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【PR】LGのゲーマー向け4K液晶ディスプレイ「27GP950-B」は,Nano IPSの高画質とゲーム関連機能ほぼ全部入りの優れものだ
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印刷2021/08/14 12:00

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【PR】LGのゲーマー向け4K液晶ディスプレイ「27GP950-B」は,Nano IPSの高画質とゲーム関連機能ほぼ全部入りの優れものだ

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 大画面テレビやPC用ディスプレイでお馴染みのLG Electronics(以下,LG)は,近年,ゲーマー向け製品への力の入れようがすごい。ゲーマー向けの液晶ディスプレイは早くから手がけていたLGであるが,2019年にゲーマー向けディスプレイブランド「LG UltraGear」を立ち上げて以降,同社の強みであるIPS液晶パネルを採用する製品を中心に,積極的な製品投入を続けている。
 今回,取り上げる「27GP950-B」も,そんなLGが強力に推進する高画質な「Nano IPS」液晶パネルを採用した27インチサイズのゲーマー向け4K液晶ディスプレイだ。

27GP950-B
メーカー:LG Electronics
実勢価格:12万5000円前後(税込,2021年8月14日現在)
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 この27GP950-Bは,PlayStation 5(以下,PS5)やXbox Series X(以下,XSX)といった新世代ゲーム機が求める4K解像度で120Hz入力に対応するHDMI 2.1インタフェースを備えたゲームファン待望のモデルなのだ。その実力を丹念にチェックしていこう。

LGの27GP950-B製品情報ページ



ゲーマー向けディスプレイブランドLG UltraGearに力を入れるLG


 製品の説明に入る前に,LGのゲーマー向け製品に関する取り組みについて,簡単に触れておこう。

LGの2021年モデル有機ELテレビや液晶テレビは,ゲーマー向け液晶ディスプレイ並みのゲーム関連機能を有する。写真は有機ELテレビの「OLED 65C1PJB」だ
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 今回のテーマはゲーマー向け液晶ディスプレイであるが,LGは,ディスプレイだけでなく,テレビ製品にゲーマー向けの機能を取り込むことにも非常に積極的だ。たとえば2020年には,PS5やXSXが対応するHDMI 2.1ベースの4K/120Hz入力に対応したテレビを,競合メーカーに先駆けて一番乗りでリリースした。さらに2021年になると,「ゲームオプティマイザー」という名称で,ゲーム関連技術を網羅したゲーマー向け機能をテレビ製品ラインナップのほぼすべてに盛り込んできたのだ。

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 2021年5月17日,LGエレクトロニクス・ジャパンは,2021年夏モデルとなる4K有機ELテレビおよび4K液晶テレビ新製品9シリーズ計28機種を発表した。ほとんどの機種がHDMI 2.1入力に対応することと,有機ELテレビは,「FreeSync」と「G-SYNC Compatible」に対応するモデルを多数ラインナップするのが見どころだ。

[2021/05/17 15:48]

 そんなLGは,ゲーマー向け液晶ディスプレイも,かなり充実したラインナップを展開している。eスポーツ向けの24インチサイズでフルHD解像度タイプのリーズナブルな製品から,32型以上の大画面ウルトラワイドタイプなどをラインナップしており,用途に合わせて自由度の高い製品選びができるようにしている。

 LGの液晶ディスプレイは,その多くが日本で人気の高いIPS型液晶パネルを採用していることもあって,日本市場での人気も高まりつつある。筆者もPCゲーム用途には,リフレッシュレート240Hz対応の27インチフルHD機「27GK750F-B」を,4K解像度でのHDRゲーム用に「27GN950-B」を普段から愛用中だ。
 筆者が4Gamerで行ったゲーム関連の技術検証記事に,両機がたびたび登場しているので,気が付いた読者もいるかもしれない。

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27GK750F-B
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27GN950-B

 LGは,グループの企業であるLG Displayが,ディスプレイパネル業界最大手のIPS型液晶パネル製造企業であるため,IPS型液晶パネルを搭載する製品の開発スピードが速いのもポイントだ。今回扱う27GP950-Bも,LG DisplayのNano IPS技術を用いた液晶パネルを用いており,他社のゲーマー向け液晶ディスプレイにはない特徴を備えている。
 簡単にまとめると,LGグループの先進的な技術やノウハウを投入しているのが,LG UltraGearのディスプレイ製品群であるわけだ。


