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[インタビュー]Yu-Gi-Oh! WCS2023開催直前企画。大会の注目ポイント,初開催となるマスターデュエルについて南雲大輔さんに話を聞いた
4年ぶりの開催となる2023年のYu-Gi-Oh! WCSで注目なのが,新たな競技タイトル「遊戯王 マスターデュエル」(PC / PS5 / Xbox Series X|S / Switch / PS4 / Xbox One / iOS / Android。以下,マスターデュエル)だろう。
「遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ」(欧米向けの製品名は「Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME」。以下,遊戯王OCG/TCG)の「オフィシャルカードゲームの部」,「遊戯王 デュエルリンクス」(iOS / Android / PC。以下,デュエルリンクス)の「デュエルリンクスの部」とともに行われる「マスターデュエルの部」は,同タイトル初の世界大会であることはもちろん,3人1組のチーム戦という特別なレギュレーションも話題となっている。
「遊戯王 マスターデュエル」部門の本戦は3人1組のチーム戦。世界大会“Yu-Gi-Oh! World Championship 2023”が8月5日・6日に開催
KONAMIは本日,世界大会「Yu-Gi-Oh! World Championship 2023」の本戦を8月5日・6日に東京ビッグサイトで開催することを発表した。「遊戯王 マスターデュエル」部門では,予選を個人戦,本戦を3人1組のチーム戦という形式で実施するという。また,各部門の予選スケジュールも発表された。
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そんなYu-Gi-Oh! WCS2023について,本大会で実況を担当する南雲大輔さんにインタビューを行った。遊戯王カードゲームの有識者として知られるデュエリストのRAM氏を聞き手に,主に初開催となるマスターデュエルの部で期待している点や見どころ,注目デッキを聞いたので,ぜひ読み進めてほしい。
「Yu-Gi-Oh! World Championship 2023」特設サイト
※インタビューは,大会の詳細およびオフィシャルカードゲームの部とマスターデュエルの部のリミットレギュレーション発表前の2023年7月13日に収録したものです
このレギュレーションでこそ輝きそうなデッキと注目のカードは?
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。Yu-Gi-Oh! WCS2023で初の世界大会が行われるマスターデュエルですが,どのデッキの使用率が高くなりそうだと考えていますか?
南雲大輔さん(以下,南雲さん):
さっそく難しいところからきましたね(笑)。
初の世界大会というのはもちろんですが,3人1組のチーム戦という特殊なレギュレーションになっていますからね。さらに,チーム全体で使用できる同一カードは,シェアカードとして選択した3種類を除いた3枚まで,制限や準制限適用カードはリミット適用枚数までという条件もあって。それで1チーム最大で6種類の異なるデッキを組まなければならないわけですから,一体どうなるのだろうと。
4Gamer:
私もいろいろとシミュレートしましたが,やはりそこは出場選手たちも悩まされているだろうなと思います。
南雲さん:
ですよね。そういった中で各チームが“勝てるデッキ”を考えるとなると,現在のランクマッチでよく見るデッキ,勝率の高いデッキはやはり選択肢としてあがってくるとは思います。
最近であれば,烙印にビーステッドを入れたデッキに,規制は少し入りましたが相変わらずパワーのあるティアラメンツ,そしてスプライトの3種類は,今大会でも見ることになりそうですね。
4Gamer:
今のマスターデュエルを語るうえで外せない3つですね。シェアカード3種類は何が採用されると思いますか?
