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【ヒャダイン】元祖・体を動かすゲーム「ファミリートレーナー」

ヒャダイン/前山田健一 /  歌手・作詞家・作曲家・編曲家・プロデューサー

画像(001)【ヒャダイン】元祖・体を動かすゲーム「ファミリートレーナー」

ヒャダインの「あの時俺は若かった」

ブログ:http://ameblo.jp/hyadain/


第5回「元祖・体を動かすゲーム『ファミリートレーナー』」


 ども。レトロゲームについてゆらゆら書いていたら,NHKの人気番組「MAG・ネット」からお誘いが来ました。T.M.Revolutionの西川貴教さんと,あけちゃんこと明坂聡美嬢がMCを務めるコーナーに,レトロゲームを紹介するゲストとして召喚されたんです。
 いやー,楽しかった。何が楽しいって,レトロゲームをたくさん用意していてくれていて,実際にプレイも出来たんですよ。懐ゲーをたっくさんプレイしました。ま,ほとんど編集でカットされていましたが(笑)。

ファミコン版「ファミリートレーナー」
画像(002)【ヒャダイン】元祖・体を動かすゲーム「ファミリートレーナー」
 さてさて。その中でも盛り上がったのが,バンダイから発売されていた「ファミリートレーナー」。僕,持ってたんです,コレ。ファミコンにつなげるマット型の拡張コントローラの上で,走ったり飛んだりしゃがんだりするゲームです。おうちの中で,ファミコンで遊びながら運動もできちゃうというコンセプトですよ。体を使って遊ぶゲームというと,最近はWiiやKinect,PlayStation Moveなんかがありますが,これを1986年の時点でやっていたということです。
 ファミリートレーナーに同梱されていたソフト「ファミリートレーナー アスレチックワールド」は,草原や洞窟や丸太橋を冒険していくゲームで,MAG・ネットの収録でもこれを遊びました。
 西川兄さんやあけちゃんがプレイしたときは,ギリギリでゴールできたという感じだったんですが,やはり「三つ子の魂百まで」ということわざって素敵ですね。20年ぶりくらいのプレイだったんですが体が覚えていて,僕は98点という高得点をたたき出しました。自分でもびっくりするくらい,体が自動的に動いたんです。
 嗚呼。無駄な潜在能力。要らないアビリティ。
 本当はこれより,「久しぶりにリフティングしたら,簡単にできたんだよねー」とか「こないだパリに行ったら,案外しゃべれたよー」とかのアビリティのほうが,イイ!! 「久しぶりにファミリートレーナーやったらガンガンできたぜー!」って,なんだよそれ。

 ま,いいや。とにかくファミリートレーナーって,楽しいんですよ。マットも両面になっていて,裏にしたら番号が付いていてエアロビクスゲームだって楽しめるんです。
 当時の子供達は,そりゃ憧れてましたよ。だけど,なかなか買ってもらえなかった。なぜかって? それは簡単。うるさかったんですよ。ドスドスバタバタと走りまわるので,団地にでも住んでいようものなら,「ピンポーン! ちょっと,うるさいねんけどー!! ほんま何考えてはるん!? めっちゃホコリ落ちてくるしどうしてくれんのやー!!」と階下のオバハンからクレームがくるわけです。日本の住宅事情の哀しさよ。
 このあたり,最近の体感ゲームではどう対応してるんだろう? って調べてみると,超ダッシュとかドカドカ走るとかいうアクションはあまりないんですね。ビリーズブートキャンプ的な動きで汗をかく,そういう仕様になっているようです。なるほどなぁ。

 当時のファミリートレーナーは凄かったですよ。ドカドカ走りました。しかも,技術的な問題もあったんでしょう。マットの反応があまり良くなかったりするので,もっともっとドカドカ走る。走るというか,足の裏をマットに思い切り叩きつける。だって反応してくれないんだもん。そして立ち位置がずれると入力が判定されにくくなりがちなことに気付いたチビっ子達は,マットに四つん這いになってグーパンチするようになっていったのです。走ってねえ。
 マットを両手でグーパンチ連打。まるでドンキーコングが太鼓を叩くかのような連打。マットっていってもとても薄いので,ほぼ床を叩いているようなものです。床を両手グーで全力でどんどん連打。こりゃあただのイヤガラセですよ。階下の人へのイヤガラセ。もしくは,芸術家の苦悩。「うおーーー,描けども描けども自分の理想には近づかない。俺は才能がないのか!? くそー,神よ,どうすればいいのだ! なぜ描けないのだ!」で,ドンドンドンドン。そんな感じ。……そりゃ苦情来るわ。

