インタラクティブ・ストーリーブック「Half-Life: Alyx: Final Hours」がSteamでリリース。Half-Life: Alyxの開発秘話などを紹介

　Valveは，Summer Game Festの一貫としてジョフ・キーリー（Geoff Keighley）氏との協賛によって制作したインタラクティブ・ストーリーブック「Half-Life: Alyx - Final Hours」をサプライズ発表し，本日からSteamにて販売開始した。


　「Half-Life: Alyx - Final Hours」は，シリーズ久々の新作となったVRアクション「Half-Life: Alyx」の開発秘話や，ビハインド・シーンをインタラクティブブックとして紹介するという，Steamで販売されるものとしては新しい試みとなるアプリだ。Valveの22年にわたる歴史や，滅多に見ることのできない開発部署の風景，さらにはアートワークを使ったパズルや，ゲーム中に登場するモンスター“ヘッドクラブ”のオリジナルサウンド効果を作成するといったゲーム的な要素も含まれた内容で，実際に「Half-Life 3」と呼ばれていた開発中止のプロジェクトにまで触れられている。


　Summer Game FestやThe Game Awardsのホストとして知名度の高いジャーナリスト，ジョフ・キーリー氏は，学生だった1998年に「Half-Life」 の開発を直前に控えていたValveの訪問に成功し，「Final Hours」というインサイドストーリーを公開したことで有名になった人物だ。その後は，注目作の「Final Hours」をシリーズ化して紙媒体に提供したり，最近ではゲームコンテンツやウェブ上で公開したりしていたが，実際にSteamで販売されるというのは，言わば“第3形態”とも言える新しい試みとなっている。


　「Half-Life: Alyx - Final Hours」は，現時点では英語版のみで，1010円という価格になっているが，「Half-Life」シリーズのファンという人ならチェックしておいて損はないかも知れない。

「Half-Life: Alyx」公式サイト