南雲さん:
プレイヤーの中で「このカードは確実に採用されるでしょ」と話題になっていますが,やはり「増殖するG」と「灰流うらら」でしょうか。あとは「無限泡影」あたりも面白いかなと。誰もが入れやすく,相手のデッキの対策になるカードは,チームで共有しておきたいと考えるんじゃないかなと思います。
4Gamer:
「増殖するG」「灰流うらら」は固そうですね。
南雲さん:
はい。ただ,この2枚を全チームが共通で採用していたとしても,3枚目のシェアカードに何を選択するかで,チームの色の違いは出るんじゃないかと思います。何か面白い,盛り上がるカードはないかと思って,昨日の夜もお風呂に入りながらいろいろ考えていました(笑)。
4Gamer:
(笑)。ぜひ聞かせてほしいです。
南雲さん:
1つ考えたのが,「増殖するG」や「灰流うらら」のように,広く対策できるカードよりも,特定のデッキに刺さるカードをシェアしていた方が勝率が上がるんじゃないかと。
それで,「『超融合』がシェアカードとして面白いかな」と思ったんですが,ただ,エクストラデッキのカードにもチーム内で使える同一カードの枚数制限が影響するから,「超融合」は使いにくいんですよね。
逆にお聞きしたいんですが,RAMさんはなにがくると面白いと思いますか?
4Gamer:
ただそこで,こういった「アレはこないだろう」という裏をかいたカードがシェアカードになっていて,それが効果的に機能したら面白いですよね。そのあたりの対策やケアができているかによって,チームとして強くなれるかはもちろん,チームの個性を生むものになっていると,観戦していて楽しそうだと思います。
南雲さん:
そうですね。各チームがシェアカードとして何を選択するかは,チームの戦略的な部分も込みで,大会の注目ポイントになるんじゃないかなと思います。びっくりするようなカードがチーム全体で効果的に使われる可能性もありますし,それをどう対応していくのか。このあたりも注目ですね。
観戦される皆さんも,いろいろと予想してみると,より大会を楽しめるのではないでしょうか。
4Gamer:
使用率が高くなりそうなデッキの話をさらに掘り下げる形にはなりますが,“今回のレギュレーションでこそ輝けそうなデッキ”を挙げるとしたらどれになりますか?
南雲さん:
チーム全体でカードの使用枚数に制限があるだけに,汎用性の高いカードを使用しない,チームメンバーの採用枚数を圧迫せずにある程度の強さが担保されるデッキが求められると思います。
例を挙げるとすると,魔術師やエンディミオンといったペンデュラム系のデッキでしょうか。あとは,春化精を採用した地属性のデッキあたりも,最大6デッキの1枠として持っておけるんじゃないかなと。
4Gamer:
たしかに,そのあたりのデッキが入ってくると面白そうですね。
南雲さん:
通常のランクマッチは,次のランクに上がるためには4連勝,5連勝と勝ち続ける必要があるため,広く対策が取れて勝率が上がるデッキが選ばれますよね。大会のレギュレーションはそれとは違って,得意とする展開が通ったらほぼ勝てる……みたいなデッキの活躍が期待できるかなと考えています。
4Gamer:
ルール上,相手チームの対策カードもばらけていると思うので,まんべんなく対処するというのも限界がありますしね。
南雲さん:
そうですよね。逆のパターンではありますが,対戦時にふわんだりぃずや罠系のデッキなんかと2連戦で当たると,シェアカードとして有力な「増殖するG」,つまり40枚のデッキのうち3枚が機能不全になりやすいカードみたいな展開になると,チーム全体の勝率って大きく変わってくるんじゃないかなと思います。
4Gamer:
たしかに,チーム全体の戦略で見ると,シェアカードを見越したうえでその対策を取れたデッキがあると心強いかもしれません。
南雲さん:
そうですよね。どういう組み合わせになるかにもよりますが,対戦時に1組か2組かで,40枚のうち3枚は絶対に使えないカードみたいな展開になると,チーム全体の勝率って大きく変わってくるんじゃないかなと。
あっ,忘れていました。あとは六花とサンアバロンの組み合わせも面白いですね。植物族主体で,「ローンファイア・ブロッサム」のようにほかのデッキでは使わないカードで編成するので,ほかのメンバーに影響しない,採用しやすいデッキになっていると思います。
4Gamer:
やはり特定のカテゴリのモンスターしか使えないという,1つのテーマのカードだけで固まったデッキの活躍は期待したいですよね。
南雲さん:
またこちらからの質問になりますが,RAMさんが個人的に注目しているデッキはありますか?