4K/120Hz入力対応のHDMI 2.1対応のHDMI入力を2つ備える


製品ボックスの同梱物。電源はACアダプター方式だ
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 前置きが長くなったが,27GP950-Bの概要を見ていこう。
 27GP950-Bは,ディスプレイ本体とスタンドのアーム部分(スタンドネック)およびV字型をした台座という3ピース構成のディスプレイで,製品ボックスにはほかに,DisplayPortケーブルやHDMIケーブル,USBケーブル,そしてACアダプターが含まれている。
 組み立て作業はごく簡単で,ディスプレイ背面にアームをはめ込んだうえで,台座をアームの先端に取り付けて,台座底面にある手回し式のネジを締めるだけでいい。

本体背面の取り付け部にアームを下から差し込むようにはめ込んでから(左),アームの先端に台座をはめ込み,手回し式のネジを締めれば完成だ(右)
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 製品名から分かるとおり,27GP950-Bの画面は27インチサイズである。表示領域の実サイズは597×336mmで,机上に設置して視距離数十cmで活用するのにちょうどいい視野が得られるサイズだ。競技性を重視したゲームをプレイする場合は,もう少し小さい24インチサイズが好まれるかもしれないが,ゲーム以外のPC活用における利便性も考えると,27インチサイズという画面サイズは,4Kという高解像度とのバランスがちょうどいい。

27GP950-Bの前面(上)と背面(下)。台座や背面は赤色がアクセントになっている。背面にある赤い円の内側に見える白い線は,カラーLEDイルミネーションが組み込まれた部分だ。スタンドの中央に見えるのは,ケーブル類をまとめて引っかけておける「ケーブルホルダー」である
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 解像度は3840×2160ピクセルの4K解像度。27インチサイズの4Kは,13.3インチサイズのフルHD画面4枚分よりやや大きい程度に相当する。フルHD解像度のモバイルノートPCを普段使いしているユーザーであれば,本機でドットバイドット表示を行っても,文字表示が小さすぎて見にくいことはあるまい。

光学30倍(左)と光学300倍(右)の顕微鏡写真。各サブピクセルは「く」の字型に整然と並んでいるのが見てとれる
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 実際に設置した27GP950-Bを一目見て思ったのは,「額縁がとても狭い」ということ。実測してみると,上側と左右の額縁幅が約6mm,下側が約10mmで,実際に映像を表示させれば,ほとんど映像がそこに浮かんでいるような感じで見える。

27インチサイズで狭額縁なので,視野に映像が浮かんでいるように見える
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 スタンドは,左右角度の調整(スイーベル)には対応しないが,上下角度の調整(チルト)は上向き15度,下向き5度に角度を変えられる。

スタンドは上方向に15度(左),下方向に−5度(右)の上下回転が可能だ
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 高さ調整は上下方向に11cmの範囲で調整可能だ。最も下げたときの机上からディスプレイ下辺までの高さは,実測で約13.5〜24.5cmであった。

左は一番上,右は一番下まで下げた状態。上下に動かせる範囲は11cmだ
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90度の縦回転も可能だ
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 また,90度の縦回転(ピボット)にも対応しており,縦画面状態での利用も可能。回転方向は画面正面向かって時計回りの一方向のみ。

 なお,公称本体重量は,スタンド込みで約7.7kg。机上の移動は1人で問題なく行える重さだ。

 接続端子を並べたパネルは,背面側にある。映像入力インタフェースとしては,HDMI 2.1入力を2系統と,DisplayPort 1.4入力を1系統用意している。HDMI入力は,4K/120Hz(120fps)まで,DisplayPort入力なら4K/144Hz(144fps)までの入力と表示が可能だ。

27GP950-Bの背面。四角く凹んだ部分はアームをはめ込むところで,その右にインタフェース類のパネルがある。なお,アームをはめ込む凹みにある4つのネジを外すと,ここにVESA100(100×100mm)対応のディスプレイアームを取り付けられる
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 ちなみに,筆者の私物である2020年モデルの27GN950-Bは,DisplayPortが1番上で,HDMIは下側にレイアウトされていたのだが,27GP950-Bではこれが逆になっていた。ゲーム機の接続にも使うHDMIを,最も抜き差ししやすい上に持って来たわけだ。

