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印刷2011/02/07 17:15

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海外ゲーム四天王 / 第76回:「Dead Space 2」

海外ゲーム四天王 〜戦うおじさん〜
第76回:今週のプラズマカッター:「Dead Space 2」
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 欧米でリリースされたばかりの新作ホラーアクション,「Dead Space 2」。2008年に発売され,スマッシュヒットした「Dead Space」の待望の続編だ。終わったと思った事件が終わっていなくて,倒したと思った敵が倒せていなかったというのはもう,ホラーものの約束事だが,本作でも状況は同じ。あのグロテスクなクリーチャーどもが,さらにパワーアップして襲ってくるというのだから,主人公はよほどついていないとしか言えない。
 そんなDead Space 2に,アンラッキーぶりに関してはアイザック・クラークなんか目じゃない,と豪語するライターの朝倉哲也氏が挑んだ。

ゲームが始まったとたん,いきなりクライマックス グラフィックス,演出,アクションなど,すべてがパワーアップ

 

 2011年1月25日,話題の新作SFホラーアクション「Dead Space 2」PC/PlayStation 3/Xbox 360)が欧米で発売された。2008年にリリースされた「Dead Space」のエンディングから3年後を描く本作では,前作でグロテスクなクリーチャーである“ネクロモーフ”との絶望的な戦いを制し,地獄と化した宇宙船USG Ishimuraから辛くも生還したアイザック・クラークが再び主人公となる。

 

「Dead Space 2」公式サイト(要年齢認証)

 

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 救出された彼が目を覚ますと,そこは土星の衛星上に作られた基地だった。九死に一生を得たアイザックだが,グロテスクなクリーチャーとの戦いは,彼の精神を蝕んでいた。しかも,命は助かったものの,心の傷に悩むアイザックに,再びネクロモーフどもが襲いかかってきたのだ。戦いは終わったはずなのに,果たしてこの基地で何が起きたのか?
 ネクロモーフとの戦闘はさらにスケールアップし,ニューウェポンを引っさげた我らがヒーロー(といっても,本当はただの技術者なのだが)アイザックの孤独な戦いがまた始まるというわけだ。

 

 開発は前作に引き続いて,Electronic Artsのゲーム開発スタジオ,Visceral Gamesが担当する。ここは,以前EA Redwood Shores Studioと呼ばれており,「Dead Space」のヒットによって現在の名前に変え,コアゲーマー向けのタイトルを制作するスタジオになった。ほかには,2010年に発売されたホラーアクション「ダンテズ・インフェルノ 〜神曲 地獄篇〜」なども制作している。

 

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 ゲームのオープニングは,死んだはずの恋人ニコルとの会話や尋問官による取り調べなど,アイザックの幻覚と現実とが一緒くたになったようなシーンから始まる。
 やがて現実に引き戻されたアイザックの目の前には,自分を助けだそうとしている男が立っていた。意識が朦朧としているアイザックの拘束具を外し,拘禁されている場所から脱出しようとした矢先,いきなりネクロモーフの襲撃が!
 ……このように,前作をプレイしていない人には,かなり唐突な展開になっているので,何が何だか分からないままゲームが始まってしまうという印象を受ける人も多いかもしれない。しかし,冗長な説明をオミットし,いきなりアクションシーンへ突入させることで,プレイヤーをあっという間にDead Spaceの世界へと引きずり込む演出は見事だ。

 

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 本作の特徴としては,まず主人公のアイザックがとても死にやすいという点が挙げられる。SFアクションの主人公といえば,戦闘マシーンのようなスーパーソルジャーや,超能力を備えた特殊な人間などがよくあるパターンだが,本作のアイザックは,ただの平凡な技術者だ。そのためネクロモーフの攻撃で,かなりあっさりやられてしまう。しかもその殺され方が,とても正視できないような凄惨な死に方ばかりなのだ。
 もちろんこれは,本作がホラー要素の強いアクションゲームだからだ。いきなり敵が出てきても,もしこちらが元スペースマリーンのマッチョマンで,強力な武器を持っていれば,一瞬ビックリするかもしれないが,撃てばいいだけなので怖くはない。アイザックがやられやすいからこそプレイヤーは警戒し,それだけ恐怖が増すというわけだ。

 

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 また,敵となるクリーチャー,ネクロモーフのグロテスクさも本作の特徴といえるかもしれない。ネクロモーフはもともと人間だったこともあり,その体の一部に人間の名残をとどめているのだが,これがとてつもなく不気味な印象を与えている。
 まったく非人間的なクリーチャーとはまた違い,そんな連中に襲いかかられるのは,なんともいえない嫌悪感を覚えてしまう。

 

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 マップは基本的に一本道で,自分が進むべき方向を教えてくれるアイテムを装備していることもあって,ルートに迷うことはないだろう。随所で手に入る通信記録などから,断片的な情報を掴んでいき,要所でネクロモーフとの戦闘をこなしつつ進んでいくというのが,本作の基本的なプレイスタイルになる。
 こう書くと,一本調子の退屈なゲームという印象を与えてしまうかもしれないが,通りかかった通路脇のスクリーンから,突如として大音量で映像が再生されたり,遠くのほうから何かが転がる音が響いてきたり,少し開いたドアの隙間を何者かがさっと横切ったりなど,プレイヤーを怖がらせたり驚かせたりする仕掛けが随所に用意されており,演出の巧みさは前作を上回っている。
 また,静かなシーンと動きの激しい戦闘シーンとが絶妙のバランスで配されているので,思わず時間を忘れてプレイに没頭してしまうのだ。

 

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 本作には,前作にはなかったマルチプレイが用意されており,人間チーム4人対ネクロモーフチーム4人の戦いが楽しめる。人間チームは,エンジニアリングスーツに身を包み,プラズマカッターやパルスライフルといった武器で戦い,一方のネクロモーフチームは,シングルプレイでプレイヤーを悩ませた,Lurker,Pukerといった4種類のクリーチャーから1つを選択でき,敵に飛びついて引っ掻いたり,遠くから体液を吐いたりなど,個性的な攻撃方法で戦える。
 どちら側でも,敵を倒すことでポイントを稼げるようになっており,ゲーム終了後には獲得したポイントによって,新たな武器がアンロックされるなどのご褒美も用意されている。
 発売されたばかりということもあってか,日本時間の夜(北米では早朝)でも,多くのプレイヤーがマルチプレイを楽しんでいる。今のところ,人が少なくてプレイ出来ないといったことはないと思われる。

 

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 ストーリー,演出,グラフィックス,アクションなど,すべてが高いポイントでまとまっており,とにかくプレイしていて面白い。前作をプレイした人はもちろん,そうでない人でも没頭できるのは間違いない。ホラーアクション好きには,自信を持ってオススメできる作品だ。

 

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■■朝倉哲也(ライター/四天王)■■
 アクションゲームからMMORPG,アドベンチャーからストラテジーまで,なんでもプレイする雑色系ライター。年季の入ったPCゲーマーでもあったが,最近はコンシューマ機のゲームもプレイするようになったので,そのオールラウンダーぶりをますます強くしている。
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