブースが盛況だった……のだが,西川善司氏はそちらよりもブースに展示されていた2種類の新作パックマンに夢中になっていた。Stadiaの試遊も(ちょっとだけ)含めたブースレポートをお届けしよう。
[GDC 2019]「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」の音響を作り上げた長期取材とアドリブ演奏。その実態に迫る
マヤの古代遺跡に漂う不気味な空気や,ジャングルに潜む危険などを表現する「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」の音響は,どのように実装されたのだろうか。作曲家のBrian D’Oliveira氏とAudio Directorを務めたRob Bridgett氏が,その秘密を明かした。
[GDC 2019]純須杜夫の遺伝子は「ファイヤープロレスリング ワールド」に生き続ける。25年ぶりの続編「チャンピオンロード2」の物語を描く須田剛一氏にインタビュー
「ファイヤープロレスリング ワールド」のDLCとして,ストーリーモードである「チャンピオンロード2」の配信が決定した。シナリオを担当するのは,初代「チャンピオンロード」で若きプロレスラー・純須杜夫の生涯を描いた須田剛一氏。25年ぶりとなる続編はどうなるのか,話を聞いてきた。
[GDC 2019]カジュアルなモバイルゲームで,物語をなるべく小さくプレイヤーに伝える方法とは
カジュアルなモバイルゲームの代表作である「Candy Crush」シリーズだが,「ほとんどのユーザーが長い文章を読みたいと思っていない」というジャンルにもかかわらず,個性的なキャラクターが活躍する物語が展開されている。どうすれば効果的に物語を描き,そして伝えることができるのだろうか。
[GDC 2019]Microsoftのクラウドゲームサービス「xCloud」は,仮想ゲームパッドがゲームに応じて柔軟に変化する
Googleが発表した「Stadia」の衝撃が覚めやらぬが,クラウドゲームへの動きを見せているのは同社だけではない。ここではMicrosoftが準備中の「xCloud」に関するセッションの模様をお届けしよう。Xbox Oneのゲームがそのままクラウドで動くことが売りのサービスにはどんな特徴があるのだろうか。
[GDC 2019]ゲームのプロモーションに活用されるGIF動画。拡散されるにはどう作り,どう公開するのか
各種動画配信サービスやSNSを用いて動画を配信し,ゲームの認知度を高めるというのは,ごく当たり前のこととなった。それに比べると「クラシック」なGIF動画も,まだまだゲームの広報において活用されていて,動画配信よりも大きな効果を得ることすらある。そのような「良いGIF」をどうやって作るのか,GDC 2019での講演の模様をお届けする。
[GDC 2019]いかにNES版テトリスで世界を熱狂させたのか。世界大会「Classic Tetris World Championship」の歩みを振り返るセッションをレポート
「TETRIS 99」の登場で,あらためてその競技性が注目を集めているテトリス。そのテトリスの世界大会「Classic Tetris World Championship」が10周年を迎える。NES版テトリスを競技種目に,どのように世界を熱狂させてきたのか。それを振り返るセッションをレポートしよう。
[GDC 2019]Webサイトすら公開せず“広報費ゼロ”のままSteamでゲームを販売してみた――スイスの開発者が前代未聞の販売実験の結果を報告
スイスで活動するToo Indie to Failの設立者であるパトリック・セイバート氏がGDC 2019で,「Steamでのゼロマーケティング実験:誰にも報告することなくゲームをローンチしてみた」という,実にキャッチーなセッションを行った。マーケティングに費用も時間も使わないというこの実験。その結果は……?