4Gamer:
個人的には,光・闇属性が主体のデッキに注目しています。
現在,光・闇属性を墓地から除外できるビーステッドが汎用的なメタカードとしてさまざまなデッキに採用されていますが,今回のレギュレーションだと採用できるデッキが限られるため,相対的に輝けるのではないかと。そのあたりが楽しみだったりします。
南雲さん:
なるほど。本当に話が尽きないというか,このチーム戦のレギュレーションって,どんなデッキが見られるかいろいろ想像していて面白いですよね。普段は環境トップに抑え込まれているようなデッキも活躍しそうなイメージもあって,本番でどうなるのかいろいろ期待が高まります。
遊戯王OCG/TCGのままではないデュエルが楽しめるのがマスターデュエルの魅力
4Gamer:
本日(※インタビュー時の7月13日)最新パック「ドレッド・コンスピラシー」が実装されましたが,これはどう影響すると考えていますか?
南雲さん:
やっぱりラビュリンスのデッキですね。最新パックの目玉カードですし,遊戯王OCGでは大会などで活躍を見せていて,かなりシェアを伸ばしていますから。これまでマスターデュエルではまだカードが足りず,デッキとしては力を出し切れていませんでしたが,今回追加されたカードで80%ぐらいでしょうか。ほぼほぼその力を発揮できるようになりますしね。
4Gamer:
それで言うと,「ジェネレイド」「蟲惑魔」あたりのカードも,大会での活躍が楽しみですよね。
南雲さん:
そうですね。そう考えると,どれも強いなあ(笑)。
ああ,「蟲惑魔」と言えば,ちょっと話したいことがあって。
4Gamer:
気になりますね。なんでしょう。
南雲さん:
蟲惑魔のデッキは,海外の大会でけっこういい結果を出しているんですよ。実況のためもあって,普段から海外の対戦や使用されているデッキをよく調べているんですが,蟲惑魔のデッキの上位入賞率が高くて。つまり今大会でも,海外チームはデッキの1つに入れてくる可能性が高いですし,そして日本より研究が進んでいるんじゃないかと見ています。
4Gamer:
国や地域によってデッキのトレンドや環境が違うところも,世界大会の見どころの1つですね。
南雲さん:
4Gamer:
現段階ではまだ分からないですが,暗黒界は事前の規制の影響次第で,遊戯王OCGとは異なるデッキ構築が見られそうです。
南雲さん:
そこがマスターデュエルの面白いところの1つでもありますよね。
リミットレギュレーションが遊戯王OCG/TCGとは違うものになっていますし,遊戯王TCGで先行収録されたものが遊戯王OCGより先に収録されることもあったりで。
4Gamer:
ええ。私も普段から遊戯王OCGとマスターデュエルの両方をプレイしていますが,両者で環境や使えるカードが違うので,あらためてデッキを思考する余地があるというか,2度美味しいといった面白さを感じます。
南雲さん:
遊戯王OCG/TCGをそのままデジタルで遊ぶのではない,遊戯王の分岐した歴史を見ているような楽しさがある。これがマスターデュエルの大きな魅力ですよね。このあたりの違いは,ゲームのプレイヤーとして楽しいのはもちろん,観戦していて面白い部分にもなると思います。
世界の強豪たちによるチーム戦は,チーム戦略と奥深い読み合いに注目
4Gamer:
チーム戦についてもう少し掘り下げたいと思います。初の世界大会で,ゲームとしても初の試みである3人1組のチーム戦ですが,ラウンド中にチームメンバー同士で会話できるという点がデュエルの展開に影響するかと思います。南雲さんは,メンバー同士が会話できることについてどう考えていますか?
