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印刷2023/04/27 09:00

プレイレポート

[プレイレポ]天下布“歩”のウォークゲーム「信長の野望 出陣」で,テクテク天下統一じゃ! はじめの一歩をCBTで体験

 「信長の野望」シリーズの40周年作品として,コーエーテクモゲームスが制作中のスマホアプリ「信長の野望 出陣」iOS / Android)。

 本作は位置情報を活用し,歩いて天下統一を目指す“戦国ウォークゲーム”だ。今回は2023年4月に行われたクローズドβテストを体験したので,実際にプレイしてみた感触をお届けしよう。

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 コーエーテクモゲームスの位置情報ゲーム「信長の野望 出陣」インタビューをお届けする。赤々とした水面の位置ゲーム大海に,あの信長の野望×位置ゲーを御旗として打って出る狙いを,小笠原賢一氏と菊地啓介氏にうかがった。

[2023/03/31 00:00]

「信長の野望 出陣」公式サイト


※本稿の情報は,すべてクローズドβテストの仕様であり,正式サービス時には内容が異なる可能性があります


武より“歩”こそ最強!? 外の世界へいざ出陣


 いきなりだが,筆者は職業柄それはもう立派なインドア派である。家から一歩も出ない日もあったりする。べつに外出が嫌いなわけじゃあないけれど,家を出るまでの踏ん切りがなかなかつかない。
 端的に,出不精なだけとも言える。

 そんな重い腰を上げさせてくれたのがこちら,「信長の野望 出陣」のCBTのお誘いだったものだから,位置情報ゲームの体験者としては理想的なタイプ……と思っていただくとして本題に入っていこう。

 さっそくアプリを起動し,まずはアバターを決める。次いで世界設定を伝えるオープニングが流れてくる。「信長の野望」らしい雰囲気だけど,この世では武ではなく“歩”……歩くことが天下取りにつながるんだとか。ちょっと強引なこの感じ,嫌いじゃない。むしろ好みかも。

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 さらにプロローグで野盗に襲われていた少女・はつほちゃんを助けたところ,「天下布“歩”(てんかふぶ)」などと言い出した。

 これはこの世界の織田信長が唱えたもので,彼は言葉通りに歩いて領地を増やし,勢力を拡大したのだとか。しかも,信長に負けじと諸大名も歩き始めたようで,今や“歩”を巡って争う乱世だそうな。
 武将たちが競歩してるような絵面を想像し,フフッってなった。

武家娘の「はつほ」ちゃん。プレイヤーをずっと補佐してくれるガイド役
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 こうして幕を開けたストーリーは,しばらくはチュートリアルも兼ねていて,はつほちゃんに加えて,通りがかりの木下秀吉も天下布“歩”の心得を指南してくれることになった。彼は信長の家臣であるが,のちのちの章でプレイヤーに仕えるようになる。

 ゲームの基本は“日本のリアル地図で構成されたマップを,自分の位置情報を用いて,歩いて散策する”といったウォークゲームそのものだが,見た目だけ戦国風になっているのが面白い。

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 ゲームの主目的は,日本全国の領地獲得=石高増加を目指すことで,まずは自分の「領地」を得るところから始める。領地の確保はただ歩くだけではダメで,マップの区画内にある拠点に歩いて近づき,武将の部隊を出陣させて,CPU軍に打ち勝てば領地獲得となる。

 戦闘自体はオート進行なので,基本は戦いの風景を見守るだけでいい。体感的に1分もしないうちに勝敗がつく。獲得できた領地は,マップ上で自領地として色を塗り分けられるのがうれしい。

開戦前に,自軍と敵軍の戦力差が表示される。勝敗もほぼ予想通り
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 ちなみにCBTの段階では,ほかのプレイヤーと領地を奪い合うような要素は存在せず,自分だけの地図を塗っていく遊びだった。先に掲載したインタビューにおいても「基本は1人用プレイで,リアルタイムのマルチプレイ要素といったものはまだ検討段階」とのこと。

 その代わり,マップ上では「野戦」として他プレイヤーのデータと擬似的なPvPを行える。そこで戦いを挑み,勝てば武将用の装備品などが手に入る。リアルタイム対戦ではなく,あくまでデータとの戦いになるので,気兼ねなくバシバシ戦えそうだ。

 ほかにも,マップ内には困っている農民や商人がいる。タップして彼らを助けると,お礼として内政や武将育成に用いる「兵糧」や「金銭」などがもらえる。見つけた端から助けて恩返ししてもらおう。