 余談気味だが,近年のLG製ゲーマー向けディスプレイでは,各種接続インタフェースを背面に垂直で埋め込んだデザインとなっており,ケーブルの着脱しやすさに配慮していることに,筆者は好印象を持っている。このデザインならば,背面側に回って屈むことなく,ケーブル類を容易に抜き差しできて便利なのだ。
 他社製ディスプレイの多くは,基板の実装における都合なのか,インタフェース群が下向きになっているものが多い。これは上から覗き込んでも端子が見えないので,水平に倒すか,背面に屈んで下から抜き差ししなければならない。読者にも,ケーブルをなかなか下から差し込めずにイライラした経験がある人もいるのではだろうか。ゲーマー向けディスプレイを活用するときは,ケーブルの抜き差しする機会も少なくないので,LG製ディスプレイのデザインは本当にありがたい。

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 映像用インタフェースのほかに,27GN950-Bは,USB 3.2 Gen 1(=USB 3.0)のハブ機能を搭載しており,USB 3.2 Gen 1 Type-Aポートを背面に2基備えている。
 サウンド関連にも触れておくと,スピーカーは内蔵していないものの,3極3.5mmミニピンのヘッドフォン出力を1基備えており,ヘッドフォンやスピーカーなどを接続可能だ。アンプ機能も内蔵しているので,本機のOSDメニューから音量を調整できる。

 電源供給はACアダプターで行う方式だ。付属のACアダプターは,ゲーマー向けノートPCに付属するものと同じくらいのサイズがあるので,相応に大きい。本機はHDR表示に対応している関係で,消費電力は標準時65W,最大時95Wとそれなりに大きいので,ACアダプターも消費電力に見合ったサイズになるのだろう。

 27GN950-Bの主なスペックをにまとめておこう。

27GN950-Bの主なスペック
パネル 27インチ,IPS方式,ノングレア(非光沢)
バックライト LED,フリッカーセーフ
パネル解像度 3840×2160ドット
垂直最大リフレッシュレート 144Hz(DisplayPort 1.4接続時),120Hz(HDMI 2.1接続時)
ディスプレイ同期技術 FreeSync Premium Pro対応,G-SYNC Compatible認証取得
HDR対応 DisplayHDR 600
輝度 600cd/m2(ピーク時)
表示色 約10億7000万色
コントラスト比 1000:1(標準)
視野角 上下左右178度
応答速度 1ms(GtG)
内部フレーム遅延 未公開
ビデオ接続インタフェース DisplayPort 1.4×1,HDMI 2.1 Type A×2
そのほかの接続インタフェース USB 3.2 Gen 1 Type-A×2,USB 3.2 Gen 1 Type-B×1,3極3.5mmミニピンヘッドフォン出力×1
USBハブ機能 搭載
スピーカー 非搭載
上下回転(チルト) −5〜+15度
左右回転(スイーベル) 非対応
縦回転(ピボット) 90度
高さ調整 110mm
VESAマウント 100×100mm
公称消費電力 95W(最大時),65W(通常時),0.5W(待期時)
公称本体サイズ 609(W)×291(D)×461〜571(H)mm(スタンド付き)
公称本体重量 7.7kg
主な付属品 ACアダプター,DisplayPortケーブル,HDMIケーブル,USB Type-A to Type-Bケーブルなど
保証期間 3年間


発色は良好でHDR表示も優秀


 さて,一般にゲーマー向けディスプレイ製品に採用されている液晶パネルは,応答速度性能に優れるTN型液晶が多いのだが,27GP950-Bの場合は,画質に優れたIPS型液晶パネルが採用されている。しかも,普通のIPS型液晶パネルではなく,広色域な発色特性を持つNano IPS技術を採用した液晶パネルであるのが最大の特長となる。ゲーマー向けディスプレイに不可欠な応答速度に長けているだけでなく,発色性能も優秀というわけだ。

テストパターンを表示した状態で正面,30度,60度と角度を変えて撮影した様子。ゲーム用途ではほぼ正面からしか見ないとはいえ,60度横からから見ても,輝度や色調の変化が少ないのはIPS型液晶パネルの利点だ
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 実際に,筆者が所有する楢ノ木技研製の色度計「ezSpectra815V」を用いて白色光の光スペクトラムを測定してみると,以下のようになった。後段で触れるが,画調(画質調整)モードはデフォルトの「ゲーマー1」を選択したが,どの画調モードで計測しても,計測スペクトラムに大きな違いはない。

27GP950-Bの全白表示時におけるカラースペクトラム
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 カラースペクトラムは,ディスプレイの発色性能を見るときの目安となる情報源に過ぎないが,ある程度の素性を知ることはできる。一般的に,発色性能のいいディスプレイでは,RGB(赤緑青)各色のスペクトラムピークがそれぞれ,