南雲さん:
初めてのことなので,どういった並びで席に着くのかも分からないのですが,3人並んで同時に対戦をしていくわけですよね。これまでは個人の戦いで,自分一人の力で答えを導き出して勝利を目指してきたわけですが,そこに,悩んだときに相談をする仲間が加わると。
単純に,それによって自分一人では思いつかなかった一手が生まれ,勝率にも関わってくるのであれば,それは興味深いです。相談した仲間の思考する時間を奪ってしまうということもあるかもしれないので,その辺りの影響も気になりますね。
4Gamer:
限られた時間で長くは話せないでしょうし,リスキーな部分でもありそうです。
南雲さん:
これは,同じように3人チームで対戦するほかのゲームの大会で見たんですが,そのゲームでは,基本的に一番強い選手,リーダー格の選手が他の選手と相談しやすいように中央に座るんですね。
ただ,チームによってかなり細かいところまで相談するチームがいれば,プレイにブレが生じるのでとくに助言はせず,大将としてどっしり中央で構えているっていうタイプのチームもいたんですよ。プレイの仕方にも各国,各チームの色が見られそうです。
4Gamer:
なるほど。そのあたりの違いは,観戦していて面白そうです。
南雲さん:
あとは,総当たり戦というところも影響するのではないかなと。
1人2デッキ用意するとしても,2戦目,3戦目ではどのようなデッキを使ってくるかの情報共有もある程度できますよね。相手にバレているところでどのデッキを出すか,あえて1つは見せないでおくかとか,読み合いの要素も生まれるのではないかと。
そうやって考え始めると本当に奥が深い。出場選手はいままでとは違った形で,ものすごく頭を使ってデッキ編成を考えているんじゃないかなと思います。
4Gamer:
どういった順番で,終盤や勝負の決め手となるタイミングでどのデッキを出すか。チームの采配的なところのメンバー間での話し合いも相当なものとなりそうです。
南雲さん:
そう考えると,一番実力のある選手に,その選手が得意とするデッキを託し,ほかは残りの使えるカードを見て,今まで話したような“勝てるデッキ”や“何らかの部分に特化したデッキ”を組んでいく……という風になるのかなと。
あくまで個人的な考えですけどね。私がもし出る側だったとしたら,得意なデッキを2つ持ちで勝ちに行きます(笑)。
4Gamer:(笑)。
南雲さん:
チームで最大6種類のデッキを揃えるところは,なんだかゲームのキャラクターのステータス振りをするみたいな面白さがあるなと思います。攻撃型だとか,防御やカウンターに徹した編成だとか,バランスタイプといった風にチーム全体を見てみると面白いかもしれないですね。
まだ日本の選手しか分からない段階ですが,本当に最強メンバーが揃ったんじゃないかという顔ぶれで,彼らがチームで戦うというのは本当に楽しみです。
4Gamer:
日本からは,たすく選手,シーアーチャー選手,魔境選手によるTo the future,ぼーぎん選手,さくま選手,みらーふぉーす選手で結成されたBogin Japanの2チームが参戦します※。
※チーム名やメンバーは,大会直前で変更となる可能性もあるとのこと
南雲さん:
マスターデュエルのデュエリストカップで世界1位を獲り,さらにYu-Gi-Oh! WCS2023の予選を圧巻の成績で1位通過したたすく選手,Yu-Gi-Oh! WCS2019の遊戯王OCG部門で優勝した魔境選手,Yu-Gi-Oh! WCS2023の予選で2位の好成績を収めたぼーぎん選手……どちらのチームも有名な選手揃いで,彼らが一緒に戦うというのは熱いものがありますね。
4Gamer:
両チームとも,マスターデュエルで名前を見るのはもちろん,遊戯王OCGでも長く活躍している選手がいて,本当にそうそうたるメンツが揃ったなと感じています。
日本の2チームに,ほかの国や地域の強豪たちによる6チームが加わった全8チームが本戦に出場するということで,どのようなデュエルが展開するか楽しみですね。