 しかしファミリートレーナーの存在意義というのは,ゲームの歴史上,とても大きいものだったんじゃないかと思います。
 世界のゲームの歴史をドーンと変えた,任天堂の「ファミリーコンピューター」(ファミコン)は,ファミリーのコンピューター,つまり家族が楽しめるコンピューターという位置付けだったわけです。
 初期はソフトのタイトルも「ゴルフ」とか「テニス」とか,ただの名詞。まるで無印良品みたいにシンプルなものでしたよね。「食器洗い用洗剤」とか「コーヒーカップ」とか,そんな感じの。
 それと,ファミリーで遊べる,ということで,2人で遊べる内容も多かったですよね。そう,当初はお父さんお母さん込みで,楽しくテレビの前で遊ぶのが,ファミコンの楽しまれ方だったはずです。
 しかし,気鋭のクリエイター達がファミコンという機械を使って,多種多様のソフトを開発して発売し始めました。お父さんお母さんにはプレイ方法が分からない,複雑なものになっていきました。とくにRPGに至っては,一人でやるのがデフォのような作り。
 まあ,ドラクエをやってる友達の家に集まって,一人がドラクエをやってる周りで友達がお菓子を食べながら観る,という遊び方が出現したことは確かですが。……あれ,なんなんだったんだろう。みんなで鑑賞会。アクションゲームとかシューティングだったら,やられたらコントローラーを隣の子に渡す,という遊び方もありました。
 閑話休題。そのうち,ファミコン=一人で遊ぶもの,という方程式が定着して,保護者さん達から「ファミコンは一日1時間までやで!!」とか時間制限を設けられたり,テストで悪い点を取ったらファミコンとカセットをまるまる取り上げられたりとか。ファミコンがファミリー用どころか,子供達の勉強を妨げる存在に変化していったようです。

 でも,ファミリートレーナーは違う!!
 奥様,ファミコンで遊ぶと子供達が運動しなくなるですって? ノンノン。ファミリートレーナーなら,ファミコンでスポーツが出来るんですよ。お子さんの発育にも,とてもいいですよ。
 奥様,ファミコンをすると家族で遊ぶ時間が減る,ですって? ノンノン。ファミリートレーナーなら,家族みんなで交代交代でプレイできますよ。協力プレイだって可能です。
 奥様,ファミコンは難しくてプレイ方法が分からない,ですって? ノンノン。ファミリートレーナーの操作方法はとても簡単。ただ走ったり飛んだりしゃがんだりすればいいのですよ。
 そう。ファミリートレーナーは,健全で教育的にも健康的にも素晴らしいゲームなのですよ!! お! く! さ! ま!
 しかし,日本の住宅事情にはいささか適していなかったファミリートレーナー。最近の新築マンションであれば防音壁や防音床材などが導入されていますが,当時の建築物は,この素晴らしいタイトルを全力で楽しむには大らか過ぎました。


 そんなファミリートレーナーの発売から20年後,任天堂はWiiを発売しました。Wiiには,家族の団らんに今一度ゲームを! という願いが込められていたんじゃないかと思います。だってCMだと,前田美波里とまえだまえだが一緒にプレイしてるじゃん! 操作だって簡単。老若男女問わず,ファミリーで遊べるゲームもたくさん発売されてきました。これぞ,任天堂スピリット!!(すいません,勝手にスピリットに決めてみました)
 で,そんなWiiに! 2008年,新しいファミリートレーナーが,バンダイナムコゲームスから発売されました。そりゃ22年も経てば,社名も変わるってもんです。家族のためのWiiで,家族で楽しめるファミリートレーナー! なんという美しさ! ちなみにWiiのファミリートレーナーは,全世界で100万本以上を売り上げたとか。そう,時代がファミリートレーナーに追いついたんですよ!

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Wii版「ファミリートレーナー
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 ぜひみなさんも機会があったらファミリートレーナーで遊んでみてください。ただし,近隣とのトラブルを避けるべく,騒音には十分お気を付けて。運動神経が悪くて体育が大嫌いだった僕が,ライブで歌いながら踊れるようになったのは,ファミリートレーナーで鍛えたおかげかもしれないです。

■■ヒャダイン/前山田健一(歌手・作詞家・作曲家・編曲家・プロデューサー)■■
5月9日にヒャダイン名義の4thシングル「Start it right away」をリリースしたばかりの前山田氏。8月8日(水)には5thシングルのリリースも決定しているとのこと。“真夏のパーティーチューン”になるそうですが,詳細は不明。今後の情報が待たれます。また6月3日(日)23:20からMBS系列で放送される「情熱大陸」では,前山田氏が取り上げられる予定。ぜひチェックを。

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