[GDC 2019]サウンドデザインをテーマにしたセッションをレポート。SE制作会社がフィールドレコーディングを中心にその術を語る
アメリカ・サンフランシスコで開催中のGDC 2019にて,サウンドデザインをテーマにしたセッション「Vehicle Recordings for Modern Games」が実施された。10年以上のキャリアを持つサウンド制作会社が,フィールドレコーディングを中心に,乗り物のサウンドエフェクト制作をレクチャーした。
[GDC 2019]Googleは「Stadia」で「ハイエンドゲームPC」以上のグラフィックスを実現する? マルチGPU構成で動作するULのデモを見てきた
GDC 2019で大きな注目を集めた,Googleのクラウドゲームサービス「Stadia」。その技術デモを「3DMark」のULが公開した。Googleの基調講演で述べられていたように,2基以上のGPUを活用できる構成であることを確認でき,非常に興味深いものだったので,ULのベンチマーク開発リーダーに聞いた内容ともどもまとめてみたい。
[GDC 2019]ピクセルの1つ1つが物理シミュレートされた横スクロールアクション「Noita」のプレイアブルデモが公開
フィンランドのNolla Gamesが手がける横スクロールアクション「Noita」のプレイアブルデモがGDC 2019のエキスポフロアで展示されていたので,さっそくチェックしてきた。一見するとよくある2Dゲームのようだが,ピクセルの1つ1つが物理シミュレートされており,地形ごと敵を凍らせたり,爆破したりといった派手なアクションを楽しめるのだ。
[GDC 2019]傑作VRアクション「ASTRO BOT:RESCUE MISSION」は,“VRならではの3人称アクションゲーム”をどのように実現したのか
2018年度の「The Game Award」で「Best VR/AR Game」を受賞した「ASTRO BOT:RESCUE MISSION」の開発秘話がGDC 2019で明かされた。第3人称視点でロボットを操りつつ,超巨大なボスとも戦闘を繰り広げる本作が追求した「VRらしさ」とは何なのだろうか?
「Mutant Year Zero: Road to Eden」のNintendo Switch版が海外で6月25日にリリース。最新DLCや「Deluxe Edition」の発売も合わせて発表
Funcomは,サンフランシスコで開催中のゲーム開発者会議「Game Developer Conference 2019」で,「Mutant Year Zero: Road to Eden」のNintendo Switch版を6月25日に海外でリリースすると発表した。最新DLCと,さまざまなコンテンツを同梱した「Deluxe Edition」の発売も予定されている。
Phil Harrison:Stadiaはゲーム機からの「避けられない一方通行の変革」を始める
[GamesIndustry.biz]GDC 2019で発表され,業界に波紋を広げている新ゲームプラットフォーム「Stadia」。Googleで同プロジェクトの指揮を執るPhil Harrison氏はGamesIndustry.bizのさまざまな疑問に答えてくれた。
[GDC 2019]ゲームデザインで必要なことは,感情のライブラリを充実させること――。「DMC5」の伊津野氏が語るゲームデザイナーのありかた
北米時間2019年3月21日,アメリカ・サンフランシスコで開催されているGDC 2019にて,「デビルメイクライ 5」の開発者によるセッションが行われた。ここでは,ディレクターの伊津野英昭氏が「ゲームデザイナーのありかた」について語ったセッションの内容をお届けしていく。
[GDC 2019]CERO Zの推理ADV,「AI:ソムニウム ファイル」には,打越鋼太郎氏の全力が盛り込まれている
北米時間の2019年3月21日,GDC 2019の会場で7月25日の発売が発表されたスパイク・チュンソフトの新作アドベンチャーゲーム「AI:ソムニウム ファイル」を手がける打越鋼太郎氏と,アシスタントディレクターの岡田氏にインタビューする機会を得た。本稿で,その内容をお届けしたい。
[GDC 2019]「Steam」ゲームライブラリの新デザインが公開。業界からのプレッシャーにも関わらず,ビジネスモデルの大きな変更はない見込み
オンライン配信システム「Steam」を運営するValveは北米時間2019年3月21日,GDC 2019で「Steam Business Update」と題したスポンサーセッションを開催し,同サービスのUIデザインの変更をアナウンスした。その一方,レベニューシェアの変更やゲームのクラウド化といった大きな進化は行われない様子だ。