初めての人にも伝わるよう,丁寧に分かりやすく熱戦の模様を届けたい
4Gamer:
3人チームの総当たり戦を実況するのって相当大変そうでよね。ただでさえ初めての形式なところに,3つのデュエルが同時進行で行われるわけで,慌ただしくなりそうだなと。
南雲さん:
緊張はもちろんありますが,それよりも楽しみのほうが大きいですね。たしかに1対1よりはピックアップしなければならない要素も多いので忙しくなりそうですし,3試合すべてをリアルタイムで追いかけるのは難しいと思いますが,ただマスターデュエルは盤面を振り返りやすいですからね。
4Gamer:
このあたりはデジタルゲームの強みですよね。遊戯王OCG/TCGだとそれが難しいですから。
南雲さん:
ええ。中継や実況のスタイルがどうなるかは未知数なところがありますが,同時進行の3つのデュエルを俯瞰で追うのではなく,3つのうち2つを流れで追いつつ,どれか1つをメインにフォーカスして届ける形になるのではないかと思います。
そのスタイルで実況すると想定して,フォーカスされていたデュエルの決着がつき,残りの2つのどちらかをメインに切り替わったとき,そのデュエルの状況がある程度,絵的な部分から把握できることってとても大きいなと。
4Gamer:
観戦する側としても,ビジュアル面や演出の分かりやすさで,あまり詳しくはなくても盛り上がりのポイントがなんとなく掴めるのはいいですね。途中からでもおおよその展開を追えますし。分かりやすさや始めやすさで,マスターデュエルで遊戯王に復帰した人や,遊戯王デビューを果たしたビギナーもたくさんいると思うんです。
そういった人たちも今大会に注目していると思うんですが,久しぶりにYu-Gi-Oh! WCSを観戦する人や,初めて遊戯王の大会を観る人に向けた大会の注目ポイントを聞かせてください。
南雲さん:
分かりました。まずオフィシャルカードゲームの部でいうと,大会のために統一されるレギュレーションによって生まれる名勝負に期待してほしいです。
遊戯王のカードゲームは,日本では遊戯王OCG,海外では遊戯王TCGと名前が異なるだけではなく,国内外でレギュレーションも違うんですね。日本では使えるけど海外では使用できないカードがあれば,またその逆もある。それぞれの環境で勢いのあるデッキが機能しないということが,大会の本戦では発生するんです。
そういった制限の中で驚くようなデッキが誕生し,それが名勝負とともに語られるといったことがあるんですね。今大会もそのような一戦が生まれるのか,このあたりは注目してみてください。
4Gamer:
近年のYu-Gi-Oh! WCSだと,2018年大会決勝でドラマチックな展開を生んだ天声の服従デッキが印象的でしたね。では,デュエルリンクスの部はいかがでしょう。
南雲さん:
ほかの2タイトルとは異なる,特殊なレギュレーションに注目です。
1人5デッキを用意し,3デュエル先取した方が勝利となるんですが,5デッキのうち2デッキを,アニメのキャラクターたちが使うデッキに従った「レジェンドデッキ」を使用するんですね。この「レジェンドデッキ」でのデュエルが,アニメ再現みたいな形でほかにはない盛り上がりを見せてくれるんです。
全種目の中で一番展開が早いところもデュエルリンクスの特徴です。盛り上がる間もなく一瞬で勝負がつくこともありますが(笑)。このスピード感と,デジタルゲームならではの演出はデュエルリンクス部門の魅力ですね。
4Gamer:
では,まとめといった形でマスターデュエルの部もお願いします。
南雲さん:
あらためてですが,どんなデッキやカードを使ってくるかという点ですね。
世界中のトップデュエリストたちが国や地域で分かれてチームとなり,大会独特の限定された条件のなか最大6種類のデッキを用意し,デュエルする。本当に初めての試みなので,選手も,何度も大会を観戦している人たちも,実況する私も,おそらく主催側も,何が起こるか分からない,どんな結果になるか分からない大会だと思うんですね。