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 古今東西の有名武将たちもマップ上に現れる。彼らをタップして挨拶すると,その武将の“友好度”が上がり,値が1000に達すると「家臣」(仲間キャラクター)として勧誘できるようになる。このあたりは,先に配信されているスマホアプリ「信長の野望 覇道」と同じだ。

 マップ上の武将やオブジェクトは,リアルの相対距離が近ければアバターが表示されるが,少し遠いとアイコンで示されるようになっている。そうした遠い距離感でも,武将を「派遣」で向かわせればアクセスできるのが便利。これらと同様に,マップに出没する(ザコモンスター的な)野盗は,距離に関わらず武将を派遣して懲らしめよう。

SSR武将もマップ上に出現する。今回は「里見義堯」をゲットできた
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軍団編制と内政で強き領主となる


 拠点戦や農民たちとの交流など,マップ上でできることは操作も含めてシンプルで,「近づいたらとにかくタップ!」といった感じだ。

 外を歩きつつ,たまに立ち止まってスマホを見る,というプレイの流れのなかでは複雑な操作だと煩わしくなりそうだし,これくらい単純なのがちょうどいい。歩きスマホも防止できそう。

 一方で,じっくりと考えたくなる部分もちゃんと用意されているのが「信長の野望」シリーズらしい。例えば配下武将が増えてくると,軍団編制が俄然楽しくなってくる。軍団は最大5部隊まで構築でき,各部隊は配属した武将によって足軽・騎馬・弓と兵種が変わる。

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 部隊は「自動編制」もできるが,武将の“特性&編制効果”を考慮して組むと,さらに戦力を底上げできる。編制ゲームあるあるだけれど,慣れてきたら手動で組むのが効率的だ。特性には「部隊兵種と武将の得意兵種が同じときに能力上昇」だったり「大将や副将に据えたときに能力上昇」だったりがあるので,工夫のしどころもたくさんある。

 一例として,今回は序盤に「成田甲斐」をゲットできたので,うれしくて彼女を部隊の大将にしていた。だがよくよく特性を見てみると,彼女は副将にしたときに発動する効果があって配置し直した。しかし彼女の持つ「戦法」も重宝していたのでさあ,どうしよう……。
 戦法は合戦中に使える必殺技のようなもので,部隊の大将だけが発動できる。そのため,どちらに置くべきかが悩ましかった。

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武将はガチャである「登用」や,友好度を満たしての「勧誘」,そのほかミッション報酬などでも手に入る。武将らの特徴や戦法もさまざま
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 ほかの武将の特性も見直したところ,史実の大名であったSSR武将たちのなかには「大将のとき〜」の発動条件がチラホラ見られたが,北条氏政など一部人物は「副将のとき〜」の発動条件を持っていた。
 ここは(CBT段階の調整だとしても)ゲーム的な差別化もありつつ,「バリバリのリーダー気質な大名たちとの印象の違い」というか,性格というか,イメージ的なものなのかなあ,なんて思ったり。

 部隊編制のもう一つの決め手「編制効果」のほうは,部隊内の武将たちに“特定の共通点”があるときに発生する。例えば,同じ兵種や同じ大名家の者同士だとボーナスがつく。これもまた「信長の野望 覇道」における“縁”に近いシステムと言える。

 ただ,本作はもうちょっとゆるいつながりでもいいようで,所属大名家のある地方が同じなら“地方一致ボーナス”がつく。関東や四国といった地方つながりでも,もうご近所さんといったところだろうか。
 このざっくりした間口の広さからは,「信長の野望」シリーズに触れたことがない人や,戦国武将をあまり知らない人も「ドンと来い!」くらいの,大ざっぱに楽しんでもらおうという意気を感じた。

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 CBT中は列伝イベント「川中島の戦い」も開催されていた。こちらは“武田信玄サイドから見た川中島の戦い”をミッション形式で追うもので,有名な啄木鳥(きつつき)戦法などの逸話がストーリーで描かれる。

 また,イベント中はマップ上に“強者”が現れ,今回は上杉家家臣の「柿崎景家」と何度も戦った。柿崎景家は「武田家武将が弱点」という設定だったため,武田家武将をそろえて部隊を組んでみたところ,“武田四天王”なる編制効果もつき,さらに盤石な態勢に。
 こうした四天王系の効果は他家でもあるだろうから,歴史好きはいろいろ試してみたくなること請け合いである。

