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[TGS2022]“パビリオン系”ではかなり目立っていたノルウェーブースまとめ。「スナフキン:ムーミン谷のメロディ」以外にも気になる作品多数
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印刷2022/09/20 21:15

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[TGS2022]“パビリオン系”ではかなり目立っていたノルウェーブースまとめ。「スナフキン:ムーミン谷のメロディ」以外にも気になる作品多数

画像集 No.001のサムネイル画像 / [TGS2022]“パビリオン系”ではかなり目立っていたノルウェーブースまとめ。「スナフキン:ムーミン谷のメロディ」以外にも気になる作品多数
 4Gamerの読者ならご存じだとは思うが,東京ゲームショウには,インディーズや学生プロジェクトによる作品も多数出展される。とくに海外の小規模なデベロッパの作品は,国や地域ごとの“パビリオン”などという名のブースで合同出展されることが多い。

 そういったブースの中で,今回大きな存在感を示していたのがノルウェーブース「Norwegian Games」だ。ロイヤルノルウェー文化省(Kulturdepartementet)傘下のノルウェー映画協会(Norsk filminstitutt)が管轄する文化振興事業の一環としてゲーム開発者への援助が20年ほど前から始まっており,ここ数年も同協会の予算を使って,東京ゲームショウなどのゲームイベントに参加し,同国発の作品を展示してきた。

 東京ゲームショウ2022におけるパビリオンの大きさは,韓国や香港ほどではなかったものの,ドイツやインドネシアと並ぶ,なかなかの規模だったといえるだろう。

Norwegian Gamesブース
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 そんなノルウェーブースでひときわ輝いていたのが,2Dアドベンチャー「スナフキン:ムーミン谷のメロディ」だ。スウェーデン系フィンランド人のトーベ・ヤンソンによる小説および絵本シリーズとして日本でも人気が高い「ムーミン」を,ノルウェーの首都オスロで活動するHyper Gamesが公式ライセンスを取得して開発を進めている。

 ブースでは架け橋ゲームズがローカライズに協力した日本語版が試遊出展され,常にファンが列を作っている盛況ぶりだった。国家パビリオンのブースでは珍しいことであり,Hyper Gamesの関係者も「日本でこんなにムーミンが人気あるなんて知らなかった」と,その反響にうれしい悲鳴を上げていた。

 さて,ノルウェーブースではその他にも幾つかのゲームが紹介されており,その中で筆者が気になったアドベンチャーRPG「Seablip」は,すで別の記事で紹介済み。本稿では,そのほかの4作品を紹介しよう。

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[2022/09/17 22:32]
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 ノルウェーの個人ゲーム開発者ヤルダル・ソッリ氏が手掛けるタクティカルRPG「Seablip」が,TGS 2022にてプレイアブル公開された。どこか「Stardew Valley」を意識した16Bit風2Dグラフィックスのタイトルで,拠点となる島で作物を収穫したり,未知の島で希少な資源も採掘したりできる。

[2022/09/16 11:19]


Brew


 Snow Leaf Studiosが開発中のローグライクアクション「Brew」は,ネズミたちが暮らす魔法大陸が舞台。この世界におけるもっとも重要な技術,混合魔術(アルケミー)を学ぶ生徒たちが,最後の試験として,さまざまなモンスターが集う“異次元タワー”で生き残ることを目指すというストーリーだ。見た目のキュートさは裏腹に,魔術を駆使した激しい戦いが展開される。

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 キルされるたびにマップを構成する部屋やそのつながりが変化し,何度もプレイできるという。面白いのはリアルタイムで複数の材料を混合してポーションを作り出すことによって,新しい魔術を発動させるというゲームシステムだ。左トリガーでホイール型インターフェイスを引き出し,フラスコを模したサークルの中の上下2つに分かれたセクションに,異なる材料を調合する。

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Snow Leaf Studiosのアニメーター,カルロス・マルドナド(Carlos Maldonado)氏
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 上部は「火」や「氷」「灰」など,敵対しているモンスターに合わせたベース材料で,下部は「鉱石」や「植物」のような,例えばアタックスピードやクリティカルダメージを与える材料となる。これらを投げて相手と戦うだけでなく,飲むことによって自分の移動速度を上げるといったことが可能。こうした材料はゲームを進めていくうちに入手できるもので,必ずしも自分が必要なものが手に入るわけではないというのも,ローグライクなゲームらしいところだろう。

 Steamストアページはすでに公開されており,ウィッシュリストに追加することが可能だが,現時点では発売予定時期や日本語へのローカライズは未定とのこと。


Girl Genius: Adventures In Castle Heterodyne


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 「Girl Genius: Adventures In Castle Heterodyne」は,モノ作りが大好きなナードでありながら勝気な女の子,アガサを主人公にしたアクションアドベンチャー。1995年に初出版され,現在もウェブコミックとしてリリースされているアメリカ生まれのコミックシリーズ「Girl Genius」の公式ライセンス作品だ。プレイヤーは,大きなモンキーレンチを両手にロボット軍団を粉砕したり,ゲーム中に用意されたさまざまなパズルを解き明かしたりしながらゲームを進めていく。