  1. 鋭く立ち上がっていること
  2. 分離していること
  3. 同程度の高さであること

という3つの条件が揃う。
 参考までに,筆者が所有する27GK750F-B(TN型液晶パネル採用)のカラースペクトラムは,下図のようになっていた。画調モードは「ゲーマー1」を選択しており,画調モードごとの違いがないことも確認している。

27GK750F-Bの全白表示時におけるカラースペクトラム
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 どちらの製品も光源は青色LEDであるため,青色光のスペクトラムピークが鋭いのは共通しているが,青色光から波長変換を経て作られる緑と赤のスペクトラムが,27GK750F-Bではなだらかで,2つのピークがつながってしまっている。対して27GP950-Bは,緑と赤のスペクトラムは見事にえぐれているばかりか,ピークも鋭い。ちなみに,赤色のピークが大小2つになっているのは最近の広色域バックライトに使われているKSF赤色蛍光体の採用の特徴である。
 このように,「鋭くえぐれた美しい3つのスペクトラムピーク」があることから,27GP950-Bでは,赤緑青を混ぜ合わせて作る色の発色が良くなるだろうことが推察できるのだ。

 実際,27GP950-Bは,PC用途で一般的な色域規格「sRGB」を100%カバーできているだけでなく,デジタルシネマ向けの色域規格「DCI-P3」も98%カバーできているという。普段,テレビの評価用に使っている映画映像などを見て発色の具合をチェックしてみたが,27GP950-Bは良好であった。

 なお,27GP950-Bは,光源たるバックライトとして,液晶パネルの背後に直接LED光源を平面配置した直下型バックライトシステムを採用している。暗いシーンでの暗色表現においてもきちんと色味を感じられた。

 27GP950-Bはゲーマー向け液晶ディスプレイなので,一般的なディスプレイ製品で言うところの画調モードは,OSDメニューの項目にある「ゲームジャンル」で設定する。プリセットで用意されているのは「ゲーマー1」「ゲーマー2」「FPS」「RTS」「鮮やか」「ブルーライト低減モード」「HDR効果」「sRGB」の8種類。プレイするゲームに合った画調モードをユーザーが選択することになる。

OSDメニューで画調モードを選択するときは,「ゲーミングモード」で行う
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 各画調モードに関する詳細な説明はとくにないので,ユーザーの好みや感覚で選ぶしかないのだが,基本的に輝度やコントラスト,階調(ガンマ補正),シャープネスなどを,ゲームジャンルに適するように設定していた。たとえば「FPS」モードだと,暗部を持ち上げて明部の輝度を下げ,コントラストを低くして,明るいシーンでも暗いシーンでも画面全体の情報量を上げて,敵の視認性を上げる意図を感じる画調となっていた。
 対して「RTS」(リアルタイムストラテジー)モードでは,画面内に所狭しと細かい文字記述やゲージ類,記号類が描画されるRTSの特性を考慮して,シャープネスがやや強めとなっていた。おそらく各モードの画質設計は,各ジャンルの代表的なゲームタイトルを想定して設計されたと思われる。
 とくに,こだわりがなければデフォルト設定の「ゲーマー1」をベースにして,好みに合わせて少し調整を加える程度でいいだろう。

 画調モードを「sRGB」にして使えば,映像制作やグラフィックデザインの用途にも十分使えると思う。それに加えて,本機は別売ハードウェアを使ったハードウェアカラーキャリブレーションに対応しており,調整した色補正パラメータを2つまで本体に記憶させて,画調モードメニューから随時呼び出すことができる。本機を本格的な画像や映像のコンテンツ制作用途にも併用したい場合は,そうした機能を活用するといいだろう。

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 HDR性能にも言及しておこう。27GP950-Bは,HDR(High Dynamic Range,ハイダイナミックレンジ)映像の表示にも対応している。ディスプレイやテレビにおける「HDR」とは,従来の映像表示規格(SDR)よりも,高輝度表現においてリアルなハイコントラスト表現を行う技術だ。
 本機は,ディスプレイに関する技術の標準化団体である「VESA」が定めたHDR表示性能規格である「DisplayHDR 600」に準拠している。DisplayHDRの後ろに続く数値は,HDR表示に用いられる最大輝度値(cd/m2)を意味しており,400,500,600,1000,1400などがある。
 基本的に,数値が大きいほど優れたHDR表示が行えることは自明だが,数多くのHDR対応ディスプレイを見てきた筆者の経験則で言わせてもらうと,DisplayHDR 600以上であれば「ああ,ちゃんとしたHDR映像を見ている」という実感が得られる。その意味で27GP950-Bは,DisplayHDR 600を満たしているので,忖度なくお勧めができる。
 実際,前述したような普段の映像機器チェックに用いているHDR映像も視聴してみたが,明部方向の高階調表現に不備はなかった。映画コンテンツも美しく表示できている。


1msの高速IPSで,低遅延性能も文句なし!