[GDC 2019]Intel,新世代グラフィックスコンパネ「Graphics Command Center」の提供を開始
GDC 2019でIntelは,新世代のグラフィックス設定用フロントエンドアプリケーション(≒コントロールパネル)「Graphics Command Center」を発表した。よりシンプルに,より合理的に,より分かりやすくをコンセプトに開発したとのことだ。アーリーアクセス版はMicrosoft Storeから入手可能になっている。
[GDC 2019]「Serious Sam 4」は地形生成にハンドメイドとプロシージャル技術を組み合わせたハイブリッド技法を採用
GDC 2019初日に行われた最新グラフィックス関係の一連のセッションから,「Serious Sam 4: Planet Badass」の地形生成技術に関するセッションをお届けしよう。ハンドメイドのアセットとプロシージャル技術を使ってリアルかつ広大なプレイフィールドを実現している。
[GDC 2019]「Oculus Quest」と「Rift S」で,開発者が注意すべきポイントとは
GDC 2019で行われた「Oculus Quest」でのVRコンテンツ作りに関する注意点をまとめたセッションの模様を紹介しよう。新しく発表された「Rift S」での注意点も挙がっているので,新デバイスでVRコンテンツを作りたい人は参考にするとよいだろう。
[GDC 2019]「TUNIC」の最新プレイアブルデモが公開。アンドリュー・ショールダイス氏が1人で開発するゼルダ風アクションADV
GDC 2019のIntelブースにおいて,アクションADV「TUNIC」の最新プレイアブルデモが公開されていた。アンドリュー・ショールダイス氏が1人で開発を続けてきたという本作。淡い色合いが印象的な「ゼルダの伝説」風の仕上がりにうっとりしてしまうゲーマーも多いはずだ。
[GDC 2019]「左の敵を足止めしてくれ」と,ゲーム内のキャラクターに音声で命令できるようになる? スクエニが自然言語コミュニケーションの将来像を語る
スクウェア・エニックスがGDC 2019で,「自然言語コミュニケーションによるNPCの操作」に関する発表を行った。披露されたデモから,FFやDQといった「一人プレイでのパーティ操作」に大きな変革をもたらす可能性が感じられたという西川善司氏によるレポートをお届けしたい。
[GDC 2019]「Game Developers Choice Awards」の大賞は「ゴッド・オブ・ウォー」に
北米時間の2019年3月20日,カリフォルニア州サンフランシスコで行われているゲーム開発者向けイベント「Game Developers Conference 2019」で,毎年恒例となっている「Game Developers Choice Awards」が開催された。大賞に選ばれたのは「God of War」だ。
[GDC 2019]Amazon Gamesのイルジャ・ロッテーリ氏が語る「次なる偉大なeスポーツタイトルを生み出すための10のルール」
GDC 2019に,Amazon Gamesでeスポーツ部門を統括するイルジャ・ロッテーリ氏が登壇し,「次なる偉大なeスポーツタイトルを生み出すための10のルール」という講義を行った。eスポーツシーンにおいて大きなプレゼンスを示すメーカーに関わってきた氏の説得力ある講義内容をお届けしたい。
[GDC 2019]「パンツァードラグーン」シリーズを二木氏と吉田氏が振り返る。むちゃな挑戦がシリーズを支えた
北米時間2019年3月20日,アメリカ・サンフランシスコで開催されているGDC 2019にて,「パンツァードラグーン」シリーズの開発者である二木幸生氏と吉田謙太郎氏が,当時の開発状況を振り返るセッションが行われた。本稿では,その内容をまとめて紹介しよう。
[GDC 2019]「Control」「Journey to the Savage Planet」のPC版がEpic Games Storeにて独占配信へ
505 Gamesは2019年3月20日(北米時間),同社がパブリッシュを担当する「Control」と「Journey to the Savage Planet」のPC版について,Epic Games Storeとのパートナーシップを締結したと発表した。両タイトルは発売から12か月間の期間限定でEpic Games Store独占販売となる。
[GDC 2019]ゲームメカニクスだけに依存しない,面白いゲームの作り方。その技術を支える「6つの動詞」とは
プロのゲームデザイナーには「それがどんなものであれ,ゲームをデザインする仕事として発注されたからには,作らねばならない」という現実がある。この状況に対し,「ゲームメカニクスだけに依存しない,面白いゲームの作り方」をスクウェア・エニックスのシニアゲームデザイナーがGDC 2019で解説した。
