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【PR】好きなことしかできなかった私でしたが――「戦艦帝国」上級顧問・板垣伴信氏と訪れた,広島の大和ミュージアムで
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印刷2018/04/28 12:00

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【PR】好きなことしかできなかった私でしたが――「戦艦帝国」上級顧問・板垣伴信氏と訪れた,広島の大和ミュージアムで

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 スマートフォンゲーム「戦艦帝国」iOS / Android)を配信しているCool Factoryは,“戦争”をテーマとして取り扱うことに真摯に向き合い,各方面へのCSR活動(企業の社会的責任)に取り組んでいる。

 今回はその縁をもって,広島の大和ミュージアムへの訪問が決まったため,同作の上級顧問を務める板垣伴信氏(以下,板垣氏)と,同社 取締役社長の増保 佑氏(以下,増保氏)とともに現地へと赴き,その一部始終を取材した。

左から増保 佑氏,板垣伴信氏
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 取材の舞台は,戦艦「大和」「長門」などを建造した軍港を抱える,広島県呉市の呉湾に隣接する「大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)」。2005年4月23日に開館されたここは,呉の歴史をはじめ,造船・製鋼に関する科学技術,零式艦上戦闘機六二型の実物などを展示する博物館として,多くの人に親しまれている。

 毎週土日には工作教室「消える貯金箱」,ワークショップ「エアスクーター」,サイエンスショー「メラメラ・炎の対決!」といった,さまざまな題材の化学イベントを開催しているらしく,週末になると多くの親子連れが館内を賑わせているという。その様子に出会えなかったのは少し残念だったが,我々が訪れた3月頭の平日正午にしても,個人や団体を問わず,多くの来館者の姿を見られたのが印象的であった。

取材当日は生憎の雨天であったため,外観などは資料画像を使用
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4Gamer:
 お二人は大和ミュージアムに初めて来られたとのことですが,いかがでしたか。

板垣氏:
 驚天動地,そんな気持ちを味わっています。よく「本物を見なければ分からない」と言われますが,まったくもってそのとおりの体験をしました。

増保氏:
 驚天動地ですか。無粋かもしれませんが,具体的には?

板垣氏:
 まだ,私の中で言葉になっていなくて(笑)。これから少しずつ話していきますね。

4Gamer:
 では,少しずつ。板垣さんは大和ミュージアムに来て,初めて知ったことはありましたか。

板垣氏:
 今,私の頭の中,そして身の周りには,漢字の濁流が押し寄せています。それらは私が今まで見たことも,聞いたこともないものばかりです。もはや,漢字が回っているのか,自分が回っているのか分からないほどで。例えば,“すいちゅうばくしょう”という言葉を館内で目にしましたか。

増保氏:
 すみません,私は見落としていたかもしれません。

4Gamer:
 すみません,同じく。

板垣氏:
 漢字で書くと,水の中で水中,爆発の爆,燃焼の焼で,“水中爆焼”です。戦争に関する文字資料というのは,これまでさまざまな形で目にしてきましたが,それでもこのような言葉は初めて見ました。こういった新たな知見を得られたのは,大和ミュージアムさんのおかげでした。

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4Gamer:
 増保さんはいかがでしょう。今日の感想は。

増保氏:
 私は今まで,施設への寄付などでやり取りをさせてもらっていましたが,館内に直接足を運んだのは今回が初めてでした。大和ミュージアムさんに展示されている資料を実際に目にすると,我々が今をこうやって生きているのは,過去に国のために戦ってくれた人達がいたからなんだなと,あらためて感じています。

4Gamer:
 本件のように,Cool FactoryがCSR活動に力を入れている理由というのを,この場で聞いてもよろしいでしょうか。

増保氏:
 戦争を題材にしたゲームを提供していると,我々の姿勢というのはどうしても,戦争を肯定しているように見えてしまいます。とはいえ,これらの施策は,そういった外から見たイメージを払拭したいというだけものではありません。我々が大和ミュージアムさんへ寄付を行っているのは,我々は決して戦争を肯定しているわけではない,そういう意思を示すためのものです。戦争の悲惨さを後世に伝える一助を担うべく,各種施設への寄付などをとおして,日本の社会になんらかの貢献ができればと考えています。

4Gamer:
 現在,大和ミュージアム以外でもなんらかの支援は行われているんですか。

増保氏:
 実のところ,今はまだ大和ミュージアムさんだけです。常日頃からなにか助力できないかと,いろいろな角度で探してはいるのですが,これは日本の問題といいますか――。