 ゲーム用途において重要となる「入力遅延」についても確認しておこう。
 PCやゲーム機から入力された映像をディスプレイが受け取って,液晶パネルに「描き出せ」と指示するまでの時間が「入力遅延」。実際に液晶パネル上の液晶サブピクセルが「この色を出せ」と指示された色に状態変化を終えるまでの時間が「応答速度」だ。
 これをかなりのゲームファンが混同してしまっており,そのため「液晶は遅延が大きい」というなんとも曖昧な表現が横行している。

 入力遅延は,ほぼフレーム単位(数十ミリ秒)に達するのに対して,液晶の応答速度はms単位(ミリ秒)で収まる。つまり,ゲーマー向けディスプレイにおいては,液晶パネルの応答速度よりも,入力遅延のほうがクリティカルな要素なのである。

 そもそも27GP950-Bは,液晶パネルの中間調(Gray to Gray,GtG)応答速度が1msと発表されており,IPS型液晶パネル採用ディスプレイとしては,かなり高速な製品だ。
 液晶パネルでは,中間調,つまり白と黒の間にある状態から変化させて階調の異なる中間調にするまでが,最も時間がかかる。一般的なIPS型液晶パネルは,中間調応答速度がTN型液晶パネルに比べて遅かったため,高リフレッシュレート表示を重視するゲーマー向け液晶ディスプレイでは,TN型液晶パネルを採用する製品が多い理由になっていた。その点,27GP950-Bは,IPS型液晶パネルを採用しながら中間調応答速度が1msであるため,TN型液晶パネルと変わらないスペックを有するわけだ。

 なお,液晶パネルにおける応答速度の基準としては,中間調以外に「MPRT」(Motion Picture Response Time)という値もあり,応答速度の基準をMPRTで示している企業もある。MPRTは,ディスプレイパネル上にテストパターンを動かして,輝度の変化にかかる時間を計測するもので,単位は同じmsで結果を表すものの,中間調応答速度とは異なるものだ。
 どちらが優れる,劣るというものではないが,異なる基準による数値という点は覚えておきたい。

 さて,話を戻すと,27GP950-Bの入力遅延はどうだろうか。公称のスペック情報には書かれていないので,実際に計測して見た。計測に使用したのは,筆者が所有する「4K Lag Tester」という計測機器だ。

27GP950-Bの入力遅延を遅延測定器で測定している様子。画調モードはゲーマー1を選択した
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 4K/60pに設定した状態で,画面左上で計測したところ,入力遅延は約1.8msとなった。計測値は画調モードを変えても変化はせず,すべて同じ値であった。この値は,かなり低遅延な部類だ。60fpsで換算すると,約0.1フレームの遅延になる。LGが「DAS」(Dynamic Action Sync)モードと呼ぶ独自の低遅延化技術が効果を発揮しているのだろう。
 格闘ゲームやFPSのように,遅延が勝負の有利不利に関わるジャンルのゲームも,27GP950-Bならば信頼してプレイに使えると思う。実際,筆者も,普段から「ストリートファイターV」をプレイしているが,27GP950-Bを使ってのプレイに不満や違和感はなかった。


FreeSync Premium Proと,G-SYNC Compatible,VRRのすべてに対応


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 先述したとおり,27GP950-Bは,垂直最大リフレッシュレート144Hz(=144fps)に対応しているので,4K解像度で最大144fpsの映像表示が可能だ。ただ,144Hz表示はDisplayPort入力時に限られ,HDMI入力時は120Hzまでとなる。筆者が所有する2020年モデルの27GN950-Bは,HDMI入力端子がHDMI 2.0までの対応だったので,HDMI入力時は4K/60Hzまでしか表示できなかった。27GP950-BのHDMI 2.1対応は,率直にうらやましいところだ。
 PCゲーム用途だけであれば,DisplayPort接続だけでも不満はないだろうが,PS5やXSXとの接続を考えれば,HDMI 2.1経由での4K/120Hz対応は,これから買うゲーマー向け4K液晶ディスプレイには必ず欲しい仕様と言えよう。