それだけに,熟練者や初心者といったものは関係なく,フラットに楽しめるんではないかと感じています。今までにない遊戯王の新たな試みを,皆さんと一緒に楽しめると嬉しいです。
4Gamer:
最後に,南雲さんの実況への意気込みを聞かせてください。
南雲さん:
これは私が大会の実況を担当してからずっと心掛けていることですが,今大会もコア向けにならないよう分かりやすく,初心者の方に理解と関心を深めてもらえるような実況にしたいです。
中継全体の話でいうと,選手の表情にも注目して見てもらいたいですね。相手に押されて苦悩しているときや,ピンチを突破し反撃に出たとき,勝敗が決まったときといったさまざまな場面で見せる表情は見逃せないものになるはずです。
あとは,そうですね……実況担当者として,歴史に残る名勝負をしっかりと届けたいです。今回も佐々木さん(佐々木崇宏氏)とのコンビで実況・解説を届けると思いますが,佐々木さんとともに,選手たちによって繰り広げられる攻防と試合展開を,丁寧に,そして熱く盛り上がれるような形で伝えたいと思います。
4Gamer:
大会当日がさらに楽しみになりました。ありがとうございました。
Yu-Gi-Oh! World Championship 2023 開催概要
開催日:本戦大会 DAY1:8月5日(土)
本戦大会 DAY2:8月6日(日)
会場: 東京ビッグサイト(東京国際展示場)
大会スケジュール
■本戦大会 DAY1:8月5日(土)
オフィシャルカードゲームの部
スイスドロー7回戦+上位8名による決勝トーナメント 準々決勝
<1マッチ(2デュエル先取/最大3デュエル)>
実況配信:8:20〜20:00(予定)
デュエルリンクスの部
スイスドロー6回戦+上位4名による決勝トーナメント 準決勝
<3デュエル先取/最大5デュエル>
実況配信:8:50〜19:10(予定)
マスターデュエルの部
2グループに分けたグループ内総当たり戦+各グループ上位2チーム合計4チームによる決勝トーナメント 準決勝
<1デュエル制・3vs3の総当たり戦 チーム合計5デュエル先取/最大9デュエル>
実況配信:8:50〜19:10(予定)
■本戦大会 DAY2:8月6日(日)
オフィシャルカードゲームの部
決勝トーナメント 準決勝(午前),決勝トーナメント決勝(午後)
<1マッチ(2デュエル先取/最大3デュエル)>
実況配信:8:50〜10:10(予定)
デュエルリンクスの部
決勝トーナメント 決勝(午後)
<3デュエル先取/最大5デュエル>
実況配信:13:00〜18:10(予定)
マスターデュエルの部
決勝トーナメント 決勝(午後)
<1デュエル制・3vs3の総当たり戦 チーム合計5デュエル先取/最大9デュエル>
実況配信:13:00〜18:10(予定)
※諸般の事情により,開催中止となる場合あり
※各部門,準決勝までは実況配信のみ。決勝は有観客(実況配信あり)で実施
※各部門の本戦レギュレーションはYu-Gi-Oh! WCS2023特設サイトのページ下部で公開
配信サイト
オフィシャルカードゲームの部
YouTube 遊戯王OCGチャンネル[リンク]
※DAY1(8月5日)8:20〜20:00,DAY2(8月6日)8:50〜10:10
デュエルリンクスの部,マスターデュエルの部
YouTube 遊戯王OCGチャンネル[リンク]
Steam Yu-Gi-Oh! WCS2023特設ページ[リンク]
※DAY1(8月5日)8:50〜19:10,DAY2(8月6日)13:00〜18:10
「Yu-Gi-Oh! World Championship 2023」特設サイト
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- ライター:RAM
- 編集部:Junpoco
(C)スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI
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