板垣氏:
 課題,ですよね。

増保氏:
 そうですね。日本には“戦争の事実を国民に伝える施設”があまり多くなく,かつ大和ミュージアムさんほどの規模ともなると数が限られてしまうため,こちらの取れる手段もそれほどないのが現状なんです。



 今回の施設訪問は,Cool Factoryが大和ミュージアムへの寄付を行っていたことがきっかけであったが,奇しくもとある歴史的な日にも近かったことで,板垣氏と増保氏はもう1つの想いをもって,この場に訪れていた。約73年前の話になる,1945年4月7日のこと。天号作戦の最中,日本海軍 第二艦隊旗艦 大和が沈んだその日が近付いていた。

戦艦「大和」の大型展示。全長26.3メートルと,実物の10分1スケールで作られている
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4Gamer:
 お二人にとって,戦艦大和はどのような存在なのでしょう。

板垣氏:
 大きな存在です。私は小学生の折,親戚の叔父さんに「小学校に上がったのだから勉強しなさい」と買い与えられたのが,「戦艦大和のさいご. 真珠湾上空6時間」(出版社 偕成社,出版年 1964)という本でした。この本は今日に至るまで,私の人生に常に関与してきた,私のバイブルです。書名のとおり,主題である大和は私にとって,非常に大きなものと言えます。

増保氏:
 大和と言えば,我々のゲームでも中心的な存在として登場させていますが,日本人にとって最も象徴的な兵器であることは,まず間違いないでしょう。エンタメやミリタリーに類した,なんらかのコンテンツに触れているという人以外でも,大和以外の艦名を知らずとも大和なら知っている,そういう人は多いと思います。

板垣氏:
 そうでしょうね。そして私は今回,さまざまな展示資料を目にしたことで,戦艦大和が“世界最大最強”であることに,あらためて確信を持ちましたよ。

4Gamer:
 大和に関しては時期も良く,ちょうど行われていた第25回企画展“海底の戦艦大和”でもピックアップされていましたね。

板垣氏:
 海底に沈んでいる大和にフォーカスした特別展示でしたが,興味深い資料ばかりが並べられていました。ちなみに全長236メートルの大和の船体が海へと沈み,周囲の海面が一気に盛り上がったときのことですが,大和の乗員3333名のうち,奇跡的に浮かび上がって助かった人達の証言によると,抗いようもない濁流の中で「上を見るとキラキラしたものが綺羅星のように散らばっていた」とのことです。

増保氏:
 板垣さんは展示物の中で,1番印象に残ったものはなんでしたか。

板垣氏:
 イチ技術者としては,戦争当時の人々の肉声を収録した音源が,今の時代まで残っていることに衝撃を受けました。あと,ここでしか見ることができないという,戦争を生き延びた人達の証言を集めた30分超の展示映像もです。元々,これを見たくて仕方なかったんですよ。増保さんはいかがですか。

増保氏:
 私は戦没者の方々の遺書ですね。今までも書籍などで見たことはありましたが,手書きの実物を目にしてみると,想像していた以上に身につまされる気持ちになりました。

零式艦上戦闘機六二型
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特殊潜航艇「海龍」(後期量産型)
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二式魚雷
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戦艦などに積まれる各種砲弾
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 残念ながら,前述した第25回企画展“海底の戦艦大和”は,2018年3月25日をもって終了している。ただ,歴史を振り返り,大和に思いを馳せるのは今からでも,いつからでもできる。それに少し目線をずらせば,本館では2018年4月25日から2019年1月20日までの期間,次の第26回企画展“戦艦「長門」と日本海軍”が開催されるという。

 仮に,心を移ろわせてしまっていたら恐縮に思うが,それもまた今を生きる我々の特権だろう。表敬でも,関心でも,娯楽でも,人それぞれ。動機は異なっていても構わないはずだ。大事なのは各々が各々なりの関わり方で接点を持つことだ。

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4Gamer:
 板垣さんは50歳になられたとのことですが,先の戦争に対する関心や認識というのが,世間から年々薄れている,そういった感覚を持たれたことはありますか。世間と言うと広すぎるので,自身の周囲でも構いませんが。