 高リフレッシュレート表示に対応するだけでなく,27GP950-Bでは,可変フレームレート対応機能(ディスプレイ同期機能)として,AMDの独自技術である「FreeSync Premium Pro」と,NVIDIAの独自技術である「G-SYNC Compatible」への対応も謳われている。さらに,27GP950-Bはこれらに加えて,HDMI 2.1規格の可変フレームレート技術「Variable Refresh Rate」(VRR)にも対応している。
 PCやゲーム機が出力する映像のフレームレートが一定ではなく,ディスプレイの表示タイミングと同期しない場合,一般的なディスプレイでは,その映像表示がカクついたり(スタッター現象),画面の上下で分断されたような表示となったり(テアリング現象)してしまう。そんな場合でも,G-SYNC(Compatible)やFreeSync,VRRといった可変フレームレート対応機能があれば,そうした現象を回避して,美しい表示を実現してくれる。

Radeon RX 6900 XT」を搭載したPCに27GP950-Bを接続したところ,ちゃんとFreeSync Premium Proを有効化することができた
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 FreeSync Premium Proは,AMDのRadeon系GPUと組み合わせたときに有効になる機能で,可変フレームレート対応機能の「FreeSync」に加えて,27GP950-BのHDR表示性能をRadeon GPUに伝えて,最適なHDR表示性能を制御できる機能である。詳細は関連記事を参照してほしい。最近はPCゲームでもHDR対応が増えているので,FreeSync Premium Pro対応は嬉しい要素のひとつとなるはずである。

 実際のところ,4K解像度でのゲームプレイは,ハイエンドクラスのGPUでないと安定したフレームレートの維持が難しい。とくに,グラフィックス設定を「High」や「最高」といった上位設定にした場合は,60fpsの維持すら困難なときがある。そんなときには,こうした可変フレームレート対応機能は,効力を発揮することだろう。PCはそのままに,ディスプレイだけを27GP950-Bに買い替えたような人も,可変フレームレート対応機能はゲームプレイにおける頼もしい味方となるはずである。


使って便利なコンパニオンソフトも用意


 27GP950-Bの設定を行うOSDメニューは,2020年モデルと比べてデザインが変わっている。メニューの構成自体に大きな変更はないが,メニューのグラフィックスが,ゲームのメニュー画面のような見た目でかっこいいデザインへと変更されたのだ。

27GP950-BのOSDメニュー
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 OSDメニューの操作は,ディスプレイ部下部から突き出た「OSDジョイスティック」で行うという,LG製ディスプレイでよく使われている方式だ。この方式は,正面から見えない背面や底面に並んだボタンを押していく一般的なディスプレイ製品のメニューよりも操作はしやすい。OSDジョイスティックを押し込んでメニューを出し,上下左右に操作して選択項目を切り替え,再び押し込んで各項目を選択といった具合の操作だ。感覚としてはスマートフォンのフリック入力のような感じで慣れやすい。

27GP950-Bのディスプレイ下端にあるOSDメニュー操作用のジョイスティック。写真で左に見えるのは,背面にあるLEDイルミネーションの操作用だ
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 このOSDメニュー,ジョイスティック式で使いやすいとは言っても,いちいち手を伸ばして使うのは面倒という人もいるだろう。そんな人にお勧めしたいのが,LG製の「OnScreen Control」というコンパニオンソフトだ。
 PCと27GP950-BをHDMIケーブル,あるいはDisplayPortケーブルとつないでいる状態であれば,いつでもOnScreen Controlから,OSDメニューをマウス操作で設定できるのである。

OSDメニュー操作相当の設定がPC上から行える「OnScreen Control」。27GP950-BとPCのUSB接続は不要なので,お手軽に利用できるのも嬉しい
画像集#030のサムネイル/【PR】LGのゲーマー向け4K液晶ディスプレイ「27GP950-B」は,Nano IPSの高画質とゲーム関連機能ほぼ全部入りの優れものだ

 メニューレイアウトもOSDメニューの階層構造を2次元的な平面に展開した感じで,設定を一望しやすい。好みや用途に合わせてディスプレイの設定を追い込んでいく調整好きの人なら,インストール必須のソフトだと思う。