 なお,柿崎景家に勝利するたびイベント合戦の難度が上がっていった。ヒィヒィ言いながらも,なんとかレベル19まで勝利できたが――。

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 ラスト。レベル20になると,なんと上杉謙信が自ら出陣してきて,さすが軍神……もうコテンパンにやられてしまった(でも上杉家贔屓としては強くてうれしい……)。

 短期間のCBTでは部隊を育てきれず,結局勝利はかなわなかったが,リリース後に開催されたらぜひ再戦を果たしたい。

川中島の戦いや,武田家・上杉家の豆知識をはつほちゃんが教えてくれる。地味に良き
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 武将育成とは別軸で強兵を図れるシステムとして「内政」もある。これもシリーズとしてはおなじみの要素と言える。

 確保した領地には「施設」が存在し,プレイで得たリソースを使ってレベルアップすると,兵種が強化されたり,毎日もらえる兵糧・金銭が増えたりする。武将には内政能力として得意施設も設定されているので,好相性の武将を配置することで効率はさらにアップできる。

 なお,施設の成長には領地の獲得具合も影響する。各施設にはレベル上限があり,そのキャップを外すには同種の領地……一例として「水田」を強化したいなら,水田のある領地を複数獲得する必要がある。
 歩いて領地取りをしているときは「未獲得ならとにかくゲット!」となるため,選り好みなどしないわけだが,本作では自分自身が行きたいお出かけ先のみならず,内政事情を踏まえて「水田のある新宿が欲しい」などと行き先を決めることもある。そこで役立つのが「遠征」だ。

まれにマップ上に登場する“豪農”や“豪商”からは,施設レベルを上げる「指南書」がもらえる。これを知ってしまうと,キラりと光るアイコンを見つけた途端に「豪農〜!」とつい飛びつくように
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 獲得済みのいずれかの領地に「本拠」を設置すると,位置情報上でその場所に行かずとも&おらずとも,“本拠周辺の領地取りを行う仮拠点”として活用できる。そこで利用するのが遠征モードだ。

 例を挙げるなら(実際は市区町村ごとの区画はもーーっと細かいが),東京在住者が,旅行して岐阜を領地化したとき,そこに本拠を設置すれば,東京に帰ってからも岐阜周辺の長野・愛知・滋賀・富山・石川・福井を攻略できる,といった感じの仕組みである。

 遠征時は周囲の取りたい区画に武将を派遣し,2時間ほど経過して部隊が帰還したあと,遠隔で該当地の拠点戦に挑めるようになる。
 区画を選ぶ際は,アイコンでどんな施設があるのかを事前に調べられるため,「足軽を強化したい」なんてときは周辺を吟味し,足軽訓練所のある地を優先して選ぶ,といった攻略指針も生まれる。

 今回は遠出したときに取った領地に本拠を置いたところ,家に帰ってからも飛び地で領地を広げられる感覚がなんだか不思議であり,遠くに箱庭を作っているような楽しさが湧いてきた。こうした遠征の出発地点は,ゲームを進めることで複数持てるようになるというのもうれしい。

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 外出し,周辺区画の拠点を落とし,領地を獲得して,部隊や内政を強化していくのが本作の大まかなサイクルだ。外出が難しいときも遠征を利用することで自分のペースで天下一を目指せる。
 このほかミッションや列伝イベントも用意されているため,身近な目標を持ちつつ,戦国ロマンを味わえるのは魅力に感じられた。

 またコンシューマの最新作「信長の野望 新生」の“具申”など,近年の作品で実装されたシステムを思わせる要素も盛り込まれており,「信長の野望」シリーズとしての横のつながりも感じられた。


快適な国取りと,アガるモチベーション


 ここから,CBTで感じたことや気になったところを挙げていく。

【「委任」と「登録」が助かる】

 プレイヤーは移動中,スマホを操作できないときに「委任」機能を使うことで,道ばたで出会う農民らを助けたり,ほかのプレイヤーデータと野戦したりといったアクションを自動で行える。
 これらの報酬は委任解除のときにまとめてもらえるし,近くを通った拠点は「登録」され,あとから挑めるようになっている。便利だし楽。

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 なお,委任中はスマートフォンの誤作動を防ぐために画面ロックがかかる。ロック解除は指定されたラインを指でなぞって解錠するのだが,待て待て,この背景にある模様……信長の花押だっ!