[GDC 2019]演劇の衣装デザイナーが語るキャラクター衣装制作の現場。「Control」のセッションをレポート
505 Gamesが2019年内に発売を予定している「Control」の制作に,演劇の衣装デザイナーだったHeli Salomaa氏がコスチュームアーティストとして参加している。GDC 2019にて,ゲームと演劇の類似点や相違点を学びながらコスチューム制作に従事したという彼女の経験が語られるセッションが開かれた。
[GDC 2019]レイトレーシングなどの新機能が続々と実用域に。Unity基調講演レポート
2019年3月18日,GDC 2019の初日に合わせて,Unity Technologiesはサンフランシスコ市内で基調講演を行い,ゲームエンジンUnityの現状と最新動向そして同社が提供するサービスの状況などを語った。GDC 2018で発表した大きな変革の成果が,まもなく利用可能になるようだ。
[GDC 2019]「No Man’s Sky」を生み出したHello Gamesのショーン・マレー氏が明かす,大炎上を乗り切ったプログラマーらしい思考法
Game Developers Conferenceでは初の試みとなる,開発者達の過去を振り返るセッション「Developer’s Journey」にて,「No Man’s Sky」を手掛けたHello Gamesのショーン・マレー氏が登壇し,リリース後の数年間を振り返った。批判や悪意あるコメントに晒されつつも,プログラマーらしいやり方で乗り越えることに成功したようだ。
[GDC 2019]「スター・ウォーズ」で学ぶ,物語を感じさせるMRコンテンツ作り
Star WarsのLucasfilm傘下にあるILM,その研究開発部門であるILMxLABが,「Magic Leap One」向けMRコンテンツ開発で得られた知見をGDC 2019で発表した。セッションの難度はなかなか高めだったが,それでもMRコンテンツの将来像を窺わせてくれるものだったので,レポートしたい。
[GDC 2019]「Vacation Simulator」は,VR世界で“自分自身の物語”が楽しめる。デザイナーのChris Wade氏が最新作を語る
VR用“おバカ系物理シミュレーター”「Job Simulator」の続編となる「Vacation Simulator」。本作のデザイナーであるChris Wade氏が登壇したGDC 2019のセッションの模様をお伝えする。こわだりを持って制作された本作では,プレイヤー自身の物語が築けるという。
[GDC 2019]ゲームにおける身体的・精神的な障害の表現と,そこに働くバイアス,そして秘められた可能性とは
ゲームにおいて身体的・精神的な障害を負ったキャラクターがしばしば登場する。しかしながらこうしたキャラクターは,ネガティブな側面が強調されがちだ。GDC 2019では,そういった表現が抱える問題と,その問題を解決することによって開かれる可能性について論じたセッションが開催された。
[GDC 2019]PS専用だった「Detroit: Become Human」「BEYOND: Two Souls」「HEAVY RAIN」のPC版がEpic Games Storeで発売決定
北米時間2019年3月20日,Quantic Dreamは,「Detroit: Become Human」「BEYOND: Two Souls」「HEAVY RAIN」のPC版を,2019年中にEpic Games Storeで発売すると発表した。
[GDC 2019]PC向けVR対応ヘッドセットの最新型「Oculus Rift S」発表。「Oculus Insight」などの新機能を搭載して,「Oculus Quest」と同時期に4万9800円でリリース予定
Oculus VRは,GDC 2019の会期中にメディアを対象としたイベントを開催し,「Oculus Rift」のハイエンドモデルとなる「Oculus Rift S」を発表した。2019年春に,4万9800円で発売する予定だ。外部センサーなしでトラッキングが可能な「Oculus Insight」や高解像度ディスプレイなど,さまざまな新機能を装えている。
[GDC 2019]メタAIこそがゲーム世界の神!? スクウェア・エニックスの技術者が語る「最新世代のゲームAI事情」
GDC 2019のAIコースセッションに,スクウェア・エニックスのテクノロジー推進部から技術者が登壇し,「メタAI」についてのセッションを行った。メタAIは,ゲームを楽しくしたり,ときにはストレスを与えてプレイヤーを苦しめたりする,いわばゲーム世界の神的存在にあたるそうだが,一体どんなものだろう? 西川善司氏によるレポートをお届けする。
[GDC 2019]Googleのクラウドゲームサービス「Stadia」は,他社のサービスと何が違うのか?