 背面の説明で軽く触れたが,27GP950-Bの背面には,リング状に輝くカラーLEDイルミネーション「LED Lighting」が搭載されている。「ゲーマー向けPC=派手に輝くイルミネーション」というトレンドを反映して,本機も背面がド派手に輝くのだ。


 LEDイルミネーションに興味はないという人もいるだろうが,ちょっと待った! このLED Lighting,ゲームプレイを盛り上げるのにも役立つので,一度は試してみよう。どういうことかというと,LED Lightingには,表示している映像の色合いにリアルタイム連動して輝かせる機能「Video Sync Mode」があるのだ。

 Video Sync Modeを有効にすると,たとえば,プレイ中のゲーム画面が鬱蒼としたジャングルのような景色であれば,LED Lightingは緑色に輝く。夕焼けの海辺に出ればオレンジ色に光る。暗闇のシーンでは消えるが,突如,ゾンビが出てきて銃撃を行えば,その銃口のマズルフラッシュに連動して,背面がフラッシュするといった具合だ。
 27GP950-Bを壁際に設置しておけば,壁がゲーム映像の景色の色合いに染め上がるのだ。没入感マックス間違いなし(笑)。


 Video Sync Mode以外に,音楽のビートに合わせて明滅する「Sound Sync Mode」や,あらかじめ設定したグラデーションカラーで輝かせるモードなど,特殊な発光モードが数種類搭載されている。
 これらLED Lighting機能の制御は,27GP950-B本体のOSDメニューや,ディスプレイ下部に組み付けられたダイヤルコントローラでも調整できるが,LG製のゲーマー向けディスプレイ用コンパニオンソフト「LG UltraGear Control Center」を使うと,PCから細かい設定ができて便利だ。
 なお,LG UltraGear Control Centerを利用するときは,PCと27GP950-BをUSBケーブルで接続する必要がある。

LED Lighting機能の制御がPCからできる「LG UltraGear Control Center」
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 もちろん,LED Lightingはオフにもできる。27GP950-Bを,ゲームプレイとゲーム以外のPC活用で両用する人は,LG UltraGear Control Centerを使い,イルミネーションのオン/オフをPCから行うのが便利だと思う。


ゲーマーが求める機能をすべて網羅した27インチ4Kディスプレイの決定版


 HDMI 2.1対応に,最大144Hzのハイリフレッシュレート表示,さらに可変フレームレート対応やHDR表示などなど,27GP950-Bは,2021年におけるPCゲームだけでなく,PS5やXSXなどの新世代ゲーム機との相性についても,ほぼ完璧に対応できるゲーマー向け液晶ディスプレイだ。

XSXでディスプレイの対応機能を調べてみた。Dolby Vision関係以外はすべて満たしている
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 “ほぼ”と述べたのは,いくつか未対応の要素もあるためだ。ディスプレイやテレビが,ゲーム関連機能にどれだけ対応しているかを調べるのに適したXSXの「設定」→「4Kテレビ詳細」を確認した様子が右の画像だ。見てのとおり,「Dolby Vision」に関連した項目以外はすべてにチェックマークが付いている。Dolby Visionとは,米国の映像および音響技術開発企業であるDolby Laboratoriesが提唱する独自のHDR関連規格だ。ただ,今のところゲームタイトルでの活用事例はないので,デメリットにはなるまい。もし,Dolby Visionへの対応まで求める場合は,先述したLG製テレビ製品を検討するのががいいだろう。

 ともあれ,現在市場に存在するゲーム関連機能は,ほぼすべて対応しているので,27インチサイズのサイズ感がニーズに合うなら,27GP950-Bは,かなり決定版のゲーマー向け4K液晶ディスプレイである。根本的な画質も優れているのでクリエイティブ用途の4Kディスプレイとしてもお勧めだ。
 1年前に27GN950-Bを導入した筆者がうらやむくらいなので,ホントのホントである。

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LGの27GP950-B製品情報ページ



LG UltraGearの注目すべきディスプレイをピックアップ


 本稿冒頭でも軽く触れたように,LG UltraGearには,さまざまなサイズと機能を有するゲーマー向け液晶ディスプレイが多数ラインナップされている。そのすべてを本稿で紹介することはできないが,とくに注目したい製品を2つ取り上げて,簡単に紹介しよう。