板垣氏:
 いえ,ないです。個人的な話からすると,私自身はこの大事件(太平洋戦争)との出会いを,小学生の時分から運命的なものであると感じていました。当時,小説をとおして戦争を知り,これまで生きてきたので,戦争にさまざまな深い念を抱いております。また十人十色といえど,太平洋戦争を軽く考えている人に出会ったことは,これまでにありません。いろいろあった50年でしたが,それは板垣伴信として公言できます。そして,個人的な事実認識は置いておいても,人々の関心が決して薄れていないと言える根拠があります。

4Gamer:
 その根拠をお聞きしてもいいですか。

板垣氏:
 今日,大和ミュージアムさんに来たのは平日正午というタイミングでしたが,驚くほど多くの来館者がいたんです。大変失礼な話ですが,正直に言ってしまうと,私は「人はそれほどいないだろう」というくらいの気持ちでここに訪れました。それがどうですか。客観的に見ても「ありえないくらい混んでいる」と言いたくなるほど賑わっているんですよ。この事実だけを取っても,世間の関心が薄れているとは決して言えないでしょう。

増保氏:
 驚きでしたよね。すごい人の数でしたから。私も戦争への関心という話でひとつつなげさせてもらうと,特定のどれかというわけではないのですが,戦艦,戦闘機,そして魚雷と,さまざまな大型展示に見入ってしまいました。それらは展示物としての迫力だけではなく,戦時に生まれた技術が,さまざまな分野にわたり,今の生活に活用されている,そう考えられるものだからです。兵器の存在や,戦争の良し悪しは別としても,その延長線上に生きている我々は,このことを決して忘れてはいけないと思います。

板垣氏:
 先の戦争によって,多くのモノやコトは爆発しました。しかし,その人類最大の爆発によって,人類は最大の繁栄を迎えています。戦争は良い,戦争は悪い,そういう相対論やポジショントークをしたいのではありません。争い方が石の投げ合いから,現代戦のやり方に取って代わった。そこで起きた爆発の残り香が,次の人類の礎となった。これは事実ですから。

増保氏:
 はい。

板垣氏:
 地球の営みにとって,個々人の人生なんてものは,目の瞬きのようなものでしょう。いや,それよりも短い出来事かもしれない。歴史と呼ばれるものの積み重ねだって,同じようなものです。各々がどのような立場で戦争を見つめるのかは,今となっては自由かもしれません。それでも,人類は爆発とその反動で大きな進化を遂げてきたのだから,良し悪しだけでは語れないことは確かに存在しています。

増保氏:
 ええ,そうですね。

板垣氏:
 これまで,好きなことしかできなかった私でしたが,増保さんや戦艦帝国,今日のような取材をとおして,戦艦大和と仕事でも携わることができたのは非常に感慨深いです。人間,生きているうちに知っておけることは,できるかぎり知っておくべきですね。若い頃はプロ雀士を目指して,ときにはフリーで7日間連続,卓を囲んでいたこともあったというのに。人生なにが起きるか分からないものです。

増保氏:
 それはまた,すごい経験ですね(笑)。

板垣氏:
 私は勝ち負けがハッキリつく「勝負」が好きですから。麻雀なんてまさにそうですし,私が手掛けてきたゲームもそういうのばかりです。

4Gamer:
 では,麻雀業界ではなく,なぜゲーム業界に?

板垣氏:
 先ほど言ったように,私は好きなことしか続けられない人間です。そして当時はデジタルコンテンツの時勢がありましたし,ゲームなら同じ勝負の領域で戦えましたから――なんてカッコよく言いたいところですが,麻雀生活がドクターストップになったのと,両親に言われたことが大きいです。私はその頃,言ったんですよ。「(当時の職業的に)麻雀はダメなのに,ゲームならなぜいいんだ!」と。そしたら「ゲームなら会社勤めだから」と返され,あえなく納得したわけです(笑)。

増保氏:
 当時で考えれば,説得力があったのかもしれませんね(笑)。

板垣氏:
 ただ,今でもこんな風に好きなことだけで勝負できているのは,とてもありがたい話です。今日の出来事も,驚天動地の大濁流に飲み込まれながら,板垣伴信なりになんとか咀嚼して,未来への大きな礎とするのでしょう。私をここに導いてくださったCool Factoryさん,戦艦帝国のプレイヤーの方々,大和ミュージアムの皆様方には心から感謝しています。「戦艦帝国」を,より面白く,分かりやすく,奥の深いゲーム性を楽しめるようにする。そんなふうに,これからも頑張っていきたいと思います。

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取材協力:「大和ミュージアム」公式サイト


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