［TGS2022］「ドラゴンボール ザ ブレイカーズ」への魔人ブウ参戦などが発表されたバンダイナムコのスペシャル番組詳報。「KAKAROT」では新DLC情報も

　TGS 2022の2日目となった2022年9月16日，人気アニメ「ドラゴンボール」をテーマにしたバンダイナムコエンターテインメントの2つのゲームタイトル――「ドラゴンボール ザ ブレイカーズ」（PS4 / Xbox One / Switch / PC）と「ドラゴンボールZ KAKAROT」（PS4 / Xbox One / Switch / PC）の最新情報を紹介するTGS2022スペシャル番組が，同社のYouTubeチャンネルで配信された。


　 番組では“わくバン”こと“ゲーム実況者わくわくバンド”の湯毛さんが司会を務め，さらにわくバンメンバーのフルコンさん，せらみかるさん，さらに“にぶちゃん”の愛称で知られる日向坂46の丹生明里さんをゲストに迎えて，さまざまな情報が公開されていった。

左から“わくバン”湯毛さん，フルコンさん，せらみかるさん，日向坂46の丹生明里さん。全員がドラゴンボールファンということで，原作のエピソードなども交えつつ，トークが進められた

「ドラゴンボール ザ ブレイカーズ」公式サイト

「ドラゴンボール Z KAKAROT」公式サイト

「ドラゴンボール ザ ブレイカーズ」の最新情報が明らかに

　番組は，「ドラゴンボール ザ ブレイカーズ」のゲーム紹介からスタートした。ここでは同作のプロデューサーである原 良輔氏と，開発の大塚氏が登場し，ゲームの特徴などの紹介が行われた。

「ドラゴンボール ザ ブレイカーズ」プロデューサーの原氏と，開発担当の大塚氏が見どころを解説

　新ためて触れておくと，「ドラゴンボール ザ ブレイカーズ」は2022年10月13日（PC版は10月14日）の発売が予定されている非対称対戦ゲームだ。“戦闘力5”の一般人・サバイバー7人と，フリーザやセルといった圧倒的な戦闘力を持つレイダー1人が戦うルールで，サバイバーは協力して「超（スーパー）タイムマシン」を起動し，戦場から脱出することが勝利条件となる。対するレイダーはそれを阻止し，すべてのサバイバーを倒さなくてはならないわけだ。

戦闘力は圧倒的だが1人しかいないレイダー側と，非力だが協力してプレイできるサバイバー側がしのぎを削る

　原氏によれば，戦闘力の低い生身の人間であるサバイバーは，セルやフリーザに対抗するため，戦場にあるさまざまなスキルやアイテムを駆使して能力を一時的に上昇させられるとのこと。さらには短時間だが悟空などの超戦士に変身できる「ドラゴンチェンジ」を使えば，かめはめ波などの強力な技も使用できるとのことだった。これらをうまく活用することで，サバイバー側は生存率を高められるそうだ。

原作ファンにはおなじみのアイテムやスキルが多数登場。使いこなせばレイダーとも対等に渡り合えるようになる

新レイダーに魔人ブウ参戦！ “戦闘力5”の「農家のおじさん」も登場

　大まかなゲーム概要が紹介されたあとは，最新情報として新レイダーである魔人ブウ，そしてサバイバー側の新スキン・農家のおじさんの参戦が発表された。
　“ハイリスクハイリターン”がコンセプトという魔人ブウは，原作アニメの設定が忠実に再現されており，初期状態でこそ扱いが難しいものの，進化するとプレイヤーすべてを体内に吸収したり，さらにはマップ全体への必殺技が使えたりと，後半になるにつれ厄介な敵へと成長していく。

原氏によれば，ブウは「進化は難しいものの，全滅が狙える」キャラクターだとか

　一方の農家のおじさんは固有スキル「耕す」を持っており，確率は低いがどこからでもアイテムを発掘できるという。原作ファンにとっては思い入れ深いキャラクターだけ（？）に，ゲームでも人気を集めそうである。ただし，農家のおじさんはゲーム開始直後は使用できず，シーズン1で一定条件を満たすことで開放されるとのことである。