■24GN650-BAJP:eスポーツ系に適した23.8インチ1ms IPS液晶

 「24GN650-BAJP」は,23.8インチサイズで解像度1920×1080ドットのIPS液晶パネルを採用したゲーマー向け液晶ディスプレイである。

24GN650-BAJP
メーカー:LG Electronics
実勢価格:3万8000円前後(税込,2021年8月14日現在)
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 本製品のポイントは,中間調応答速度1msを誇るIPS液晶パネルを採用している点だ。144Hzの最大垂直リフレッシュレートと合わせてeスポーツタイトルを高いフレームレートで表示することで,ブレのない映像で有利なプレイができるだろう。
 それに加えて,AMD独自のディスプレイ同期技術である「FreeSync Premium」にも対応しているので,RadeonシリーズのGPUと組み合わせれば,スタッターやテアリングのない滑らかな映像を表現できる。

背面やスタンドは,27GP950-Bと共通のデザインコンセプトを採用している(左)。スタンドは高さ調整と上下回転(チルト)が可能で,縦回転も可能だ(右)
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 eスポーツタイトルでの勝率を上げたいと考えている人は,eスポーツ向けの24GN650-BAJPを選ぶと良さそうだ。

●24GN650-BAJPの主なスペック
  • パネル:23.8インチ,IPS方式
  • パネル解像度:1920×1080ドット
  • 最大垂直リフレッシュレート:144Hz
  • ディスプレイ同期技術:FreeSync Premium対応
  • HDR表示:対応
  • 輝度(通常):300cd/m2
  • 表示色:約1677万色
  • コントラスト比:1000:1
  • 視野角:左右178度,上下178度
  • 中間調応答速度:1ms
  • ビデオ接続インタフェース:DisplayPort 1.4×1,HDMI(バージョン未公開)×2
  • そのほかの接続インタフェース:3.5mmミニピンヘッドフォン出力×1

■34GN850-B:Nano IPS液晶&ウルトラワイドで迫力のゲームプレイ

 もう1つの注目製品である「34GN850-B」は,LGが得意とするアスペクト比21:9のゲーマー向けウルトラワイド液晶ディスプレイだ。

34GN850-B
メーカー:LG Electronics
実勢価格:13万円前後(税込,2021年8月14日現在)
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 搭載する液晶パネルは,34インチサイズの湾曲型で解像度は3440×1440ドット,27GP950-Bと同じ中間調応答速度1msを誇るNano IPS液晶パネルであるのが,34GN850-Bの大きなポイントだ。シネスコサイズの画面と,高い色の表現力を生かして,広大な世界や映画的な演出を楽しむオープンワールドタイプの大作ゲームをプレイするのに適した製品だ。
 また,一般的なアスペクト比16:9のディスプレイよりも横方向を広く表示できる利点を生かせば,eスポーツ系タイトルで敵をいち早く発見して有利に立ち回ることも可能だろう。

曲率1900Rと,きつめのカーブを描いたウルトラワイド液晶パネルが最大の特徴だ(左)。背面やスタンドのデザインは,27GP950-Bと同じコンセプトを採用している(右)
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 垂直最大リフレッシュレートは144Hzで,AMD独自のディスプレイ同期技術で最上位に当たる「FreeSync Premium Pro」に対応するのに加えて,NVIDIA独自のディスプレイ同期技術「G-SYNC Compatible」にも対応しており,高いフレームレートの映像を滑らかに表示するのにも適する。
 大画面ウルトラワイドで迫力あるゲームプレイを楽しみたいという人には,34GN850-Bをお勧めしたい。

●34GN850-Bの主なスペック
  • パネル:34インチ湾曲型,Nano IPS方式
  • パネル解像度:3440×1440ドット
  • 最大垂直リフレッシュレート:144Hz
  • ディスプレイ同期技術:FreeSync Premium Pro対応,G-SYNC Compatible対応
  • HDR表示:DisplayHDR 400対応
  • 輝度(通常):400cd/m2
  • 表示色:約10億7000万色
  • コントラスト比:1000:1
  • 視野角:左右178度,上下178度
  • 中間調応答速度:1ms
  • ビデオ接続インタフェース:DisplayPort 1.4×1,HDMI(バージョン未公開)×2
  • そのほかの接続インタフェース:USB 3.0 Type-A×2,USB 3.0 Type-B×2,
    3.5mmミニピンヘッドフォン出力×1

LGの24GN650-BAJP製品情報ページ

LGの34GN850-B製品情報ページ


  • 関連タイトル:

    LG UltraGear

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