既報のとおり,GoogleはGDC 2019でクラウドゲームプラットフォーム「Stadia」を発表した。IT業界の巨人が展開するサービスは,これまでのものとどこが違うのか? 基調講演で明かされた,そのインフラ,ハードウェア,そしてサービス展開の詳細をお届けする。
[GDC 2019]鮮やかな人間ドラマを描く新感覚ゲーム「Florence」は,どのように作られたのか。22か月間の苦闘をデザイナーが振り返る
多くの人の記憶に残るパズルゲーム「Monument Valley」のデザイナーが次に世に出したのは,意外にも物語を中心とした「Florence」だった。男女の人間関係と心の動きを描いて高い評価を受けた同作だが,その誕生までの道のりは決して平坦ではなかったという。22か月間にわたる開発の中で何が起きたのか,デザイナーが語った。
[GDC 2019]インディーズゲーム専門パブリッシャが手取り足取り指南する,ゲーマーご用達のコミュニケーションツール「Discord」の上手な使い方
GDC 2019の2日目に開かれたIndependent Games Summitで,No More Robotsのマイク・ローズ氏による「ディスカバラビリティ」についての講演が行われた。ここでは,現時点で2億人以上のアカウントを誇るゲーマーご用達のコミュニケーションツール「Discord」を使ったコミュニティの育成について語られたので紹介しておこう。
[GDC 2019]Wiz系ダンジョンRPG「Operencia」など,「ID@Xbox GDC Showcase」で出展された注目のインディーズゲームを紹介
北米時間2019年3月19日,アメリカ・サンフランシスコにあるLoft Oneにて,MicrosoftのID@Xboxチームが主催する「ID@Xbox GDC Showcase」が開催された。本稿では,同イベントに出展された注目のインディーズゲームをいくつか紹介する。
[GDC 2019]“ほぼ失敗”だった「Subnautica」は,プレイヤーの声で生まれ変わった。プログラマーのJonas Boetel氏が,本作のアーリーアクセスを振り返る
サンフランシスコで開催中のGDC 2019で,PC向けアドベンチャー「Subnautica」のアーリーアクセス版を振り返るセッション「Subnautica Postmortem」が行われた。配信直後は会社存続の危機に陥るほど低調だったが,プレイヤーの声によって立て直し,成功を得たという。
[GDC 2019]南アフリカの制作チームが考える,インディーズゲーム市場で成功する方法とは。「Squeezing into the Industry: How a Couple African Kids Made a Video Game」レポート
開催中のゲーム開発者会議Game Developers Conference 2019で行われているセッショントラック「Independent Games Summit」の中から,南アフリカのゲーム制作チームNyamakopの2人によるセッションをお届けしよう。インディーズゲーム市場に“侵入”した彼らが考える,成功を掴む方法とは。
[GDC 2019]Google,ゲームストリーミングプラットフォーム「Stadia」を発表
北米時間2019年3月19日,Googleは,GDC 2019で行った基調講演で,同社独自のゲームストリーミングプラットフォーム「Stadia」(ステイディア)を発表した。2019年中に北米や欧州でサービスを開始する予定とのことだ。
[GDC2019]「食べられるボードゲーム」が示す,制約を利用してゲームを作る方法。あるいは制約の本質に迫る具体的な手段
2年前からGDCでは「Board Game Design Day」として,アナログゲームの開発に関する講演がまとめて行われるようになった。毎年ユニークな講演が多いが,今年はなんと「食べられるボードゲーム」という,「変わっている」としか言えないゲームの開発にまつわる知見が語られた。
[GDC 2019]「Slay the Spire」とユーザーコミュニティの熱い関係。「作ること」をそのまま「売れること」に変える,その秘訣とは
2017年の発売から,しばしの微妙な沈黙の時間がありつつも,突然の大ブレイクを迎えたローグライク・カードゲーム「Slay the Spire」。常識を越えた高評価を獲得した本作だが,その成功は開発者の力だけで成し得たものではなく,またパブリッシャの力だけでもなかった。
[GDC 2019]終わったのは“ゲーム”じゃない? インディーズゲーム開発者からの「ゲーム業界世紀末説」に異論が登場
開催中のイベントGDC 2019において,ゲーム開発者として活動するジェイソン・ローラー氏が,「2014 vs. 2018: インディポカリプス後における経済的成功の姿」というセッションを行った。氏は自作品の「One Hour One Life」を考察しながら,終わったのはゲームメディアの影響力や古い形態のゲームであると説く。