 ブースにいたゲームデザイナーのケネス・エンゲルセン(Kenneth Engelsen)氏によると,本作の舞台となる「ヘテロダイン城」は,アガサの先祖が住んでいた古城であるが,何らかの理由で人が住まなくなり,アガサ自身も所有権があるとは知らなかったという設定だという。

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 コミックでは,機械によってヨーロッパを掌握しようというウルウェンバック帝国との戦いが描かれているが,本作においてはその帝国に属する女性科学者が,この城を自分の研究施設にするために乗っ取りを企んでいるという設定だ。

 アガサは何でも修理できてしまうモンキーレンチで戦うが,ウォークベンチを見つけてはカギ縄を放出できる銃器を製造したり,レンチをブーメランのように投げられるようアップグレードを加えたりといった改造でパワーアップしていく。
 また,目覚まし時計のような「ディングボット」という小型ロボットに狭い場所を移動させ,鍵のかかったドアを開けさせるといったこともできるようだ。

 この「Girl Genius: Adventures In Castle Heterodyne」は,今回の東京ゲームショウに合わせて,2023年中のリリースが発表された。ブースに貼られていたポスターには,「ガールジニアス: ヘテロダイン城の冒険」という日本語タイトルも加えられていたが,現時点では英語及びノルウェー語のみのサポートとのこと。会話などのテキスト量も多く,ストーリーを理解するのに少々ハードルが高いかもしれないので,日本語への対応に期待したい。


Embracelet 〜 エリックじいさんの不思議なブレスレット


 2020年にPC向けにリリースされた2Dグラフィックスのポイント&クリック型アドベンチャー「Embracelet」は,国内でグラビティゲームアライズから「エリックじいさんの不思議なブレスレット」というタイトルでNintendo Switch向けにリリースされている作品だ(スマホ版もリリース予定)。

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Machineboyのマティス・フォルクスタッド氏。現在はゲーム開発を一時休止し,映像プロジェクトに取り掛かっているという
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 開発しているのは,2017年にPC及びSwitch向けにリリースされた「少女と宇宙の物語 Milkmaid of the Milky Way」で知られ,“Machineboy”という社名で活動するソロデベロッパのマティス・フォルクスタッド(Mattis Folkstad)氏

 「エリックじいさんの不思議なブレスレット」の物語は,17歳の少年ジェスパーが,祖父から不思議なブレスレットをもらったことから始まる。不思議な力を持つこのブレスレットを使って,祖父の最後の願いを叶えるため,ジェスパーは夏休みに故郷であるスレップ島に向かうことになる。

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 ゲームプレイは非常にシンプルで,荒廃した過疎の島で探索を続けながら,ブレスレットの力を借りて倒れたままになった石像を元に戻したり,壊れた木造の橋を修復したりしていく。ジェスパーはそこで新しい友情を育んでいくとともに,忘れられない体験をすることになる。

 5時間ほどでプレイしきれるほどのゲームだが,ノルウェーに多い感傷的で落ち着いたテーマの作風が遊びやすそうなうえ,タイムレスなテーマを扱った印象の作品なので,気になる人はニンテンドーeショップでプレイしてみるのもいいだろう。


Rob Riches


 こちらもすでに発売済みの「Rob Riches」は,怖いもの知らずのトレジャーハンター,ロブ・リッチスが,さまざまな遺跡を探索するパズルアドベンチャー。海外では“Sokoban”(倉庫番)などとも呼ばれるようになった,障害物やトラップに引っかからないよう上下左右のマス目を進んでいくというシンプルなゲームプレイが楽しめる。

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 筆者がプレイしたマヤ宮殿風のステージでは,特定のプラットフォームが崩落してしまったり,北欧神話風の寺院であればオブジェクトにあたるまでスライドしてしまう氷の部分があったりと,それぞれに異なるギミックが用意されている。プレイヤーの目的は,マップに散らばるコインを集めつつ,目標のドアにまで達することだが,落下しない限りはゲームを巻き戻すことができるので,じっくり自分のペースで考えながら,さまざまな難関に挑めそうだ。

Megapopのシンドレ・リーエ(Sindre Lie)氏(右)と,リス・ハーゲン・リーエ(Lise Hagen Lie)氏
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 開発元のMegapopは,これまでモバイルプラットフォームを中心に,すでに6作ほどのゲームをテンポ良く開発しているオスロのメーカーで,現在8人ほどのメンバーで新作の開発にも乗り出しているとのこと。「Rob Riches」はそれほど言語に頼るゲームではないものの,すでにインターフェイスが日本語化されているのでチェックしておこう。
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