 花押とは,書状の最後に書くサインのようなものだが,それをあしらったデザインとはなんと粋な。個人的な希望だが,ゆくゆくは好きな武将の花押に変更できるようになるといいなあ……なんて。

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【偶然!? でも時間ぴったりなの】

 本作は歩いて遊ぶゲームだが,現代人は乗り物を利用する機会が多いもので……ついつい電車内でも「信長の野望 出陣」を起動し,駅で停車するたび血眼になって取れる拠点を探してしまった。そしてすかさず拠点戦を始めると,そのうち電車が出発。
 武将たちの戦いを眺めつつ,勝利したと喜びでふと顔を上げると,もう次の駅に停まる。そこでまた周囲の拠点を探して挑むと,また次の駅に着くころに戦が終わり,しまいには「次の駅までに勝たねば!」という妙な使命感まで感じるようになってくるエンドレス電車プレイ。

 「もしかしたら合戦の所要時間は,電車の駅間に合わせて設計されたのかな?」と思う程度にはこういった体験が連続した。
 単に2分くらいのプレイ時間を想定しただけかもしれないが(合戦の制限時間は3分。山手線の駅間は大体2〜3分らしい)。

 なお,線路もマップ上に反映されるが,車なども含めて移動速度が一定の値を超えると,安全のために操作が制限される。つまり,乗り物で快適なズルはしづらいので,気持ちはいつも天下布“歩”で。

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【軍配を振るえば戦も変わる!?】

 合戦中はオート進行だが,手動操作も存在しており,部隊ごとの攻撃目標を任意で指示したり,戦法発動をオートではなくマニュアルで操作したりもできる。列伝イベントの柿崎景家戦で苦戦していたときは,攻める敵部隊を指定したことで勝利をつかんだ場面もあった。

 兵種有利な敵部隊をすぐに攻撃できる位置に部隊を配置する。敵大将を総攻撃でボコる。合戦システムはとてもシンプルだが,「信長の野望」らしい部隊戦術のこだわりもできて,いい感じである。

部隊がギュイン! と動いて位置取りするのもおもしろい。合戦中,作戦ボタンを押すと一時停止画面で攻撃目標を変更できる。合戦終了後,バトルスコアを見ると改善点が見えてくるかも?
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【マップの気になるあれこれ】

 マップを見ていると,お城がデンと建っている区画を見つけた。「これも攻略できるのか!」とワクワクしながら近づいてタップしたところCBTでは開放されていないコンテンツだった。残念だったが,余計に配信が楽しみになった。プレイ中はこういったお城(下図)をいくつか見かけたのだが,大きな駅などがある地域に配置されるものになるようだ。

 また,マップにはその日の天気も反映されるみたいで,雨の日はマップ上にも,拠点戦の戦場にも雨が降っていた。
 そこから晴れの地域に移動したら雨も止むのかな……?

 ついでに,現代日本の地図データが反映されているマップゆえに,地名は当然ながら現代表記で表示されるが……もしこれが,近江や信濃といった旧国名だったら……? いろいろ不便があるのは承知の上で,「信長の野望」シリーズで親しんできただけに,表記の切り替え機能があったらいいな,なんて思ってしまう。
 いつかは古地図を歩くような体験もしてみたい。

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【歩数が確実にモチベを上げる!】

 本作ではスマホが測定する歩数データが読み取られ,歩数分のアイテムと交換できる「マイレージ」換算機能もある。領地の広がりもそうだが,自分のがんばりが表されるのはなかなかうれしいもの。
 この影響で,駅で階段を使うようになったり,家で小まめに動くようになったり,立ち止まっているときに足踏みしたりするようになった。かつて「本日の歩数,6歩」を記録した自分からは考えられない変化だ。

 歩数が条件のミッションも「よし歩くか!」と勢いをつけるのに一役買っていて,歩ける日は大体10000歩を達成していた。ゲーム内容にハマれる人ならば,こういった健康促進のきっかけにもなるはず。

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 未開放の要素がいくつかあったものの,CBTでは全体的に大いに楽しませてもらった。もともと領地を塗りつぶしていく系のゲームが好きだったのもあり,地図を眺めてはニヤニヤする時間が癒しになっていった。

 外出できない日も,派遣や遠征で自軍をコツコツ強化したり,部隊編制をじっくりと考えたり。サービスがスタートしたら,自分の生活の一部として定着させていけそうな予感は十分あった。まぁ,電車で拠点取りに夢中になって乗り過ごさないかが心配だけれど……。

 旅行もしやすくなってきた昨今,「信長の野望 出陣」をオトモにすれば道行きもさらに楽しくなりそう。出陣のときが今から待ち遠しい。

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