[GDC 2019]HTC「Vive」は「VR界のNetflix」を目指す。基調講演で定額制遊び放題とモバイルVRの拡充をアピール
GDC 2019初日の3月18日,HTCはVR HMD「Vive」と関連プラットフォームの最新状況を説明する基調講演を行った。定額で遊び放題のVRコンテンツ配信サービス「Viveport Infinity」をデベロッパに大きくアピールしたほか,Qualcommとの協業も語られた講演の概要をレポートしよう。
[GDC 2019]海外のeスポーツ事情が語られた「ESPORTS DAY」をレポート
アメリカ・サンフランシスコで開催されているイベント,Game Developers Conference 2019の初日となる北米時間の2019年3月18日,複数のセッションからなる「ESPORTS DAY」が行われた。海外のeスポーツ事情が複数紹介されたので,気になる話題をいくつかピックアップしてお届けしたい。
[GDC 2019]VRの世界をより現実的にするためのキャラクター制作とは。「Blood & Truth」開発者が制作過程を語った
ゲーム開発者向けイベント「GDC 2019」にて行われたセッション「Characters to Get Immersed In: Creating the Cast of 'Blood & Truth'」をレポートする。PS VR用FPS「Blood & Truth」の開発者が,VRゲームの世界をより現実的にするためのキャラクター制作の過程を語った。
[GDC 2019]VRとAR,MRをソフトとハードの両面からクロスプラットフォーム化するAPI「OpenXR」がいよいよ試用版に
GDC 2019のタイミングで,Khronosが「OpenXR 0.90」を発表,公開した。VRとAR,MRに対応するソフトウェアとハードウェアの両方に向けた新世代APIは,早ければ年内とされるバージョン1に向けて仕様が固まってきたが,実際,これで何ができるのか。Khronosのリーダーから聞けた話も交え,ここでまとめてみよう。
[GDC 2019]スマホ向けTES,「The Elder Scrolls: Blades」のセッションレポート。横画面でダンジョン,縦画面で生産など,プレイの状況に応じて持ち方が変えられる
サンフランシスコで開催中のイベント,Game Developers Conference 2019の初日,Bethesda Softworksが開発中のスマホ向けRPG「The Elder Scrolls: Blades」のセッションが行われた。テーマになったのは,縦画面にも横画面にも対応したユーザーインタフェース設計についてのセッションだ。
NVIDIA,Pascal世代以降の「RT Core非搭載GPU」でDirectX Raytracingをサポートへ
北米時間2019年3月18日,GDC 2019の開催に合わせる形でNVIDIAは,Pascal世代以降のアーキテクチャを採用するGPUでDirectX Raytracing(DXR)に対応すると発表した。「RT Core」非搭載のGPUでも機能限定版のリアルタイムレイトレーシングを利用できるということで,「レイトレ対応GPU」の数は一気に増えることとなるわけだ。
「System Shock 3」のトレイラーが公開。過去シリーズに登場する「SHODAN」の姿も
OtherSide Entertainmentは本日,アクションRPG「System Shock」の最新作,「System Shock 3」のトレイラーを公開した。これは,アメリカで開催されている「GDC 2019」にて発表されたもので,過去作を思わせるSFホラーの世界観や,シリーズ通してのボスである「SHODAN」の姿が描かれている。
Access Accepted第606回:「GDC 2019」がいよいよ開幕。IGFの大賞にノミネートされた6作品を紹介
世界最大規模のゲーム開発者会議,Game Developers Conferenceが今週,カリフォルニア州サンフランシスコでスタートする。今年もさまざまな講演が予定されているが,今週はGDCに併催するインディーズゲームの祭典「Independent Games Festival」の大賞にノミネートされた個性的な作品を紹介したい。
Valve,「Steam」のサービス拡張についての講演を「GDC 2019」で実施
Valveは,サービス中のオンライン配信サービス「Steam」についての講演を,北米時間の3月18日にサンフランシスコで開幕するゲーム開発者会議「GDC 2019」で行うと発表した。講演では,「Steam Link」の機能拡張や,ゲームにネットワーク機能を提供する新APIなどが語られるという。