大人気の「農家のおじさん」がスキンで登場。いるだけで和みそうだが，サバイバーとしてどんな活躍をしてくれるのだろうか

　なおコーナー内では，迫力ある魔人ブウの戦闘シーンや，農家のおじさんが活躍するシーンが盛り込まれた最新トレイラーも公開された。にぶちゃんが「原作のストーリーそのままでビックリです」とコメントするほどの出来だったので，ファンはこちらもお見逃しなく。

新情報のあとは，出演者全員で本作をプレイする様子も放映された。サバイバー側でのプレイとなった初回は湯毛氏が農家のおじさんを担当して善戦するも，進化したブウに一人また一人と倒されてしまい全滅となってしまった

2戦目のプレイではにぶちゃんが魔神ブウとしてレイダー側で参戦。慣れた手つきで魔人ブウを操り，にぶちゃんが勝利をおさめた

3戦目はフルコン氏が魔神ブウを担当。エリアを破壊するなどで善戦したが，サバイバー側の協力プレイにより超タイムマシンを起動されてしまい敗北。初のサバイバー側勝利となった

コーナーの最後にはオープンβテストの告知も行われた。9月22日〜25日に実施されるとのことなので，事前にダウンロードして備えたい

PS4とSwitchで発売されている「ドラゴンボール ゼノバース2」では，「ドラゴンボール ザ ブレイカーズ」とコラボしたクエストも配信中だ。参加するとゲーム内アイテムがもらえるほか，「ドラゴンボール ザ ブレイカーズ」側でも特典がもらえる

「ドラゴンボール ザ ブレイカーズ」公式サイト

「ドラゴンボールZ KAKAROT」では，悟空の父・バーダックの物語が語られるDLCが登場

　続いては，「ドラゴンボールZ KAKAROT」のコーナーだ。こちらでは最新トレイラーが公開されると共に，新たなシナリオを含むシーズンパスの発売，対応機種追加などの情報が公開された。本作は海外プレイヤーからの期待がとくに高いようで，YouTubeのコメント欄は英語のコメントで賑わっていたほどだ。


　“悟空体験アクションRPG”を謳う「ドラゴンボールZ KAKAROT」は，アニメ「ドラゴンボールZ」の名シーンを再現したバトルが楽しめるタイトルだ。現在はPS4と Xbox One，Switchで発売されており，累計で500万本を突破する人気作となっている。

気弾攻撃や超必殺技を繰り出すスピード感あふれるバトルだけではなく，世界各地や地球外まで再現されたステージや，原作でおなじみのキャラクターも再現されている

　最新トレイラーでは，追加シナリオとなる「-BARDOCK- たったひとりの最終決戦」の一部が紹介された。赤ちゃん時代の悟空や，バーダックの5人のチームの迫力のある姿も映し出され，まるでアニメ本編を見ているかのようなクオリティに，多くの感想コメントが寄せられていた。
　「ドラゴンボールZ KAKAROT」のプロデューサーを務める橋野氏によれば，シーズンパスには「-BARDOCK - たったひとりの最終決戦」以外にも，追加DLC5弾と6弾の2つのシナリオも収録されるとのことことである。

「-BARDOCK- たったひとりの最終決戦」では，地上げ屋としてある惑星に降り立ったバーダックが登場する

　さらに新情報として，新たにPS5とXbox Series Xへの対応も発表された。橋野氏は「PlayStation 5とXbox Series X版にあわせて，背景表現を強化しました。光の当て方や，遠くの背景などのディテールもかなり変わっています」と話していたので，期待したい。なお両プラットフォーム版は，フルHD/60fpsのほか4K/30fpsの表示にも対応するとのことだ。

PS5版とXbox Series X版で進化したグラフィックスの比較画像も公開された。背景の表現が緻密になっているのが分かる

　視聴者の反応からも期待の大きさがうかがえる「ドラゴンボールZ KAKAROT」。追加シーズンパスや，PS5版やXbox Series X版の発売日などは明らかにされなかったが，随時情報を公開していくとのことなので，こちらも続報に期待したい。

「ドラゴンボール Z KAKAROT」公式サイト