宇宙に生命の痕跡を求めるシミュレーション「Mars Horizon 2: The Search for Life」，宇宙科学者コンスタンティン・バティギン氏の参加を発表

　パブリッシャのSecret Modeは本日（2023年5月12日），イギリスのインディーデベロッパAuroch Digitalが開発を進めるPC向けのシミュレーションゲーム，「Mars Horizon 2: The Search for Life」の新情報を発表した。

「Mars Horizon 2: The Search for Life」公式サイト

　3月に制作が発表された「Mars Horizon 2: The Search for Life」は，2020年11月にリリースされ，プレイヤーから高い評価を獲得した「Mars Horizon」（PC / PS4 / Xbox One / Switch）の続編となる。「Mars Horizon」は，宇宙機関を率いるプレイヤーが，発射基地の建設やロケットの設計・建造など，さまざまな作業を行い，世界で繰り広げられる宇宙開発競争に勝ち抜いて人類を火星に導く，SF版経営シムといった趣のゲームだ。


　グラフィックスはカジュアルだが，火星探査車の「パーサヴィアランス」やロボットヘリコプター「インジェニュイティ」，宇宙探査機「ロゼッタ」など，NASA（アメリカ航空宇宙局）やESA（欧州宇宙機関），CNSA（中国国家航天局）が実際に行ったミッションが体験できる。ESAとイギリス宇宙局が開発に協力したという，本格的な科学考証でも話題になった。

コンスタンティン・バティギン氏

　続編となる「Mars Horizon 2: The Search for Life」のテーマはタイトルの通り「生命の探索」。プレイヤーは，再び宇宙機関の責任者となり，スタッフを管理し，ミッションを計画し，ロケットを発射して，ほかの惑星に生命が存在する証拠になる化石や微生物，アノマリーを追い求めることになるという。発売は2024年で，日本語にも対応する。

　発表によれば，科学アドバイザーとしてカリフォルニア工科大学教授のコンスタンティン・バティギン（Konstantin Batygin）氏がゲーム開発に参加するとのこと。ロシア生まれのバディギン氏は太陽系の形成と進化の専門家で，とくに，冥王星のさらに外を回る大型の惑星「プラネット・ナイン」を提唱したことでよく知られている。

　Bethesda Softworksの「Starfield」や，火星開拓シム「Occupy Mars: The Game」，大好評の「Stranded: Alien Dawn」など，最近は宇宙もののゲームが増えてきた印象。本作の続報にも期待したい。